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!警告!壊れキャラ有り

「ある英霊?の物語 番外編(Fate+DUEL SAVIOR+他多数)」

柘榴 (2006-04-13 11:06)

注:今回のお話は、作者が突発的に思いついてしまったネタです。時間軸としてはもう少し先なのですが、どうしても書きたくなってしまった為に、思わずやってしまいました。

 その辺を考慮の上、お楽しみくださいませ。


 「ふぁ〜〜〜〜〜〜〜あ。平和だねぇ……」

 麗らかな陽気の下、大きく欠伸をする。

 今日は講義も休み。一日中のんびりと出来るわけである。

 「しかし、イリヤはどこに行ったんだか……」

 朝も早くからイリヤはどこかに遊びに行ったきり、戻ってこない。

 最近はしょっちゅう一人でどこかに行っているようだが、どこで誰と会っているのかも話してくれない。

 「何か悪い事でもやってないだろうな……ま、あいつだから心配ないか」

 どうせ、友達と遊んでいるだけだろう。

 しかし、俺にひっついて回っていたあの頃がちょっと懐かしいな……

 いかんいかん。娘が親離れしてきた父親みたいな考えするな。けど、今晩辺りは、思い切り頭を撫でようかね……犬ミミモードも見たいし。

 何て考えながら、のんびりと中庭を歩いていると

「ふ、見つけたぞ怪人!!」

 なんて、ふざけたお声を掛けられましたよ、えぇ。


 ある英霊?の物語

 番外編    戦え、正義の戦士達


 ………何だろう、振り返りたくないけど、振り返らないと駄目な気が凄くする。

 ヤメロヤメロヤメロ、フリカエルナ、フリカエッタラモウモドッテコレナイ

 頭の中にそう響いてくる言葉。しかし、もう遅い。何故って、俺は振り返り始めてるんだから。

 そして、振り返った先には……

 「例え貴様が何処にいようとも、正義からは逃れられん!!」

 などとほざく王女様。

 「周囲の叱りもなんのその!!」

 「お仕置きだって怖くない!!」

 「……宿題なんてやらないぞ」

 「子供は風の子、元気な子〜!!」

 「我ら愛と正義と自由と脳天気の使者!!」

 「ダメホワイト!!」

 「ダメグリーン!!でござる」

 「……ダメイエロー」

 「ダメパープルですの〜!!」

 「ダメレッド!!五人揃って……」

 「「「「「ポンコツ戦隊!!ダメンジャー!!!!」」」」」

 ドカーン!!

 「ポンコツかよ!!?無茶苦茶弱そうだな、おい!!」

 …………条件反射でツッコむ自分が憎らしい……

 泣きたくなりそうな瞳で、高々と名乗りを上げた奴らを見つめる。

 左からカエデ、イリヤ、クレア、ナナシ、リコの順番で並んだそいつらは、それぞれ右手を上げたり、左手を上げたりしながら何かしらのポーズを取っている。

 先程の爆破音は、後ろから煙が上がってるのを見るとわざわざ準備しておいたんだろう、多分カエデ辺りが。

 「ふっ、やはりツッコミを入れるか。怪人コゴトイヤミー」

 「微妙に怪人チック聞こえるけどさ!!単にカタカナに変えただけだろそれ!!てか、誰が怪人だ!!?俺はショッカーにも、デストロンにも知り合いは居ない!!!」

 「む、そうなのか、イリ……もといダメホワイト?」

 「今本名言おうとしたろ!!?」

 「えっと、多分グロンギかアンデットには居ると思いますけど……」

 「バックル付けてない!!カードも持ってない!!」

 「オンドゥルルラギッタンディスカ、ダディバナザーン!!」

 「やかましい!!ムッコロスぞ低スペックホムンクルス!!」

 「バギングバギングバギング、ドググ?」

 「カンペ見るくらいなら、きっちり暗記してこい!似非ニンニン!!しかもそれ確か数字!!」

 「………それが君の響き?」

 「清めるぞ、ロリ年増〜〜〜〜〜!!!」

 ぜは〜、ぜは〜……くそ、何なんだ?一人でもツッコミ所満載なのに、よりにもよって5人だと……

 「……おいこら、イリヤ。何のつもりだ?これは。」

 「えっと、クレアちゃんが一緒に遊ぼうって声を………はっ!?わ、私はダメホワイトです!!イリヤちゃんなんて可愛い犬ちっく少女じゃありません!!」

 「……おい、ナナシ。どういうことだ?」

 イリヤのどうでもいい言い訳はさらっと無視。

 「えっと〜。皆でシロウさんをボコロウ?…………はっ!!?違いますの〜、ナナシは今はダメパープルですの〜。ナナシではないですの〜〜」

 「……カエデ?何がしたい訳?」

 「拙者はダメグリーンでござる。敵にこちらの都合を話すわけにはいかんでござる!」

 何で目が楽しそうなんだよ。

 「………………リコ。頼む教えてくれ。」

 「………私はダメイエローです。そういう事にしておいてください。」

 こいつは微妙にやる気なさそうだし……

 「で、ダメレッドね……つまり、何か?戦隊物の真似か?」

 「真似ではない!お主という悪の怪人を倒すために、我ら5人はここに集ったのだ!!」

 …………元凶はおそらくこいつだろう。

 「ちなみに、イリヤとナナシはボンクラーズ仲間として、グリーンとイエローは?」

 「拙者も3人に誘われて、偶には童心に帰るのも良いかと」

 お前はいつでも童心(ぽんこつ)だろが。

 「レッドが後で王都の高級料理店の無料チケットをくれるそうなので」

 買収かよ。ははは……

 どうやら色で声を掛けないと、答えてくれないようだ。

 「ふっふっふ。今日こそ決着をつけてくれようぞ!コゴトイヤミー!!」

 「分かったから、そのネーミングだけは止めろ。後、台詞がむしろ敵役だぞお前。」

 ………仕方ない、こいつらのお遊びに付き合ってやるか。ま、偶にはいいだろう。

 「………ふっ、貴様ら如きがこの私に敵うとおもったか、ダメンジャー。その思い上がり、ここで叩き潰してくれよう。」

 両手に双剣(但しハリボテ)を構え、悪の幹部口調で答える。

 「何だかんだ言ってノリノリですね〜」

 「つんでれですの〜」

 「………殺すぞ、お前ら。さっさと掛かって来い」

 誰が赤い魔術師だ、誰が。


 「へくしょ!」

 「あれ?姉さんどうしたんですか?」

 「む〜、どこかで私を噂してるのかしら。」

 「………そうかもしれませんね。」

 「桜?言いたい事があるならはっきり言いなさい」

 「いえ、姉さんのことだから、どんな暴虐武人(誤字にあらず)な噂をされてるのかな〜、なんてちっとも考えてませんよ?」

 「………いい度胸ね。」

 「姉さんの妹ですから」

 「「ふふ、ふふふふふふふふふ………」」

 「し、シロウ、何とかしてください。」

 「済まん、俺には無理だ。あぁなった二人はどうやっても止められない。」

 「(ずず……)まぁ、一暴れすれば大人しくなるでしょう」

 「(ずずず……)そうそう。全く、二人とも慎みに欠けるわよね」

 「行くわよ、桜!!」

 「負けません!!!」

 「頼むから、あんまり壊さないでくれよ……」


 「へくしょん!」

 「リリィさん、風邪?」

 「別にそういう訳じゃないんだけど……」

 「昨日、裸で寝ちゃったからとか〜?」

 「それはあんたもでしょ。全く、着替える体力位残して欲しいわよね……」

 「お兄ちゃんですから……」

 「「………はぁ」」


 何か聞こえた気がするぞ、おい。

 「その言葉、そっくり返してくれるわ!行くぞ、皆の者!!」

 「「「「おう!!」」」」

 言って、5人全員が俺へと向かってくる。

 「ふははは、数で敵うと思ったか!!」

 うわ、ちょっと楽しいかも。TRPGプレイヤーの血が……

 「行きます!ダメンジャーパーンチ!!」

 ビュオン!!

 「な、何!!?」

 ちょっと待て!!今魔力放出使ったろお前!!?

 「ダメンジャーキーック!!」

 横に避けた俺の顔面にカエデが蹴りを放つ。その速度は、試験と同程度。

 「くっ!!」

 両手をクロスさせてそれをブロック。………手が痺れる〜……

 「ちょっと待て!!本気かよカエデ!!?」

 「遊びでも常に真剣たれ、師匠の教えでござる!!」

 くそ!変なこと教えるな大河!!

 「だめんじゃーあたーっく!!」

 声と共に近づいてくる何かを、フットブロック。

 飛んでくるスピードがかなりあったのか、それは遠くへとはじき飛ばされる。

 「ひ〜ん!頭、頭……」

 「頭部かよ!!投げるなわざわざ!!」

 「………ダメンジャーハンマー」

 ブゥオン!!

 「うどわ!?」

 ツッコミ入れてる最中にリコが手にした何かを振り回すのを、転がって避ける。

 「……外しましたか」

 「てか、そんなの当たったら普通に死ねるわ!!」

 見ると、リコが手にしていたのは巨大すぎるハンマー。槌の部分には平仮名で『ごるでぃおん』とか書かれてる。

 「大丈夫です。痛みは感じません。その前に光になりますから。」

 「明らかに木槌だろただの!!」

 「隙ありでござる!!」

 「なっ!?くの!!」

 カエデのバックアタックをどうにか防御。その間にもイリヤが魔力放出付きのパンチをやたらめったら振り回してくる。

 「お、まえ、ら!殺す気か本気で!!?」

 「だから言ったであろう、今日こそ決着を付けると!」

 クレアの攻撃は、本気なのだろうがやはり子供。十分に余裕を持って回避。

 「むぅ!避けるなコゴトイヤミー!」

 「だからそのネーミングは止めろと………だぁ、くっそ!!」

 そうしてる間にイリヤ達4人がまた攻撃してくる。

 やばい、マジできつい。何でお遊びで殺されなきゃいかんのだ!!?

 「散れお前らぁ!!」

 当たらないように気をつけながら剣を振って、空間を空ける。その隙にバックステップ。

 「はぁはぁはぁ………くそ。お前ら、容赦ねぇな。」

 「ふふふ。もう息があがっておるぞ、これで終わりか?」

 「だから、その台詞は悪役だっての……」

 言いながら、深呼吸。体の中に少しでも酸素を取り入れないと……

 「…………うし、準備完了。カエデ、リコ。悪いけどお前らには本気で行くぞ。」

 「承知。存分に掛かってこられよ。」

 「行きます。ポヨリン」

 お馴染みのスライムが声に応じて現れる。

 「おぉ、ダメンジャースライム。よくぞ来た。」

 お前もネーミング済みかよ、大変だなポヨリン。

 「(ぷるぷるぷる)(済まないな、主が迷惑を掛ける)」

 「気にするな。こっちこそ悪いな、付き合わせて。」

 「(ぷるぷる)(いや。幼子の面倒を見るのは年長者の仕事だ。)」

 何か、子供におねだりされて後楽園に連れて行く父親みたいだな、ポヨリン。

 「(ぷるぷる)(それでは行くぞ、シロウよ!)」

 「来い!!」

 そうして、ポヨリンとグリーンを先頭にまた突っ込んでくるダメンジャー。

 グリーンの拳を受け、スライムの体当たりをかわし、イエローのハンマーを避け、ホワイトの頭をぐりぐりし、パープルの飛んでくる頭を蹴飛ばし、レッドの攻撃は無視する。

 「私をいらぬもの扱いするな!!」

 そんな言葉もスルー。

 そうして、1分ほど攻撃を凌ぎ切ると、今度は向こうが距離を離す。

 「くぅ………やはりやるな、コゴトイヤミー」

 「もう、良いよそれで……で、まだやるのか?ダメンジャー?」

 息は結構上がってるけど、不敵な笑みを浮かべる。

 やってみてわかったけどグリーンは5割くらいの力だし、イエローやスライムも手加減してくれてる。これなら、もうしばらくは何とかなる。

 「ぬぬぬ……まだだ!まだ負けん!!」

 「……そうか、なら」

 「「そこまでだ!!」」

 言いかけた所で遥か上空から響く二つの声。

 「な、誰だ!!?」

 その声に振り返るレッド。いや、もう分かってるけどね……

 見上げた建物の上に立つ二つの影。

 「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!」

 「正義(クレア)を守れと俺を呼ぶ!!」

 「いたいけな少女を苦しめるなど漢にあらず!!」

 「可憐な花たちの助けを呼ぶ声あらば、いつでも駆けつけよう!!」

 「「とぅ!!」」

 逆光を浴びながら腕を組んで立っていた二人が、宙高く飛び上がる。

 クルクルクル………スタッ

 クルクルクル………スタッ、ゴキ

 「……………」

 「……………」

 「……………」

 「……………大丈夫だったか、少女よ」

 「ちょっと待て!今凄く嫌な音したぞ着地時!!」

 「気にするな」

 「するわ!足変な方向に曲がってるし!!」

 ツッコミをいれながら降りてきた二人の姿を見る。

 一人は制服姿に何故か真っ赤なマントと、虎のマスク。

 もうひとりは、タキシード姿に、何か某軍隊に大量に存在するようなエンヴィーなマスク。ちなみに右足が変な方向に曲がってます。

 「お、お主たちは一体……」

 「いや、待て。気づけ。分かるだろ。」

 本気で分かってない顔のレッド。

 「ふ、俺達は汚れ無き乙女たちの味方。」

 「しかし、問われるのなら、こう答えよう……我が名はマスクドタイガー!!」

 「そして俺はタキシード仮面!!」

 ビシィ!!とポーズを決める二人。

 「その名前は止めろ!特に後者!!」

 作者が本家のファンに刺されたらどうする!!?

 「ふ、悪の手先に従う謂れなどない!!」

 「すぉの通り!!貴様の悪の所業、このタキシードかめぶごはぁ!!」

 「その名前を使うなというとろぅが〜〜〜!!!!」

 問答無用とばかりに、高速フック。

 「ああ!タキシード仮面!!!」

 「人の話を聞け、ポンコツレッド!!」

 「私はダメレッドなのだ!!」

 「んなことはどっちでもいいわ!!!」

 なんて言ってたら、吹っ飛ばしたはずの某仮面が復活する。ち……しかも足の骨折まで直ってやがる。そういや、エンヴィーマスク2号も年下好きで、変な修復能力持ってたな……

 「乙女への罵詈雑言許しがたし!!貴様はこの私の手で葬ってくれよう!!」

 そういって背中に背負った大剣を抜き放つ。くそ、こいつもマジモードかよ。

 「我はタキシード仮面!乙女を守る剣なり!!」

 「兄貴を侮辱すんな〜〜〜!!!」

 確かにあの人もちみっこに懐かれてたけどさ!!お前みたいな変態と一緒にするな!!穢れるわ!!!

 「くぉの馬鹿弟子がぁ〜〜〜〜!!!」

 ドゴォ!!

 ぐはっ!殴りやがったよいきなり!!お前はどこのマスターだタイガ!!?

 「漢なら、己の拳で言葉を交わせ!!それが真の武士(もののふ)というものだ!!!」

 「それなら拳で語ってやるわこんちくしょう〜〜〜〜!!!!」

 某東で無敵な流派の人たちみたいに、拳を乱打しあう。

 「ここは俺たちに任せろ。乙女よ。」

 「し、しかし、見ず知らずのお主たちに助力をもらうのは……」

 「ふっ、正義(クレア)のためならば、死す事も厭わない!!」

 真摯な目でそう語るマスクマンに、レッドはうっとりとした顔つきになる。

 「おぉ……タキシード仮面………」

 「さぁ、この場は俺たちに任せろ!君たちは奴を倒す切り札の用意を!!」

 「承知した!感謝するぞ。タキシード仮面」

 一度ぎゅっと感謝の抱擁をして、レッドは仲間と共に何かしらの準備を始める。

 「(あぁ、生きててよかった………)」

 「おい、セル!もといタキシード!!こっち手伝え!!こいつ、マジで強い!!てか、召喚器出してきやがった!!」

 そう言うタイガーは、シロウが改めて召喚した斧剣を必死で受け止めている。

 「お、おう!任せろ!今の俺は神を断つ剣にもなれるぞ!!!」

 「だから、侮辱するなと言うとろうが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

 その様はさながら本来の持ち主の狂戦士ばりに斧剣を振り回すシロウへと、タキシード仮面は突っ込んでいった。


 「………ぜひ〜〜〜〜………ぜひ〜〜〜〜………ぜひ〜〜〜〜……よ、ようやく倒れやがった……」

 くそ、無駄にしぶとく攻撃してきやがって……

 砕けた床石と共に倒れ付すマスクマン二人を見下ろす。とりあえず、出来る限りボコにはしたから、当分は復活しないだろうが……

 「ふっふっふ。そこまでだ怪人!!」

 今度は何だよ……いい加減疲れたんだけど……

 「タキシード仮面、その尊い犠牲無駄にはしないぞ。」

 「ダーリン、仇は取るですの〜〜」

 声の先には、何かよく分からないものに乗ったレッドがいました。

 「ふっ!これぞ我々の最終兵器!!原案ダメホワイトによる総製作日数3日の我らの技術の結晶!その名もダメンジャーロボ!!」

 「バーサーCARだろそれ!!?」

 そう、俺の前には友人がやっているのを見た、風雲イリヤ城のラスボスな車があったのです。

 「ダメンジャーロボじゃ!!そんな名前ではない!!!」

 「番組終了ラスト5分の切り札ですの〜〜」

 「………むしろ、初めからこれを出せば楽勝なんですけど」

 「それは言うな!ライダーの変身中は攻撃しちゃいけないのと同じなんだから。」

 平成ライダーは割と攻撃されてたけどね。てか、声だけ聞こえるリコやナナシはどこ?

 「とにかく!これでお前も最後じゃコゴトイヤミー!行くぞ、ダメンジャーロボ!!」

 レッドが叫ぶ声にキュピーンと瞳を光らせながら、バーサーCARは猛スピードで俺に突っ込んでくる。

 「早っ!!?」

 間一髪体当たりを避ける。

 ぐしゃ、ばきばき

 あ、マスクマンが轢かれた………まぁ、大丈夫だろう。あいつらだし

 「避けるな!!」

 「避けるわ!!」

 あんなスピードで轢かれたら、洒落にならないっての!!

 そうやって、何度も体当たりしてくるバーサーCARを何度も避ける。しかし、あのスピードでよく曲がれるな……レッドも操縦してないみたいだし……

 「くらえ!ロボビーム!!」

 口から出ている砲塔から、一筋の光線のようなものが発射される。が、当たった所はやたらと方向違いな場所。

 待て、今の光線俺見たことあるぞ……てか、あれは光線じゃない。

 「撃て撃て、もっと撃て〜〜〜!!!」

 どうやら撃ってる間は走れないらしく、立ち止まって当たらない弾丸を打ち続けるバーサーCAR。

 何か、見えてきたぞ……

 双剣を投影して、動かないバーサーCARへと突っ込む。

 「な、何!?」

 慌ててる隙に、左側へ回りこむ。方向転換する間を与えず、外壁に一閃!この手触りは……紙!?

 「あぁ、ダメンジャーロボ!!」

 切り裂かれた所を中心に、外壁が風で吹き飛ぶ。その中には……

 「壊れちゃったですの〜」

 「夜鍋しながら造ったでござるのに……」

 「こんな酷なことはないでしょう。」

 「ひどいです、シロウさ〜ん」

 4人が自転車に跨ってました。

 「ドロンジョかお前らは!!!?」

 まぁ、これならグリーンが全力で漕げば相当なスピード出るけどさ、砲手がホワイトな時点でかなり駄目な気がするぞ。

 「くっ!グリーン!!」

 「はいはい。ぽちっとな、でござる」

 言ってドクロマークがついたボタンを押すと、それぞれが急いでバーサーCARから抜け出す。

 「ま、まさか……」

 チュドン!!

 「やっぱりこれかよ!!?」

 爆発そのものはそれほどひどいものではないが、煙が目にしみる。くそ、こんな所まで再現するな。

 「むぅ……まさか、ダメンジャーロボさえも効かぬとは……」

 「なぁ、もういい加減止めないか?ネタも尽きてきたろ?」

 作者も一杯一杯だろうし。

 「まだだ、まだ終わらんよ!!これが本当に最後の切り札じゃ!!」

 「最終回お決まりの、シメは全員攻撃です!!」

 つまり、次がラストなのね。はいはい、分かりましたよ。

 「行くぞ!ダメンジャーハリケーン!!」

 「あ〜、頼むから鶏がらスープは投げつけるなよ」

 もうやる気も大分失せたツッコミで返し、切り札とやらを待つ。

 「「「「「おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」

 何か仰々しい名前の割りに、行動は全員吶喊なのね。

 で、向かってくるのを待ってると……

 ズテン

 あ、こけた。ホワイトが

 「……う…………うぅぅぅ………」

 ………泣きそうな目でこちらを見つめるホワイト。というかイリヤ。

 「痛いですぅ………膝すりむきましたぁ……」

 他の4人も、じ〜〜っとこちらを見つめてくる。何か?俺が悪いのか?

 「はぁ……だから、足元には十分注意しろといつも言ってるだろ。」

 「うぅぅぅぅ……シロウさ〜ん…………」

 分かった、分かったから犬ミミモードで泣くな。

 「ったく……ほら、立てるか?」

 そう言って、倒れたイリヤに屈んで手を差し伸べる。

 「(キュピーン)今です!!」

 「「「「(キュピーン)おぉ!!」」」」

 な、何だ!!?って

 「ごはっ!!いきなりせな、ぐぉ!!」

 ドカドカバキボスガンガンガンキュピーン、ズガガガガガ、ザスザスザス、グシャグシャグリグリグリドガーン

 …………

 「我等の勝利じゃ〜!!」

 「「「「「「お〜!」」」」」」

 「では、最後に。せ〜の」

 「「「「「「「勝利のポーズ、決め!」」」」」」」

 パシャ

 ……ぼろくずのようになった俺を尻目に記念撮影をする7人。

 もう、疲れた……今日は厄日、だ……

 ガク


 こうして一つの戦いは終わった。しかし、これで全ての戦いが終わったわけではなかった。

 復活するコゴトイヤミー。その力に打ち倒されるダメンジャー。果たして、彼女たちの、そして世界の運命は!?

 次回 『復活、地獄よりの使者!』 戦え、負けるな、ダメンジャー!!

 「続いてたまるか!!」


 終われ


 あとがき

 あ〜、楽しかったw以上!(待て)

 というわけで、番外編でした。いや、本編書く前にどうしても書きたくなっちゃって……

 とりあえず、今回のお話は本編にはあまり関係ありません。ただ無茶苦茶な話が書きたかっただけです。
 こんなの書く前に本編書けや!とかいうお叱りは無しでw

 前回のレスは本編投稿時にお返しさせていただきます。

 あ、それと、これに関するレスはその都度返していく方向で行きますので。

 それではw


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