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「使い魔芦忠夫!極楽大作戦!!(GS)」

夏の思い出 (2007-07-26 09:46)

「いたたたたた、ここは?」

始めまして、魔鈴めぐみです。
今日、私は使い魔召喚の儀式を執り行っていました。

「あれ?
 魔鈴さん?
 なんでこんな所に?」

今日は満月。
女性を月の影響を受けます。
それにより私の魔力はかなり高まっています。

「つ〜か、あれ?
 俺って確かルシオラと一緒にいたような?」

そして今日こそは!
と思い、召喚の儀式をしたのですか・・・。

「あれ?
 ここって魔鈴さんのレストランでもないよ〜な・・・。」

現われたのは黒猫でなく、紅いバンダナを左腕に巻き、深紅の瞳をした少年だった。

使い魔芦忠夫!極楽大作戦!!

「はぁ、つまりあなたは未来の世界から来た霊能力者だと?」

それも日本で名高きあの美神除霊事務所の所員との事。

「はいっす。
 一応、資格持ちのGSでしたよ。」

そう言って出すのはGS資格。
そこには・・・

「ランク・B級ゴーストスイーパー。
 名前・横島忠夫。
 年齢・18歳。
 性別・男。
 能力・霊波盾、霊波刀・陰陽術・式神・・・多才ですねぇ・・・。」

霊波盾に霊波刀は霊力を高出力・高圧縮が出来なければ欠片も作れないし、陰陽術はその陰陽五行思想からの霊力の指向性を、式神は式紙に比べて遥かに強力なため自身の霊力を無駄なく操作する必要がある。
これら全てをそつなくこなせる横島ははっきり言ってもの凄く器用だろう。
まさに多才の一言に尽きる。

「ははは、それより俺はこれからどうしましょう?」

あ、すっかり忘れてた・・・。

「す、すいません!
 未来の世界に興味があって・・・その・・・。」

「好奇心旺盛っすね・・・魔鈴さんらしいですけど。」

ジト目で睨んでくる横島さん。
うう、そんな目で見ないで下さいよ〜〜〜・・・。

「え〜っと魔鈴さんは確か日本でレストランを開いてましたよ?
 夜は除霊の仕事もしてましたし。
 あ、たまに料理を奢ってもらったこともありますよ。
 とってもおいしかったっす。」

そして今度は幸せそうな笑顔を浮かべる横島さん。
あ、ちょっと可愛いかも♪

「ところで、俺はこれからどうしましょう。」

今度は一転、もの凄く暗い顔になる。

「うぅ、折角ルシオラも復活して幸せな日々を送ってたのに・・・。
 魔族になってようやく復活させたのに・・・。」

こ、こここ、これはもしかして私の所為!?
幸せ絶頂だったこの子の人生を一気に突き落としちゃった!?

「あああ、あの大丈夫ですよ!!
 召喚した使い魔を元に戻す送還の儀式を行なえばすぐにでも戻れますから!!」

大慌てで横島さんにまだ希望がある事を告げる。
しかし・・・。

「ダメなんですよ、魔鈴さん。」

横島さんがそれを否定する。

「えぅっ!
 何故ですか!?」

「恐らく魔鈴さんが行なっていた儀式は過去・現代・未来の生物と使い魔の契約を執り行うものです。
 そして送還の儀式なんですけどこれは恐らく召喚の儀式の正反対の儀式でしょう。
 これは推測ですけど・・・多分俺が魔鈴さんに会ってしまった時点でもうこの世界は俺の世界から枝分かれした平行世界になっていると思います。
 だから俺を元の時代に戻しても俺の世界に返れる可能性は限りなくゼロに近いと思います・・・。」

そ、そんな!!

「そんな筈無いです!
 きっと帰れます!!」

「帰れないですよ。
 俺は時間移動の事に関しては自信を持って言えます。」

その時の横島さんの顔は、やるせなさと悲しさを色濃く浮かべていました。

「そ、そんな・・・。
 私はどうしたら・・・。」

良き白魔女を目指しているのに・・・、幸せの絶頂にいた横島さんを私の魔法の所為で巻き込んでしまうなんて・・・。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・。」

「あぁ!
 そ、泣かないで魔鈴さん。
 あ、あれですよ、きっと俺の日頃の行いが悪かったからキーやんが天罰を落としたんですって!
 だから悪いのは魔鈴さんじゃなくてキーやんだから!
 だから泣かんといて〜〜〜!!!」

キーやん?
誰でしょうか?
・・・必死で私の事を慰めてくれる横島さん。
私はこんな優しい子を・・・。
なんていうか・・・更に罪悪感が・・・。

「ぐすっ。
 でも、でもぉ・・・。」

どうしましょう。
私にはこの子を元の世界に戻す手段がありません。

「俺は大丈夫っす!
 多分この先に平行世界間の移動を可能にする物が出来ますから!
 ・・・問題はそれまでどうやって生きていくかです・・・。」

あ、それなら・・・。

「そ、それなら私と一緒に日本に行きませんか?」

この少年には悪い事をしてしまった。
少しでもそれを償わなければ・・・。

「は?
 良いんですか?」

「はい!
 あ、それなら折角ですし使い魔の契約もしちゃいますか・・・。」

そう言って横島さんの頬を手で固定する。

「うえ?」

・・・どうか私の顔が赤くなっていませんように・・・。

チュッ

「「ンん」」

互いの霊力と魔力が互いの体を行き交う。
・・・横島さんの霊力と魔力の波動・・・暖かくて気持ち良いです。
なんだか体が蕩けちゃいそうです。
横島さん・・・・・。
そして唇を離す。

「ま、魔鈴さん。//////////」

横島さんが顔を赤くして俯く。
肩が微妙に震えてる。

「魔鈴さん!
 ぼかー、ぼかーもう!!」

ガバッ

そう言って横島さんに飛び掛られちゃいました♪
その後の事を言うなら・・・かなり乱れちゃいました////////

続く・・・かな?

あとがき

F○t○・・・見ました。
瞬間、こんなアイディアともいえない物が頭の中を駆け巡りました。
そして・・・書いちゃいました。
多分、続くと思う・・・恐らく、きっと、なんとか・・・。
というかコレ、15禁にした方が良かったですかね?


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