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「ラグナロク:Ragnarok(再録)(GS+サスケ様のイラスト[298])」

Yu-san (2006-06-06 00:27)


サスケ様の「[298] ビッグ・イーターといっしょ♪」イラストとコメントから発生させた小ネタでございます。

異色の対決:唐巣VSメドーサここに実現!凛々しい唐巣神父の活躍を堪能してくれ!


『誰そ、彼は(たそ、かれは)』
夕暮れ時を古人はこう呼んだ。
そこにいるのが誰なのかさえつい解らなくなる、不可思議な刻。
それゆえに『黄昏時(たそがれどき)』と。
気を付けるといい。
あなたに語りかける者が、常に『ひと』であるとは限らないのだから。


〜夕暮れ時:とある街角〜
「ちょっとそこのお兄さん♪」
「え?お、俺のこと?」
淡い夕闇の中で、男は不意に声を掛けられた。
(うわ!すっげー美人じゃん!!チチもでけーーーー!)
そこには、ふるい立つような美女がいた。
ややきつい表情ながらも十二分に整った顔立ち、透き通るような白い肌、たっぷりと盛り上がったバスト、ツンと上向いた芸術的なヒップ、それでいて華奢きわまりないウェスト。
「ねえ。あたしと遊ばない♪」
(あ、そういうことね)
その台詞で、男は何故こんな美女から声を掛けられたか合点がいった。
「い、いや。あのその…俺、いや僕お金持ってないんですよ」
「やだ、そんなんじゃないわよ。お兄さんがあんまり“美味しそう”だから声掛けたの♪」
(うおおお!逆ナンか?逆ナンなのか!?俺の人生にこんなことがあるなんて!?)
「さあ、は・や・く♪」

−たぷうぅんたぷぅうん。

零れんばかりの胸元を揺らしながら女に差し招かれると、男はいともあっさり裏道へと向かった。
暫く歩いてゆくと、人々に忘れ去られたような少し開けた空き地へとたどり着いた二人。
「それじゃ待っててね。今準備するから……」

−ちーーーーーー………

女は男に背を向けると、見せ付けながらゆっくりと洋服のジッパーを下ろしていった。
(そ、そ、そ、外でなんて何て大胆な…!夢なら覚めないでくれーーーー!!)
眩暈を起こしそうな程色っぽい背中が露になると、男の興奮は最高潮に達した。
「じゃあ、いいわよん♪」
そして、満を持して女が振り返った!
「いっただっきま〜〜〜〜……!あ、あれ?」
だが、当然晒されるはずの“おっぱい”が何故か確認出来なかった。
「うっふっふっふ、こいつが邪魔かい?」

−…フ、シャアアアアア〜〜〜〜〜

よく見れば、女の肢体に凶悪な牙をむき出す大蛇の如き怪物が絡み付いていた。
「ば、ば、ば、バケモノ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
「何言ってるんだい。こぉんなに可愛いじゃないか」
だが、女はじゃれついてくる怪物をさも愛しげに撫でてやっている。
(こ、こ、こ、こんな事があるなんて…!夢なら覚めてクレーーーーーー!!)
「どうだい?ビッグ・イーター。“美味そう”だろう?」
(えええ〜〜〜〜〜〜美味そうって、そういう意味だったんですかぁああああ!?)
「そうら、存分に喰らいなっ!」
そして、満を持して女が掛け声をかけた!
「ウぎゃああああああああああああああああああああああ!!」

−バシュウゥッッ!!

その時!突如謎の発光体が怪物を討ち、男を救った。
「これは霊波砲!?チィッ!誰だ!?」
「そこのあなた!今のうちにお逃げなさい!」
「ひぇええええええええええ!」
腰を抜かしながらも、男は両腕で必死に地面を引っ掻いて逃げ延びていった。
「む、お前は小竜姫と一緒にいた……唐巣とかいう奴!」
「まさかお前が生き延びていたとはね。メドーサ!」
凶悪なる毒婦:メドーサと崇高なる霊能者:唐巣神父がここに対峙したのだった。

「だが、この霊圧は…以前と同じという訳にはいかなかったようだね」
「ふん。やはり、それぐらいは解るか。このメドーサ様もあろうものが、今となっちゃぁ中級魔族に毛の生えたようなもんさ。そこで馬鹿を引っ掛けてそいつを喰らい、力を蓄えようと思っていたのに。よくも邪魔してくれたね」
「せっかく生き延びたというのに、何故懲りずに人々に害を成そうとするんだ!?」
「ふざけたこと言ってんじゃないよ!あのクソ女とスケベ男をぶっ殺してやらなければ、あたしの気が済まないのさ!」
「まだ美神クンと横島クンのことを……!それは見過ごす事も出来ないし、そんな邪悪な目的の為に人を殺めようとするなど許すわけにはいかない!」
「許さなかったらどうだというんだい?」
「私の手で、主の御許へ送るまでだ!」
「はっはっはっは!なかなか笑えるジョークだ。今のアタシになら勝てると思ったか?人間風情が……小賢しいわ!」

−ブゥウウワアアアアアアアア!!

たちまちメドーサの髪の毛から、無数のビッグ・イーターが沸き起こった。
「お前如き、あたしが直接手を下すまでも無い。あたしの蛇共で十分さ。かかれ!」

−キシャアアアアアアアアアアアアアア!!

「主よ!あなたの僕に、力を貸し与えたまえ!!」

−ズババババババババァンンンン!!

すかさず『多方位的霊波砲』とでもいうべき技で、ビッグ・イーターを薙ぎ払う唐巣。
「はいお見事〜〜〜。じゃぁ次、いってみよう!」
だが、メドーサは全く気にした風も無く第二、第三、と波状攻撃を繰り返していく。
唐巣もめげずに攻撃を防ぎきるのだが、所詮場当たり的な対応だと気付く。
(元締めを何とかしなければ………だ、だが!)
「おやおや神父さん。何か気に障ることでもおありかい〜〜〜?」
悪戯顔のメドーサは、己に絡みつかせているビッグ・イーターをワザとらしく解いて、たわわな胸や、脂の乗り切った太もも、更には淡い下半身の茂みなどをチラつかせる。
「くっ………!ふ、服ぐらい着たらどうなんだ!」
「やーだね♪」
無理も無い。温厚篤実・人格高潔・清廉潔白・純情可憐な唐巣にとって、メドーサの超グラマラスボディは、あまりにも刺激が強すぎるのだから!(断言)
「あっはははははは!ザマァ無いね!思い知ったか人間め」
「う……くっ…つぅ」
次から次へと繰り出されるビッグ・イーターの群を、ひたすら薙ぎ払う唐巣。
そこへ、時折チチシリフトモモを晒して逆セクハラをかましてくるのだから始末が悪い。
このような不毛な消耗戦では唐巣が追い詰められるのは時間の問題だった。
勝利を確信したメドーサは、不敵な宣言まで行ってみせた。
「なかなか頑張ってるようだが、無駄なこったよ。このビッグ・イーターは………あたしの髪の毛からいくらでも産み出せるんだからね!」

−ぴしっ

その時、何かが変わった。
「……髪の毛からいくらでも?」
「くっくっく!そうとも。力の差を前に絶望するがいい!」
「……………………髪の毛からいくらでも?」

−ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
(ん?な、何だいこの霊圧は?こいつ、どうしてこんな力が湧いてくるんだ!?)

「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「……………………髪の毛からいくらでも?」
「かぁぁぁあみぃぃいのけぇぇぇぇえからいくらでもぉおおおおお!!!?」

−ドッカァアアアアアアアアア嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああんんんんんん!!

まるでスー○ーサ○ヤ人のように全身から怒りのオーラを吹き出させる唐巣。
「私だって昔は……昔は……緑成す黒髪が…………どちくしょうぉおおおおおおお!」

−グバアァアアアアアアアアアアアアンン!ずどぉおおおおおおおおんん!
「うゎああああああああああああああ!?」

ビッグ・イーターは群れごと消し飛び、メドーサもその迫力に悲鳴を上げて退く。
「ちぃいいい!これほどの力を隠し持っていたのか!?」
思わぬ事態に、メドーサは一旦退却することにした。
「くそぉお!このあたしが人間風情に尻尾を巻いて逃げ出すとは…!覚えておいで!次に会ったら殺す前にお前の髪を一掴みごとに毟り取ってや………!」

−バシュッ!
「あだっ!」

余計な一言を言ったために、メドーサは追撃の霊波砲を一発喰らっていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」
何とか勝った。
何とか生き延びた。
しかし、唐巣の胸に喜びは無かった。
彼は、只ひたすらに………泣いていた。
目蓋からあふれた涙は頬を濡らし、まさに滂沱の情景であった。

そんな彼を夕日だけが照らしていた。
そう、まるで………『髪々神々の黄昏』のように。


〜完〜


ハァ…ハァ…ハァ…危なかった。
いや、何でもないですよ。
本日の教訓:美人に声を掛けられたら、大声上げて逃げましょう。


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△記事頭
1.
お気の毒です、唐巣神父…ええ、いろいろな意味で…
この戦いで、また若干さみしくなったりするのかな……(涙)

{いりあす(2006-06-03 02:16)}
2.
神父・・・・・・泣くな!
金さえあればアート○ーチャーでも・・・・・・ってその金もないのか。

{ミアフ(2006-06-03 08:30)}
3.
神父に「カミ」の話は禁句ですねw

{アイギス(2006-06-03 13:39)}
4.
>美人に声を掛けられたら、大声上げて逃げましょう。
喰われる前に押し倒せ!


>神父に「カミ」の話は禁句ですねw
ああ! 美『神』ねw

{皇 翠輝(2006-06-03 17:00)}
5.
 “髪”に見放された男の咆哮は深い悲しみに彩られていた・・・
といったところでしょうか。にしても、久しぶりにYu-sanさんの
唐巣神父SSを拝読しましたが、相変わらずのおちょくられぶり
で(^^)。もし、アシュタロスに髪のこと言われたら、倒せたか
なあ。

{武者丸(2006-06-03 21:24)}
6.
神様とは仲直りした神父なのに、髪様とはなぜか……嗚呼。
それにしても、Yu-sanさんの書かれる神父は、つくづく女運が悪いですね(笑)。
だが、そこがいい(笑)。


ともあれ、サスケの絵にダブルでお話をつけていただいて、ありがとうございますー。


※蛇足(メド様の脚じゃなくて)
ふたつも絵にお話をつけていただいたのは、本当にすごくすごく嬉しかったんですけど、
ただ、結果的に連投になってしまったのはmよくなかったのかも?
そこだけ、ちょっと気になりましたです。すみません。

{サスケ(2006-06-04 03:48)}
7.
連投は駄目ですよ。
規約も読まない新人さんじゃあないのですから。

{赤木(2006-06-05 21:22)}


△記事頭

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