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「GS横島 IN Fate(改訂) 第三話(GS美神+Fate)」

ブルガ (2006-02-13 01:34)
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第3話「怪人青タイツ」


士郎が昔の夢を見たらしい、俺とはじめて出会った頃の夢だ。
あの日に始めてこの世界にやってきて、切嗣の息子であり衛宮士郎の兄になったのだ。
俺も最初の頃は、元の世界に戻る方法や行方不明になったシロを探したりもしたが、もう半分諦めている。知り合いやダチの顔もだんだん思い出せなくなってきている。霊力の修行をしているのは未練みたいなもんだ。それにまた、こんな感じで学生生活を送るのも悪くないとも思っている。それでも……

「はあ………」
今日も朝食はいつものメンツでとっている、その最中にふとついたため息は意外とよく聞こえるものらしく。
「?どうしたんだ兄貴?」
「いやなんでもない、ちょっと昔のことを思い出してな」
「そっか」
それ以上は突っ込まないでくれる士郎に横島は心の中で感謝した。

「あれ、先輩、その手。。」
「え?あれ?・・・何時ついたんだろうこんなの」
桜が示す先にあるのは士郎の左手、そこから血がにじんでいた。
おかしい事に、血が出ているのにそこには蚯蚓腫れのような痣があるだけだった。
「昨日、どこかで切ったかな?それにしちゃあ痛まないし」
「まあ、痛まないんだったら平気だろう」
「ああ」

部活がある桜と別れて校舎に向かう、とそこで奇妙な違和感を感じた。
妙にみんなに元気が感じられない。
見ると士郎も同じ様に気づいたらしいが、少し首を傾げてそのまま校舎に向っていった。
「…気にしすぎだよな」
そういって自分も校舎にはいっていった。

土曜の授業は早く終わるため、授業終了後には士郎は何時もの通り一成の手伝いをし、横島はこの間の更衣室覗きの罰で学校中の便所掃除をする事になっていた。
「しっかし、罰掃除が便所掃除ってのもアナクロだよなあ」
ぶちぶち言いながらも手は休めない、実際横島が掃除したところは細かいところまでよく手が入っており、その腕は教師達も認めるところだった。ここらへんは美神除霊事務所での刷り込みが働いてるのだろう。
「うっし、終了あとは…」
最後の一つは弓道部の道場にあるトイレだった。
道場の扉を開け中を覗くと、明かりが点いていた。
「ん?誰かいんのか?」
「あれ?兄貴どうしたんだ?」
「いや、この間の女子の着替え覗きの罰掃除、お前こそどうしたんだ?」
自分の記憶が正しければ士郎は一成と一緒に校内の備品見回りをしているはずだったが、時刻は七時をとうに過ぎている、こんなにかかるはずは無かった。
「俺は慎二のやつに頼まれて、弓道部の備品の調整とかを。…けど兄貴もいい加減にしておけよ」
「いや、俺のことはこの際置いといて……おまえも人がよすぎるぞ、体よく使われてるだけじゃねえか、それ」
「だって、苦手なヤツが下手にいじって壊したり怪我したりするよりかはいいじゃないか」
「そりゃそうだけどな……ま、お前が好きでやってるんならそれでいいさ」
「ああ、兄貴はまだ掃除するのか?」
「ん、ここで最後」
「じゃあ、俺もまだもう少しかかるから一緒に帰ろうぜ」
「わかった。」

30分くらいかけて便所掃除を終わらすと、もう辺りはすっかり暗くなっていた。
「うひー、さむさむ」
「こんな時間だしなー、・・・ああ、暗いと思ったら月が隠れてる。」
「ありゃほんとだ」
他愛も無い話をしながら帰路に着く二人。
ふと気づくと何かが聞こえてきた
何かが打ち合うような音
「?」
「どうしたんだ、兄貴?」
「いや、なんか物音が聞こえてきて…」
そこで士郎も気づいた
「本当だ・・・」
「校庭のほうからだ。行ってみよう。」
そういって校庭に向う横島。
「俺も行くよ」
そのあとから士郎も続く。

校庭に回る
「あれ……いったい?」
「……人か?」
遠くから見ただけでは良く見えなかったので近づいてみる。
本能が危険を察知したのか、二人とも隠れながら進んでいることを自覚してはいなかった。
そして、音の発信源を見……
そこで、二人して意識が凍りついた。そこには何かよく分からないモノがいた。
赤い男と青い男がいる。
時代錯誤を通り越して冗談とも思えないほどに武装した二人が本気で斬り合っている。
視覚で追えない動きで二人とも切り結んでいる。
フリーズした脳で理解できた事は、あの二人が本気で殺しあっている事とアレが人間ではなく別の何かである事だ。
見ただけで関わらない方がいいとわかる。
逃げたら殺されるが逃げなくてもまた殺される。
そんなジレンマの中、見たくも無いのにその殺し合いに見入ってしまった。

音が止む。
殺し合っていた二人は距離をとり、向かい合ったまま立ち止まった。
終わった?
そう思った瞬間、途轍もない殺気を感じる。
「うそだ…なんだ、アイツ…!?」
「うえ…!」
士朗も気づいたようだった。
視線の先は槍を持った青い男・・・・
魔術が無くともわかる、なにかやばい事が起きることが・・・
直感だったが士郎も同じ事を考えているはずだ。

あの赤い男は殺される。

その瞬間、士郎が大きく呼吸をした。
「誰だっ!」
青い男がこちらを凝視した。
かすかな呼吸音を聞きつけた
その瞬間、俺は金縛りから抜け出し、士郎を連れて逃げ出した。
見られた以上は殺される。
十年以上のブランクはあるものの、そのことに逸早く気づく事ができたのは修羅場をいくつも潜り抜けた経験からだろう。
「士郎っ!とにかく逃げて逃げて逃げまくるぞ!」
「あ…ああ!」
士郎も駆け出した。
とにかく距離をとるため走った。
「うおおおおおおおおおおっっ!!!」
雄たけびを上げながら逃げる。
だが、二人一緒ではちゃんと逃げ切れるか解らない。
なら…
「士郎っ!二手に分かれるぞっ!これならどっちかがやられてももう一人が助かるかもしれん!!」
「わ、わかった。」
そして二手に分かれた。
なぜか、士郎は校舎の中へ向ったが、今は人のことよりも自分のこと、そのまま外に出て走り続けた。

しばらく走り続けると後ろに気配を感じた、
「! きやがったか!」
足を止めずに毒づく。
とにかく、こちらを見失わせればこっちの勝ちだ。
止まったらやられる!
が、しかし
「え?」
滑った。
道端に転がっていた空き缶にけっつまずいた。
「ああああ!!! 何でじゃああああああ!!!!」
ニヤニヤと笑いながら近づく追跡者。
「運が無かったな坊主、なかなか足が速いようだが相手が悪かった」
横島は追いかけてきた追いかけてきた男を直視するとわなわなと震えだす。
「そ、そんな莫迦な!」
自分を追跡してきた男の全貌が明らかになるにつれてからだの震えも大きくなっていく。
「ん? どうかしたか? 遺言ぐらいは聞いてやるぜ?」
青い革鎧のようなものを装備した男は……


「か、怪人青タイツ!!」


変態に見えた。
ずるべたーん!!
予想外の言葉に青タイツはそりゃもう見事にずっこけた。
「あ、あかん! こんな変質者が学校に侵入しとったなんて!」
「誰が変質者だ!?」
「ひぃ! 近寄んな変態! 」
身体は青タイツにむけたままズサァ! と後退する。
「ちげぇよ!! あと青タイツでも変態でもねぇ!」
「何処から見ても青タイツやないかー!! しかも……」
チラリと青タイツの股間に目をやる。
「ああ! そんなもん着て! そんなに股間のモンを目立たせて! 恥を知れ!」
「俺のモンなんて見えてねぇだろうが!」
ずずいと近寄る青タイツの様子に横島は別の可能性にも気づいてしまった。
「ひぃ!……狙いは俺の身体やったんかー!」
「ふざけんなあああああ!!」
ただの変態から、かなりやばい変質者に格上げ(?)された
「まだ熟しきってない青い果実を思うさま味わおうというのかっ!? この変態め!!!」
「ちげええええええええ!!!!! 殺す! 殺してやる!!」
「そのうえ屍姦趣味が!!!」
「ふぐわあああああああ!!!!」
限界を超えつつあった青タイツに止めの一撃が投下された。泣きながらついにキレてしまった青タイツは両手を天に挙げて吼えた。
激昂する青タイツの姿はどう見ても隙だらけだった。

「サイキック・猫だましっ!!」

青タイツの鼻先に霊波を放出しながら両手を叩く。
その瞬間的、そこに閃光弾並みの光量が発生した。
「ぐわおおおおおおぉっ!!」
街灯があるとはいえ、夜闇の暗さに慣れた目では余計に効いた。さらに吼える青タイツ。
その瞬間に横島は再び駆け出した。
「うわはははははっっ!!! また会おう! 明智君!」
「て、てめえ!」
からかわれた事に気づいた青タイツのこめかみにはいくつもの青筋が浮いていた。
「絶対殺す!!」
視力が戻った青タイツも追跡が始めた。
しかし……


「どこ行きやがった!? あの糞ガキめえ!!」
青タイツは、視力が回復すると同時に横島を追いかけ冬木市を三週くらい回ったが、ついに見失ってしまった。
その間、横島が十年前から冬木市全体にそれとなく仕込んでいた罠に襲われた。それがまた性質が悪く罠に見せかけて注意をひかせ、別の罠が発動したり、その別の罠が見せ掛けで、本命は最初のだったりとかなり手が込んでいたりと、ベトコンも真っ青なくらいにいやらしいトラップだった。
肉体的にダメージを与える事は出来なかったが、精神的に堪えるようなトラップだったためストレスはたまる一方だった。
「野郎! 生ゴミ、犬の糞、バナナの皮、おまけに人のことをゲイ呼ばわり!……次にあったら絶対殺してやる!」
睨みつけただけで人を殺せそうなくらい凄い形相で怒りを表していた。


注 罠の中身はかなりえげつないものであったことをここに記す。


ひとしきり、怒鳴ったあと青タイツは何かに気づき、そのまま去っていった。
少しすると、すぐそばのマンホールから横島が顔を出した。
「ふう・・・どうやら逃げ切れたみたいだな。」
逃亡用マンホール13号からよっこらしょと身体を出す。
「あー、もう罠のほとんどは作り直しか〜」
めんどくさげに呟いた。
「家も近いし、一度帰るか・・・疲れた」
生死をかけたフルマラソン(どっちかって言うとハードル競争のマラソン版)に勝利した横島はそのまま家に歩いていった。

後に、この横島と青タイツの追跡劇を偶然目撃した某陸上部員がこの話しを広め、冬木市に『青タイツの怪』という都市伝説が残ることになった。


あとがき

すいません。お待たせいたしました。
題して青タイツの怪w
ちょっと(?)ひどい目にあうランサーの話でした。


レス返しです。

>">通りすがりさま
すいません改訂ミスです。
ご注意有難うございます。

>">ジェミナスさま
ありがとうございます。
心機一転してがんばって書き綴ります。

>">カシス・ユウ・シンクレアさま
ええ、セクハラをしない横島なんて横島じゃありませんから(爆)
それに基本的に健気な女の子にはセクハラしてませんからね。

>">渋さま
ありがとうございます。
思うところありまして、改訂いたしました。
あまり変わっていないかもしれませんが、これからもよろしくお願いいたします。

>">セクさま
ありがとうございます。
これからも頑張って書かせていただきます。

>">Pトムさま
申し訳ありません。
カシスさまへのレス返しでも書いたように、横島が美人にセクハラをしないのはおかしいと思ったためにこのエピソードを加えました。
本編のようなギャグを書きたかったのですが、自分の力不足でこのような形になってしまいました。
今回の事はあくまで、つまらないギャグのひとつだったということでご納得いただけたら幸いです。

>">T城
確かにその通りです。そこらへんの説明を後の話に加える予定ですのでお楽しみに。


感想有難うございます。
拙作をお読みいただき、楽しかったと思っていただければこれに勝る喜びはありません。次回をお楽しみに。

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