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▽レス始

「出会い別れ…そして今(元ネタ GS美神 グリーングリーン)」

真実(まこと) (2005-12-22 01:46)

ミーンミンミンミン
バサッ!!
「暑ぃ〜〜〜なんとかならんのかこの暑さ〜おい天神クーラーつけてくれ!!!」
「クーラーなんてハイテクな機械ここにはないでごわすよ。横島ドンは転校してきてまだ三ヶ月でごわすからね〜“ここ”の暑さはこえるでごわしょ?まぁすぐに慣れるでごわすよ」
すると横島と呼ばれた赤いバンダナを巻いた見た所顔も身長も体重も、まぁ普通といった感じの少年は突如叫びとも悲鳴ともとれる声を上げて意外と均等のとれた腹筋をフルに使い跳ね起きて読んでいた「パパイヤ通信」を畳みの床にたたきつけた、すると部屋の壁側で同じく寝転がっていた妙な九州弁を喋る熊のように巨大な身体をしてた少年……というにはあまりに可愛いげのない顔をした男、天神に突っ込まれている。
「まぁな〜〜しかしこんな暑くて臭くて女っ気のないとこにこれから2年間も居続けたら俺は間違いなくノイローゼになっちまうぞ!?チクショー!!寮暮らしならおかんからの仕送りが少なくてもじゅうぶんやっていけると思って転校したのに女がいないなんて!!こんなん作業や!!金返せ〜〜〜!!」
横島は涙を振り撒きながらたたき付けたエロ本にすがり付いていた、そうなのだここには女がいないのだ、簡単に言えば男子校しかも山奥にひっそりと校舎がそびえる超がつく田舎の男子校だったのだ、その名を「鐘ノ音学園」という
「おいおい横島、今更そんな事言ってもしょうがないだろ?すぐに慣れるって大丈夫大丈夫。今日は編入生が大量に入ってくるんだぞ?そしたらお前だってここの先輩なんだからしっかりしてくれよ」
そう言ってこれまた普通を絵に描いたような少年、祐介が横島を慰めている。
「まったく横島ドンだけでも手一杯なのにこれ以上来たら面倒みきれないでごわすな〜これ以上こんな所に野郎詰め込んでどうする気なんでごわすかね?祐介ドン」
「さぁ?学園の経営が芳しくないんじゃないか?どーせろくな理由じゃないさ。さーて寝よ寝よ」
そう言って、暗い雰囲気を纏いブツブツ何か呟きながらと良い感じに壊れてきた横島を視界に入らないようにしながら、昼間から寝て過ごそうとする祐介の願いは、はかなくも尋常じゃない叫び声によってついえた。
「大変っしょ!大変っしょ!大変っしょ!大変っしょ〜〜〜〜!」
妙な語尾で叫びながら部屋のドアを激しく開けたのは眼鏡とTシャツの胸にでかでかと書かれた「バッチグー」の文字が特徴的な小太りの少年だった。
「バ!バッチグー!?どうしたでごわすか!?そんなに慌てて?」
驚く天神達がそう言うと、バッチグーと呼ばれた少年は息を……主に鼻息を荒げながら血走った目を横島達に向けきた。
「どうしたもこうしたもないっしょ!!!すぐに着いてくるっしょ!!!事は急を要するっしょ〜〜〜〜!!」
「まぁまぁ落ち着けバッチグー、とにかく事情を話せって」
祐介が事情の説明を求めるとバッチグーは……
「これが落ち着いていりゃりぇりゅりゅ!!!」
噛んだ。
「と!とにかくついてくるっしょ!くればわかるっしょ!!!そこで畳みの目を数えてるバカも連れてくるっしょ!!!」
そうして微妙に痛む舌を庇いつつ用件だけを伝えてすぐにバッチグーは隣の部屋に駆け込んでいった。
「どうするでごわすか?祐介ドン」
「しゃーない行くしかないだろ?」
「そうでごわすね、「……九千二百四十一…九千二百四十二……」ほら横島ドン行くでごわすよ、畳みの目は二十八万千二百三固でごわすよ」
「何!?そうなのか!?」
「……お前なんでそんな事知ってるんだ?」
「てへり、一年の頃に横島ドンと同じ理由で数えた事があるでごわす」
「…………」
「…………」
青春である。
バッチグーについていくとなぜか体育館の裏側に着いた。
「おい、こんなとこで何すんだよ?バッチグー」
横島がやる気なさ気に文句を言うとバッチグーさニヤリと笑って全員を体育館の中が見れるであろう鉄柵のあるところに連れてきた。
「さぁ!中を見てみるっしょ!!!」
「あぁん?」
「おいおい今は編入生達の説明会でもやってるんじゃないか?」
「そうでごわすよそんなもん見たって仕方ないでごわす」
口々に文句を言うとバッチグーは尚も見てみろとしか言わない、仕方なく天神が中を覗いた瞬間……
「うぉぉぉおぉお!?」いきなり泡を吹いて倒れた。
「「天神!!!?」」
横島と祐介が突然の事に驚きながら天神を見てみると、「オナ…オナゴでごわす」とかなんとかうわごとのように呟いている。これに誰よりも早く反応したのが当然横島だ。
ガシャ!
「オナゴ!?女!?おねえさま!!!?」
そう言って鉄柵に飛び付いて中を覗いてみると中には桃源郷があった。見渡す限り女女女ざっと見たとこ100人以上。
「フォォォォぅ!!!」やはり天神と同じく、いやそれ以上の雄叫びを上げるのであった、しかし違うのは天神のように卒倒したりせずもっと間近で見たいがために鉄柵に顔をねじこんで進もうとしているように見える……やはりダメージは似たような物らしい。
「横島!!!自分ばっかり見てないで俺に変わるっしょ!!!!」
ちなみに天神は放置だ
祐介は展開についていけていないが中に何があるかくらいは理解できたらしい、ため息に混じって「オレも……」とか呟いている。そして復活した天神と祐介も混ざって4人が我れ先にと顔面を鉄柵に押し付けている、そしてこの鉄柵は長い長い年月をこの鐘ノ音学園と変わる事なく一緒に過ごしてきたご老体である、そんな鉄柵に顔面から4人分の圧力が一気にかけられるとどうなるか?聞くまでもなくアッサリとその鉄柵の寿命は尽きた。
ガシャーン!
「「「「「キャー!!!」」」」」
退屈そうに校長の話しを聞いていた新品の制服に身を包んだ女子生徒達の悲鳴で体育館は阿鼻叫喚の地獄へと化した。
「何事じゃー!!横島!!またきさんらか!!今日という今日は許さんからな〜!」
鉄柵ごと体育館に侵入してしまった横島達をヤカン片手に追い掛けるのは教師生活ん十年上下ジャージで下のジャージがズリ下がっているネズミ男のような前歯が印象的な中年男性だった。
「うお〜〜〜!!!勘忍や〜〜〜仕方なかったんや〜〜〜!!!」
「よし!!轟が横島に気をとられてる今がチャンスっしょ!!!ずらかるっしょ!!」
「「異議なし(でごわす)!!」」
「お前らそれは薄情だろ〜〜〜〜!!!!」
横島を囮に逃げる相談をまとめた友人達を涙目で怒鳴りながら中年教師、轟に追われる横島を二組の目が追っていた事を今はまだ誰も知らなかった………


あとがき

どーも漫画ではGS!ゲームではグリグリ命な真実(まこと)です!SSは始めて、しかも携帯で書くんでかなり変な部分(改行とか言い回し誤字など)が目立つと思います。もしも誰か一人でも続きを望んでくれる方がいれば続きを書きたいと思っています。よろしくお願いいたすm(._.)m


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