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▽レス始

「〜巴〜(GS)」

ダヌ (2006-09-08 00:08/2006-09-08 11:14)

夏の終わりを感じさせる、僅かに熱をのせた、どこか優しい風が吹いている。
ここは日本最大の面積を誇る琵琶湖湖畔。
既に夕暮れ時は過ぎ、辺りには夜の帳が落ち始めている。
人気のない道を歩く二つの人影。
除霊作業を終え、帰り道を歩いている横島と美神である。
おキヌは学校の事情で来ていない。
果たして横島はいいのか、という疑問が湧くが、そこは横島だから、ということであろう。

「しかし楽な仕事でしたね。」
「そうね。まぁアシュタロスの影響でしばらくはたいしたのは活動しないみたいだしね。それよりも…暗くなってきちゃったわね。横島クン急ぐわよ。」
「あれ、今日の仕事はもう終わりっすよね?なんで急ぐんすか?」
「そっか。あんたは知らないのね。この辺は昔、栗津の原って呼ばれたとこなの。」
「へー、そうなんすか。けど、それがなんか俺らと関係あるんすか?」
「このへんに伝わる伝説なんだけど、栗津の原には女性の霊がでるらしいのよ。」
「でるって…美神さんが幽霊怖がるんですか!?」

意外な言葉に敏感に反応する横島を必殺の右で黙らせ、美神は言葉を続ける。

「伝説によれば、その女性は巴御前。あんたも名前くらい知ってるでしょ?」
「ははは、すいません。全然わかりません…」
「勉強しとけって言ったでしょ!」

返す刀で、横島に幻の左を叩き込む美神。

「巴御前は平安末期に活躍した女武将よ。旭将軍と呼ばれた木曽義仲の妻で、女ながらに一騎当千と謳われた、おそらく日本で最も強く、有名な女性よ。平家物語とか知らないの?」
「はは、すんません。け…けど美神さん。そういう話すると…ほら?」
「へ?」

横島が指差す方を見ると…
そこには一人の女性の霊が、佇んでいた。


闇に佇む一人の女性。その肌は雪のように白く、長い黒髪がその美しさをより映えさせている。目鼻立ちのはっきりした顔立ちに意志の強そうな瞳、鮮やかな朱に染まったその唇が一つのアクセントをつけている。女性としては長身で、その身は昔の白拍子のような装束に包まれている。

予想以上の美人に反応し、飛び掛ろうとした横島を足げにしながら、話しかける美神。

「こんばんはー。ひょっとしてなんですけど、あなた巴御前じゃないですよね?」

細かいことをぶっ飛ばし、質問する美神。
その言葉にその女性霊は意外そうな顔をして応える。

「ほう…我が見えるのか。いかにも我は巴御前と呼ばれていた。そなたたちは?」

あちゃー、という顔をしながら美神と横島は自分たちのことを話し、さらに質問する。

「こんな所で何をしてるの?」
「我は…そうだな。人を待っている。」
「人って誰を?」
「別に誰でもない。我をこの苦しみから救ってくれる者をだ。」

そう言うと巴は話しだした。彼女の半生を。

彼女にはかつて共に夢を目指した男がいたこと。
彼女は男と共にその夢のために数え切れないほどの戦を潜り抜けてきたこと。
一度はつかみかけた夢だったが、その夢も瞬く間に遠いものになってしまったこと。
そして…男との別れ。

「我はあの方と共に戦って死にたかった。だが殿は私に言った。『最期まで女を連れていたと言われては末代の恥。逃げのびて、この有様を語れ。』と。我は嫌だった。お言葉に背こうと、我はあの方のために死にたかった。だが、殿は去り際に、こう言ったのだ。『生きろ』と。」
「それから…どうしたの?」
「生きたさ…それがあの方の願いだったからな。しかし、我の中には深い悔恨の念が残った。共に闘い、最期の時を迎えることのできなかった執心。それが今の我の全てだ。それ以来、我を満足させてくれる武士(もののふ)を探して、こうして彷徨っているのよ。」

皮肉気に笑う巴。

「無理強いはせぬ。そなたたち、我と死合ってくれぬか?」

辺りには気の早い蟋蟀の声だけが響いていた。


刹那の静寂の後、巴に言葉を返したのは横島だった。

「わかったよ。」

その言葉に慌てる美神。

「ちょ…ちょっと、本気なの!?相手はあの巴御前なのよ!」
「分かってますよ。この人が強いってことは。けど…この人のこと、他人だとは思えないんすよ。一人残されて、何をすればいいのかわからない…本当に望んだことは、もう叶わない…この人に自分を重ねてるだけかもしれない…それでも、俺は彼女の願いを叶えてあげたい!すいません、これは…俺の我侭です!」

口を挟むことなく横島の言葉を聞く美神。そして、横島の決意を聞き、口を開く。

「本気なのね、横島クン?」
「ええ…」
「それじゃ…」
「ええ。後は任せたわーーー!」
「ってあんた鬼かーーーーーーーーーーー!」

そう言って、脱兎のように逃げ出そうとする美神を、横島は必死に押し留める。

「普通こういう時は『私も一緒に戦うわ』とか言ってくれるもんなんじゃないんすか!?」
「いや、だって強そうだし、勝てても赤字になりそうだし。」
「俺の命とお金とどっちが大切なんすか!?」
「もちろんお金よ!」

当然のように返ってくる答え。
打てば響くような二人の遣り取りに少々呆れ気味な巴。

「ちくしょー!どうせ俺なんか一銭の価値もないようなガラクタなんやー!どうせ死ぬんやったら美神さんを殺して、俺も死ぬーーーーー!」
「えーい、鬱陶しい!」

飛びついてきた横島を神通棍ではたき落とす美神。地面にめりこむ横島。
その切っ先は巴にすら視認できないほどの速さなのだから、恐ろしい。

「ったく、しょーがないわね。私も手伝ってあげるから。あとで文珠よこしなさいよ?ほら、さっさと起きなさい!」

なぜ横島が地面にめりこんでいるのか、露とも思い出さずに声をかける美神。
緊迫した状態でいつも通り美神に飛び掛る横島も横島なのだが。
そして、横島と美神は巴を正面から見据える。
巴は二人の目をみて、満足そうな笑みを浮かべる。

「もういいのか?」
「ええ。待たせちゃったわね。」
「いや、そもそも頼んだのはこちら。一向に構わぬ。」

その言葉を聞きつつ、美神は神通棍を構え、横島も霊波刀を展開する。
それに呼応するかのように、巴の装束が変わる。
先ほどまでの白拍子のような装束から、戦装束へ。
白を基調とした、動きやすさを重視した甲冑。
その右手には2メートルを優に超える長刀(なぎなた)。
在りし日の巴御前の姿はあまりにも美しく、あまりにも圧倒的であった。
その気勢に飲み込まれるのを恐れるかのように、美神が叫ぶ。

「お望み通り…この美神令子と丁稚一号が、あんたを極楽へ行かせてあげるわ!」

心地よい気迫を感じ、思わず口元が綻ぶ巴。

「ふむ。その意気やよし。だが、我は極楽など望んでおらぬ…修羅の道を歩む我に許されるのは地獄のみ。願わくば、我をあの方の元へと導いておくれ。」

そう言うとしばし目を瞑る巴。彼女が願うは勝利か敗北か。
刹那の時が流れ…その目が開かれる。

「では…参る!」


先手を打ったのは巴だった。
甲冑を身に着けているとは思えないほどの早さで、距離を詰める。
破魔札を用いて先手を打とうとしていた美神は僅かに反応が遅れる。
美神も破魔札を雨霰のように投げつけるが、巴の勢いはとまらない。
美神に振り下ろされる長刀はまさに神速。
一瞬の迷いが命を左右する選択を突きつけられる美神。
美神は咄嗟に神通棍を巴に投げつけ、身を転がす。
転がりながらも予備の神通棍を既に取り出しているあたりは、さすがは歴戦の戦士というところか。

一方巴は投げつけられた神通棍をかわすため、僅かにバランスを崩す。そこに横島がサイキックソーサーを投げつけるが、巴はすぐさま体勢を整えると、サイキックソーサーをその長刀で薙ぎ払う。

爆炎が上がり、横島も美神も巴の姿を見失う。
風を切る音が聞こえ、横島が上を見上げると、そこには長刀を振りかぶる巴がいた。


両手に創ったサイキックソーサーを束ね、なんとかその一撃を受け止める横島。
しかし、その一撃の重さにサイキックソーサーが悲鳴をあげる。
横島は壊れかけのサイキックソーサーを巴の方へ指向性を向けながら爆発させる。
細かいその破片が巴に突き刺ささる。
僅かに動きの落ちた巴に美神が破魔札を投げつける。

「横島クン、距離をとりなさい!相手は一騎当千と謳われた巴御前よ!接近戦は圧倒的にこっちが不利よ!」
「わかってます!けど…!」

最後まで言葉を紡ぐことができない横島。
彼の前には既に強烈な斬撃を繰り出そうとする巴が迫っていた。
先ほどの攻撃が効いているはずなのに、その表情は微塵も揺れることはない。
互いに無言のまま二条の剣光が激突する。
横島の霊波刀と巴の長刀。
互いの持てる全てが込められたその斬撃の激突が、辺りの闇を打ち払うほどの火花を生む。

体力にはそれなりの自信がある横島だったが、巴との力比べでは分が悪い。
じりじりと体ごと押しこまれそうになる横島を美神が救う。
美神の放った、鞭状に変化させた神通棍は、変則的な動きで巴を捉える。
かすかな呻き声をあげながら、一旦距離をとる巴。
勝利の女神はどちらに微笑むのか、状況は混沌としてきていた。


横島は不思議な感覚に陥っていた。
必死に巴の斬撃を避け、時に受け止め、隙を見つけては反撃する。

自分が闘っている相手の名は巴御前。
一人この世に残され、死してすら彷徨うこと幾星霜。
共に愛する者に「生きろ」と言われた。

どれほど辛かっただろうか。
死にたいと願っても、俺はお前を(我はそなたを)裏切れない。

その言葉がどれほど悲しかっただろうか。
俺の生きる世界にお前はいない(我の生きる世界にそなたはいない)

この人の苦しみは俺の苦しみ。
死してなお苦しむこの人を救ってやりたい、という思い。
そして、死してなお苦しむこの人になら、という思い。

横島は誰と闘っているのか。
何のために闘っているのか。
勝利を願っているのか、敗北を願っているのか。
分からないまま剣を振るっていた。


美神は戸惑っていた。
鞭状になった神通棍で横島を援護しつつ、時折自らに繰り出される斬撃をかわす。
集中すればするほど心の中でざわめく声が大きくなるのを感じていた。

巴から聞いた彼女の執心。
その生き様は、彼女とは対称的な生き方をした一人の女性を思い出させる。
かつて横島と愛し合い、共に闘い、横島のためにその命を散らせた魔族の女性。
彼女は幸せだったのだろうか?
その問いに答えてくれる者はもういない。
きっと彼女は自分の人生に満足して死んでいっただろう。
そう、美神は思う。

だが残された者は?
その女性の死から横島が立ち直っていないことは美神にも分かっていた。
彼女は時の流れがその傷を癒してくれると信じていた。
しかし、その希望は甘いものだったのかもしれない。

今目の前にいる女性は?
死してなお、その傷は癒されることなく、苦しみ続けるその姿。
その姿が自分の丁稚と被る。

時の流れが癒すなどと言って、自分は逃げていたのではないか?
横島もまたいつかその心の闇に飲み込まれるのでは?

そんなの許さない!
美神は心の中で叫びながら、必死に神通棍を振るっていた。


戦況は少しずつ巴の側へと傾き始めていた。
長刀を自在に扱い、舞うように闘うその姿は、一つの演目とすら感じられる。
横島も美神も、決して弱いわけではないが、あくまで彼らは除霊のエキスパート。
純粋な闘いという展開になってしまうと、少々分が悪い。
もちろん巴も疲弊している。
だが、それ以上に…横島と美神の体力は限界を向かえようとしていた。

「すんません、美神さん。俺の我侭に巻き込んじまって…こうなった以上、ここは俺がなんとかしますんで、美神さんだけでも…」
「あんた、何言ってんのよ!」

美神の叫び声が響き渡る。
巴は興味深そうに二人の遣り取りを眺めている。

「けど…今はこうするしか…」
「ふざけんじゃないわよ!あんた自分の命軽く見すぎよ!あんたが命かけて私を助けてくれても、その後あたしがどんな思いするか…あんたが一番知ってるでしょ!私はそんな思いまっぴらよ!」

美神の言葉が横島の心に突き刺さる。
美神は自分の想いの全てをその一言に籠める。

「あんたまだ生きてるじゃない!だから…一緒に!」

美神は知らず知らずの内に、その瞳に熱いものがこみ上げていることに今更ながら気づく。
横島はその言葉を受け止める。その言葉は巴の斬撃よりも遥かに重い。
その想いを受け止め、横島は口を開く。

「すいません、美神さん。俺が間違ってました…そっすよね。一緒に生きて帰りましょう!」
「ええ。こっからが本番よ!」

何かを懐かしむような目…深い悲しみが佇むような目…そんな目で二人の遣り取りを眺めていた巴だったが、何かを振り払うかのように口を開く。

「だが、そなたらに残ってる力はそれほどあるまい。そのような状態で、我に勝てるのか?」

その言葉に何か吹っ切れたような顔をした美神が応える。

「確かにね。だから…こうするのよ!精霊石よ、お願い!」

美神は持っていた精霊石を巴に投げつける。
その力と光の眩しさに思わず身を固める巴。
ここぞとばかりに美神は続ける。

「というわけで、行ってこい!横島クンミサイル!」
「ってあんたいきなりこれかぁー!さっきの言葉はなにーーー!」

叫び声をあげながら飛んでいく横島。
慌てて展開したサイキックソーサーと巴の長刀がぶつかり合い、横島は巴の向こう側へと落下する。
人を人と思わないような美神の攻撃に、さすがに動揺を隠せない巴。

「た…確かに意表をつかれたが。状況はたいして変わっておらぬぞ。」

その言葉に不敵な笑みを浮かべながら応える美神。

「あら?そうかしら?あなたはもう動けないはずよ?」
「な!馬鹿な!」
「種明かしは、これだ。」

巴の背後から横島の声が聞こえるが、身動きのとれない巴にはその姿は見えない。
その横島の手の中で光る一つの珠。

「文珠って知ってる?キーワードを入れたら、その文字どおりの効力を発揮する魔法の珠。横島クンが持っているのが『糸』、そして私が持っているのが『専』。あなたは文字どおり『縛』られたのよ!」

その事実にすらかすかな動揺しか見せない巴。

「だが、この感じ…その効果も無限に続くわけではないのだろう?勝つためには、そなたたちは我に一撃を加えなければならない。ならば我はその一撃に耐え、見事勝利を掴んでみせよう。」

一騎当千と謳われた女性武将、巴御前。
その戦における覚悟はまさに見事の一言。

美神は横島に聞く。

「横島クン、文珠はあと何個残ってる?」
「あと、3個っすね。」
「そう、分かったわ。二人で一緒にいくわよ。」
「けど、美神さんが…」

そう。立ち位置的に横島よりも美神の方が巴の反撃を受ける可能性は高い。
だが、美神は胸の中の不安など微塵も見せずに笑顔を見せる。

「大丈夫よ。3個も文珠があるならなんとかなるわよ。これでも少しはあんたのこと信頼してるのよ。それに何より私は美神令子よ!あんたを残していくわけないでしょ!私を信じなさい!」

全く根拠のないその言葉に、どこか安心を覚える横島。

「それじゃあ…」
「ええ…」
「いきます!」
「いくわよ!」

二人の気迫に巴も応える。

「いざ尋常に、勝負!」

そして、三つの影が一つになる。

倒れたのは一つの影だけだった。


少しずつ、さらさらと、霧となりゆく我が身を見つめる巴。
その巴に美神が声をかける。

「どうして、何もしなかったの?私に反撃することだってできたでしょ!?」
「なに、昔を思い出したのよ。我にもあったのだ、そなた達のような関係であったことがな。羨ましいとも思ったが、なによりも懐かしかった…気がつけば、我が身が動かなかった、それだけのこと。」

その言葉に籠められる想いが、二人の心の琴線を響わせる。

「我の願いにつき合わせてすまなかったな。だが、いい勝負だった。」

その言葉にいつも通りバカなことを言いかける横島を、発言する前にしばく美神。

「はは、そなたらの関係は本当に面白いな。できるならそなたらがどのような道を歩んでいくのか、見てみたいとも思うが…漸く我も旅立つことができそうだ…」

最後の力を振り絞り、巴は言葉を紡ぐ。

「横島よ、我のようにはなるなよ。そなたの剣に潜む闇、それはかつて我の中にあったものだ。その闇に飲み込まれたのが、今の我の姿だ。なに、話さなくてもよい。武士は剣で話すもの。そなたとは十分に語り明かした。幸いお前には救ってくれる者もおる。美神よ、決してこの者の手綱を手放すでないぞ」

その言葉を噛み締める二人。

「それでは…さらばだ」

巴の別れの言葉に応える二人。

「それじゃ、元気でな。」
「幸せに…ね。」

およそ成仏する者に言う言葉ではない気もするが、その言葉に微笑みを浮かべる巴。

だが、その微笑みは突然崩れ、巴の目が開かれる。
横島と美神は巴の視線の先に目を向けるが、そこには何も見えない。
だが、その直後に浮かべた巴の笑顔に、二人は救われるような気がした。
きっと彼女は最も会いたかった人と再び会うことができたのだろう。
二人はそう思う。
それほど彼女の笑顔は綺麗なものだったのだから。


それは夢か現か。
巴が最期に見た光景。
それは愛しい男のその姿。

「待ちくたびれたぞ、巴!」
「申し訳ありませぬ!」
「構わぬ。では参ろうか!」
「はい!」

二人は駆け出す。
在りし日の…若かりし頃のように…
今度こそ二人が離れることはないだろう。


数日後。
美神は一人、東京タワーへと赴いていた。
彼女は語りかける。
美しくその命を散らせた魔族の女性と、悲しく彷徨い続けた女性。
全く正反対の道を歩んだ二人の女に。

「私はもう迷わないわ。あいつと共に生きていく。私だけが死ぬことも、あいつが先に死ぬことも私は許さない。あなたたちができなかった生き方、私がしてみせるわ!あなた達の想いはいつまでも私が覚えおく…だから、見守っててね。」

そう言うと、夕陽に向かってウインクする美神。
その言葉は約束。
その言葉は誓い。
彼女は決してその言葉を裏切らない。
なぜなら、彼女は美神令子なのだから。


美神除霊事務所には、今日も今日とて叫び声が響く。

「すんませーん、出来心だったんすーー!」
「あんたは一回死んでこいーーー!」

少し手加減するようになったのは…美神と彼女たちだけの秘密である。


あとがき
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます。
この話の舞台はアシュタロス編が終わってすぐくらいで、テーマとしては「横島の救済」と、「3つの愛の形」というのを考えながら書いたんですが、どこまで表現できたか…ちなみに能の『巴』という曲をアイディアに書きました。あと、この当時の薙刀は長刀と書いたらしくここでは長刀で通させてもらってます。
何か変な所や、誤字脱字などがあったらぜひご指摘して頂けると嬉しいです。
それでは、失礼致します。


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