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「まぶらほ〜闇人の巻 外伝 第一次葵学園大戦〜(まぶらほ+???(クロス予定作品))」

B-クレス (2004-12-23 00:11)


 後に葵学園史に記された騒動の一つ 第一次葵学園大戦

 今回は、その騒動について記す事としよう・・・


 その騒動の発端は、式森和樹、後に『騒動の目』と呼ばれる事になる少年が

 血の繋がらぬ愛娘であるリナ・シキモリをつれて、登校したことだった・・・


 葵学園 2-B 


 なんら普段と変わらぬ様子で、席に着く和樹

 だが、普段と明らかに異なっている部分が一箇所だけあった

 それは、エメラルドグリーンの髪をした少女が、和樹の手を握っていた事だった

 そして、少女は和樹が席について、いつもどおり席に突っ伏して寝ようとすると

 その少女は、それを待っていたかのように、和樹の背中に張り付いた

 その少女が張り付いた後に、至福の表情を浮かべると

 今まで凍り付いていた2-B一同が一斉に動き出した

 「か・・・式森君!!その子は一体どうしたの!!」

 まず真っ先に動いたのは、松田和美だった

 その表情は、冷静を装いながらも、どこか青ざめており、動揺しているのが直ぐにわかる

 眠りかけていた和樹は、半目を開け、和美に顔を向けた

 「ん〜・・・和美か」

 和樹はそう言うと、ゆっくりと体を起こし始める

 和樹が体を起こし始めたのと同時に、少女は和樹の横に移動していた

 2-Bの面々は、和樹が和美の名前を呼び捨てした事に反応していたが

 それ以上に、少女と和樹との関係を知るために、沈黙を保っていた

 「あ〜・・・この子の名前はリナ、俺の子供だ「ママ!!」・・・ふぇ?」

 和樹が、まだどこか眠そうな感じで少女、リナのことを紹介していると

 リナは、和美に抱きついていた・・・爆弾発言をしたうえで


      「何ぃぃぃぃいい!!」


 リナの爆弾発言に一番最初に反応したのは、和樹でも和美でも、傍観していた沙弓でもなく

 その三人以外の、2-B一同だった(タイミングは完璧に同じ)

 「ま・・・ま・・・マ・・」

 「ママ〜♪」

 混乱している和美と、同じく混乱を始めた周囲をまったく意に介さずに

 リナは、和美に抱きつき、頬擦りをし始めていた

 「式森〜〜〜!!!!」

 そんな光景に耐えられなかったのかどうかはしらないが

 真っ先に行動に出たのは、仲丸だった

 「お前は杜崎や山瀬だけじゃあなく、宮間さんにまで手を出しておきながら
  挙句の果てに松田と子供を作ってやがったのか!!

  お前みたいな鬼畜が生きてたら世のためにも人のためにもならない!!」

 仲丸がそう言うと、事前に打ち合わせしていたかのように

 一斉に夕菜、沙弓、和美以外の生徒達が和樹を包囲し、魔法発射体勢に移る

 「お前の死後、お前の娘の面倒は一応責任を持って受け持ってやる

  だから、安心して三途の川を渡ってこ「パパを苛めるな〜〜〜!!」」

 仲丸が、和樹に対して死刑宣告じみた事をしていると

 和美から離れたリナが、和樹と2-B一同の間に立つ

 「ぬっ・・・式森!!子供を盾にするとは・・・貴様それでも男か!!」

 頭に血が上っているのだろう、仲丸は暴走し始めつつあった

 「・・・はぁ・・・しかたないか」

 和樹はそう言うと、リナを抱き寄せ、魔道書を開いた

 そして、和樹が開いた魔道書のページから、煙が噴出した

 『プシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

 そんな音を立てながら、魔道書はどんどん煙を噴出していく

 ついには2-B全体を覆うように煙が広がり、全員の視界が防がれていた

 「えぇい!!窓を開けろ!!煙を外に流せ!!

  ドアの近くにいる奴はドアに貼り付け!!式森を逃がすな!!」

 仲丸が、混乱しつつある2-B一同を必死に纏めようとする

 本来なら、2-B一同は各々の利益優先の為に団結するはずないのだが

 今回は和樹打倒+和樹の弱みを握る為に団結していた

 利害が一致した際の団結力は凄まじく、煙が蔓延してから一分と立たずに

 2-B教室から煙はなくなり、視界が完全に元に戻っていた


 そして、視界が戻ったときに和樹の机にあったのは・・・

 『ハズレ』と書かれている札が貼り付けられていた丸太であった

 「・・・・くっ!!まだそう時間はたってない、急ぎ式森を探せ!!」

 その丸太を見て殺気だった一同だったが

 仲丸の言葉と共に、教室から一斉に出て行った

 恐らく、外に逃げたと思われる和樹を追っかけにいったのだろう

 「・・・和美、気分はどう?」

 「ひゃ!!・・・沙弓・・驚かさないでよ・・・」

 完全に呆けていた和美に、背後から沙弓が声をかける

 当然、和美にとっては完全な不意打ちなので、少し涙目で沙弓に抗議をした

 「なにいってるんだか、頭の中で和樹との新婚生活でも始めてたんじゃないの?」

 「な・・・なななななななななな」

 和美は、顔を真っ赤にして、手を空にむかって虚しく突き出していた

 「あと、夕菜もいつまでも呆けてちゃあ駄目よ

  もうそろそろ第二波が来るかもしれないし・・・」

 和美同様呆けていた夕菜に声をかけると、沙弓はドアの方を向いていた

 沙弓につられるように、全員がドアの方を向くと・・・・

   『ガララァン ピシャッ!!』

 「沙弓!!和樹君は大丈夫!!」

 盛大にドアが開けられ、千早が、息を切らせながらそこに立っていた

 因みに、なぜ千早が本来授業中のこの時間にいるかというと

 2-B一同が、真っ先に強襲したのが、千早がいる2-Fだったのだ


 2-Bの生徒は品行は悪くても能力は学園で一番高い


 そう言われている通りの実力を、無意味に、2-F強襲で発揮した2-B一同により

 2-Fの授業は強制中断、2-Bの面々が落ち着くまで休講になったのだ

 ちなみに、2-Bの騒動による休講自体は珍しいことではなく

 どこかのクラスが休講になると同時に動き出す

 生徒会特殊暴動鎮圧隊が、2-Bの騒動を鎮圧しきるまでは

 最低でも4〜5クラスは休講になる事は、葵学園の暗黙の了解だったりする


 『2-Bが動いたら召還、錬金学は速やかに中断せよ』

 これが、葵学園の先生達の間に広がっている暗黙のルールだったりする

 因みに現在の仲丸率いる2-B一同は、2-Fを含め三クラス休講にしていたりする


 「えぇ、和樹は大丈夫よ・・・このとおりね」

 沙弓はそういうと、和樹の机にある丸太を指差した

 「あはは・・・相変わらずか・・・」

 「まぁ、これが一番簡単な騙し方だからね」

 千早が笑いながら丸太の方を見ると、丸太は和樹とリナに変化していた

 「え・・・ぇ・・・えぇ!!」

 その光景を見て一番最初に驚いたのは、夕菜だった

 それは仕方ないだろう、先ほどまで丸太だった存在が

 急に、和樹とリナに変化したのだから

 「夕菜や和美は初見だったっけ?

  和樹の魔道書の力の一つらしいけど・・・」

 沙弓はそこまで言うと和樹の方を見、和樹も、その視線を受けて頷いた

 「僕が持ってる魔道書は、基本的に組み合わせで魔術が変わるタイプでね

  流石に相反する属性までは組み合わせる事は出来ないけど

  基礎的な属性、火と風の術式を組み合わせるとか

  結界魔術、増幅結界や障壁結界に魔術式を組み合わせる事で

  魔法の力を増幅したり、雷の障壁を作ることも出来るんだよ

  今回は召還と障壁結界の二つを組み合わせて

  木を召還して、それを障壁結界に変化させたものなんだよ

  まぁ、丸太だったのと、あの札がついたのは僕にも予想外だったんだけどね」

 和樹はそういい、笑みを浮かべた

 その言葉に、頭を抱えたのは和美だった

 「なんというか・・・組み合わせ次第で何でもあり見たいね・・・」

 「一応300P全部別の術式を書いてるから大抵の事は対応できるけど

  マナが溜まるのを待たなきゃいけないし、流石に万能じゃないよ」

 和樹はそう言うと、背中にはりつきなおしたリナの頭を撫で始めた

 リナは嬉しそうに目を細め、その光景を見ていた一同も優しい顔をしていた

 そのほのぼのとした空間は、リナが眠りについたことでいっそう強まり

 このまま、この空間が維持され続けるかと思ったが・・・・


  「皆〜〜!!式森が居たぞ〜〜〜!!」

 いつの間にかドアの前に居た仲丸が、大声を上げる

 その大声で仲丸の存在に気付いた和樹が魔道書を持ち直した頃

 すでに、2-B一同による包囲網が再結成されていた

 それと同時に、ほのぼの空間が殺伐とした空間に変化した

 (・・・僕一人なら何とか裁ききれるけど・・・・

  リナもいるしなぁ、万が一にも怪我をさせるわけには行かないし)

 その包囲網を見て、和樹は突破策を考え始めていた

 和樹単体で、多少の怪我覚悟なら、このまま結界を張り

 時間を稼ぎつつ2-Bの面々をどこかに強制転移させてしまえばいいのだが

 リナが背中で眠っているので、リナに傷を負わせたくないという父心により

 和樹は結界で耐えた上での強制転移策を破棄した

 「さて式森・・・懺悔の時間だ

  お前が行った行為は万死に値する!!

  杜崎や山瀬、松田に宮間さんの心をもてあそんだ罪、地獄で償え!!」

 その仲丸の言葉と共に殺気立っている面々が大魔法の詠唱を始めたが・・・

 和樹は、詠唱開始時の、僅かな隙を逃さずに

 体勢を低くし、普段は発揮しない俊敏さを極限まで発揮し

 詠唱中の結果、即座には反応できなかった2-Bの包囲網を突破し

 即座に、廊下を駆け出していった

 その、和樹の俊敏さにあっけに取られていた一同だったが

 まっさきに立ち直った仲丸が最初に和樹を追いかけ始め

 それに続くように2-B一同が次々と和樹追跡に加わっていき

 最後に、完全に取り残される形になった沙弓達が、後方を追跡する形になった


 「くっ・・・!!流石は仲丸、立ち直りが早い・・・!!」

 「待ちやがれ式森!!」

 先頭は和樹と仲丸、因みにリナはいまだに熟睡中だったりする

 時折仲丸が魔法を撃ってくるが、和樹は結界を展開させ、それを完全に逸らしていた


 中央・・・は、2-B一同が殺気立ちつつ突撃しているので省略して

 後方、沙弓達一同

 ちなみに後方の先頭に沙弓と和美、僅かに遅れる形で夕菜と千早である

 「やれやれ・・・今日に限って鎮圧部隊が動いてないとはね・・・」

 「・・・・大丈夫かしら、このまま行くと召還室に行っちゃうと思うんだけど」

 「大丈夫・・・だと思いますよ、2-Bが動いたら授業を中断するようはずですし」

 「あ・・・あはは・・・・(汗」

 因みに上から沙弓、和美、千早、夕菜の順であり

 それぞれ、冷静なようだが微妙に汗をかいており

 夕菜に至っては、もはや乾いた笑いしか出ていなかったりする


 再び先頭

 「急いで召還を止めるように!!2-Bが動いているそうだ!!」

 「まだ・・・もう少しひきつけないと・・・・」

 「「「まて〜!!式森〜〜〜!!」」」

 和樹を追跡するメンバーの数が、微妙に増え始めていた

 「くらえ!!」

        チュドーン!!

 和樹に放たれた魔法が、結界によりそらされ、近くの壁にぶつかり、爆発を起こした

 「うわぁああ!!・・・・や・・・やばい!!

  先生!!今の衝撃で召喚陣が起動しました!!」

 「爆発魔法・・・・本気で頭に血が上っちゃってるのか・・・」

 「なんだと!!全員、召喚陣から離れろ!!」

 和樹は、冷や汗をかきながら、逃亡速度を僅かに上げる

 「ん・・・・?まー坊、何で俺はここにいるんだ?」

 「待て式森!!大人しくつかまれ〜〜〜!!」

 「さぁねぇ〜、私にも分からないけど・・・召喚されちゃったのかな?」

 和樹が逃亡速度を上げたと同時に、また5名ほど増えた先頭追跡者集団が

 和樹の逃亡速度と同等、もしくはそれより僅かに上の速度で追跡を続ける

 「人間が俺達を召喚するとはねぇ・・

  あっはっはっはっはっは・・・・おもしれぇじゃねぇか!!

  まぁ、とりあえず自己紹介といくか

  俺はユーストマだ、まぁ、神王もやってるがな」

 「私はフォーベシィ、一応魔王でもある」

 ・・・・なにやら背後で怪しい存在が出てきたのはスルーしておいて


 中央団体 

 体力的に限界となっている生徒達が脱落し始めている

 それでも、校舎を駆け巡り続けているのに僅か3名しか脱落してないのは流石と言えよう


 後方

 こちらはマイペースに、でもそれなりのハイペースで駆けているためか

 体力的に前方二名に劣る夕菜と千早が少しだけ辛そうだが

 それでも、脱落する事はなくついてきていた

 「ね・・・ねぇ、千早さん」

 「ん?何、夕菜ちゃん」

 「ほぉ〜、ここが・・・の・・・か」

 「まさしく・・・だねぇ〜、そう思わないかい、神ちゃん」

 「・・・えっと・・・SSランク以上の存在がいる気がするんですが・・・

  気のせいでしょうか?」

 「・・・・気のせいだと思うよ」

 夕菜の、顔を引きつらせながらの問いに

 千早は、無意味なくらいにすがすがしい笑顔で答えた

 「となると・・・・辺りに・・・を・・・して」

 「そうだね〜、・・・の王は・・・・すれば直ぐ納得してくれるもんね〜」

 「・・・このままだと和樹に追いつけないかもしれないわね・・・

  千早、夕菜、速度を上げるわよ」

 沙弓が、後頭部にでっかい汗を貼り付けながらも、二人にそういい、加速した

 和美も、沙弓が加速するとまったく同時に加速し

 僅かに遅れる形で、夕菜と千早も加速していった

 「となったら善は急げだ、いくぞまー坊!!」

 「あぁ、急ごう、神ちゃん」

 ・・・改めて、謎の存在はスルーの方向で・・・・


 和樹と2-Bの追いかけっこも、段々熾烈なものになってきていた

 段々と中陣のメンバーが減り、脱落か、先頭に加わるかのどちらかだけになってきたのだ

 因みに、総脱落人数は僅か8名

 この辺りが、2-Bの優秀さを無意味に示しているところであろう

 「・・・・くっ!!いけ!!」

 ほんの少し前に、リナが目覚めたので、和樹は、ついに迎撃行動をとり始めた

 リナに、結界の魔術式を書いた数ページを渡し

 その上で、自分が発動し続けていた結界を解除し、魔道書の数ページを後方に飛ばしては

 そのページから発動される魔法によって、少しずつ迎撃していたのだ

 だが、流石に仲丸達、2-B一同もそう簡単にやられるほど弱くはない

 足止めは出来ていても、流石に脱落させられるほどのダメージは与えられていないのだ

 「校庭まであと少し・・・一か八か・・・この組み合わせは初めてなんだけど」

 和樹は、そういいながら魔道書から約10ページ程切り離し

 それらを一束にし、後方に向かって投げつけた

 (召喚術式に増幅の魔術式を四個、後は物理衝撃魔法のページ・・・

  果たして、どんな魔法になるんだ・・・・!!)


 和樹の魔道書は、基本的に火力は低めである

 それは、和樹自身が、結界魔術などを中心に書き記したためであり

 直接的な攻撃魔法だけだと、増幅術式を利用していたとしても

 2-Bにいる生徒相手では、足止め以上の効果は発揮できないのだが

 今回のように精霊召喚術式と、増幅式を複数個組み合わせた上で

 その組み合わせの相性がよければ、高位攻撃魔法に匹敵する火力になるのだ


 和樹が見守る中、今回組み合わせたページ達が光り輝き

 その組み合わせによって生み出された魔法を発動する

 大規模な魔法陣が中空に描き出され

 その魔法陣から一つの影が飛び出し、仲丸達に向かって突撃を開始する

 (召喚魔術・・・!!あの大きさは・・・ヒューマノイドタイプ

  一体何を召喚する事が出来たんだ・・・!!)

 和樹は、その召喚した存在を確認しようとしたが・・・

 「キシャーーーーー!!!!」

 その存在が謎の雄たけびを上げた瞬間、回れ右して全速力で駆けはじめた

 (な・・・何なんだ一体!!あの途轍もない圧迫感は!!

  駄目だ、あれは僕に扱える相手じゃない・・・・・)

 和樹は、必死に先ほどの存在を頭の中から抹消しながら

 先ほど組み合わせたページを、永久に禁じる事を固く決意していた


 後方 沙弓部隊

 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 「夕菜、そろそろ無理なんじゃないの?

  休んでてもいいのよ?」

 「いえ、まだ平気・・・「キシャーーーーー!!!!」っつ!?」

 夕菜は、沙弓の言葉に笑みで返していたが

 急に立ち止まったかと思うと、身震いした

 「どうしたの夕菜ちゃん?」

 千早が、夕菜に声をかける

 「え・・・えっと、大丈夫です、少し寒気がしただけなので・・・」

 「まぁ・・・無茶だけはしちゃ駄目よ?」

 「はい、ありがとうございます」

 夕菜は、千早と和美の言葉に笑みを返しながらも、ある事を考えていた

 (今の・・・なんだったんだろ

  なんだか、酷く私に似通ってるような、正反対のような気配がしたんだけど・・・

  っと、今は考えている場合じゃないんだ、急いで和樹さんと合流しないと)

 因みに、謎の雄たけびを上げた存在は、夕菜が立ち止まった瞬間に、消えうせていたりする

 その存在によって2-B一同は完全に足止めされてしまったため

 この後は、特に騒動なく、和樹は目標地点であった校庭にたどり着いた


 「ふぅ・・・やっとついた・・・さってと」

 和樹は、一息つくと、魔道書を開き、真上に掲げた

 すると、校舎の中から次々と紙・・魔道書のページが飛んできて

 その魔道書に、それぞれのもとあったページへと戻っていき

 最後には、魔道書の頁全てが、何事もなかったかのように元に戻っていた


 「式森!!やっと観念したか!!」

 和樹が魔道書を閉じると同時に、仲丸達が校庭に到着した

 和樹は、そんな仲丸達を見ると、酷く、冷たく笑った

 「仲丸さ・・・僕を追いかけてたとき・・・魔法使ったよね?

  リナが背中で寝てるのに、何の遠慮もなく・・・・ね?」

 仲丸は、始めてみる和樹の冷酷な笑みと、その感情のこもってない声に飲まれてしまっていた

 「そうそう、その点は皆も同罪だよね・・・・

  僕はね、自分がされる分にはなんら構わないと思ってるんだけど

  でもね、リナを傷つけようとしたのは・・・流石に許せないかな〜」

 和樹は、ニコニコと微笑みながら、再び魔道書を開いた

 「っと・・・ちょうど沙弓達も来たみたいだし・・・

  リナ、あっちに行ってて、ちょっとパパはお仕置きを始めるから」

 リナは、お仕置きと聞いた瞬間、即座に和樹からはなれ、沙弓達の方へと駆けていった

 「流石にこれを使うと丸一日は魔法を何も使えなくなるんだけど・・・

  まぁ、リナを傷つけよう足した罪を償ってもらうには、これくらいはないとね」

 和樹はそう言うと、魔道書のページ全てを上空に投げた・・・・


 「・・・和樹・・・切れてるわね・・・」

 「だね・・・あれだけ和樹君にベッタリだったリナちゃんも離れてるし

  リナちゃんも・・・和樹君が切れたときの怖さは知ってるみたいだね」

 「・・・ねぇ、急いで別の場所に行かない?

  夕菜ちゃんは初めてだろうし・・・」

 和美がそう言うと、千早と沙弓は深く頷き、リナを和美が、夕菜を沙弓が連れて行く形で

 校舎の中へと、移動していった


 「さぁ・・・お仕置きの時間だ


 和樹のその冷酷な声の後・・・何があったかを知るものはいなかった


 その後の事を実体験したはずの面々は全員が黙秘しており

 実体験はしていなくとも、知っていそうな沙弓達も語る事はなかった


 なお、この騒動において、式森和樹が魔道書を駆使し、2-Bの追跡から逃げていた事と

 最後に、その魔道書を使って2-Bの連中を完全に撃退した事が噂となり

 和樹は『葵学園の最終兵器』という有難くない称号を得る事となった


 また、今回の騒動で被害があった部分を修理する事になった業者の人が

 「まるで戦争でもあったみたいですねぇ・・・・」

 と言った事から、今回の騒動は『第一次葵学園大戦』と呼ばれるようになった


 ちなみに、この第一次大戦が、後に起こった争いの中でも

 一番被害総額が高かったといわれている・・・・・


 あとがき

一言で言わしてもらえば・・・あれ?な感じです(ぇ
正直、皆様の期待を裏切ったできになってしまったと思いますが・・・
どうやら私は、ギャグ云々は本気でかけないようです・・・orz
いや、ならシリアスはかけるのかといわれると、かなり辛いものがあるのですが
とりあえず、今回はこれで勘弁してくださいませ(ぉぃ
今回出た謎キャラ、まぁ、すでに分かっている人もいるでしょうが・・・
このまぶらほ、どうにも闇人の巻で完全に終わりそうなので・・・(ぇ
寿命を延ばす(又は縮めるとも言う)策として、クロスを考えました
まぁ、クロスに関してのご意見、お願いいたします
鬼畜将もいい加減更新しないとなぁ・・・・(汗


△記事頭

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