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「鬼畜王ランス外伝 一人の兵士の話(鬼畜王ランス+オリジナル)」

真空ワカメ (2005-11-23 22:47)

注、これは作者も意味がわからないぐらい謎な話になっています。


うちの国の女王様が結婚するらしい。


LP暦3年3月×日


そんなニュースは突然に、本当になんの前触れも無く国から発表された。
なんでも来週にはもう式が行われるらしい。
俺のいるリーザス国の女王、リア・パラパラ・リーザス様は
 国の政治に取り組み始め、その善政ぶりから国民の支持はとても高い。
そんな姫様が結婚となれば当然、国を挙げてのお祭り騒ぎだ。
町の住民はみな連日連夜、飲んで騒ぐ。兵士達だって好きあらばすぐに参加している。
かくいう俺もそんな騒ぎに参加して飲んでる。
だけど、俺は特別お祝いだ〜って気分にはなっていない。
みんなが騒いでるのでなんとなく俺も輪に入ってるだけだ。
こんな俺はこの国では珍しい部類に入るんだろうなあ。漠然と思ってしまう。
別に女王様が嫌いというわけではない。単に興味が沸かないだけだ。
一、平兵士で万年門番係(といってもまだ1年だが)の俺にはさほど愛国心がないのだ。
もっともこんな事考えてるなんて上司にばれたらぶん殴られるけどな。
なんて事を考えていたら本当に上司が来た。
たるんどる!って言いながら頭をどつかれた。タンコブが中々取れてくれない。十円ハゲにならないか心配だ。


3月○日

タンコブがようやく引いてくれた。十円ハゲにもならなかった、ちょっと嬉しかった。
それはそうと気になるリア様のお相手だが……よくわからん。
なんでもランスとか言う冒険者らしいがあまり情報が公開されていないのだ。
城の先輩(門番暦五年)の噂によると、ヘルマンに占領されていたリーザスを解放した英雄らしい。
先輩(門番暦五年)が言うには知り合いの赤軍の人(リーザス軍のエリート)が言ってたそうだ。
ちなみに我が門番衆は赤軍や黒軍等のリーザスを象徴する部隊には所属していない。
兵員数外と言う奴でどうしても色で区別するのなら「無色」軍である。
戦闘訓練もしなければ戦争にも参加しない。はっきり言って兵士等と呼べるものではない。
給与だって門の前に立っていた時間で計算される。もうぶっちゃけてパートだ。
本当に城にいる人間の中では底辺に入る人間なのだ。
なんでそんな奴らに大事な城の入り口を任せているのだと疑問に思うかもしれない。
答えは簡単で、他の「色付き軍」の皆さんは門番などをしている暇があったら訓練をしたいと言うのだ。
ちょっと前にヘルマンに侵略された事もあり兵士個々のレベルアップが急務らしい。
しかしそれでは城の雑用をこなす者達がいないと言う事で急遽新設されたのが我々無色軍なのである。
先輩(門番暦五年)や上司(門番暦十二年)は以前は青軍に所属していたのだが
無色軍新設にあたり、無理やり異動させられたと言う。
給料も時給制になり待遇もはるかに悪くなり他の兵士達からは見下される目で見られ
ご近所の皆さんからは避けられるようになり、あげく嫁には逃げられて
……あ、なんか涙出てきたんでこの話は終わっておこう。そんなことよりもランスだ。
先輩の持ってきた人物像はどうにも胡散臭い話なのだが
確かにこれならリア様の結婚相手としても妥当かもしれない。
って俺なんかが妥当って一体何様なんだろうな。馬鹿らしい、早く交代の時間にならないかな。
門の前で四時間ボーっとしながらそんな事を考えていた。眠くて眠くてしょうがない。


3月□日

明日はとうとうリア様の結婚式だ。
当然の如く俺は式には参加できない。
一般兵で参加できるのは赤軍、黒軍、白軍って全部言うのは面倒だから略するが
ようするに色の付いた軍の人達の中のほんの一部の人だけだ。
それでも、結構な人数になるから護衛には十分らしい。
俺みたいな色の付いてない、無職 無色軍には護衛を任せられないらしい。
俺の先輩(門番暦五年)や上司(門番暦12年)も同様だ。
そんな俺達に城の入り口である門を守らせるリーザスってどうよ?
まあ、愚痴は言ってみたが俺は別にがっかり等していない。それどころか式の日は休みになったので嬉しいぐらいだ。
どうしよう、家でのんびり酒でも飲んでゴロゴロしようかな。
あ〜なんかまだ19歳なのに随分乾いた人生送ってるな俺。


3月!日

俺は周りの民衆と一緒に城の方を見ていた。
なんでも式を終えた王様の街頭演説があるらしい。
すでに周りのボルテージは最高潮でやたらとやかましい。帰りたい。
………あ、リア様が出てきた。隣にいるのが…どうやらランス、いやランス様のようだ。
更に盛り上がるリーザス国民の皆さん。「リーザス王ばんざ〜い!!」はもういいよ。
リア様が一歩後ろに下がる。どうやら演説が始まるらしい。
正直どうでもいいんで早く終わって欲し「俺様が新しいリーザス王。ランス様だ!」


4月某日

よくわからんが、俺は今反乱軍の中にいる。
気が付いたらここにいたのだ。多分、昨日の夜に来た上司(門番暦十二年)に無理やり連行されたんだろう。
だろうってのは途中で殴られて気絶したからだ。
今は、反乱軍の拠点らしき所にいるが周りのモチベーションがすごく高い。
「打倒リーザス王!!」とかなんとかわめき散らしている。
よく見ると先輩(門番暦五年)や上司(門番暦十二年)もわめいている。
色々と溜まっていたらしい。思いつく限りの罵詈雑言を吐いている。
気持ちはわからなくもないんでそっとしておくことにした。
ところで何でここの連中は国に反旗を翻す反乱軍になどなったのか。
いや、理由は一目瞭然である。新しく王となったランス王。彼しかいない。
ランス王の演説は平たく言うと「国民は俺様のために死ね」である。
一般的な思考を持っていればそんな王にはついていけないと思うのは無理も無いだろう。
俺?いや、俺はただの門番だし戦争にも参加しないし、そんなに特別反感は覚えなかったよ。
まあ戦争に行けって言われたら適当に参加する気ではあるけどね。別に今の生活に未練はないし
逃げ回ればそう簡単に死にはしないしなんとかなるだろうって。
そんなわけでとりあえず今のまま門番を続けようかなと思ってたんだが……ああ、めんどくさい。
今さら帰ったって許してくれないだろうし参加する以外の選択肢は無いようだ。
早速出撃命令があったが、俺は腹が痛いと言って逃れた。避けれる戦闘はできるだけ避けたいね。
戦闘訓練もした事無い者なら当然の思考だろ?

っとそういえば今だに名前を名乗った事が無かったな。悪い悪い。
俺の名前はライト、ライト・オグレイ。先日まで唯のしがない門番だった…現反乱軍の平兵士だ。


鬼畜王ランス外伝 一人の兵士の話


3月某日

所属する部隊が決まった。
メルフェイス将軍の部隊に配属される事になった。
なんで反乱軍屈指の魔法兵が所属しているメルフェイス部隊に所属される事になったのか疑問に思う。
当然の如く俺は魔法が使えないからだ。ただの門番だった俺にそこまで期待しているとも思えん。
というわけで、丁度いい所にいたドッチ将軍に聞いてみた。

………俺の主な任務は魔法を打つのに集中しているメルフェイス将軍の護衛らしい。
護衛と言うと聞こえがいいがぶっちゃけて言えば「壁」だ。
遠距離攻撃を担当しているメルフェイス将軍の部隊がそこまで接近されたらその時点で負けはほぼ確定である。
そんな時にせめてメルフェイス将軍が逃げる間の「肉壁」になれ、とのことだ。
めちゃくちゃ死にそうな予感がぷんぷんする危険なポジションだ。嫌だ。すごく嫌だ。


3月某日

嫌だけど拒否もできないのでしかたなくサウスに向かう。
到着してメルフェイス将軍に挨拶をしに行く。

「あら、あなたが私の部隊に新しく入るライト君ね。よろしくね」

そういって彼女は俺の前を後にした。すれ違った瞬間、なんとも言えない良い匂いがした。
………とりあえず、彼女だけは死なせはしない。
珍しく労働意欲が上昇した、そんな一日。


3月某日

この日は戦闘訓練をしていた。
流石の俺も何もしていないのはやばいだろうと思ったからだ。
黙々と訓練をしていたがどうにも成果が上がったような気がしない。
もうレベルは上がったかな?と思いレベル屋にも行ってみたが結果はダメ。
流石に一日では上がらんか。やる気が萎えたので今日はこれぐらいにして終わる。


3月某日

メルフェイス将軍の護衛なのだから、と言うわけで今日はメルフェイス将軍の傍を離れなかった。
顔を覚えて貰っていたらしく朝にあった時に挨拶をしてくれた。
メルフェイス将軍はとても忙しそうに仕事をしていた。
そんな光景を護衛の名目で後ろからニヤニヤしながら見ていた。割と変態かも。
でもメルフェイス将軍はそんな俺には気づいていないらしく休憩時にはお茶にも誘ってくれた。
もちろんすぐにお受けする。
正に至福のひと時。メルフェイス将軍はこんな俺にも気さくに話しかけてくれる。
上司と部下の境目が曖昧な人だ。だが、それがいい。素敵。
ますますファンになる俺。結構ダメ人間まっしぐら。


3月某日

今日も訓練。
地道に剣を振るう。振るう。たまに他の人と対戦する。
なんかやってる内に俺の特徴がわかった。
スピード系だ間違いなく。後、スタミナがあんまりない。
最初の内は他の反乱兵の人達相手でも結構やれるようになったがすぐにバテて倒される
改善しなきゃいかんだろうがいかんせんマラソンとかはめんどくさい。
訓練が終わってからレベル屋にいったけど上がらなかった。
流石にこれだけ訓練してもレベルが上がらんのはおかしいと思った。
店の親父が言うにはもしかしたらレベル神がそのうち付くかも。だから今は上がらんのだ、だって。
なんじゃそりゃ。レベル神が付いてもレベル屋で上がらん理由にはならないんじゃないの?


3月某日

今日も今日とてメルフェイス将軍にべったりである。
俺とメルフェイス将軍はすっかり打ち解けていた。
気づけば、俺も敬語から素のだらけた喋りと性格を隠さなくなっていた。
メルフェイス将軍も最初は違いに戸惑ったがすぐに受け入れてくれた。やっぱりいい人だ。
すげえ仲良くしてるし、もしかしたら俺達恋人同士に見えるかも。
なんて一人で盛り上がってる俺。


仕事を終えてテンションが上がっていた俺に先輩の魔法兵の人が話しかけてきた。

「あんまりメルフェイス様に馴れ馴れしくしないことね。」

さらりと無視した俺だが、その次の一言は無視できなかった。

「メルフェイス様にはエクス将軍っていうちゃんとした相手がいるのよ。あんたなんかじゃ相手にならないわよ」

それだけ言って、去っていった。……エクス将軍。元白軍の将で反乱軍大将。

メルフェイス将軍と……………寝る。こんな時は飲んで寝る。多分目から汗が出るけど気にしない。寝る。


3月某日

隣のオクがリーザス軍によって落とされたらしい。
次はここ、サウスに来るんじゃないかってみんなテンパって戦闘準備をしている。
だが俺は相変わらずまったりとしている。
先日の先輩魔法兵さんの話を聞いて以来労働意欲は低下しているからだ。
慌てふためいてる他の人達をボーっとしながら見ていたら突然後ろから引っ叩かれた。

「あんたこんな忙しい時に何ボーっとしてんのよ!」

俺の労働意欲を低下させた先輩魔法兵さんが現れた。
先輩は座り込んでいた俺を無理やり立たせる。

「あんたメルフェイス様の護衛でしょうが。なんでこんな所で油売ってるのよ」

それもそうだ。めんどくさいけど、とりあえずメルフェイス将軍の所に行くとしよう。


行ってみたらメルフェイス将軍はすでに戦闘用の服装に着替えていた。準備は万端のようだ。


「いよいよリーザス軍との戦闘になります………」


メルフェイス将軍は俺に話しかけてきた。


「そ〜みたいですね」

窓の外を見ながら、だらけた顔で俺は言う。

「……ライト君は怖くは無いのですか?」

「いえ、怖いですけど…怖がるのも面倒なんで」

「……ふふ、あなたのそういう所結構好きよ」



高速でメルフェイス将軍の方を向く俺。だがすでに彼女は俺の方を見ていなかった。
その顔には悲壮な決意が感じられる。


「……恐らく明日、リーザス軍が来ます。…私は、この国の為に、そして……」


言葉が詰まる。
彼女の中でいろんな感情が溢れそうになっているのかもしれない。


「ライト君。……あなたの命、私に預けてもらいます」


メルフェイス将軍はきっぱりと言った。


めんどくせえ

でも、やっぱり、

彼女を死なせたくは無かった。


「「リーザス軍が来たぞ!!」」


とうとう来てしまった。
すでに戦闘は始まっていて死傷者も出始めている。
俺はメルフェイス将軍と一緒に本衛に待機している。
メルフェイス将軍は軍の指揮を取りながら時折魔法を敵にぶっ放している。
俺にはする事が無い。魔法は使えないし、かといって彼女から離れる訳にもいかないからだ。


「戦況は!?」

「わ、わが軍が押されています!!」

「くっ!このままじゃ……」


俺はなんにもしてないのにどんどん状況がまずくなってる。
めんどくせえ、なんとかならないのか?


「メルフェイス将軍、守備隊が突破されました……間も無くこちらに敵軍が……」

「……そうですか……」


「リーザス軍来ました!あれは……赤軍です!」


リーザス軍一の攻撃力を誇る赤軍。それがこんな本陣まできたってことは…


「ここまでですね……」

「メルフェイス将軍?」

「投降します。私が捕虜になればおそらく兵達には手を出さないでしょう」



「何を言ってるんですか?」

「兵士達を救うにこれしか無いのです」

「そんな……」

「……大丈夫ですよ、ライト君。そうすればあなたもきっと助かります」


そういって彼女は微笑む。儚い、そして奇麗な笑顔だった。


その瞬間、俺の何かが切れた。


「何勝手な事言ってるんですか!!」


自分でも驚くぐらいの大きな声が出た。そしてもう止まらない。


「え……」

「俺は貴女の護衛なんですよ!貴女を守らないといけないんですよ!!」


俺は……俺は……


「メルフェイス将軍は逃げて下さい!エクス将軍の所まで行けばきっとなんとかなります!」


本当は行って欲しくないけど、そんなこと言ってられない。
俺らしく無いけど、……めんどくせえけど!


「反乱軍の将軍が捕まったら絶対に殺されます!」

「それは……」

「俺は!……メルフェイスに、死んで欲しく無い!!」

「え……」


「俺達が少しでも赤軍を食い止めますから、その隙に裏から逃げて下さい!」

「……ライト君」

「反乱軍の将軍だからとかじゃない!メルフェイスに死んで欲しくないんだよ!」


短い付き合いだったけど、彼女といる間の俺はめんどくさくなかったんだ。

初めて、生きてて楽しかったんだ!

そんな彼女を失いたくないんだよ!!

目から涙が出てきた。止まらない。


「お願いだよ!逃げてくれよ!」

「……ライト君…うぅ……」

「メルフェイス……」


俺は彼女をそっと抱き寄せる。彼女は抵抗しなかった。
いつもなら素直に喜んでるんだろうけど……


多分、これで永遠の別れになるだろうから


彼女は馬を駆り本営から去っていった。
最早本営に残っている兵士達は俺を入れて二十に満たない。
みんなわかってくれた。メルフェイス将軍の為に命を張ってくれたのだ。
俺に忠告してきた先輩魔法兵の人もいる。彼女も又、メルフェイス将軍の為に命を賭けた一人である。
頬を一発張って気合を入れる。
さあ、いつでもきやがれってもんだ!

メルフェイス将軍……どうか生きて、幸せになって下さい。

俺は手に持った剣をしっかりと握り直し、敵に向かい走りだした。


後書き

なんじゃこりゃ('A`)
最初はランスの世界で普通の兵士の出世物語ってのを書きたかったのに
気が付けばこんなカオス漂う話になってしまいました。
勝手に無色軍とか作ってるしランス達全く出てないし後半の展開も急で意味不明だしもうワケワカメ。
おまけにろくにランスの事ろくに調べずに書いてるから矛盾だらけだろうし。
でもせっかく書いたんでなんとなく投稿しときます。


△記事頭

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