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▽レス始

「チルドレンより“ちょっと”愛を込めて(絶チル)」

Yu-san (2006-02-15 00:24)

〜B.A.B.E.L本部〜
2月14日、全国的にバレンタインデー。当然、チルドレンもこの行事は見逃さない。
早速、いつも玩具にしているお世話になっている皆本二尉を強襲する。
「お〜〜い、喜べ皆本。いい物やるぞ♪」と薫。
「今日の為に準備しておいたの。何だと思う?」と紫穂。
「ヒントはやね、“ちょ”で始まって“と”で終わる物や」と葵。
「ほー。それはいったいなんだろーねー」とやや白け気味の皆本。

「「「せーの……はい!超合金ロボット!」」」
「え!?」

三人が差し出したのは、男の子が一度は欲しがる夢のヒーローグッズ。
では成年男子である皆本光一氏の反応はというと…。
「うわぁああ!ホントかい!?ありがとう!すごく嬉しいよ!」
意外や意外、両の手でしっかり箱を掴んで喜んでいた。
皆本は少年のように目を輝かせながら、すぐさま箱を開けてロボを取り出す。ロボットにパンチやキックを繰り出させ、更に変形して飛行機体型にさせる。
嬉しくて堪らないといった様子に、チルドレンも興味津々だ。
「お♪皆本はんにしては受けがエエなぁ〜〜。」
「まーーーったく、いつもあたしらガキ扱いするくせに、こんなオモチャで目の色変えて」
「でも、思い入れがありそうよね。何かあったの皆本さん?」
「…ん?ああ、うん。僕はね、大人の気に入る『聞き分けのいい子』だったからね。同年代の子達が夢中になっているオモチャが欲しいって、どうしても言えなかったんだ」
自嘲するように昔語りを始める皆本。

小学生にして教諭が手に余るほどの天才性を発揮した皆本少年。彼は特別教練を経て研究施設に進み、周囲の期待にも余すことなく応え続けた。
地を蹴り、海を潜り、空を飛ぶスーパーロボットなど、非科学的でしかないと教えられ、彼に与えられたのは夢溢れる『娯楽品』でなく、無味乾燥した『実用品』しか無かった。

「…そっか。皆本はんにもそういう経緯があったんやな…」
「そんなニヒルな話はお前には似合わないぜー」
「いや、別に虐待されたとか不幸だったとか、そういう風には受け止めてないよ。只…」
「普通に皆と一緒に居たかった。でしょ?」
「うん、まぁね……でも、そのお陰で君たちと今一緒にいられるんだから、ね」

−………ポッ×3

無自覚で殺し文句を吐く皆本。不意打ちを喰らって思わずチルドレンの頬が染まる。
「な、何だよーっ!そんなにあたし達に甘えたいのかよーーっ!しょうがねーなー!」
「それじゃ手始めに、今夜から添い寝でもしてあげましょうか♪」
「あ、ほんならウチ、子守唄聞かせたるわ」
「何でそうなるんだーーーーーーーー!?」


〜B.A.B.E.L局長室〜
その様子をモニターで眺める桐壺局長と柏木秘書官。
「ふんふん。どうやらチームとしての絆が強まったようだね」
「そのようですね、局長」
「しかし、あれだね………」
ちらりと自分の机を眺める桐壺局長。そこには…

『局長、大好き♪』とメッセージが添えられた板チョコが三枚鎮座していた。

「何か私への扱いが微妙なような気がするんだがねーーーー!」
「気のせいですわ、局長」
「ううう〜〜。あの子達がお願いするから超合金ロボを買って上げたのに………せめて経費で落ちないかね?朧クン」
「駄目ですわ、局長」


珍しく平和なバベルに、桐壺帝三氏の嘆き声だけが粛々と響き渡った日でした。

〜了〜


み、短い…。それに14日に間に合わなかった〜〜(反省)
やっぱエロ成分が無いと創作意欲が沸かなくて…(マテ


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