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「横島君の人外ロリ育成日記(GS)」

鮭茶漬け (2007-06-17 20:49/2007-06-18 00:49)

一日目


「往生際が悪いわよ。 横島クンから離れようとしないんだから仕方ないじゃない」

いや、あのですね。

『引き取ってあげましょうよー』

おキヌちゃんまで!?

「良いじゃないの。 小さいけど女の子よ? 女好きの横島君がなに渋ってるの」

美神さん、俺を何だと……。
大体なぁ。

「アンタ俺の給料知ってるでしょーがっ! コイツを食わせる余裕なんて無いですよ!」

つーか。

「こんなケダモノに男も女もあるかぁぁぁぁぁ!!」

「み?」

ええい、指差した人差し指を不思議そうに見つめて首傾げながら鳴くな!
そんな可愛らしさをアピールした仕草に俺は騙されんぞ! 子供グレムリン、略して子グレめっ!

「みぃ」

「ああ!? 俺の指を銜えて舐め回すな! でも何かちょっと気持ちい 「妙な快感に目覚めるな変態!」 ゲブロッ!?」

し、しどい、何も思いっきり顔面殴らなくても。
グレムリンも俺が殴られる直前にさっさと逃げるし。
コイツ本当に俺に懐いてるのか?

「ったく。 横島クンに引き取らせて大丈夫かしら? 心配になってきたわ」

「だ、だったら」

「連れて来たのあんたでしょーが」

う゛、そりゃそうなんスけど。

「それともこんな小さな子供を放り出す?」

『そんな!? 私も世話のお手伝いしますから! お願いします横島さん!』

そんな必死な顔で縋りつかないでくれおキヌちゃん! 痛い! 良心がすんごく痛い!
チクショー! コイツが親とはぐれたのは俺のせいじゃないってのに!

「で? どうするの横島クン?」

『うー…、横島さぁん……』

うっ!

「みー…」

ぬぐぐぐぐぐぐぐ!


結論だけ言うと、この日俺に扶養家族が一匹出来た。
名前は面倒なんでチビに決定。
ウチのアパートってペット大丈夫なんか?


二日目


今やオカルトは一般社会に認知され、除霊は最先端のビジネスとなった!

「これは…!」

圧倒的なスピードで発展を遂げた日本に、もはや幽霊を住まわせる土地など無いのだ!

「新顔か…、俺とした事がチェックが甘かったか」

日常の裏に潜み、人々の生活を脅かす悪霊たちを退治する――――それがゴーストスイーパーである!!

「みー」

「ん? チビか。 今いーとこなんだから邪魔すんな。 後で遊んでやるから」

私はこの事務所の除霊アシスタントの横島忠夫。

「みー」

「だぁぁぁぁ! 後でっつってんだろこのケダモノ!」

{よーこーしーまーくぅーん? 人の下着漁ってなーにしてるのかなぁ?」

世の為人の為、悪霊退治に命を賭ける冒険野郎だ!!

「ケダモノはあんただこのド変態!」

「ま、魔が差しぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


「みー?」

「不思議そうに俺を突っつく…な……」

『こんな所で寝てると風邪引きますよ、横島さん』

「助けてくれないのね…おキヌちゃん」

チビも俺を助けようとする気配すらない。
人情紙風船やわぁ……ガクッ。


三日目


本日はバイトも学校も無いので部屋でダラダラできる。
だが。

「暇だ。 暇すぎる」

殆ど動物の様な妖怪の子供と暮らすなら、余計な物があると危険だとおキヌちゃんが張り切った結果、俺の部屋は見事に殺風景になってしまった。
チビのイタズラで破壊されちゃ堪らんので、動かせる家電類やエロ本等の大切な物は普段は押入れに隠してある。
結果、現在この部屋に娯楽なんぞひとっつも無くなっていた。

「何でそんな遊びで飽きんかなぁ」

俺の部屋から娯楽を奪った元凶は、万年床で寝転がった俺の腹の上でみーみー鳴きながら楽しそうに転がっていた。
たまーに腹を極限まで引っ込めてから、弾くように極限まで膨らましてチビを軽く弾いて浮かせる人間トランポリンで相手をしてやると異常に喜ぶ。
目が覚めてからずっとみーみーゴロゴロ人間トランポリンのエンドレス。
起きてから二時間も経ってるのに何やってんだろ俺。

「お、飽きたか?」

気がついたらみーみーゴロゴロを止めて、チビが小さな手でシャツを握り締めながら俺の腹に顔を押し付けてうとうとしていた。
遊ぶだけ遊んだらお眠かい。
いーねー気楽で。

「ぁふ…」

あー、こいつ見てたら俺も眠くなった。
どーせ今日はなんも無いんだし寝ちまうか。
お、丸っこい体を一定のリズムで膨らましたり縮めたりしてる。
寝たか。
しっかし寝息ってのは人間も妖怪も一緒なんやなぁ。
あー、腹がチビの体温であったけー。
ねむ…。

おやすみー。


「いだっ!?」

なんだ!?
って、チビが寝惚けて腹に噛み付きやがったのか。
ったく。
それにしても今何時だ?
チビを起こさないように首だけ動かして、と。

「午後9時? うげー」

半端な時間やなー。
もっかい寝るか。


四日目


「みー」

書類を処理していてる私の膝の上に毛玉が一匹転がっている。
親代わりの横島クンが学校に行ってる間は事務所で預かる事になった子供グレムリンのチビだ。
まぁ、私が受けた依頼だったし、これくらいはね。
このまま育てて横島クンを魔獣使いとしてコキ使うって下心もあるし。

初めて預かった時は大変だったわ…。
横島クンも何だかんだ言ってもそれなりに親をやっていたのか、彼から引き離すと凄く暴れる。
まあ、懐っこい子だから一日で私達に慣れたみたいだけど。

『いーなー。 美神さんいーなー』

「満足したらおキヌちゃんの所に行くでしょうから、ちょーっと我慢しててね」

指を銜えて私の膝の上の毛玉をジッと見るおキヌちゃんに目じりが下がる。
チビを甲斐甲斐しくお世話している可愛いもの大好きのおキヌちゃんは、余りチビがくっ付いてくれないことが不満みたいね。

この子は子供だからなのか、他人の体温が大好きらしい。
暇さえあれば私か横島クンにくっついている。
おキヌちゃんの事も大好きみたいだけど、幽霊だから体温なんて無いしねぇ。

「み? みー」

気が付いたら片手で書類を読みながらチビの頭を撫でていた。
チビは不思議そうに私を見つめてから、嬉しそうに目を瞑って身を任せる。
時々何で私がって思うけど、可愛いからしゃーないわね。

『いーなー、いーなー、いーーなーー』

「う゛、ほ、ほらチビ、満足したでしょ? おキヌちゃんと遊んでなさい」

おキヌちゃんの熱烈な視線に耐え切れないわ。
チビはまだちょっと不満そうだが、聞き分け良くおキヌちゃんの所に小さな羽根を動かして飛んでいった。
何故か私には従順なのよねぇ。

『チビちゃーんっ』

「みーっ」

私の頭上で熱烈な抱擁を交わす一人と一匹。
なーんか幼稚園の先生の気持ちがちょっとわかるわね。
この空気は中々悪くないわ。

さ、仕事仕事。


『寝ちゃいましたねー。 いいなぁ、私の膝でも寝てくれないかなぁー』

「その内寝てくれるんじゃない? おキヌちゃんにもしっかり懐いてるし」

「ちーっす、チビ受け取りに来ましたー。って、あ゛ぁぁぁぁ!? 美神さんの膝の上に! ケダモノの癖にッ!ケダモノの癖にぃぃぃぃ!」

「あ、あんたねぇ…」

「美神さんのフトモモは俺んじゃ! みっかみさぁぁぁぁぁん!」

「私の足は私のモンよこの馬鹿たれ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「み゛!?」

『あ、おはよーございまーす、チビちゃん』


五日目


「な、なな、なにやっとんじゃこのケダモノォォォォォォォォォォォォォォッ!」

僕の青春のエロビデオがっ! 僕の宝物がっ!
チビに蹂躙し尽くされて無残な亡骸に…!
ぶっ殺すっ!

『や、やめてください横島さん! 小さい子のイタズラじゃないですかぁ!』

遊びに来ていたおキヌちゃんが俺に涙目で縋りついて止める。
離してくれおキヌちゃん! 殴らなきゃ気が済ま……

「みぃー……」

『横島さん…』

そ、そんな泣きそうな顔で見たってやめないぞ!?

「みぃー……」

『まだあまりお金貯まってませんけど、頑張って貯めて私が弁償しますから!』

ぐ、ぬぐぐぐぐぐぐぐっ!

「ど…」

「み?」

『へ?』

「ドチクショォォォォォォォォォォォォ!」

居た堪れなくなって部屋のドアを蹴破り、泣きながら夜の街へ逃げ出した。
俺か!俺が悪いんか!?
これじゃあ完全に俺が悪者やんかっ!

「みー!」

『ま、待ってください横島さぁぁぁん!』

「うわぁぁぁぁぁぁん!」

お、俺は悪くねぇぇぇぇぇぇ!!


「うぅ…、ちがうんやあ、ほんまはええやつなんやあ」

「みー…」

『こんな所に…。 横島さん、帰りましょう?』

「わいは、わいわぁ…」

『横島さんが本当に優しいこと、私達は知ってますから。 ね、チビちゃん?』

「みー」

『だから、帰りましょ? びでおも皆で頑張って直せばきっと大丈夫ですよ』

「お、おキヌちゃぁぁぁぁん!」

ええ子や、ほんまええ子やぁ!
これで体さえあればなー…。


うやむやの内にチビを許して、皆で帰ってビデオを修理したが結局全滅だった。
うう、俺のAV…。


六日目


「最近妙に霊感に引っかかる事が多いわね…」

「へ?」

チビを頭に乗せて事務所の掃除をしていると、美神さんが急に真剣な顔で呟いた。

「2、3日前から見鬼君が事務所で反応したり、妙な気配を感じる事があるのよね」

「それって…」

「ええ、妙なのが近くに居るみたいね。 横島クンもおキヌちゃんも気を付けなさい。 特におキヌちゃんは余り出歩かない事」

『あ、はい。 わかりました』

「おキヌちゃんは幽霊なんだから大丈夫じゃないスか?」

「幽霊だからこそ危ないのよ。 集合体になった悪霊は無害な霊も構わず吸収するし、妖怪の中には好んで幽霊を食べる奴も居るわ」

『はぁ、怖いですねー』

いや、おキヌちゃん? 君、張本人の自覚有る?
この子ほんまに天然やなー。

「はぁー、おキヌちゃん、気を付けてくれよ? おキヌちゃんが居なくなったりしたら、俺は手加減間違えたこの人にシバき殺されるかもしれん」

「あんたの場合は自業自得でしょうが…」

「いいじゃないスか、薄給で命賭けてるんスからチチやシリやフトモモくらい」

あ゛、美神さんの額に青筋が…。
ああ、拳を固めないで!

「とにかく!二人とも妙な物や場所には近寄らないこと。 いいわね?」

「うっす」

『はーい』


チビは話がつまらなかったのか、頭の上で呑気に寝ていた。
結構頭を動かしてた筈なのに器用な奴だ。

それにしてもこいつ、人間の言葉わかるくせに聞きたい事しか聞かねーんだな。


七日目


「は、腹減った〜」

「みー…」

チビが雑食で小食なのは助かるが、それでも食糧の減りは一人より多い。
もー食いモンが米一粒もねー。
晩飯どうすっかなー。

「しゃーない、今の時間なら二人とも居るだろうし、事務所に飯たかりに行くか」

「みー」

美神さんもアレで結構チビに甘いからなぁ。
外着に着替え靴を履いて準備完了。

「チビ、行くぞー」

「み!」

おー、気合充分だな。
そんなに飢えてたのか。
さ、行くか。


歩き出して暫く、なんだか周りの様子が変だ。
な、なんや? さっきから妙に人通りが少ないというか。

「みょーに嫌な予感がするっつーか」

なんかさっきから背筋がゾクゾクする。

「グルルル…」

チビも妙に気が立ってんなぁ。
も、もしかして昨日美神さんが言ってた…。

「シャァァァァァァァァァ!!」

「ひぃ!?」

な、なんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!?
上から何か降ってきたぁぁぁぁぁ!?

「ガァッ!」

さっきまで俺がいた場所が陥没してるぅぅぅぅ!
しかもそこから何か出てきたぁぁぁぁ!

「み゛ぃぃぃぃぃ!」

謎の影に果敢にも挑もうとするチビを押さえつけることに成功。
妙な勇気を出すな! 逃げるぞ!

「グルァァァァァ!!」

「ひぃぃ!? お助けっ!」

怖過ぎる声にナニかがちょっと漏れた。
い、生き残ったらパンツ代えなきゃな。
とにかく全力で退避ぃぃぃ!

「みがみざんみかみ゛さん゛みっかみさぁぁぁぁぁぁん!!」

あのバケモノはえぇぇぇぇ!
てか飛んでるぅぅぅぅぅぅぅ!?
ひでー! ずっりー!
追いつかれるぅぅぅぅぅ!!

「う、嘘だろぉぉぉぉ!?」

公園に逃げ込んだは良いけど転んじまったぁぁぁ!!

「ガァッ!」

う、後ろに居る。
俺のすぐ後ろにアレが居るぅぅぅぅ!
もっと早く動け俺の手足! 人間だって四速歩行くらい出来る筈だ!

「グルルルルルル…ガァァァァッ!」

も、もーだめだー!

「ごめんなさいごめんなさい堪忍してぇぇぇぇ!」


…は?
暫く目をきつく閉じて泣きながら蹲って震えていたのに何時まで経ってもバケモノは来なかった。

「み゛ぃぃぃぃっ!」

「グルゥ……」

恐る恐る後ろを振り返ると、いつの間にか俺の腕から抜け出していたチビが、全身の毛を逆立てて俺を庇うようにバケモノと睨み合っていた。
な、なんでこんなちっこいのに怯んでるんだ?

「……んん?」

逃げ回っていた時とちがって、街灯に照らされ翼の生えたバケモノ姿が良く見えた。
なーんか見覚えが…あ゛、こ、こいつもしかして!

「親グレムリンか!」

もしかして子供を取り返しに来たのか…?

「み゛ぃぃぃぃっ!」

「クル…オォォォン…」

チビに威嚇され、親グレムリンが悲しそうな鳴き声をあげた。

そっか、そうだよな。
大事な子供に敵意向けられて喜ぶ親なんて居ないよな…。

チビに親を傷付けさせるようなマネさせちゃ…いかんよな。

「おい、チビ」

「み?」

チビが不思議そうに振り返る。

「そいつは敵じゃない。 お前の…親だ」

「みー!」

違うと、自分の親は俺だと主張するように鳴く。

「お迎えが来たんだよ。 だからそいつと一緒に行け」

「みー! みー!」

チビが我侭を言う子供のように大声で鳴きながらしがみ付いて来た。
そのチビを、俺は。

「迷惑だっつってんだよっ!」

怒鳴りながら突き飛ばした。
ああ! 親御さんから危険な気配!? なにやってんだ俺の馬鹿っ!
ま、負けるな俺…。
こ、こわいよー。

「お前みたいなタダ飯喰らいいらねーんだよっ! しかも今回はお前のせいで滅茶苦茶怖い思いまでさせられたんだぞっ!?」

「みー…」

チビはそれでもヨロヨロと、悲しそうに俺に寄って来る。
そこで親グレムリンに怯えていた内心がブッ飛んだ。
いい加減にしろよこのケダモノ!

「寄んなバカッ! お前なんて嫌いだ! どっか行っちまえ! バーカバーカ!」

ぐちゃぐちゃの頭で、自分でも何を言っているのかわからなくなりながら、手を振り回してチビを追い払う。
これがトドメだったのか、チビは悲しそうに俺に背を向け、親グレムリンの方に行った。
そして。

「ガァァァァァァァ!!」

「ひぃぃぃぃぃ!? ナマ言ってすんませんごめんなさいもーしませんっ!」

親グレムリンが俺に一吼えしてから、翼を広げて共に夜空に飛び去っていた。

「みー…」

悲しげな声をあげ、何度も俺を振り返るチビと共に。


「これで、よかったんだよな…?」

チビが去った後、一人で公園のベンチに腰掛けて夜空を眺めながら呟く。

「そうね、 これでよかったのよ。 私達とチビは種族も寿命も違う。 …本当の親の元に居る方が幸せよ」

「い゛っ、 美神さん!?」

『チビちゃん……』

いつの間にか両隣に少し寂しそうな顔の美神さんと、えらくヘコんだおキヌちゃんが座っていた。

「い、いつから居たんスか!?」

「あんたがバカバカ叫んでた時からよ。 夜中に人の名前連呼するバカを殴りに来たらあの場面よ? 出辛くて隠れてたのよ」

そ、そうですか。

「結構本気だったみたいね、チビの親代わり」

「そう…スね…」

「ま、あんたにしちゃ上出来だったわ」

「…そうですか」

「寂しい?」

「そうですね…。 だから…」

答えてから、俯く。

「?」

『横島さん?』

黙ったまま、続きを言わない俺に、二人が怪訝そうな顔をして俺の顔を覗き込もうとする。
チャンス!

「その胸で泣かせてください! みっかみさぁぁぁぁぁん!!」

「こんな時までそれかぁぁぁ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ひ、酷い。
悲しんでる男に鉄拳一閃かよ。

「帰るわよ。 おキヌちゃん」

『え、でも…』

おキヌちゃんが倒れたままの俺に心配そうな視線を送る。

「いいのよ、ほらほら、行った行った。 ………全く、素直じゃないんだから」

美神さんが最後に何か呟いて、おキヌちゃんを連れて帰ってしまった。


ひっでーな、あんだけ手加減抜きで殴っておいて放置かよ。
いてててててて。

「いってぇなぁ…」

痛くて痛くて涙が全然止まらない。
どんどん涙が溢れ出して鼻水すらも溢れ出して来た。
ほんと、いってぇなぁ…。


「元気でな、チビ」

体を起こして、二匹が飛び去った空に呟く。

辛くなんて無い。
きっと、これはさよならなんかじゃないのだから。


オマケもしくはエピローグ


「横島君、ちょっといい?」

「あ、隊長。 なんすか?」

「ええ、ちょっとね。 この事件の事なんだけど…」

「二匹の妖怪が人間を助けた? へぇ、珍しいですね」

「この妖怪、温厚な種族なんだけど人間に懐くような性格でもないから、気になって調べていたらね、令子が貴方に聞けって」

「俺っスか?」

「そうなのよ。 それで、この書類に載ってる妖怪なんんだけど。 名前はグレムリン、二匹居た内一匹はまだ子供だったそうよ」

「…え?」

「どうしたの?」

「……そっか、元気でやってるのか、アイツ…」

「知ってるの?」

「ええ、俺の……身内です」

アイツがもう少し大きくなったら探してみよう。
きっと、次は笑顔で別れられるから。


end


あとがき

前作の感想、ありがとうございました。
タイトルはちょっとした遊び心です…ごめんなさい、土下座しますから許してください。
前作のSAMURAI Warriors執筆中に、煮詰まった脳を冷ますための気晴らしとして書いていたものです。
一人称、ほのぼの、ギャグと色々な要素にチャレンジした結果、ごった煮作品になってしまいましたね。

今回も拙作を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


上げ忘れのオマケを追加


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