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▽レス始

「もしもの世界をつくる旅 序章(GS)」

ケント (2006-09-13 22:54)


あなたは、耐えられますか?


恋人を自らの手でとどめを刺し、


得た世界。


あなたは、認められますか?


自らの存在を認めてくれない世界、


恋人を失った傷も含めての自分なのに、手負いの自分は認めてくれない。


「見てるほうもつらい」そんな言葉を聴いた、


でも一番つらいのは恋人を失った本人だ、少なくとも私は思う


でもそれは認められなかった


皆は認めようとしなかった、自分が傷つくのが怖いから。


だんだん彼は壊れていく


皆は彼を認めるべきだった、自分がどれほど傷つこうと


彼女という代価を払った彼こそ一番傷ついていたのだから。


そんなことも気ずかないまま皆は彼の心を踏み砕く


世界のために命を散らせた、いや彼のためにその華を散らせた


一匹の蛍のことを、忘れたように、いなかったのごとく。


彼は決して弱くない、今の今までよく耐えた。


彼は望んで戦場に出た、それは事実


でも捨て駒にされたそれもまた、事実


誰も彼の成長を認めなかったのも事実


思い出が美化されたのかもしれない、


それでも彼女のしてくれたことは事実だ。


たとえ彼が超人であってもただの高校生だ、


少し霊能が使え、ちょっと体が丈夫で、そしてかなりのスケベな


・・・子供だ


ただの子供の心がそれほど丈夫だろうか?


ただの高校生の心には荷が勝ちすぎたのではないだろうか?


彼は霊能というびっくりな現象が渦巻く世界に身を置いている、


普通は恋人を生き返らせるなんてこと思いつかない


誰もがその胸に秘め、そして日常に帰っていく


だがその可能性が日常にあったなら


その成功例すらも自分の周りで笑っていたなら、


彼女も再び笑ってくれるのではないか、


そんな考えがわいてくる


そして彼はその考えと供に皆の前から姿を消す、


皆、嘆き悲しんだ、しかし彼はもういないどれだけ泣こうと嘆こうと


彼はもう戻らない


皆が頼りすぎていた、そして皆が突き放した


彼の心は折れた、それでも彼は明るさだけは失わなかった


あのおろかで偉大な悲しい魔神も、もう少し人生を楽観できていたなら


もっと別の選択肢があったかもしれない


これは、もしもの世界を作る物語。


    もしもの世界をつくる旅 序章


よう、俺は横島忠夫『ルシオラを救うために過去に行く』、とか安直なこと

は考えちゃいない、や、先に断っておくけど最終的には行くんだよ?ただそ

の方法が『過去のルシオラを救う』って言う安易な物じゃあないんだ。


え?じゃあ何なんだって?それはこれから説明するよ、よく聞けよ。


まず俺は冷静になって自分の現状について考えてみた、まず自身の能力のこ

とだ、いままで大したことないと思っていたがどうも間違っているようなん
だこれが、

サイキックソーサーにしろ霊波刀にしろこんなもん一般人がほいほい使えたら大問題だ、

そして媒体も無しにここまで自由に霊波を操れるのはゴーストスイーパーでもそうはいない、

つまりこれらを覚えた時点で俺は結構すごい人だったわけだ、そして文殊を

覚えた時点でもうすでに人界最強と言っても過言じゃないわけだ、なにせこ

れは小型のコスモプロセッサとも言える代物だからだ。

で、俺は考えた、「ルシオラがこの現状になったのはどうしてだろう?」と、答えは簡単だ

『コスモプロセッサ』とエネルギーが無いからだ。

しかしコスモプロセッサはすぐ見つかった・・・文殊だ。

並列使用できれば問題ない。しかしエネルギーの方は簡単にはいかない、

それでも俺はあきらめなかった。たった一人で何万人もの魂と同じ出力

を目指そうとした・・・


結論:無理でした。(涙)


がんばったんだがどうも少し無理らしい

30年に渡る修行のおかげで、霊力は6000マイト

文殊にいたっては268文字並列使用ができるようになった。

しかもコツをつかんだらどんどん文字数が増えていく、

どうもこれ以上伸びないのは単純に制御しきるだけの霊力が足りない

らしい、じゃあどうしようか?

考えた末、思いついたのはなんとアシュの野郎のエネルギー結晶を

過去に戻ってぶんどってやることだった

幸い、長年の血反吐を吐く修行のおかげか許容量だけはたっぷりあるが、

人界の神魔族と同じように霊力が足りないのだ

はっきりいって今の俺はすでに神魔族に近い、有史以来ここまでの霊力を持った人間は俺だけだろう。

だからエネルギー結晶のエネルギーも三分の一くらいなら使いこなす自信がある。

過去のルシオラは俺にとって別人だが、過去で俺の知ってるルシオラを復活させるなら・・・

いけるはずだ!

そして俺は霊的成長期のことも考慮し、さらに強くなれるかもしれない

過去の自分の体に戻ることにした。

つまり「魂だけの逆行」を冒頭で言ったとうり行うのだ、これからどうなるかは分からない。まさに冒険だ。


だけどルシオラ・・・絶対、こんどこそ救ってやる!!待ってろよ!


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