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!警告!壊れキャラ有り

「アクシデント(?)(GS)」

アイク (2007-05-10 23:00/2007-05-11 08:00)

ある昼下がり、おキヌが皿を洗う水の音と、テレビが紡ぐ、聞かなければうるさい音が支配する。
美神は事務処理、おキヌは上記の通り皿洗い、シロは食後の散歩に出かけ、横島はシロに強制連行されてた。

事は彼女の何気ない一言から始まった。


―アクシデント(?) ―


「ヒマだわ・・・」

そう呟いたのは居間で一人テレビを見るタマモだった。今の彼女はテレビを見ている様で見ていない。
ただ何気なくテレビを点けただけだったのだ。

「ヒマヒマヒマヒマヒマ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

何を思ったのか、次々とそう言う。

「ヒマ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

バタン!

「分かったから黙りなさい!!!」

そう叫んだタマモに「裏帳簿の整理」・・・事務処理をしていた美神がドアを強引に、力任せに開け、
タマモの声量を凌ぐ声でそう言った。
ガラスや家具が微妙に震えたのは目の錯覚だ。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

「で?なんなの?」

キーンという音がタマモの耳を支配し、耳を必死に押さえ頭を抱え込む様にするタマモを、
睨みつける様に見、腕を組む美神。
その様子から確実に、否、かなり不機嫌な様だ。

「ヒマなのよ」

「で?何なの?何が言いたいの?」

タマモの先程から壊れたレコードの様に紡ぐタマモに、美神の額に青い筋が縦に3本程浮き出た。
更に、冷たい霊気を纏い始める。
メデューサよりアイギスの盾に飾るに相応しい形相となる美神。
力が抜け、床に座り込むタマモの肩に手をかける。
その様子に怯え、震え始めるタマモ・・・まあ仕方ないだろう。

(ひ、ヒマが潰れるのは良いけど、こんなの嫌〜〜〜〜!)

ガチャッ!

「ただいまでござる〜♪」

「た、ただいま戻りました・・・」

(ありがとう〜横島!シロ!感謝するわ!)

心の中で絶叫するタマモ。
宇宙意思と呼ばれるモノは取りあえず彼女を見捨ててはいなかった。
扉を開け、ご機嫌な様子で入ってきたシロに、満身創痍を体現し、疲労困憊な横島が入ってくる。
心の中で感謝するタマモ。
その顔が少し赤く、涙目になっているは気付いていない。

「・・・シロ。ちょっと用事を思い出したから帰るわ(もったいねえな〜まさか美神さんが百合なんてな)」

「そうでござるのか?」

「ああ。お邪魔しちゃあいけないからな。シロも雰囲気を読めよ〜」

横島は美神とタマモの様子に、ギギギと音をたて、人形の様に貼り付けた様な笑みをし、
生暖かい様な視線を向け、そう言いながら事務所を出ようとする。

ドゴッ!

「ごべっ!?」

「あんた何勘違いしてんのよ!」

「へ!?美神さんは実は百合な趣味をバキッ!ゴブッ!!!」

ドゴバキベキボキ!!!

そんな横島の強力な一撃が後頭部にヒットする。
横島はその体を縦に2回転程し、不恰好ながらも無事着地した横島に、鬼な形相で問う美神。
美神な問いに、純情少年の様な間抜けな声をし、言いかけるも、
その顔面に強力無比な、神通棍の一撃を見舞う。
更に流れるように連続で横島を殴打する。

どうやら横島には、美神がタマモを激情に任せ、襲い掛かっているように見えた様だ。

「私にはそんな趣味はないの!Do you understand?」

「はひっ!分かりました!だからヒールの踵でぐりぐりするのは止めて〜〜〜〜〜〜〜!!!」

美神は横島の言う通りハイヒールの踵で、何故か横島の尻をグリグリとする。
鞭状になった神通棍を持って、そうする様は正に女王様だ。
横島の顔が少し悦楽を感じている様に見えるのは、多分気のせいだと思われる。

「で?タマモ。もうヒマじゃあなくなったわね?」

「え、ええ」

「じゃあ私は事務処理をしているから・・・次邪魔をしたら・・・・・・分かっているわね?」

「は、はい!」

横島をシバキ倒し、満足(?)した美神はとても良い笑顔だ。
シロはソファーの上に寝転び、我知らずのスタンスを貫いている。
目を瞑り耳を塞ぐが、嗅覚はその能力を少々増し、横島の状態を知り、
シロは尻尾を股の内に収納し、その体を震わせる。
美神の横島に対する暴行を見ていたタマモはその頬を引き攣らせながらも、笑みを作り、
微妙に原型を残していない横島″だったもの″を視界に入れない様にし、そう返す。
美神の凄みを含ませた笑みを残し、美神は部屋にその姿を隠す。
直立不動なタマモ、自己修復を始めた横島、ソファーの上で丸まり怯えるシロを残して。


約2時間後。
横島は自己修復を終え、ソファーで静かに昼寝していた。
おキヌは寝ている横島を見ると、小さく笑い買い物に出かけ、
おキヌが外出したのを見たシロが精霊石を外し、仔(犬)狼形態となり、横島の腹の上で寝ている。
タマモは、漫画を読んでいたが・・・

「ヒマ・・・」

あんなめに遭おうともやはり彼女はヒマだった。
タマモは、適当に横島がタマモの暇潰しに持って来た漫画、
(先程の美神から受けた暴行で大ダメージを受け、もう一度受けたならば実に危険な状態な為、持って来た)
をペラペラと読む。

「ん?・・・何?このモテナイ男のひがみ集団に、マスクマンは・・・」

タマモが読んでいた漫画には、マスクマン2人と銃火器で武装した半裸の男達がクリスマスにて、
大暴れしていた。彼等曰く聖戦だが。
タマモはその話を読み終え、本を閉じたその時だった。

「!えーっと、横島はモテナイ部類に入るのよね?で、霊力の源は煩悩・・・
 じゃあ、横島が嫉妬したらこんなマスクマンになるのかしら?」

そんな事を閃いたのは・・・
一度気になりだしたら止まらないのは好奇心。タマモにとって、実に興味深い事。
タマモは横島が護身用にと、事務所のメンバー全員に配った文珠を取り出す。
自分の好奇心を満たす為に。

「文珠2つ以上は横島しか使えないのよね?どうしよっか・・・」

早速やろうとしたタマモだが、いきなり問題にぶち当たる。
そこで彼女は考える。
どうやって、横島をマスクマン(微妙に目的が変わった)にするかを・・・
キーワードは″しっと魂″だ。

「よし!頑張ってみましょう!」

タマモが覚悟を決め、一か八か文珠に込めたのは【入】横島の夢に介入する為に入れた文字。
タマモは横島の夢の中へと旅立つ。


―横島の夢―


(これは、夢だ・・・)

夕焼けが美しく彩る東京タワーの頂上。彼女との思い出の地。
そして、目の前の蛍を意味する名を持つ彼女は何も言わず、笑顔で自分を見ている。

(夢だ・・・これは俺の生み出した幻影、幻想・・・・・・・・・)

横島はただ悲しそうな、それでいて嬉しそうな顔で彼女を見ていた。
そんな時だ。彼女が突如驚いた様な顔をし、横島の後ろを指差しながら消えていったのだ。

(?一体何が・・・)

横島がふと振り向き、見たモノに横島の目は大きく見開かれた。

「み、美神さん・・・?」

「横島くん。大切な話があるの」

そこにいたのは、真面目な表情で立つ美神令子だった。
夢だというのに、突然出てきた美神に横島は困惑気味だ。真面目な表情をしている為、特にだ。

「実は・・・・・・・・・・・・・・・


 私、西条さんと結婚するわ


「は、はいぃぃいい!?

美神の言った事に、横島は我が目を、耳を疑う。
大きく目を見開き、顎が外れるだろうと言ってしまう程大きく開け、
顔に驚愕の文字を貼り付け、驚きを表す。

「だ、か、ら。私、西条さんと結婚するから。あんたクビね」

そう言いながら美神は去っていく。
一人残された横島は俯き、プルプルと震え始める。

「何が悲しゅうて、美神さんが西条のモンになる夢見んとあかんのやーーー!!!」

「あの、横島さん・・・」

「って、おキヌちゃん!?」

横島が爆発し、魂の咆哮をあげると横島の後ろには今度はおキヌが立っていた。
申し訳なさそうな表情で、横島は今度はおキヌが出てきた事に純粋に驚く。

「あの・・・私、結婚するんです。さようなら」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

おキヌもそう言い残し、去っていく。
一人残された横島はただ唖然とおキヌを去り際を見る。
ふと、見知らぬ男が現れ、おキヌと幸せそうに手を繋いだ所を見、その幻影が美神と西条に変わる。

ブチッ!!!

その時、横島の中で何かが切れた。

「ふざけんなやーーーーーーーー!!!」

(良し!仕上げに・・・)

余りの怒りに血涙を流す横島。その姿にタマモは最後の幻術を発動させる。
ちなみにルシオラは・・・

(バカな娘ね・・・)

哀れんでいる様で呆れている目。そんな目でタマモを見ていたりする。

「落ち着くのだ。少年」

「誰や!って・・・変態?」

ごすっ

「変態じゃあない」

暴走中の横島の肩を叩く男。その姿に横島は反射的にそう呟いた。
彼はパンツ一丁にリングシューズ、マントとちゃんぴおんベルト装備にその顔をマスクで隠した奴だった!
マスクの額に『父しっと』文字、その目を覆うは赤きしっとの炎、で横から雄牛を思わせる角が生えていた。
彼はそう呟いた横島の右頬に拳をプレゼントし、
一方殴られた横島は、座り込み、頬を手で押さえながら唖然と彼を見ている。

「先ずは自己紹介と言いたいが・・・
 私の名は禁忌とされている為、こう呼べ。しっとマスターと!」

「はあ・・・」

「本題に入るが・・・私は君の素晴しい嫉妬魂に呼ばれてきたのだ!
 君のしっとエナジーは1号2号、否3号やフラワーを大きく凌ぐ程素晴しい!!
 そこで君も我同胞となり、戦わないか!!?」

自己紹介するしっ○キングしっとマスターに横島はただそう言うしかない。
一方しっとマスターのテンションはMAXに突入し、目の炎を模った模様が本物の炎となり、噴き出す。

「いや、あの・・・」

「君は先程見た幻影を真のモノとしたいのか?」

「!!!???」

「もう一度聞く・・・真のモノとしたいのか?」

「もちろんNOだ!!!」

横島的にワケの分からんモノになりたくない為、断ろうとした時だった。
マスターしっとがそんな事を言ったのは。
横島の中で何かが再燃する。
再度問うマスターしっとの言葉に力強く意志を伝える横島。

「ならば君の持つ宝珠に【嫉】【妬】【仮】【面】と込め、覚醒しろ!しっとグレート!!
 真の姿を現し、全てのアベックに血の制裁を!!!」

(ええぇ!?私、そんなモノ用意していないわよ!!!)

「応!」

横島の答えにワクワクしながら観察するタマモだったが、マスターしっとの一言に顔色が変わる。
自分はこんな幻術は用意していないと。
それに力強く横島が答えると、世界が変わった。


「はっ・・・美神の事務所、今のは夢?」

「タ、タマモ!急ぎ、退避するでござるよ!」

「へ!?何!?何なの!?」

「アレを見れば分かるでござる!」

「!!?」

タマモは気が付き、先程の事が夢だと安心したのは束の間、
シロの言う通りに見た所にいたのは、異様な気配を放つ横島の姿があった。
横島の周りには4つの文珠、【嫉】【妬】【仮】【面】とそれぞれ込められた文珠が高速で回っている。

「な、なんなのよ!アレ!」

「拙者も分からん。異様な気配に起きてみればああだったのでござる」

その光景にヤバイ物を見たと言わんばかりにパニックになるタマモに、
シロは微妙に冷静、いや、ワケが分からないと返す。
そんな時、横島に動きが有った。

「そんな事絶対にさせねえぞ!西条ぉお!!!」

「きゃっ!」

「ぬぅっ!?」

横島の咆哮と共に文珠が発動した!閃光弾を使ったかの様な光が部屋を満たす。

「来い!次元を越え俺に力を貸せ!!聖なるしっとエナジー!!!」

パリイィン!

そこにいた者はすでに横島ではなかった。
額に輝く『超しっと』の文字、目を覆う、最高クラスのしっとの炎を模った模様に、
Gパン、リングシューズに上半身裸で着たGジャン、腰に装備しるのは黄金のチャンピオンベルト。

しっとグレート 降臨!!!

しっとグレートとなった横島はそう右手をあげ、叫ぶと窓を突き破り飛んで行く。
そんな姿に顔を青くするタマモ。

「タマモ・・・覚悟はいいわね?」

「・・・美神。私、とんでもないモノを作り出しちゃったみたい」

「はあ?」

事務処理を邪魔され、再び怒り心頭となった美神だったが、タマモの様子に毒気を抜かれ、
そう言ってしまう。そこでタマモは説明しだした。
自分が何をやったのかを・・・

「・・・・・・・・・大体は理解したわ。タマモ!あんたなんて事をすんのよ!」

「だって!好奇心に負けたんだから仕方ないじゃない!」

タマモの説明に美神は爆発した。
それもそうだろう。タマモが目覚めさせては決してならない者を呼び覚ましたのだから。

バタン!

「美神さん!大変です!西条さんが!!!」

「!?西条さんがどうしたの!?」

「西条さんが突然現れた変なマスクを被った横島さんに病院送りにされました!」

買い物袋を手に持ち、戸を力任せに開けたおキヌはかなり焦った様で大慌てで入ってきた。
美神はおキヌのその一言で顔を青くし、タマモは青を通り越し、白くなってきている。

「おキヌ殿?西条殿と先生がどうしたのでござるか?」

「それが・・・横島さんが変なの。買い物が終わって西条さんとばったり会って話をしていたら、
 「貴様の毒牙、ここで全て抜いてやる!!!」って言いながら西条さんを殴ったり蹴ったりしたの。
 しかも、西条さんに反撃のスキをあげなくて・・・暴力の嵐って言葉が合うかな?」

「タマモ・・・あんた本当にとんでもないモンを・・・・・・」

「ご、ごめんなさい・・・」

シロは先程聞いたタマモの説明をあまり理解していなかった様だ。
シロの問いに、素直に答えるおキヌ。
その説明から、しっとグレートとなった横島はその戦闘力を増した事が分かり、
美神は疲れた様子でそう言うしかなかった。

プルルルルル・・・カチャッ

「はい。美神所霊事務・・・」

「令子!」

「あっ!ママ?どうしたのよ。そんなに焦った口調で」

そこで突如鳴り響いた電話。美神はその疲れた様子を欠片も見せずに受話器を取った。
相手は自分の母だったので、普通に言う事にする。その母はかなり焦っている様だ。

「町に変なマスクマンが現れて、カップルを対象に大暴れしてるのよ!
 警察も、私たちオカルトGメンもまったく歯が立たないの!時間稼ぎにもならないわ!
 こんな時西条クンは・・・!!!」

美智恵の言った事に美神は受話器を落としてしまいそうになるのを気力で耐えた。
そして、ジロッっと一瞬タマモを睨みつける。タマモはその眼差しに、体をビクッっと震わせた。

「・・・・・・・・・西条さんならそのマスクマン、横島クンに病院送りにされたわ」

「!?令子!何か知っているの!?」

「実は・・・・・・・・・(説明中)・・・・・・・・・・・・」

「なるほどね・・・」

美神は疲れた口調で説明する。その説明を聞いた美智恵は完全に脱力した。

「令子。分かっているわね?」

「・・・私達で何とかしろって事よね?しかもタダで」

「ええ。そうよ。損害賠償を払えなんて言わないから頼んだわよ」

ガチャッ   ツー ツー ツー   ガチャンッ

美智恵は言う事は言ったと言わんばかり、さっさと電話を切った。
美神は完全に脱力したいのを我慢しながら受話器を置く。

「・・・横島クンをどうにかするわよ。特にタマモ・・・覚悟はいいわね?」

「はい」

完全に目の据わった美神に、タマモは項垂れながらそう言うしかなかった。


一方横島は・・・

「ふははははは!!!滅べ!アベッーーーーーク!!!」

「げふ!?」

「いやーーー!ジョー!!!」

暴走していた。
宿敵、西条輝彦を撃破した彼はその熱いハートを道行くカップル達(男)にぶつけていた。
主に拳で。
ジョーと呼ばれた彼は縦に回転しながら星となる。

「ははははっはははははははははっはははははは!!!」

狂気、狂喜するしっとグレートこと横島。彼は今現在向かうところ敵無しだ。

「そこまでよ!横島クン!!!」

「ぬう!?」

美神は逆光を背負い、高らかに宣言する。その姿は、化け物を倒しに来た戦乙女の様だ。
宣言と同時に鞭と化した神通棍の打撃を放つ。
それを避ける横島。

「!?ならこれでどう!?シロ!おキヌちゃん!タマモ!」

「横島さん。ごめんなさい」

「許すでござる!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

美神の号令で動き出す。シロと美神は突貫。タマモは後ろで数多の狐火を浮かべる。
そしておキヌがネクロマンサーの笛の音で、皆を強化する。
パワー、スピード共に何時もの2割り増しだ。
シロの斬撃を避け、隙を生み出す横島。

ビシィ!

「ぬおお!?」

「今よ!」

「逝っけぇええええええええええ!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!

「ぐわぁぁぁああああああああああああああ!!!」

美神の鞭が横島を捕らえ、動けない横島に狐火が襲い掛かり、劫火で横島を焼く。
その末に残ったのは・・・影しか残っていない横島の姿。

「「「うっ・・・」」」

あまりの無残さにおキヌ、シロ、タマモの3人は顔を歪める。
一方美神はただ冷静に髪をかき上げるだけだ。

「美神の旦那!大丈夫だったか?」

「ワシも微力ながら手伝うけん!」

そんな時声がした。声から察するに雪之丞とタイガーだ。
美神は「ふう・・・」っと溜め息をし、振り返る。それと同時に絶句した。

「ゆ、弓さんに一文字さん!?」

「あんた達!まさかデートに!?」

そこには、彼等の彼女らが横に控えていた。その様に最悪を予感させる美神事務所の一同(シロ以外)
そしてそれは正しかった!
影の右手の部分からいきなり出た文珠。込められた文字は【復活】

「ふぅおおおおおおおおおおお!!!」

「「うっ・・・!」」

ドサッ

「弓!?」

「魔理しゃん!?」

奇声をあげ、復活した横島。すぐさま文珠に【眠】の文字を込め、邪魔と認識した弓と一文字を眠らせる。
突然意識を失った自分のパートナー(?)に意識を取られえた男2人。

「雪之丞ーー!タイガーーー!!この裏切り者めがぁあ!!!」

「「よ、横島(しゃん)!?」だったのか!?」

横島、否、しっとグレートスーパーモードを通り越し、全身を黄金に輝かせるハイパーモードに突入!
あまりの気迫(嫉妬)に押される二人。

ヴゥンッ

「裏切り者には・・・血の制裁を!!!」

バキゴキゴリバリベキゴキャコキンッ!

「「ぎやぁぁあぁぁぁあぁあぁぁあ!!!」」

発動時に大気を振るわせた横島の霊波刀。その色は横島の心を映す。
しっとを・・・炎を思わせる紅蓮に輝く。
その霊波刀をもって横島は暴れる。

「ふはははははははははははははは!!!」

「・・・おキヌちゃん。横島クンはこうやって西条さんを?」

「はい」

「狂戦士でござるな」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

制裁を終え、高笑いする横島。
それを見ていた美神はなんとも形容しがたい表情でそう問い、おキヌはそう答え、シロは思った事を呟く。
タマモは何も言わず、逃げようとするが・・・

「タ・マ・モ。どこに行くのかしら?」

「ひぐっ!?」

美神に回り込まれた。肩に手を置かれた瞬間、ビクッ!と大きく震えた。

「・・・これほどの犠牲、被害を生み出した原因は?」

「・・・・・・はい。私です」

「その様子じゃあ、自分のやるべき事に気付いたようね・・・」

「いやあああ!生け贄になるのはいやああ!!許して〜〜〜〜〜!!!」

美神の拒否を許さない言葉に、最終手段を感づいていたタマモは泣きながらそう叫ぶ。
泣いても喚いても、許しはしないのが美神だ。
2人だけを絵にしたら、題して『美女に襲われる少女』だろうか?

「じゃあ責任を取りなさい!」

「いやあああああああああああああああああ!!!」

美神は容赦無く【脱】の文珠でタマモの服を強制的に脱がし、
何時の間に用意したのか、『私の全てを彼方に捧げます』と書いたプラカードを首かけさせ、
横島の真正面に突き出した。

外見年齢15歳にしては大きく育った胸の膨らみ。下は生えていないが、バランスの取れた肢体。
美しい金毛は魅了するだろう。

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

「OK!!!」

「へぇ!?い、いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

長い沈黙の果てに横島はそう叫ぶとタマモを抱きかかえ、何処えと飛び去った。
この時、横島の嫉妬魂が煩悩に敗北した時であり、同時にロリへと堕ちた瞬間でもあった。

おキヌとシロは一連の事に着いて行けず固まっている。
横島が飛び立った瞬間に美神はホッ・・・っと胸を撫で下ろす。

好奇心は猫をも殺すと言うが、狐も殺す(?)生け贄にされた彼女に合掌を。


後日″横島 タマモ″となるのだが・・・余談だったりする。


―後書き―
何故かテスト中に思い浮かんだネタを形にしました。
ルシオラを使った幻術で横島の嫉妬心を湧かせようとすると、
横島が純粋な怒りを感じ、シリアス全開になりそうだったのでこうしました。
予想より長くなっちまった。けどまあ良いか。

レス返しはレスに書きます。

こないに誤字が有るとは失敗だ・・・すいませんでした(土下座)


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