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▽レス始

「願わくば・・・(前編)(GS+ネタばれにつき秘密)」

雫石 (2005-08-03 13:54)

 ある晴れた昼下がり、事務所にはいつもの三人。
おキヌは台所の掃除、横島はソファーでテレビを見ており、美神はというと
なにやら難しげに書物を読みふけっていた。

「ねぇ、横島クン。アンタいま文珠いくつ同時制御できるの?」

「はい?っと多分、三個までならなんとかできます。」

「そっかぁ・・・七個は無理よねぇ」

つぶやくように会話を打ち切ると、また思案気に視線を下に落とす。

「となると・・・何人か協力者が必要・・・かぁ」

「美神さん、どうかしたんですか?七個だなんて横島さん死んじゃいますよ!」

おキヌが怪訝な顔で質問するが、美神は生返事したまま顔も上げようとしない。


「・・・・・・よし!横島クン。文珠出して!二個二個!」

「えーまたっすか?ニワトリじゃないんすからポコポコ出せませんよ。」
少々げんなりした顔で口答えした横島の顔に、突然やわらかいモノが押しつけられる。

「みゅぎゅ・・・むにゅにゅ・・・うああっ、ミ、ミ、美神さんっ、ボカーもう!!」
ころころりん・・・と絨毯に透き通った珠が二個転がり落ち。

「はい、おしまい。ありがと。」
わきわきと手をわななかせ、ゴミくずのように捨てられたー・・・
「あんまりやー、詐欺だぼったくりだー!」
血の涙を流すのはお約束。

「今日はもう依頼無いからいいわ。あがって。」

「そんな、飯喰わしてくださいよー、今月もう・・・「いいから帰れというとんじゃー!」」

蹴り出される横島、流石におキヌも心穏やかでない。

「美神さん、ちょっとかわいそうじゃありませんか?」

「いいの、・・・おキヌちゃん、大事な話なの。妙神山に電話して!」


 三十分後


 ヒュン  パシュッ!!
中空から、二柱の神が現れる。小竜姫とヒャクメである。

「こんにちは、美神さん。びっくりしましたよ。」
「ひさしぶりなのねー」
挨拶もそこそこに、二人を座らせ、本題を切り出す。


「ええっ?それは私には無理ですよ、それこそ龍神王様クラスのお方でしか・・・」
「ホント美神さんって、反則中の反則なのね〜信じらんないのね〜」

「でも、それでしたらワルキューレに連絡して、ベスパを・・・」
「ホントに成功したらパピリオも喜ぶのね〜」


「これで、私とおキヌちゃん、小竜姫・ヒャクメ・ワルキューレ・ベスパ・パピリオ、ちょうど七人ね。
 なんとかなるんじゃないかしら?
 ダメもとよ?」

「ルシオラの復活!」


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