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▽レス始

「たとえばこんな未来予知?(絶対可憐チルドレン)」

にょほ (2006-01-27 14:22/2006-01-27 14:26)

幾つもの爆発音と立ち上る煙の中…一組の男女がビルの屋上にいた…


たとえばこんな未来予知?


男は自分に背を向けている女性に対し銃を構えたままで叫ぶ。
「動くなっ、”破壊の女王《クィーン・オブ・カタストロフィー》”!!」
「いや………薫!!」

薫と呼ばれた女性はゆっくりと振り替えると、男に向かい優しく微笑み
「熱線銃《ブラスター》でこの距離なら…確実に殺れるね。撃てよ、皆本!」
そのまま真摯な目で銃を構えたままの男に向かい言葉を紡ぐ。
「でも………私が居なくなっても何も変わらない。」
「他の大勢のエスパー達は、戦いをやめないよ。」

「…………!!」
その瞳と言葉に何を感じたのか、皆本と呼ばれた男は一瞬動きを止めるが、すぐに自分の気持ちを言葉にして呼び掛ける。
「なら……皆を止めてくれ!!頼む!!」
流れ続ける血もそのままに…立っているのも不思議なほどぼろぼろの躰を奮い立たせて皆本は叫ぶ。
「【エスパー】だ、【普通《ノーマル》】だって━━━━━━━━━━━━━━こんな戦いが何を生むっていうんだ!」

束の間の静寂……
それは、脆くも崩れ去る…

『薫!?どこや!?敵が核兵器を使うきや!?』
それは、薫のしているイヤリングからの声だった。
慌てた口調の声は仲間の声だろうか?
『この街はもうあかん!!早くっ…あっ…!!』
身を案じた言葉を話している途中で、通信が途絶えると同時に遠くで爆発音とともに煙が上がる。

薫は暫らくそれを見ていたが、言葉を少なめに呟く。
「もう…無理だよ。」
泪を浮かべたままの瞳で、真っすぐ前を見据え片手を前にして手を広げ、自ら備わっている力を解放しようとしている。
悲しみに満ちた瞳ながらも、慈愛に溢れた微笑みを浮かべ
「知ってる?皆本……わたしさ━━━」
男も叫ぶ…
「やめろ…!!薫━━━」


ドン


『大好きだったよ。愛してる。』


最後の言葉を伝えられないまま、女は倒れ…銃を構えた男は茫然とする
そして、我に返ると女を抱き締め涙を流し続ける
其の街に核が降り注ぐまで………


…終劇という字幕ともに照明が照らされると、ざわざわと人の声が溢れだし次々と人込みが外に出ていく…。
そこにぽつんと座っている一人の男性と三人の女性…やがて立ち上がると、何かを楽しく話しながら姿を消すと完全な静かさが訪れる。

これは、ありえたかも知れない未来…だが現在《いま》はありえない世界…
すべては一人の男性と三人の女性を中心となって止めることの出来たある世界の未来の話である。



┣あとがき┫
未来は踊るをみて、書いてみました。
文章は拙いでしょうが、感想が貰えたら嬉しいです


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