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▽レス始

「鈴芽ちゃんのびゅ−てぃ大作戦(金色のガッシュ)」

シンペイ (2005-09-30 18:21/2005-09-30 18:22)

注)この作品は「金色のガッシュ」というより拙作「終末の宴」およびそのエピロ−グに繋がる二次創作です。
故に清麿や鈴芽達は24歳です、10年後です。 

「ね−ね−エリ子ちゃん」
「何よ鈴芽」(不機嫌そう)
「ちょっと相談があるんだけど」(気付いてない)
「何よ」(かなり不機嫌そう)
「実はさぁ・・・あたし最近よく高峰君と会ってるんだけど・・・」(やっぱり気付いてない)
「ほう」(こめかみに血管浮かび上がらせた)
「それなりに話弾んでるんだけどさぁ・・・」(全然分かってない)
「アンタねぇ・・・」(今にも殺しそうな雰囲気)
「後から考えてみると、アタシが一方的にくっちゃっべってるのを高峰君が相槌打ってるだけなのよ」(全く無頓着)
「今のアタシはふられたばっかなのよ!そのアタシに向けて惚気聞かせるたぁいい根性ね!」
「え?え?何?」
「とりあえずキ−プ君にご飯おごらせてあげてた所を本命のカレに見つかって!両方と駄目なったばっかなのよ!」
「つまり・・・エリ子ちゃんがフタマタに失敗したってワケ?」
「はっきり言われると腹が立つ!」

 

「まあとりあえず、話の続き聞こうかしら」(落ち着いたらしい)
「あのね、なんていうか・・・こう・・・あまり高峰君あたしのことを意識してないんじゃないかって・・・」
「つまり手のかかる妹扱いされてるんじゃないかと、そう思うワケね」
「まあ・・・」
「ならば!とりあえず女を磨く修行よ!来週また会うんでしょ?」
「うん」
「それまでに女を磨いておいて、告白!これしかない!」
「え?ええ?」
「高峰君の性格から言って、子犬のように懐いてくるアンタを無下には扱えないはず。
 とりあえず『自分は女だ』というのをアピ−ルしておいて、纏わりついていれば
 成り行きと妥協と慣れで高峰君はアンタと一緒に居る事を選ぶわ!きっと」
「・・・出来れば熱く激しい恋ってやってみたいんだけど。
 スカ−レット・オハラとレッド・バトラ−みたいなの」
(鈴芽はクラ−ク・ゲ−ブルのファンです)
「そういうのはせめて『寄せてあげて』Bになってから言いなさい」
「はうっ」

アタシのために!そのいち!

「まずは美しい発音による美しい言葉ね。発声練習よ。
 続いて言いなさい。『スペインの雨は主に枯野に降る』」
「それ英語の発音練習じゃないの?」
(元ネタ分かる人だけ分かって下さい)
「うるさいわね!次はこれよ!『あいつのあたまはあいうえお』」
「あ、あいつのあたまはあいうえお」
「『かんじんかなめのかきくけこ』」
「元ネタ古過ぎるよ・・・」

 
アタシのために!そのに!

「次は正しい姿勢による美しい歩き方よ!頭の上に百科事典かなんか置くんだけど・・・コレがいいわ」
「エリ子ちゃん・・・重いよ・・・何コレ?」
「当然ね。それはN○O−○EO(初期型)よ。
 『ゲ−センが君の家に』が売り文句だったんだけど・・・ROMカセットすら人を撲殺出来かねない
 ヘビ−級の重量が災いして少ししてツブれたわ」
初期型は屁が天敵だったのもツラかった・・・

アタシのために!そのさん!

「次は髪型だけど・・・」
「美容院にいこう!」

ここは美容院「ロ−ズ」昼下がりの優雅な一時に突然飛び込んできた少女(そうとしか見えなかった)。
「すみません、アタシを・・・」
「なあに?」
ひどく焦った感じの少女ににっこりと微笑みかける店長の北見さん。この道15年のプロだ。
「アタシの髪を、大人っぽくてアダルティにしてください!」

「はっはっは!また新たな美容院制覇よ!これで七店め!そろそろ看板持ちきれないわ!」
「エリ子ちゃん・・・あたしたち道場破りやってたんだっけ・・・」
「いく先いく先みんなアンタの無茶な注文に降参するんだからしかたないじゃない」
「無茶・・・かなぁ」
「無茶よ」

アタシのために!そのよん!
「最後はエステよ!これでお肌磨き上げて、化粧も習ってお色気アップで高峰君を悩殺よ!」
「高峰君をあたしの色気で悩殺ね!」
「色気・・・悩殺・・・ゴメン、アンタにゃ無理だわ。とりあえず女として認めてもらいましょう」
「え−何それ」
「それはともかく砂風呂よ!」
「砂風呂だねっ!」
「韓国式垢すりよっ!」
「韓国式垢すりだねっ!」
「お肌のマッサ−ジよっ!」
「ちょっとお肌がヒリヒリするぅ・・・」
「ねえ鈴芽」
「何?」
「『ポパイ』って漫画知ってる?何十年か前映画化されたんだけどさぁ」
「それがどうしたの?」
「ヒロイン役やった女優がね、プロポ−ション上からB53、W53、H53で
 『オリ−ブ役の為に生まれてきたようだ』とか『鉛筆のようなプロポ−ション』とか言われたんだって」
「それがどうかしたの?」
「いや・・・アンタ見てるとなんとなく思い出しちゃって」

「で、今日いよいよ高峰君とデ−トね!」
「エリ子ちゃぁん・・・一緒に来てよぉ・・・」
「仕方ないわねぇ」

待ち合わせ場所の喫茶店に、約束の五分前に来た凸凹コンビ。
しかしそこにはもう清麿が来ていた。
「よっ早いな。何時もはギリギリなのに」
「あら、ずいぶん格好良いス−ツね」
「こないだイタリアに行った時『ミケランジェロの弟子』と呼ばれる日本人のス−ツ職人に仕立ててもらったんだ。
 今度知人が結婚するんでそれまでに体に馴染ませようと思って極力着てる」
「知人?」
「ああ、21世紀警備保障に勤めてる暑苦しくて騒がしい男さ」
「ところで話があるんだけど。高峰君、あなたこの子を(と鈴芽の頭に手を置く)どう思ってるの?」
(『知り合いさ』と言えば『あなたには知り合いでもこの子はそう思ってないわ』といくし
 『妹みたいなものだ』と言えば『みたいなもの、よね。本当の妹じゃない』といって
 女なのだと意識させてやるわ)
緊張する鈴芽、気合入れるエリ子。
「そうだなぁ・・・まあ随分世話になった・・・世話・・・なったか?
 それはともかく・・・う−ん・・・『手のかかる弟」ってところかな。
 正直女と意識してないし」 
(が−ん!!)
(た・・・高峰君・・・アンタ・・・なんて正直な・・・しかしこれじゃ話が進められないわ・・・)

 
いしのなかにいる!   すずめはしんでしまった   
      へんじがない、ただのしかばねのようだ     おおすずめよ、しんでしまうとはなさけない

ささやき いのり えいしょう  ねんじろ!

「でなければ『癒し系ペット』だな」
(!!)
おおっと! すずめは灰になってしまった

(あ・・・あんた・・・正直過ぎ・・・)

「あ、そうだ。良い機会だから二人に渡しておこう」
「何、これ?」
「け・・・結婚式の招待状さ」(てれてれ)
(!!!!!)
「結婚式って・・・まさか・・・高峰君の?相手は・・・大海恵ぃ?!」
「大声出すなよ」
「ご、ごめん。でも・・・まさか・・・いつから?」
「10年くらい前からかな。おっともう時間だ。悪ぃ」
さりげなく立ち上がりながら彼女らのレシ−トも手にする清麿君。
「それじゃあな」

 
去っていく清麿君を呆然と見送る二人。

「あの・・・えっと・・・鈴・・・芽?」
そこには真っ白に燃え尽きた灰だけが残っていましたとさ

 

 

 

え−・・・ちと色々ありまして、半年振りくらいなシンペイです。
なぜかこんなSSが浮かんでまいりまして。
自分的に鈴芽ちゃんはヒロインというより、ほんと癒し系ペットなんですよ。
人間扱いしてません。
ごめんね、鈴芽ちゃん。
本当はブティックでの服選びもやりたかったのですが、時間がなくて。

ところどころの小ネタ、どの程度理解して貰えるのかしらん。


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