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▽レス始

「EQUILIBRIUM(GS)」

Salim (2006-07-14 01:03)


「どうしたのかね、横島くん。君はかつてここで令子ちゃんのプログラムにも勝ったんだろう?」

「確かに勝ちはしたけど、こんな非常識な悪霊妖怪軍団とは戦ってねーぞバカヤロー!!」

あの、アシュタロスとの戦いから数週間。
悪霊たちはまだおとなしく、美神たちは発火能力が判明したひのめの世話に大忙し。
たまたま遊びにきたシロの相手もできず、横島をかろうじて世話役に押し付けるぐらいしかできなかった。

シロとしては横島さえいれば何も問題は無かったのだが、彼女の『散歩』に付き合わされる横島自身はたまったものではない。
どうにか説得して街をフラついていた時に、西条に出会い、拉致られ…もとい、行くところもないだろうと連れて来られたのがここ都庁地下、霊動実験室。


「ほらほらどうした。シロ君にも負けるようなそんな腕前で師匠と言えるのかね?」

「ならテメェが見本見せやがれ、チクショー!」


横島はシミュレーターでボコボコにやられていた。
それも無理は無い。今起動しているのは美神用のプログラムをさらに発展強化させたもの。
日本最強のGSと呼ばれた彼女を追い込んだプログラム相手ですら50鬼抜きができるか怪しかったのに、それをさらに強化したプログラム相手に前よりも良い成績が残せるはずも無く。
―――もちろん、シロの時は常識的なレベルでの訓練となっていた。


「よかろう、ただの見習いGSと、エリートオカルトGメンの格の違い、特と見届けたまえ!!」


横島と入れ替わり、有象無象のように現れるバーチャル悪霊を、ベレッタと聖剣ジャスティスで次々と屠っていく西条。
その動きは無駄が無く、ひとつの舞を見ているようであった。


「むう、あれはまさしく含=禍多…」

「知っているのでござるか雷電先生!」

「含=禍多…それは超古代アトランティス帝国に伝わる最強を謳ったの戦闘術のひとつ。
これは、その後日本に渡り剣道や空手となる武術を始めとする、ムー大陸崩壊後にアジアに渡った様々な武術と銃の技術を融合させた無敵の「型」である。
銃撃戦の統計学的分析の元、敵の死角に身を置き、瞬時に相手を倒すことが出来、この武術をマスターしたものは銃を構える多くの敵の前に平然と姿を晒し、相手の弾丸をギリギリでかわしつつ、たちどころに敵の生命を絶つことができる」

「そ、そんなに凄い武術だったのでござるかっ!!」
こころなしか、西条の動きもキレが良くなったような気がする。ついでになんだか得意そうだ。

「この武術が恐ろしいところは、基礎の動きをマスターするだけで攻撃力は120%、少なくとも63%アップする。
まさに含=禍多を極めたものは無敵になると言っても過言ではないだろう」

しかし、種を明かしてしまえば西条は交替する時にプログラムのレベルをおもいっきり下げていたのである。
出現パターンは一緒でも攻撃のクセや防御力・回避能力といった部分はまったく違う。
これが、西条の華麗なる戦いの真相だった。

「含=禍多は様々な武術に影響を与えたが、「乙牌裏労弩」を提唱した『昏値威打』や、「破血縦燃堕居」という動きを取り入れた『無詐死=癌怒宇』がその系統であることはあまりよく知られていないどころかこの説明自体今俺が捏造した


「なんでやねーん!」


あ、西条もコケた。


勢いだけデス。
ごめんなさい、もうしません。
あと、タイトルは元ネタ映画『リベリオン』の原題です。


△記事頭

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