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「終わらない宴 4(辛抱たまらんより改題)(GS)」

まちす (2005-12-06 02:18/2005-12-06 02:51)

「なんじゃい、いきなり4て?」
「あれ。もしかして、アレの続き?」
 とか思われた方、あるいは思われなかった方。
 お手数ではございますが、TOPページから『旧小ネタ掲示板過去ログ』へ行き、
 過去ログ(作者順)の4にある、まちすの旧作「辛抱たまらん」の1−3までをご覧になってください。
 そうでないと、この作品が「なんだかなー」なことになってしまいます。
 ではまず、そちらからどうぞ。


 ……読まれました? 読まれたなら、以下どうぞ。


「終わらない宴 4」


「……美神さん、こんなに感じて、ほんと、エッチになったなぁ」

 ごくりと唾を飲み込み、言葉をもらす彼。
 何度も射精し、うな垂れていたはずの股間の一物は、またそそり立っていた。
 その一物を握り締めると、彼女の秘所へと押し付ける。


 ――――宴は今、最後の舞台へ――――


「…うわっ、すげえ…」

 ペニスの先端を彼女の秘裂に沿わせて往復させながら、彼はうめき声を上げた。
 ぐったりしている本人をよそに、秘所はそれ自体に意識があるかのように、擦り付けられてるペニスに喰らいつこうとする。

「こういうところも、美神さんらしいなあ」

 苦笑しながら、亀頭部分を秘所へ入れ、浅く抜き差しを始める。
 その刺激に僅かに顔をゆがめるも、彼女が目を覚ます気配はない。
 彼女の顔にかかったほつれ髪を整えながら、寝顔を見ていた彼が、ぼそりと一言呟く。

「…辛抱たまらん」

 そう言い終えるかどうかの内に、彼は腰を突き出して、ペニスを膣奥へと突き刺した。
 一度奥深く突き入れてから抜こうとするが、ようやく迎えたペニスを離すまいと、膣壁はうねって奥へと導く。
 そのまま射精したい欲求を抑え、何度か往復を繰り返し一旦奥深くで腰を止め、大きく息を吐き出す彼。
 手を伸ばして彼女の乳首を摘まんだり、ひねったりと、好き放題に嬲りだす。
 親指でしこった乳首を刺激しながら、乳房の丸みを味わっていると、ようやく彼女が目を覚ました。

「……んん…やっ…なに、急に…はんっ…ああっ…いやあっ……やあっ…」

 覚醒直後のぼやけている意識に、唐突に割り込んでくる快感。
 焦らしに焦らされ、我慢に我慢を重ねて待ち続けていたモノ。
 それが、自分の知らないうちに自分を蹂躙していた。
 そう気がついた時、彼女は意識せずにペニスを締めあげる。

「ちょっ、美神さん…それはやばいですっ! 出るっ、出るっ」
「バカぁ…ふぅん…もう少し我慢しなさいよおっ…はあっ…くううんっ…奥に…横島君が一杯出てる…やんっ、まだ出るの…」

 突然の締め付けに、思わず射精してしまった彼。
 満足そうな顔で、机の上に横たわる彼女に覆い被さっていき、口付けをしようとする。
 ――が。

「このばかっ、ばかあっ! なに一人で気持ち良くなってんのよおっ! 満足そうな顔しちゃってえっ!」
「ふ、ふんまへん」

 唇がくっつこうとする寸前。
 彼女は彼のほっぺたを横に引っ張りながら、文句を言い続けた。
 無理もない。彼の精液を子宮で感じるという、その瞬間のために色々頑張った。
 それなのに、何がなにやらよくわからないうちに、あっさりと終わってしまったのだ。
 まったくもって苛められ損である。

「すんません、マジすんません。辛抱たまらんかったんやー」
「…もう一回」
「へ?」
「…もう一回して」
「……無理っす」
「あのね、アンタの生殺与奪の権利は、私が握ってんの」

 彼のおでこを突付きながら、にっこり笑顔の彼女。
 これで目も笑っていれば、完璧なのだが。

「だから、もう一回、ね」

 強気なその物言いに、彼はよろよろと椅子に座り込む。
 そして、小さくなったペニスを指差してみせた。
 散々出し尽くしたそれは、だらしなく下を向いている。
 けだるげに身体を起こしながら、その有様を見た彼女は、大きく溜め息をついた。
 だが次の瞬間、ニヤリと意地の悪い笑みをうかべて、彼を見やる。

「そうよねー、こんなに…んっ…出したもんねえ…無理よねえ」

 すらりとした足を惜しげもなく開き、秘苑を彼の眼前にさらす。
 そして指で秘裂を広げると、中から出されたばかりの精液を掻き出す。

「ふふふ、んんっ…こんなに濃いんだもん…まだ、いけるわよね」

 指ですくっては口に運びながら、挑発するように彼を見る彼女。
 その視線に、首をぶんぶんと横に振りながら後退るも、すぐに背もたれにぶつかる彼。
 そのうろたえぶりを楽しみながら、彼女は右足を伸ばす。

「あらあら、もう逃げないの? あらあら、元気になってきたじゃない」
「ち、違うんやー! これは…って、挟んじゃだめー!! 動かしたらあかーん!!」

 伸ばした足でペニスを踏み、更には足指で挟んでしごきだす。
 その刺激に、再起動する彼のマグナム。

「……一回だけでいいから、ね」

 それまでの態度を一変させ、彼女は猫撫で声で甘え始めた。
 机から下りると、彼にしなだれかかりながら唇を合わせ、舌を絡める。

「横島君は、そのままでいいから」

 彼の両肩に手を置くと、そのまま太ももにまたがっていく。

「んっと…コラ、あんまりじろじろ見るんじゃないの…恥ずかしいんだからね…」

 消え入りそうな声でそう言うと、視界をふさぐようにキスをかわす。
 唇を合わせたまま股を開くと、ゆっくりと腰を下ろしてペニスを咥え込んでいく。
 黙ってなすがままにされていた彼も、手を伸ばして下から乳房をすくい上げ、手の平でタプタプと弾ませては感触を楽しみ始めた。
 その手を押さえようと、彼女の気が結合中の秘部から逸れた、その一瞬。
 彼は不意に腰を動かすと、下から突き上げてペニスを埋没させてしまう。

「…はあっ、動くなって、言ったでしょお…」
「…せやかて、こんな生殺しみたいな」
「アンタが言うな。私が動くから、アンタはじっとしてなさい」

 彼を椅子に押し付けると、彼女は言葉どおりに腰を降り始めた。
 不自由な体勢にもかかわらず、亜麻色の髪を振り乱しては、はしたない喘ぎ声を上げる。
 激しく上下に動いたかと思うと、ペニスを味わうようにゆっくりと円を描くように動き、彼を挑発するように顔中にキスをしていく。

 一方の彼も負けてはいない。
 目の前で揺れる、豊かな胸にむしゃぶりついていく。

「ん、横島君……おっぱい、食べたらだめよ…」

 乳首を吸うだけではなく、乳房そのものを口に含む彼。
 困ったようにたしなめながらも、彼女の顔はとても幸せそうだった。
 気が多い彼を、ここまで夢中にさせられるのは、自分しかいない。そんな誇らしさも感じられる笑顔。

「令子さん、令子さん」

 その表情に感極まったのか、彼は太ももに打ち付けられる尻を掴むと、彼女の名前を呼びながら、激しく突き上げていく。

「忠夫、君……忠夫君!」

 彼女も思い人の名を呼びながら、彼の頭を抱きかかえ、自慢の胸に押し付けていく。
 お互いの視線が合うと、むさぼるような口付けを始める。
 タイミングを合わせ、一緒に絶頂を迎えようとする二人。

「令子さん、俺…もうっ、もうっ…」
「やっ、ちょっと待ってぇ…私も、もう少しで…」

 限界を迎えたのは、意外にも彼のほうが早かった。
 名前を呼ぶたび、それに応えるようにきつさを増す膣が、彼の限界突破を早める。
 だが、ここで先にイク訳にはいかない彼。
 乳房を揉んでいた手を離すと、彼女の肉芽へと伸ばす。

「うわっ、すごく硬くなってますよ、ここ」
「…あっ…だめえっ…そこは、感じすぎるからあっ…」

 すでに包皮が剥かれ、その姿を現していた小さな快感のボタン。
 それを指の腹で押し込まれ、突然の強すぎる衝撃に彼女は彼に抱きつき、背中に爪を立てる。

「…令子さん、すんません……出します」

 その痛みに、こらえきれず射精を始める彼。
 抱きしめ返しながら、彼女の奥深く、子宮へと精液を叩きつけていく。

「…ふああっ…私もっ…私も…あああっ…」

 彼の迸りを子宮で感じた彼女もまた、その熱さに絶頂へと押し上げられていった。
 腰を震わせる彼の上で、彼女は真っ白な背中を反らし、快感を味わう。
 それでも彼に絡みつかせた、両手両足を離しはしない。

「…令子さん、そろそろ、手を離してくれません?」
「もうちょっと、ね」

 お互いに弛緩しきった身体を撫でながら、情事の後のけだるい雰囲気を味わう。
 その静寂を破ったのは、彼の叫び声。

「げっ! 令子さん、机の上! 書類! 汁ッ!」

 その声に、ゆっくりと振り返った彼女の顔が凍りつく。

「なっ!」

 机の上に置きっ放しにされていた、書きかけの書類。
 それは二人の汗やらおつゆやら精液やらでぐちゃぐちゃになり、すでに判別が不可能なまでになっていた。
 ちなみに、明日までの提出である。

「ちょっと、急いで書き直さないと。って、うわ、こぼれてきたぁ」

 彼女は慌てて彼の膝から飛び降りると、溢れるモノを拭おうともせず、机に向かう。

「令子さん、その前にシャワー浴びて、部屋の換気しないと」
「あー、もー! ごめん、やっといて」
「へーい」

 全裸で駆け出した彼女のお尻をにやけ顔で見送ると、彼はのろのろと机の上の整理を始めた。

 ――と、彼は突如として虚空に向かい笑顔を向けると、サムズアップをしたのだった……。





「…ふう、成長したわね、二人とも」

 満足そうに頷くと、彼女ははだけていたスーツの胸元を直し、パンティを履き直し始めました。
 秘部に当たる箇所が気持ち悪かったのか、顔をしかめています。
 しかし、ここには替えが無いので、そのまま我慢することにしたようです。

『…よろしいのですか、この様なこと』

 二人の姿を中継していた私は、彼女に控え目に声をかけます。

「いいのよ、みっちり仕込んであげたんだから、成果は見せてもらわないとね」

 スカートを履き、すっかり身支度を整えて席を立つ彼女。
 顔が上気したままなのですが、気がついているのかいないのか。

「それじゃ、また宜しくね」
『……了解しました』

 またこのようなことの手伝いをさせられるのか。
 私の葛藤を気にもせず、彼女はドアノブに手をかけ、部屋を後にしようとします。
 しかし、ドアは彼女が開く前に、向こう側から開けられました。
 一瞬あっけにとられた彼女ですが、それでもなんとか口を開きます。

「……おそろいで、どうしたのかしら?」

 声をかけられたのは、彼の周りにいる――はっきり言ってしまえば、狙っている――女性が並んでいました。
 恨めしそうな視線を彼女に浴びせる女性達。
 ごまかしの言葉には騙されず、一向に視線を外そうとはしません。

「……頑張ってもらうしかないわね」

 苦笑しながらも、嬉しそうな彼女のその言葉。
 女性達は、顔をほころばせると、手を取り合い喜んだりしています。
 彼女を中心に、なにやら話し始める女性達。
 どうやら、宴に幕が下ろされるのは、まだまだ先のようです。

 必死に片づけをする全裸の彼を見ながら、私はそっと溜め息をついたのでした。


 ―― 宴はまだ、終わらない ――


・あとがき
 ムラムラして書いた、今は後悔している。
 相変わらず、令子さん好きなまちすです。
 かなり以前に書いたものの完結編です。
 当時色々あった(と思う)ので投稿していなかったのですが、この度投稿することにしました。
 物凄く遅くなってしまい、すいません。


△記事頭

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