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▽レス始

「横島と愉快な仲間(強敵)達?(GS+不特定多数)」

ベルガモット (2005-10-28 13:52)

※この作品は壊れとまではいかないと思いますが、
 ギャグとして捕らえていただけると幸いです。


横島は周囲をキョロキョロと見回した。
そしてそこが己の部屋であると確認すると会心の笑みを浮かべ、
「長かった・・・約2千年ぶりか?」
そう呟いた。

この横島忠夫、実はアシュタロスとの戦いの後愛するルシオラの復活を願い
自ら魔族(実際は半魔人)となった。
そして無事ルシオラを復活させたまでは良かったのだが、
ただでさえ危険な文殊使いが魔族となった事に危機感を抱いた
反デタント派の過激な神族が横島達を襲った。
魔族となった横島はアシュタロスとは言わないが上級魔族クラスの力を持っていた。
その上反則とも言える文殊がある。
その上ベスパやパビリオ、ワルキューレ、ジークフリード等の仲間もいた。
ちょっとやそっとの襲撃ではビクともしなかった。

だが魔族や神族のデタント派にとっては横島が人界のバルカン半島並の火薬庫と認識されてしまった。
もちろん最高指導者たるキーやんとサっちゃんは横島に肩入れしていたのだが、
如何せんデタントと天秤にかけるとどうしようもなくなった。
最高指導者両名が横島の命だけは・・・と、奔走した結果
出た妥協案が異世界への追放処分である。

そして秘密裏に最高指導者両名は横島を呼び出し件の事を伝えた。
それに対して横島は反論しなかった。
何故なら横島の目的であるルシオラの復活は成り、数ヶ月とはいえ甘い生活も堪能した。
某世紀末覇者の言葉を借りれば「わが人生憎いなし」なのだった。

だが、横島の周りの人物達は納得しなかった。
何故アシュタロスとの戦いで英雄とも言える功績を残した横島がまた割を食うのか?
皆徹底抗戦を主張した。
そこで最高指導者両名は独断で密約を交わした。
それが過去への時間跳躍許可である。
もちろんそれは今すぐと言うわけではなく異世界で力をつけ、
アシュタロスをタイマンで蹴散らす事が可能なレベルのポテンシャルを身に付けてからが条件である。
要するに実力をつけ、そして過去に戻りアシュタロス討伐の功績で五月蝿い連中を黙らせろ・・・。
と、言う事なのだ。
この条件にルシオラやベスパ達は渋々従った。
ただし、自分達も一緒に移動を許可する事を条件に・・・。

こうして横島とルシオラ達は様々な世界へと移動を繰り返した。
ある世界では魔王となってクジラの形をした創造神を倒したり、
またある世界では竜の騎士とかいう勇者を助けて魔王を倒し、
またまたある世界では暑苦しい師弟や仲間と協力してデビルなんちゃらを倒したりしていた。
そして気がつけば2千年以上の時が過ぎ横島は様々な異世界の力を身につけ、
今や最高指導者もビックリな実力となっていた。
もちろん横島の事であるから言うまでも無く仲間も増えていき、
ルシオラの心労も増えていたりするのはご愛嬌である。

そんなこんなで過去へと戻ってきた横島であるが、
様々な問題を解決する為に美神の事務所へアルバイトへ行く直前まで戻っていた。
「まずやる事は魂を分離しないとな・・・ここからは時間が勝負だ」
実はこの横島、この過去の横島の魂を上書きしてしまわないように細心の注意を払っていた。
もちろん過去の横島を消すには忍びないという気持ちもあるが、
それ以上に問題なのは上書きした場合過去の肉体では今の横島の力には耐えられないのだ。
そして過去に戻る場合どうしても問題になるのが因果律である。
もちろん今の横島ならば力押しで因果律を歪める事も出来なくはないのだが、
そんな事をすれば大問題になる。
そこで考えたのが横島の魂だけが過去へと戻り過去の魂を上書きしない程度に同期する事だった。
辻褄を合わせた後、魂を分離し封印した力の一部を解放し文殊を生成する。
そして異世界から特殊な封印を施した抜け殻の肉体を召喚し魂をそれに移し、
最後に転移魔法で仲間達をここへ呼び寄せるのだ。

まず最初の難関が魂の分離と分離後魂だけの状態で力を一部とはいえ解放する事である。
いくら強力な魂でもそれだけで存在できる時間は限られているのだ。
しかも大きな力を使えば当然存在できる時間を短くなる。
そもそも魂だけの状態で文殊の生成など横島以外では考えつかないだろうし実行も不可能である。
その上文殊を行使し異世界から肉体を転送するなど狂気の沙汰としか言えないであろう。

「想像以上に厄介だ・・・」
などと言いながらも見事にそれをやってのけている横島。
これだけで最高指導者も真っ青であろう。
そして1時間もしないうちに横島は肉体を取り戻していた。
そして最初にやった事は・・・横に寝ている横島少年を蹴り起こす事であった。


「起きろ!」
そう言いながら横島少年に蹴りを入れる横島。
そして勢いよく壁まで吹っ飛ぶ横島少年・・・。
どうやら肉体の制御がまだ上手くいってないようである。
横島少年は頭から血を流して起きる気配が無い。
というか、魂が抜けかかっていた。
これには流石に横島も焦って文殊で『完』『全』『回』『復』を発動させたのだった。
すると、流石は横島少年、すぐ起き上がり、
「あやうく死ぬ所やんか!慰謝料を請求する!!」
と、のたもうたのだった。

流石にこれには横島も驚いて・・・なかった。
(流石は俺だ・・・)と感心していた。
そして横島少年は、
「っていうか、あんた誰?」
と、当然ともいえる疑問を口にした。

そこから横島と横島少年は長い長い話をしていた。
「かくかくしかじか・・・OK?」
「要するにハーレムを俺は作れるって事だな!」
「かくかくしかじか・・・OK?」
「ムチムチねーちゃんを選り取りみどりなんだな!!」
「かくかくしかじか・・・OK?」
「わ・・・わかった・・・頼むからその剣しまってくれ・・・」

とにもかくにも横島少年を説得(?)した横島は連れ立って人影の見えない林の中へ入った。
そしてそこで巨大な結界を用意し召喚呪文を唱える。
すると数十人(?)の横島の仲間が現われたのだった。
そこからはもう滅茶苦茶である・・・。

「マスター会いたかった!」
「忠夫様ご無事で何よりです」
「ヨコチマ〜!!」
「ヨコシマ♪」
「流石は横島殿だ」

様々な声が飛び交い誰が何を言っているのかわからない。
そして美人、美少女にもみくちゃにされる横島。
これを見て何も感じない横島少年ではなかった。
とある女性へ「生まれる前から愛してました〜!!」とルパンダイブをかました・・・
までは良かったが、その女性に「無礼者!!」と本気で斬りかけられ危うく真っ二つになりかけたのだった。
その上女性陣からは侮蔑の視線と、「これが忠夫様の若い頃?信じられない・・・」等々散々に言われ
流石にショックだったのか縮こまってしまったのだった。
それを見て横島は苦笑いをし、若い頃の横島を知るルシオラ達は懐かしい気分を味わっていた。

さて、ここで疑問に思われるかもしれないのが何故ルシオラ達は過去で存在できるのかである。
異世界の住人達は肉体に特殊な封印を施す事で因果律に無視させているのだが、
問題はルシオラ達であった。
これは肉体だけに留まらず魂レベルで細工を施し因果律には別人と判断させているのである。
では何故これを横島が自分に実行しなかったのか?
理由は単純明快である。
この方法は自分で自分に施すには無理なのだった。
何故か?それは対象を眷属にする事がこの魔術の前提であったのだ。
自分を自分の眷族に出来るかと言われるとNOである。
その為危険な方法でしか過去へ飛べなかったのだ。

こうして様々な困難を乗り越え過去へと集った横島とその仲間達。
これからどのような事をやってのけるのか?
それは作者にもわからないのであった・・・。


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