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▽レス始

「決心(GS)」

ろろた (2006-05-13 21:47)


1.シロ爆走変

1組の男女が猛スピードで街に辿り付くが、それはとても奇妙な男女だった。
中学生ぐらいの女の子がロープを体に巻いて、高校生ぐらいの少年が乗った自転車を引っ張っていたのだ。

高校生ぐらいの少年が一声掛けると、少女は走るのを止めた。少年はブレーキをかけ、自転車から降りた。

横島忠夫は『いて〜』と言い、空いた手で腰を叩いた。
犬塚シロは体に巻かれているロープを外し、自転車のハンドルに引っ掛け、横島の方に振り向いた。

「はあ、疲れた」

「いや〜、楽しかったでござるな」

2人の表情は両極端だった。
横島は疲れた顔をしていたが、シロの方はすっきりと晴れやかであった。

「なあ、シロ。頼むからサンポのコースに山岳地帯を入れるのはやめてくれ」

「え〜、どうしてでござるか? とても楽しいでござるよ」

拗ねる様にシロは唇を突き出して抗議すると、横島は深いため息を吐いた。

「あのなあ。俺は走り屋じゃないから、限界ギリギリのスピードで峠を攻める気はないんだ。何だあれは? すぐそこに崖が迫っているわ。自転車のタイヤは悲鳴を上げて、今にもパンクしそうだわ。坂から降りる時は、ジェットコースターよりも何十倍もスリル満点だわと、いい加減にしないと俺は死ぬぞ」

主に心的被害を訴える。このままでは若くして、頭が禿げ上がりそうだ。

「分かったでござる」

「おお! 分かってくれた!」

シロの元気な返事に、横島は笑顔になる。

「つまり、先生は山は苦手だから、湾岸線の方がいいと」

「分かってねーよ!!」

横島は自転車を離して、シロの肩に手を置いた。後ろで自転車が派手な音を立てて転がるが、今は気にしている時ではない。

「いいか? 俺は別にサンポは嫌いじゃない。だけど、俺に負担がかかっている事を忘れないで欲しいんだ」

男だが、涙目で横島は心の内を叫んだ。

「す、すみませぬ。今度からは気を付けるでござる」

そこでようやくシロは青い顔になり、自分がしでかした事に気付いた様で謝った。

「そうか、分かってくれた……」

偶然にもあるものを横島は発見し、言葉を失った。
何と彼女の胸の頂きが透けて見えているのだ。汗をかいたせいだろうが、彼は困ってしまった。目が離せない。シロがまだ子供だと分かっているつもりだが、こうやって女性であると主張されると、横島は混乱してしまうのだ。

「どうしたのでござるか?」

師の視線に気付いていないシロが訊くと、横島はビクッと体を振るわせる。

「い、いや、何つーか、1つ訊いていいか?」

「何なりと」

ここで横島はゴクリと息を呑み、覚悟を決める。

「うむ。俺の人間性を疑われると思うが、勘違いはしないで欲しい。俺はお前を思って言うのだと、知ってくれ」

「はい……」

今まであまり見せた事がない真面目な顔をする横島に圧倒され、シロは小さく頷いた。

「ぶ、ブラジャーをしているか?」

「へ!?」

「ブラジャーだ。ブラジャー」

シロは不思議な物を見る様な眼差しをすると、横島は自分の中でハートがひび割れる音が聞こえた気がした。

「頼むから答えてください」

尊大なのか、へつらっているのか、微妙な言い方をするとシロは答えてくれた。

「していないでござるが、何か問題でも?」

「大有りだ。女の子はある程度成長したら、必ずつけるものなんだ」

横島の顔がみるみる赤くなっていく。頬の熱さに驚く程だ。

「必要なのでござるか?」

「そうだ。今から、買いに行くぞ」

彼の唐突な提案に、シロは少しばかり驚いた。

「何も今からでなくとも。明日でもいいではござらんか」

「いいから、行くって言ったら、行くぞ。自転車に乗れ」

シロから離れ、自転車を起こした横島は彼女を促す。

「はあ……」

釈然としないながらも横島の言う通り、シロは後ろに乗った。

「しっかりと捕まっていろよ」

「承知」

瞬間、2つの柔らかいものが横島の背中を直撃する。しかし、ここで前言撤回をすると怪しまれると思い、彼は出そうになる言葉を飲み込み発進した。

横島が急に買いに行くと言ったのは、もちろん訳がある。
2つのそれを誰にも見せたくないと思ったからだ。その為にわざわざシロを自転車の後ろに乗せ、彼自身の体を使って周りから隠したのだ。
意識過剰と取れる行動だが、これも嫉妬の1つと言えるかもしれない。


ここにデパートの女性従業員が居る。年齢は20代半ば頃で、中々の美しさだ。染めていない黒髪は肩口で切り揃え、凛とした眼差しでしっかりとした女性であると主張していた。

そんな女性従業員が、ある人物を前にして、少しだけ困惑していた。鉄壁の営業用スマイルと言われたそれが、数秒の間崩れる。この場面を同僚が見ていたら、何かあったのかと、動揺していただろう。

「あ、あのすんません。この娘にブラジャーを見立てて上げてくれませんか?」

「あ……」

一瞬、女性従業員は目の前の少年の事を変質者と思ってしまった。真っ赤な頬に、荒い息遣い、顔は汗まみれ。誰が見てもそう思うだろう。デパートでなく、路上で出会っていたら問答無用で警察を呼ぶ。

だが、隣りの少女が懐いている様なので、少なくても変質者ではないみたいだ。状況を確認し、女性従業員はやんわりとした営業スマイルを取り戻した。

「はい。それではこちらです」

「シロ、この人の話をよく聞いておくんだ。それと1つだけでなく、3つぐらいは選んで貰う様に。俺は向こうで休んでいるから、後で呼んでくれ」

少年ががそう言うと、少女は頷き、女性従業員に導かれ付いて行った。


「はあ……」

シロを見送ると横島は、バツの悪そうな顔になる。
何故ならここはとあるデパートの女性下着売り場だからだ。

急いでこの場から離れ、ベンチがある休憩所まで来た。
一番安いパックのお茶を買い、どっかりと座る。ストローを刺し、一口お茶を飲んでからようやく落ち着いた。

色取り取りの下着が売られているこの場所というものは、さすがに気まずかった。
いくら横島が下着が好きとはいえ、まだ誰も装着していないものにはあまり興味がない。それに何というか圧倒されてしまうのだ。

男のものは割りとシンプルなのだが、改めて見ると女性のそれは凄まじく趣向が凝らされているのだ。一種の芸術品だと、錯覚してしまう程に。

「せんせーーっ!!」

変な思考をしているところに、シロから声がかかった。こんなところで大声を出すなと思いつつ、横島は席を立った。


そして帰り道。夕方となり、真っ赤な夕日は、2つの長い影を作り出していた。
シロは楽しそうに鼻唄を歌っていた。手には買い物袋を提げ、隣りには自転車を引いている横島が居る。

横島の方はというと、絶望に打ちひしがれた顔をしていた。女性の下着がとても高かったからだ。

ブランド品でなければ、大した値段ではないと思っていたが、それは誤解であった。もし給料を貰って日が浅い今日ではなく、カツカツな給料日前であったら、買い与える事は出来なかっただろう。

だが、今日からまたド貧乏暮らしをしなければならない。幾分かは時給が上がったとはいえ、初っ端から数万円の出費は致命的だった。それと今まで悪いとは思いつつ、美神のものを盗んだ事はあるが、価値を知ってしまった今ではもう2度と出来ないと横島は思った。

そうこう考えている内に、2人は美神除霊事務所の前に辿り着いた。

「先生、上がって行くでござるか?」

「俺はすぐに帰るよ。今日は確か美神さんとおキヌちゃんが居ないんだろ?」

「はい。美神どのはご家族と、おキヌどのはご学友のところで泊まって来ると行っていたでござる。でも、少しばかり先生が居てもいいと思うでござるが……」

「いや、だからこそ上がれないと言うべきか……」

横島が口ごもる。もし、このままお邪魔すれば、後で美神に何か言われそうな気がしたのだ。
例えば、『シロとタマモに手を出したんじゃないでしょうね?』とか。本人には全くそんな気はないが、さすがにネチネチと言われるのは心臓に悪い。

「じゃ、また明日な」

横島は無理矢理話を終わらせるべく、自転車に跨った。すると、シロが『待ってほしいでござる』と呼び止める。

「どうした?」

「胸当てを買って貰い、ありがとうでござる。拙者の一生の宝物にするでござる」

「宝物にしてもいいが、ちゃんとつけろよ。そうしないと買った意味がないからな」

「はい!」

シロは笑顔で元気よく返した。この明るい笑顔を見て、横島は買ってよかったと思った。
確かに出費は痛かったが、心の方は充分に満たされた気がした。

自転車に乗って、また発進。振り返ると、シロは手を振っていた。


横島はアパートの部屋に戻ると、よっこらせっと畳に座った。彼の部屋は以前程、汚れてはいない。多少、ゴミが散らかってはいるが、布団はきちんと押入れにしまわれ、雑誌も本棚に揃えられていた。
ちょくちょくシロがここに来るので、さすがに片付ける様にしたのだ。まだまだ、掃除には慣れてはいないので、今一の感は拭えないが前に比べればだいぶマシになったと言える。

それはそれとして、今日の夕飯は何にすべきだろうか?
財源は既に傾いている。ブラジャーがあれほど高いとは、夢にも思っていなかったし、まさかシロに買い与える事になるとは、お釈迦様でも分からなかっただろう。

しょうがない。今日のところは、袋のラーマンにするか。
そう思い、立ち上がった瞬間、ドアがノックされた。誰かと思い、ドアを開けると、そこには頬を染めた妙に可愛らしい弟子が居た。

「どうしたんだ?」

取り合えず茶の間(六畳一間)に通し、横島は切り出した。しかし、シロは照れた様にもじもじするばかり。
おかしい、どうしたんだろうか。さっきとは別人みたいに、雰囲気が変わっていた。

「あの……先生」

意を決したかの様に、シロは横島を見据える。

「な、何だ?」

何かよく分からない雰囲気に圧され、横島は目を白黒させた。

「ふふふ、不束者でござるが、よよ、よろしくお願いしますでござる」

彼女は姿勢正しく正座をして、頭を畳みにつけるぐらい深々と下げた。余程緊張しているのか、言葉は詰まりまくっていた。

「はあ!? 何なんだ。どうしたんだよ」

「タマモから聞き申した。現代に於いて、殿方から下着を送られるという事は祝言の申し込みだと」

頬は赤く染まったままだが、目を爛々と輝かせて、シロは言い放った。本気な彼女に横島は頭を抱え込み、心の内でタマモに呪詛の言葉を投げかけた。

「あのなあ、それは……」

と、ここで言葉が止まる。横島の危機察知能力が発動したのだ。
もしここでタマモの冗談だと言えば、人狼対妖狐という種族対決が先ず間違いなく起こる。そうなれば霊波刀と狐火が激突し、事務所半壊といった結果になるかもしれない。

それは非常にまずい。美神が帰って来たら、監督不行き届きという事で、ボコられてしまう可能性は大だ。あまりにも理不尽な気もするが、一応は年長者。彼女らの暴走を止めなければならない立場だ。

「……タマモの言う事に若干誤りがある」

横島はこう切り替えした。

「下着を送っただけでは結婚の申し込みにはならない。送られた方の女性が、男性を誘惑する権利が与えられるのだ。つまり、俺と結婚したかったら、俺を誘惑しろ」

かなり強引で、無茶な展開の話だが、シロは驚きの表情を浮かべた。どうやら信じたらしい。
今度からは彼女が詐欺に合わない様に、見ておこうと横島は思った。

「そうでござったか。ならば…うっふーん」

シロは大真面目な顔で、両手を後頭部にやり、胸を逸らした。これが彼女なりのセクシーポーズらしい。

「ぶっ……はーはっはっは!!」

横島は笑ってしまった。シロの胸はしっかりと成長をしており、自己主張をしてはいるが、変なポーズと気合の入った声のせいで台無しになっていたのだ。

「ひ、酷いでござる。一所懸命にやったのでござるよ」

「ひーひっひ……。す、すまん。どうも似合ってなくてな」

「うう……」

泣きそうな顔になるシロを見て、横島は大慌てでフォローし始めた。

「その何だ。俺は待っているからさ。お前ならきっとナイスバディなねーちゃんになるさ」

ポンポンと頭に手を置き、シロを慰めた。彼女は納得していないところもあるみたいだが、頷いてくれた。

「……絶対に先生をゆーわくしてみせるでござる」

「ああ、楽しみにして待ってるよ」

そこで横島の腹が盛大になった。そういえば夕飯にし様と思っていたところに、彼女が来たのだった。

「拙者が作るでござるよ」

シロは手を挙げて、言って来た。

「それは嬉しい申し出だけど、金がねーんだ」

「大丈夫でござる。美神どのからお小遣いを貰ったでござる」

美神は結構面倒見がいい。除霊の手伝い賃として、多目にシロとタマモに渡しているのだ。

「いいのか?」

「任せるでござる。では、拙者は買い物に行って来るでござる」

シロはそう言って、あっという間に出て行った。『行ってらっしゃい』の言葉を掛ける暇もなかった。
そんな猪突猛進だと、いつ誘惑出来るぐらいになるかと思ったが、それはそれで実に彼女らしい。

「ま、気長に待つか」

横島は寝転がって、天井に向かって呟いた。
彼の顔は妙ににやけていた。


2.タマモ地獄変

朝日が窓越しにタマモの顔を照らす。ここは事務所の屋根裏部屋だが、彼女の顔は憔悴しきっていた。目の下の隈に、充血した目、心なしか頬はこけていた。それに加え、部屋の隅でブツブツと何か呟いている。

どうも一睡も出来なかった様だ。
昨日の夕方に、シロが帰って来た事が発端だった。

シロがとても嬉しそうにしていたので、『何かあったの?』と何の気なしに訊いた。単なる好奇心だ。
それで返って来た答えは、横島にブラジャーを買って貰ったとの事。

赤貧な彼がプレゼントと言えるものを送ったので、タマモは感心したが、そのブラジャーに目が行った。
シロに見せて貰ったところ、カップが自分より大きかったのだ。

これはショックだった。2人は口に出さないが、シロとタマモは相棒兼親友兼ライバルと思っている。その複雑に織り交ざった関係は、色んなところで彼女らを激突させる。

その為に身長や3サイズで負けると、非常に腹正しいのだ。だから、タマモは悔し紛れにこう言い放った。

「喜びなさい、シロ。この時代で男性が女性に下着を送る事は、プロポーズの1つなの」

と、当然シロは大喜びで、事務所を出て行った。

あまりにもちょろかったので、タマモは高笑いを上げた。何故なら、シロが行っても、横島は絶対に取り合わないので落ち込むと思ったからだ。

しかし、この理論には大きな穴があった。落ち込んだりしたら、どこかに感情をぶつけて、精神の安定を計ろうとする。
そのぶつける相手はシロだったら、タマモしか居ない。原因であり、からかった相手がそもそもタマモなのだ。
怒られても、自業自得だ。

どう考えても、プッツンしたシロに勝てる気がしない。彼女の近接戦闘力は自分よりも遥かに高いのだ。
それに精神が非常に昂った相手には、幻術が効き難い上に、鋭敏な嗅覚まで騙せない。

半殺しにされる前に、逃亡を図ろうとしたが、本気のシロから逃げるのは容易ではない。外国ならいいかもしれないが、戸籍はないので駄目。オカルトGメンに保護して貰うのもいいが、そんな下らない事に付き合ってくれる筈もない。

タマモは一晩中、悩みに悩んだ。そうして出た結論はこうであった。

「やっぱり素直に謝った方がいいわね。こんなアホな事で、彼女を失いたくないし」

彼女の中では、シロは唯一無二の親友だ。だからこそ、素直に謝ろうと思い至った。

そして限界に来たタマモはベッドに付いて、ある事に気付いた。
朝日が出ているという事は、シロは向こうで一泊したのだ。最後までいったのかどうかは分からないが、横島に無下に扱われなかった筈だ。

彼女は安心しきった表情で眠りに付いた。


3.本当の戦いはこれからだ変

タマモが目覚めると時刻は既に昼過ぎだった。多少、だるいもののいつまでも寝ているのも退屈だ。
彼女は起きる事にした。

洗顔と歯磨きを終え、下に行くとシロがボーッとテレビを見ていた。

「シロ、帰って来たんだ」

「先生のところに泊まり、サンポして今朝方には帰って来たでござる」

「へえ、それじゃあ上手くいったの?」

どうやらタマモが寝て間もなく、帰って来たみたいだ。

「上手くはいかなかったでござる」

シロが俯いて首を振ると、タマモの心の内に罪悪感という重りが圧し掛かった。ちょっとした嫉妬心から、彼女を傷つけてしまった。
自分の馬鹿さ加減に、呆れてしまう。いつから自分はこんなにも矮小な雌になってしまったんだろうか?
全く持って情けないの一言だ。

「ごめんね。私が無責任にも焚きつけちゃって。本……当に……ごめん」

自然と涙が零れる。タマモに当たる事も出来ない程に、落ち込んでしまったのだ。それなのに涙で同情心を誘うなど、これでは卑怯者ではないか。必死で止め様とするが、止まらない。いくら拭っても、涙は止まらなかった。

「ちょっと間違えただけで、泣く事はないでござるよ」

「どう……イック……事?」

間違えた? どういう意味だろうか。

「誰にでも間違いはあるでござる」

そう言ってシロは、タマモが間違えたところを指摘した。それを聞いて、タマモはポカーンと口を開けた。
横島はタマモの予想の斜め上行く事を言って、上手くはぐらかしたのだ。さすがペテン師、口だけは達者だと思った。

そして、シロは横島のところにただ単に泊っただけみたいだ。そこでも誘惑し様としたが、さっさっと横島は寝てしまい、上手くいかなかったとの事。
前述の『上手くいかなかった』は、誘惑が『上手くいかなかった』という意味だった。

「でも、謝っておくわ。ごめんなさい」

それでもタマモは頭を下げてシロに謝った。シロは頬を掻いて、こそばゆいといった顔をする。

「まあ、いいでござるよ。拙者はこれから努力して、先生をゆーわくできる女になるでござる」

「私も手伝うわ」

タマモは贖罪の意味を込めて、そう言った。

「ありがとうでござる」

シロは笑顔で答えた。
タマモの意地悪と、横島のはぐらかしによって、シロは本気になってしまった。
一体どうなるのかは、神のみぞ知る……かもしれない。


あとがき

まあ、シロです。
シロのネタが続く限りは、彼女一辺倒で書いて行きたいと思っています。


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