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!警告!ダーク、バイオレンス有り

「その誓いに・・・ ラクーンシティ編 プロローグ(Fate+バイオハザード+いろいろ)」

くろの (2005-01-16 04:11/2005-01-16 04:12)

このお話はFateやバイオハザードの設定を無視しているところが多数あります。
またこの話は主人公至上、及び最強主義の作者が作成しておりますので、士郎が理不尽な程強いです。

そういうお話が嫌いな方は読まないほうがよろしいかと思います。


太陽が沈み、月星が支配する夜闇を5機のC−130輸送機が編隊を組んで飛んでいる。

その巨大な空飛ぶ鉄の艦の中を支配するのは重苦しい雰囲気だった。

『降下ポイントまであと20分です』

この輸送機を操縦するパイロットから貨物室内のスピーカーを通して目標地点への接近が告げられる。

重苦しい雰囲気が身体に影響を及ぼしているのか、一人の少年がゆっくりと立ち上がる。

周りが黒い金属製の機動甲冑を着込んでいるのにも関わらず、少年は唯一人黒い迷彩服と同じく黒いコートを着込んでいるだけである。開け放たれた胸元からは防弾ベストが見え、脇にM−4アサルトライフルを吊り下げ、左右の太股にそれぞれデザートイーグルと呼ばれるハンドカノンとM92ハンドガンを付けている。

「聞け」

決して大きくはないが、その声はカーゴの隅々まで響いた。その声からは彼が様々な経験をしたということを覗わせる。

誰も彼もが彼に目線を向ける。少年が命令口調で話すことに疑問や怒りの雰囲気はない。僅か十代の年齢の少年を屈強な男達が注目する世にも奇妙な状況の中、彼は再び口を開く。

「ブリーフィングで説明した作戦に変更はない。A(アルファ)チームはV地点で防御陣地の構築と防衛を、B(ブラボー)チームはAチームの護衛、その後に生存者の捜索及び救出、C(チャーリー)チームは活動感染死者とアンブレラ製生物兵器の排除を行え。アンブレラの特殊部隊と生物兵器の投入が確認されている。
魔術使用許可はレベル3までだ」

一旦口を閉じると少年は男達を見回す。

「尚、今回緊急時に生産されたワクチンは感染前でのみ有効となっている。
いいか、感染後には効力を発揮せん。何しろ時間がなかったからな……」

ため息を付きながら愚痴を溢す。

「では、感染者の処遇は?」

黒い機動甲冑を着込んだ白人の青年が手を上げながら問う。

「パッチテストで陽性が出た感染者は………速やかに射殺しろ…助ける術はない」

「………」

少年の言葉を受けた質問者は無言で腕を下ろした。

「他に質問は?」

今度はゴツイいかにも軍人らしい顔つきをした黒人が手を上げる。

「何だ?ジェファーソン大尉」

「アンブレラの特殊部隊から攻撃を受けた場合は?」

「即時殲滅しろ」

ジェファーソンを皮切りに次々と手が上がる。

「ワクチンは何処製ですか?まさかアンブレラ製ではないですよね?」

「安心しろアルとジェフのボーエン兄弟が開発したものだ。彼らなら時間があれば完璧なワクチンが作れただろう」

「支援は?」

「無い。偵察をしていたブラックホークが何者かに撃墜された。低空での飛行が禁止されたために攻撃ヘリの投入は断念された」

「アンブレラはどうなるのですか?」

「今回の事件を機に世界各国でアンブレラの摘発が行われる。だが、動くのが遅かった……アンブレラがエグリゴリの残りカスだったと判った時点で潰すべきだったな…」

しかし、少年の言葉は実行不可能なことだった。アンブレラが各国の薬品の製造に大きく関わっていたために各国は彼の提言を渋ったのだ。

彼の言葉で更に雰囲気が重くなった時、見た目は軽薄そうなラテン系の青年が手を上げる。

「救出したのが……美人でグラマーな姉ちゃんだったらデートに誘ってもいいですか?」

「好きにしろ」

青年の冗談に幾ばくか雰囲気が和らぐ。

少年は青年に目で感謝の念を送る。

「隊長はどうなさるのですか?」

「俺は陣地の設営を見届けた後、単独行動を行う。ラングレーからアンブレラの地下研究所‘ハイブ’への進入可能経路の情報が入った。まだ、生物兵器どもが残っている可能性がある。‘ハイブ’内を捜索、発見次第破壊する。
尚、活動限界は明朝9:30までだ。10:30に20発の高性能大型気化爆弾と200発の地下壕貫通ミサイル攻撃が三回に渡って行われる。全ての建物は吹き飛んで、地中すらも沸騰するぞ。
俺が9:00までに戻らなかったら、構わずに撤退しろ。
俺が単独行動を始めたらグラン大佐、君が指揮を取れ」

少年の言葉に白髪と白髭の中年男性が立ち上がり敬礼する。

「了解しました、特将」

『降下7分前。降下準備開始してください』

丁度、最後の質問が終わった所で連絡が入った。

「他に質問は無いな…良し、降下準備開始。総員、マスク装着」

隊員達がガスマスクを合体させたようなマスクを装着していく。

だが、少年はマスクを装着しようとはしない。

「あの?マスクはしないのですか?」

部隊員ではない輸送機の搭乗員が彼に問い掛ける。

「必要ない」

ただ一言で少年は搭乗員の言葉を切って捨てる。

二人のやり取りを聞いていた隊員達はマスクの中で苦笑する。彼らは様々な戦場で彼の非常識さを目の当たりにしてきたため、搭乗員の驚愕した顔を自らが始めて彼の非常識さに触れた時の顔を重ね合わせていた。

『後部ハッチ開きます』

スピーカーから流れた声に驚愕で固まっていた搭乗員は慌ててマスクを被った。

彼がマスクを被ると同時に後部のハッチがゆっくりと開き、強い風がカーゴ内へと入り込んできた。

急激な気圧の変化にも少年は言葉通り顔色一つ変えない。

『降下開始』

カーゴに設置されたランプが赤から緑へと変わった。

「総員、降下開始」

少年の言葉と共に黒い装甲を纏った兵士達が高度一万メートルから次々と降下していく。

全ての隊員達が降下すると少年は開け放たれたハッチへと歩み寄り、振り返った。

「輸送感謝する」

礼と共に彼は後ろ向きに倒れるように輸送機から飛び降りた。

        黒き牙
「あれが‘ブラック・ファング’か……」

残された搭乗員の言葉を聞くものはいない。
だが、少年の姿に彼は何故か期待に胸を躍らせていた。
このクソッタレな状況で最大限の成果を作り出すという期待に………

彼の目に映るのは輸送機から落ちてゆく装甲車や隊員達。その等しい間隔で落ちていく様はどこか美しい。

重力に引かれる侭に自由落下を体験した隊員達が機動甲冑のブーストで着地する中で、少年は体内の魔力を循環させる。

「トレース・オン」

引き金である呪文と共に少年の身体が限りなくゼロとなり、軽い音を立てて地面へと降り立つ。

彼らが降り立ったのは死者と怪物の蠢く、消滅と言う避けられない運命にある廃都だった。様々な人間の思惑が渦巻く中、少年は動き出す。

 ミッションスタート 
「任務開始」


あとがき

まず最初に投稿が遅くて申し訳ありません。忙しいので中々パソコンに触れることができませんので投稿するのが遅くなると思います。あと、来週からテストがあるので暫らく投稿できません。大変申し訳ありません。

士郎の謎がありすぎて、本編が混乱しそうなのでラクーンシティ編を投稿いたしました。これで士郎の秘密の一端でも明かせればと思います。
ちなみに映画とゲームがごちゃ混ぜになっております。ご注意してください。なお映画としては1と2が平行して進行しています。アリスはまだ洋館で気絶している最中です。あと、1を見たのが大分前であり、なおかつ2はまだ見ていないので物語通りには進まないと思います。
それでも良いと思う方はお読みになってください。


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