大地 産声を上げしとき 一対の眼生まれる
眼 平衝を操り 交互に大地を照らす
定まる大地 繁る森 根ざす塔
四の光 現れ 大地を照らす光 堅固となる
終焉の日 塔 高まり 歪む大地 翳る森
塔の頂 天を突くとき 龍 現れ これを崩す
それが、ヒトが見つけた 世界トゥトアスの絶対のルール
その言葉を理解する者はおらず、また理解しようとする者もおらず
ただ、流れていくだけのしろものであり、留まるものでもあった
しかし、その事を快く思わない者も、また、存在したが、そのたびに守護者によって滅ぼされてきた
ルールを変えようとした者は、英雄であり、大悪人の反逆者である
だが、その反逆者が出るそのたびに守護者は思う
『もはや、この世界には守護者が必要ないのではないか』と
事実、閉鎖されたこの世界は、守護者の存在の他に『FD』と呼ばれる来訪者が存在する
しかし、その実、来訪者は調整者であった
それを教えてくれたのはある青年達だった
彼らは調整者を打ち倒し、この世界を世界とした
だからこそ、守護者は思うのだ
『この世界には守護者は必要ないのかもしれない』と
だから守護者は、試してみることにした
トゥトアスの大地に生きる生命の中で、もっとも弱く、もっとも強い生命
人間
その中の一人に力を与え、観察することに決めた
しかし、無意味に力を与えても、その人間が何もしなかったのなら意味が無いし、周りが何も無くても意味がない、
故に、守護者はその人間をある定めに生まれた人間に決めた
さらに、自らの知りうる世界すべてに送り、鍛え上げる
そして、仕上げに自らと戦う事で力の確認をする
その事を決めて、幾星霜
守護者の感じた時は短くとも、選ばれた人間の時はゆうに千年を超えている
その人間を前にして、守護者は問いかける
「私の名前はイセリアクイーン━━━━━━━━━」
しかし、その問いかけは人間の問いかけによって無意味となった
「そんなことはどうでも良い。一つだけ答えろ。お前が、俺をあんな所に送った張本人か。」
それに、悠々と答える守護者・・・・イセリア
それがまずかった
「そうか。」
その言葉と同時に、人間は消えた
いや、言葉よりも速かった
その拳は、光のすじを描き、イセリアの腹部に吸い込まれた
「ぐふっ・・・・」
感じれなかった
これでも、イセリアはこの世界で最強の一人である
それ相手に、挙動すら見せずに一撃を加えることとその意味
だからこそ最強の一人、イセリアは理解した
勝てない と
人間がイセリアを貫いたその拳は、何の躊躇も見せずに振り切り、イセリアを軽く壁へと持っていった
壁はイセリアから受ける衝撃に耐えきれずに割れる
割れた先から、多数の本やきらめく円盤がこぼれてくる
それを後目に、人間はイセリアの前髪をつかみ顔を上げさせる
「何を考えていたかは知らないが・・・ 俺は俺をあんな所に送った奴に対する行動を決めているからな・・・」
それを聞いてか、そうでないかは知らず
イセリアはかすれるような声で言った
「あなたは・・・ 最強の称号の先に━━━━━━━━━」
しかし、それすらも人間によってふさがれた
「んっ!んんっ・・んぐぅっ!」
「残念だったな?」
人間が不気味に笑う
「何をする気ですかっ!」
「何って・・・」
そうして、また人間は笑う
三十分後
「ひっく・・もう・・・許してください・・・・ひゃぁうっあああああああああああああああ━━━━━━━━━」
「だーめ。」
二時間後
「許して・・・なんでもしますからぁ・・・・」
「なにいってるんだか。」
「あふっ・・・・ああっ━━━━━━━━━」
六十八時間後
「良いですっ・・・ご主人様ぁ・・・・・・ ジャック様ぁ・・・・・・・んっ」
「やりすぎたか・・・」
「ふぇ?」
あたりには、何もなく、ただ、イセリアの声と、壁からこぼれ出た本と円盤が光っていた
それはイセリアが知る世界のかけら
本にはこう書いてあった
『ドラゴンボール』 『聖闘士 星矢』 『風の聖痕』『今日から魔王』
そして、円盤にはこう刻まれていた
『すきなものはすきだからしょうがない』『遙かなる時の中で』『エンジャルズフェザー』『スタンプアウト』
まだまだ壁には眠っている
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あ〜、感想だけでも何なので投稿してみました・・・・
元ネタは友人との話から
「なあ、わかりやすい最強って何だと思う?」
こんなのできましたけど?
はっきり言って電波です・・・
続きも考えていたりするので・・・もし良ければ感想ください