こういうパターンの予告SSが許されるかどうかがちょっと不安ですが、もし良かったら見てください。もし、注意事項に触れそうなら、削除をしてもらっても構いませんので・・・。
『ヒト+機械=世界を救う』
エスパーとノーマルの二つに区分された世界で、一人のノーマルが死んだ。
理由は、一人のエスパーの少女【梅枝ナオミ】を、普通の人々から庇っての銃殺。
本来なら、少年の命はこの時点で無くなっているはずだった。しかし、一つの望みと共に、少年は生まれ変わった。
「な、なんなんだよこの身体は!?」
「すまない。死に掛けていた君を救うために、君の身体をサイボーグにした」
「サイ・・・・ボーグ?」
「そうだ。我々バベルが開発中の小型超能力対抗対抗装置。それに付属して、我々が現在研究中の、感情によって能力値が変化する“超人機システム”、その両方を、君の身体に埋め込んだ。実質上、君の身体は人間と機械が丁度半分ずつなんだからな」
「そんな・・・・嘘だ。嘘だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
真実を受け入れる事が出来ず、少年は逃亡する。しかし、彼が逃げる途中で出会う人々との出会いで、少年の心は変わっていく。
「お前さ。こう燃えるぜ〜!!・・・って展開は感じね〜のかよ?」
「俺の身体の事も知らずに、何を言うんだ!!」
「アタシだって、エスパーだからって理由で色んな差別を受けてきたぜ?それと、アタシのまた保護者みたいな奴も言ってたぜ。この力を持ったいても、なりたい道には進めるんだってな」
「なりたい・・・者」
サイコキノ【明石薫】・・・。
「うまく言えんけど、力ってもんは使い道次第やで。ウチかて、力が恐いと思った事があるんや。ようは、慣れっちゅー事♪」
「そんなアッサリと(汗)」
テレポーター【野上葵】・・・。
「世の中、辛い現実なんて幾らでもあるわ。でも、それを乗り越えて突き進む事が、私たちという存在を証明するって事だと、考えてるの」
「己の・・・証明?」
「そうよ。自分を証明するって事が、自分を生かす事なの」
サイコメトラー【三宮紫穂】・・・。この三人との出会いが、少年に課せられた運命を動かし始める。そんな中、普通の人々が開発したロボット兵器が、再びエスパーへと襲い掛かる。
「死ねーエスパー共ーーーーーー!!貴様等の能力は、強化された超能力対抗装置によって封じられている!!」
「化け物共には死を!!」
「くっ!!皆逃げろ!!」
ザ・チルドレンの指揮官である皆本が悲痛に叫ぶ中、その光景を見た少年の感情が遂に爆発した。
「ふざけんなテメエ等!!人が人を殺すなんて、間違っているだろ!!」
「何を言う!!エスパーは人間ではない。人の皮を被った、怪物に過ぎないのだ!!」
「ふざけんな!!俺は・・・・お前らを許さない!!絶対に許さない!!」
後ろで少年の見ているナオミを背に、少年は初めて、己の意思で、自分を変える。
「怒る!!」
キーワードと共に、感情回路である蒼、戦闘回路である紅を半身ずつに分けた身体を持った超人・・・・いや、超人機がその場に姿を見せる。
「何者だ!?」
普通の人々のリーダー格が、その戦士に向かって問いかける。すると、戦士は迷いなく、こう答えた。
「超人機・・・・メタルダーだ!!」
ここに今、ノーマルとエスパーの戦争を食い止める希望が立ち上がった。
『少年は、無限の救世主』
その少年は、いつも自分の中に何かがいると感じていた。
自分であって自分でないような・・・そんな曖昧な存在。
そんな思いを抱き続けながら、少年は成長し、高校生となった。そして高校生として生活している中、少年は一人の少女と出会う。
「初めまして・・・真弥様。いえ、メシア様」
自分を救世主と呼ぶ少女【春儚】と出会った少年【弓樹真弥】は、救世のススメと春儚に導かれ、異世界セレスティアへと誘われる。しかし、真弥を待っていたのはファンタジーな世界ではなく、あまりに残酷に淀んだ世界と痛烈な批判だった。
「お前は救世主なんぞではない!!」
「とっとと出て行け!!」
異形の怪物に襲われるセレスティアの人々を救えず、更に役立たずと非難される真弥。絶望が心を包む中、その度に胸の奥で再びもう一人の存在が疼く。まるで、傷付く人々を護りたいと言っているように。そしてその鼓動が頂点に達した時、真弥は気づいてしまう。
(ああ・・・・そうか。僕の中に誰かがいるんじゃなくて・・・・・“僕のあるべき姿”を
感じ続けていたんだ)
その意思に気づいた真弥は、再びセレスティアに向かう。そして、彼の護りたい者のもとへと・・・。
「逃げてください!!・・・・・もういいですから、救世主じゃなくても」
「僕は・・・・救世主なんかじゃないよ」
「え・・・・」
「どっちかって言えば、僕もアイツ等と同類なのかもしれない。けど、もう僕は恐れない。自分自身がなんであっっても、僕は・・・・・弓樹真弥だから!!」
そう言って勇気を示した真弥に呼応するように、左腕にはオレンジ色で中心に水晶の埋め込まれたブレスが出現する。そして、そのブレスに己の意思を伝えた彼は、それを天に掲げると同時に、自分の“本当”の名前を叫んだ。
「メビウーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!」
そして、絶望したセレスティアの大地に、光の巨人が舞い降りる。弓樹真弥・・・・彼の正体こそ、幼き頃に地上へ降り立った巨人【ウルトラマンメビウス】だったのである。
あとがき
予告編SSを二本書き上げました煌鬼です。いや〜、クロス版での投稿はかんなり久しぶりなので、正直ビクビクしながらSSを書きましたw