「 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――」
派手にエーテルの乱舞する部屋で赤服の少女は最後の呪文を詠唱するが・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・あれ?」
エーテルの渦が消えた後には何もなかった。
「どういうことよ!? あれだけ派手にエーテルが乱舞していたのに失敗なの!?」
彼女がやろうとしていたのは、此処冬木市で行われる聖杯戦争に参加する為のサーヴァントの召喚である。
使い魔として最高位の英霊と呼ばれる世界と契約した英雄を聖杯のサポートの元、召喚するのだが。
何故か其処には誰も居なかった。
「あれだけ宝石を使ったのに失敗だなんて・・・。」
ど〜〜〜〜ん!!
彼女が、失敗したのかと落ち込んでいると居間の方から爆発音が響いてきた。
「いったい、何なのよ!?」
彼女は音のした居間に向かった。
彼女は扉の前に立ち取っ手を押そうが引こうが開かない。
「・・・あ〜〜もう、邪魔だこの・・・!」
結局は、扉を蹴り破って居間に入った。
居間は物の見事に破壊されておりその中で動く者に気が付いた。
見た目はなんと言うかカーボーイ姿の猫?と馬だ。
しかも馬の方は二本足で立ってるし・・・
暫く無言で居ると瓦礫の山から出て来て目が合った。
「それで、貴方誰?」
嫌な予感を感じつつ聞くと。
「サーヴァント・ライダー参上。お前が俺のマスターか?」
「……ドジったわ。あれだけ宝石を使っておいてセイバーじゃないなんて、目も当てられない」
顔を覆い、言葉が溜息と共に吐き出される。溜息は陰の気を呼ぶというがそんなことに構っていられない。
うっかり癖もここまで来ると国宝級ではなかろうか。
「……む。悪かったな、セイバーでなくて」
「なに、癇に触った、ライダー?」
「後で自分がどれほど幸運だったか思い知らせてやる」
「そうね。それじゃあ期待させてもらうはライダー。そうなったら素直に謝らせて貰うから」
「まあその時には泣いて謝ってもらわてもこちらの気は晴れんだろうけどな」
はん、と鼻で笑いながら半眼で嫌味なことを言ってくるライダー
ホントに大人気ない、というより子供っぽい反応それにしても、と凛は複雑な笑みを浮かべた。
「それにしてもアンタ、何処の英霊なのよ。見るからに人間じゃないし何かあんたどこかで見たような機がするのよね」
「俺の名は、ドラザキッド未来の英霊で、まぁ22世紀で作られた猫型ロボットさ」
「どうやら凛はサーヴァントを呼べたようだな。」
影が動く。
「まだお前の出番は当分無い■■■■が、もうじき始まることだろう聖杯を求め殺しあう七名の戦争がな」
あとがき
初めまして、ハカイダーと申します。文才など持ち合わせていない陳腐な身ですがどうぞ宜しくお願いします。
それでも、この話を書いたのは、「書きたかったから!」と言う己の欲望に忠実に突き進んだ結果ですので技量の
拙さは、これから頑張って補いますので、これからもお付き合いください。
何とか最後まで書こうとは思います……更新速度の方は、お察しください……orz(土下座