現実からの主人公転生物です
憑依ではありません。
兄弟物です
俺の名前は矢野 光冶(やの こうじ)
現在28の負け犬フリーターだ。
アルバイトは主にコンビ二から果ては猫を探すことまでやっている。
今日はコンビニのバイト中で店番しつつカウンターで俺のお気に入りの漫画『GS美神○楽大作戦』を立ち読y………朗読中(最終巻を読んでも読み続けるられるのがとても良い)。
今のところ誰も来ていない。
店員は夜食を買いに違う店に──ってここ夜食売ってるじゃん!?という人もいるがさすがに飽きる。店員いわく「調査」らしいが俺にはいい訳だとわかる───行っている。
それにしても暇だ。今なら消しゴムの滓で遊べるね!!!って言うぐらい暇だ。
やったらやったでとても虚しいが………
暇だ~────ん?今ふと思ったんだが
この漫画『GS○神極楽大作戦』なのになんで
主人公が横島なんだろう?少し気になる。題名の美神ヒロイン(?)じゃん!!
とか考えてるうちに客が来たようで機械音と共に玄関の自動ドアが開く。
「いらっしゃいませぇ~」
挨拶するついでに相手を見るが何処にでもいるようなオッサン。
顔を覆うマスクと帽子、手に持った拳銃がなければだが…
オッサンは拳銃を向けて俺に叫ぶ
「かっ金を出せっ!!!」
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「………へ?」
いきなりの事で呆けた俺にオッサンは錯乱しながらわめき散らす。
「金だよ金!!!金を出せって言ってるんだよ!!!!撃たれたくなかったら早く出せよ!!!」
………いやいやいやいや!!!!ちょっとありえないですからこんな展開!!!
神様!!!(いや俺無信教者だけど)俺が何かしましたか!!!?
────自分の胸に手を当てて考えてみてください────
帰ってきた!!!!?
なんとなく言われたとおりに胸をに手を当てて考えてみる。
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あるなぁ~色々と……
あれはまずかったのか?しかしあれのほうがetcetc………
「早くしろっつってんだろうが!!!!殺されてぇのか!!!」
自分の罪の数々に考えているとオッサンが銃突きつけて怒鳴る
………こいつウゼェ
「やかましぃわ!!!ちょっと黙れ!!!!」
「なっ!?」
オッサンは黙らせようとする俺に
─────撃った(眉間に)。
視界が暗転すると共に色々なことが頭をよぎる。これが走馬灯というやつか。
最後に驚いた店員がいたのを視界の隅で認識し、
俺はこの世界で死んだ。
風と共に去った(というか散った)
気が付くと暗闇の中にいた。
目があいたのに暗闇なのは何故だろう。
体が重い
俺は確か眉間を撃たれて死んだはずなのだが………
「………子!!よくやった!!!それにしても男の子か。うん、逞しく育てような」
「当然よ、なんせ私達の子供なんですもの。それで名前は決まったの?」
どこからか声が聞こえる。二人だな声から察すると男と女か……
「誠(まこと)だ。誠実で誠意があることを祈ってつけた。」
「そう………誠か、いい名前だわ。あなたのようには絶対させないようにしないとね」
布のような感触が顔から離れると同時に突如視界が明るくなる。
いきなりなので少し目を瞑ってしまうが、だんだん慣れてきた。
どうやら布で顔を覆われていたようだ。どうりで暗いはずだ。
とりあえず体を確認する。
全身は動かせるので大丈夫。
しかし体が赤ん坊………赤ん坊!?
小さな手足、それに比べて少し大きな体。
「(なんじゃこりゃ~!!!!!?)オギャ~!!!!!?」
「あら、目が覚めたのね誠。ママですよ~?」
いきなりの展開で混乱している俺の前に慈愛を込めた声と共に現れたのは
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──────────主人公であり文殊使い横島忠夫の母、横島百合子その人だった。