けだものだもの
<<SIDE:明>>
ぴぴぴぴぴぴ…ばんッ!
うるさい…
耳障りな音でがなり続ける目覚し時計を、引っ叩くようにして停止させる。
カーテンその隙間から差し込む黄色い朝日が、しょぼしょぼになった目に痛い…あぁ、今日もいい天気になりそうだ。
でも、そんなキモチのいい朝と裏腹、オレの目覚めは最悪もいい所。
身体がずっしり重くてだるい…自分のもんじゃないみたいだ。
起き上がるのも億劫で…昨日の疲れが残りまくり…てゆーか増しちゃってる。
もそもそ…ごそごそ…
「…ふんふん…あ、見っけ…」
ふつー朝の目覚めってのは、もっとこう…清々しいものであるべきじゃないだろーか?
なのにどーしてオレはこんなに…
「いただきます…ぁ~んむッ…」
かぽっ…
くそう。
それもこれも…昨日の夜遅くまであのバカに散々頑張らされた所為だ。
…ったくあのやろーは…少しは加減ってもんを…
「んぶッ…む…ん…んん…んぢゅう~~~~ッ」
「って…コラ初音!!朝っぱらからナニをするかぁッ!?」
「…ん…む…ぷは…おはよう明…だってホラ、コレ目の前にあったから…」
毛布をがばりと跳ね除けると、オレの下半身にしがみ付くようにして、股間に顔を埋める初音の姿…
…あぁ…そーいや昨日はあの後2人して…素っ裸のまんま寝ちまったんだ。
このバカを部屋まで送ってくのはもちろん、着替える体力すら残んなかった…
「なんか勃ってたし。びくびくしてたし。ちょうどいーかなーって…」
「…そ、それはしょーがないの!男の朝の生理現象ってヤツで…
つーか『おはよう』よりも先に、毛布にもぐりこんでオレのムスコをぱくっ…てのは、年頃の娘としてどーなのよ!?」
「別にいいじゃん。何を今更…
それにしても明…どしたの?いつもよりコレ元気ない…」
「あ、当たり前だろーが!?毎晩毎晩あんだけ頑張らされてりゃ誰だってなぁ…」
このバカ、自分が満足するまで絶対に許してくんないんだもんなー
いっくら『限界だ』『もう出ない』つっても、まるで聞く耳持ちゃしない。
足腰がくがくになって、ムスコがひりひりと真っ赤になるまで…なのに、それでも初音はまだまだ足りないって無理やり…
うぅぅ…まだ痛い…
そりゃオレも健全な男の子。
女の子…てゆーか初音を相手にナニして、嬉しくないはずが無い。
でも初音のアレは行き過ぎだ。
もー気持ちいいとか取り越して、拷問以外のナニモノでも無い…
「そっか…
でも大丈夫…初音がスグ”元気”にする」
「ちょ…お前いったいナニを…ぉ…おわぁあああッ!?」
「ん…ちゅ…うぷ…」
ぐちッ…づぷ…ぬぢゅ づぶぶ…
ま、待て!?…そっちは尻の…
や、やめ…うおおッ!?
そんな所嘗めるんじゃない!指とかも挿入(い)れちゃ駄目ぇぇぇぇッ!?
「ちょ…お、おい!学校、チコクしちま…クッ…な、なぁ、帰ったらちゃんと相手してやるからさ、今は…お、おほうッ!?」
「ん…ぶ…ぷぁッ…いいよ、サボっちゃおう。今日は任務も無いし…一日中こうして…ね?」
「ば、バカ…そんなワケにゃ…そ、それにもうンな体力は残っ…あ、んくッ…ふ、うぐうッ!?」
…って、うほぅッ!?し、舌がナカに!?
しかもす、吸わ…お、おあ…あああッ!?
「ん、む…ん、ちゅ~~~~~♪」
「は、初音ぇ!頼むから止め、ぇ、ぁ、あおああああ~~!!?」
今まで、味わった事の無い妖しげな感覚に、腰がびくびくと跳ねちまう。
正直キモチイイ…
しかしさすがに…さすがにコレは恥ずかしすぎる。
オレは必死に抵抗した。
けれど
「やだ。初音、明の元気にする。ん、ちゅ、む…んむ~~~~」
「ほああああああッ!?」
この獣ッ娘に腕力で適う筈も無く…結局、初音にされるがまま。
転がされて、体勢をかえられ、赤ん坊みたいな恥ずかしいカッコでベットの上に押さえつけられ…
「ん、むん~~~~~~~~~~♪」
「~~~~~~~~~~~~~~ッ!?」
ぢゅッ くちッ ぶぢゅ…ぢゅぢゅぢゅう~~
ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ~~~
…そのまま執拗に、延々と…オレは尻を責められ続けた。
こーゆーとき、男女の攻守って普通”逆”なんじゃないだろーか…
なのにオレは…
うぅ…な、なんて情け無いんだ…
それにしても…
「…ほ~ら…明、元気になってきた♪」
「う…ぅぅぅ…」
なんて恐るべきテクニック…
散々搾り取られて、へろへろ半熟状態だったオレのムスコが、初音の指と舌使いにみるみるがちがちになっていく。
こいつ、いつの間にこんな…
「ん…っく…ちゅ…む…ふぁ…
ここいぢると、男の人キモチいいって言ってた。…前立腺がどーとか…」
「だ、誰が!?」
「薫姐さん。いろいろ、新しいワザ教えてもらった。
それにね、ほら、おクスリも貰ってきた。
男のヒトのが“元気いっぱい”になるヤツ…皆本さんも、毎晩コレで3人の相手頑張ってるんだって…」
薫ちゃんの仕込みかよ!
つーか皆本さん、アンタ1●歳の女子相手にナニやってんすか!?
「だから…ね?いいよね…」
「ちょ…か、勘弁してくれよぉ…」
そーいいながら、でも許しちゃくんないだろーなぁと、オレは半ば確信していた。
なぜならば、オレを捉えた初音の目が
手にしたオレのムスコから、漏れ出る先走りの恥液をちろちろと、実に美味そうに舐め取りながらオレを見据えるコイツの瞳が
…餓えたオオカミのそれだったからだ。
ぁ…もー駄目だ。
何か泣きたくなってきたなー…あははははは…
「ダメ。もう限界…ガマンできない…だって初音“はつじょうき”だもん…仕方無いよね…?」
長年…それこそ生まれた時からその能力により、身も心も『オオカミ』になりきっていた初音には普通のヒトには無いモンがある。
それが覚醒したのはつい最近。初音に“女の子の日”…生理―――つまり、子どもを作れる身体になったって事だ―――が来るようになってから。
それが、発情期。
…とはいえ、本来は人間である初音のは、本物のオオカミのそれとはだいぶ異なる。
獣としての本能と習性、それが人間としての初音のそれに微妙な影響を及ぼして…
まぁ…つまりだ。
物凄く解りやすく言うと…激烈に“えっち”になってしまうのだ。
事実、オレと初音とがこんな風な”深い仲”になったのだって、発情期を迎えたコイツにオレが食われた(性的な意味で)のがきっかけだったし。
ともかく…
「…ね、明………ダメ?」
…ヘタに断りゃ暴走は必至…それは絶対に避けなければ。
しかし、こーまでノリノリのコイツを相手にして、果たしてオレは持つのだろうか?
この歳で、腎虚だとか(…まさか腹上死とかは無いよな?)そーゆーのはちょっと困る…
まぁ…どちらにしろ、オレにはもー逃げ道なんか、どこ捜しても無いわけで…
「…はぁ~…わぁーった…わぁーったよぉ…お手柔らかになぁ…」
「うん♪」
学校とか仕事とか…これでもう、これからの予定は全部潰れた。
今日も初音が満足いくまで、ベッドからは出られない…
あぁ…明日の太陽も黄色そうだ。
でも…
「明」
「…あんだよ」
「大好き♪」
「………わ、わぁーってるよ…」
「♪」
…初音に、そーいわれただけで『ま、いっか』とか『頑張ろう』なんて…
そー思えてしまう自分の事が、ちょっとだけ可愛いとか思ってしまった。
終わり
あとがき
こちらではお久しぶりです。
獣娘の発情期ネタ……ベタではありますが、初音嬢でこのネタ書いてみたかったので……
念のため18禁にしましたが、15禁でも良かったかも……あまりえろくなりませんでした。
ですが、この二人ならこんな風になっちゃうんじゃないかなーと。
少なくとも、明クンは”受け”で確定。彼が初音嬢を責める・いぢめる場面なんて、ちょっと想像できませんw
こんなんですが、ご指摘・ご感想などいただけると幸いです。