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「未来へ・・・・(GS)」

拓哉 (2007-06-01 00:26)


俺には、とても大切で、護りたくて、愛おしくて、大好きな女性がいる、だけど・・・・


もう会えない女性・・・・


        未来へ・・・・ 


               作、拓哉    


これは、夢だってわかってる・・・・


「俺」の目の前には、俺の大好きな人・・・・ルシオラがいる。


俺は、楽しそうに笑うルシオラと「俺」をどこか別の視点から眺めている。


俺がこの夢を見るは初めてじゃない、もう何度も何度も繰り返し見ている。


最初にこの夢を見たのは、ルシオラが・・・・あの戦いからあまり経っていない頃だった。


最初はルシオラに近づこうとした。だけど見えない何かに阻まれ近づくことができなかった。


いくら名前を呼ぼうが、いくら声を張り上げようが、ルシオラと「俺」は俺に気がつかず楽しそうに笑いあっていた。


あそこに・・・・ルシオラの隣にいるのは俺のはずなのに!


なのに、あそこにいるのは俺じゃない。あそこにいるのは「俺」だ。


俺は、ルシオラと笑いあっている「俺」を妬んだ。


だが、これはあくまで俺の夢であり、ルシオラも「俺」も俺の考え出した幻想だ。


だから、今はただ黙ってこの光景を見つめている。


いつ終わるかはわからない。


たぶんこれは、俺の後悔や罪悪感から来ているんだと思う。


ルシオラを見捨てた。その事実がこの幻想を生み出したんだろう。


後悔があるからこんな夢を見る。


罪悪感があるから俺ではなく「俺」がルシオラの隣にいる。だから近づけない。


だけど、いくら後悔しようが時間が戻るわけじゃない。


いくら罪悪感を感じようがルシオラが戻ってくる訳じゃない。


だから・・・・だから・・・・


ドンドンドン!!


「せんせーー!!散歩に行くでござるよー!!」

俺は扉をドンドンと叩く音により強制的に起こされた。
時計を見ると午前4時・・・・
こんな時間に此処に来る奴は・・・・

「シロか?!お前今何時だと思ってやがる!!」

俺は来訪者がシロだとあたりをつけ怒鳴った。
てかこんな時間にこんな騒音出してたら俺、此処から追い出されかねん・・・・

「そんなことより早く散歩に行くでござるよ!!」

ドンドンドン!!

また扉を叩いてきやがった・・・・
そんなに俺に野宿してもらいたいのか・・・・?

「わかった!わかったから!!そこで静かに待ってろ!!」
「わかったでござるよ!!」

その言葉と同時に扉を叩く音はやんだ。
俺はまたシロが騒ぎ出す前に散歩(マラソン)の準備を始めた。


「せんせっ!!早くするでござるよ!!」
「わかったから、すこしくらい待て!!」

寝巻きから着替えた俺は自転車に乗り、メーターをいじっている。
昨日はメーターの数字が四行に突入した記念すべき日だった・・・・


そんなやり取りをしているとき俺はふと、夢の内容を思い出した。


悩んでいるだけじゃあルシオラは戻ってこない、それは変わりようの無い事実だ。


何時の日か、ルシオラとまた会えた時に元気な姿を見せるため・・・・


だから・・・・今を精一杯生きよう!!


「よし!!終わったぞ!」
「じゃあ行くでござるよーー!!」
「くれぐれも、車に気をつけろよ!」
「わかってるでござる!」
「じゃ、いくぞ!!」
「行くでござるよー!!」


それが、ルシオラとの約束だから・・・・


〜終〜


〜あとがき〜


どうも、拓哉です。
つい先日、修学旅行で京都に行ってまいりました。
なんか随分イメージと違いました。
家の辺りより都会でした・・・・
この話は帰りの電車で思いついたんで、どこか変かも・・・
ちなみに、テスト&部活の試合間近です(汗)
・・・・めちゃくちゃキツイです!!
こんなん書いてる暇あったら勉強すればよかった・・・・
横&雪ですけど、話は最後のほうまで一応考えてあります。
終わるまで見捨てないでいてくれると嬉しいです。
レス返しは横&雪のほうで・・・・


ではまた・・・・

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