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「Y島さんちの夕方5時(比嘉様イラストより)(GS)」

摩夜摩夢 (2005-07-11 00:10)

 えっと、暫定許可いただいたので書き込んで見ます。


 「かようびのおじさん」

 夏の日差しが収まり、陽射しがほどほどに落ち着き始めた夕方。 一人の男が個人宅の正門で立ち止まっていた。
 時代を感じる外門に掲げてある門札には
    『横島』
 と、荒々しいが力を感じる文字で書かれていた。
 それを見上げた男は、すとんと肩を落とし溜息を一つ・・・

 脇門を潜り、白玉砂利を敷き詰めた道を玄関に向けて進む男。
 先代 美神美智恵から引継ぎ、オカルト・Gメン日本支局長の重責を引き継いだ西条輝彦である。

 歩く事3分、この家の主人を知っているだけに、今でも納得できないものがある。 が、それはそれ、気分を切り替える。
 いや、意識的に切り替えないと最初の難関に太刀打ちできないからだ。
 呼び鈴を押す事数分・・・
 玄関が開かれ、中からよく知っているが違う存在が出迎える。 視線をちょっと横にずらすと一本数十万の箒がひっくり返してあり、手ぬぐいで綺麗に巻いてあった。
「まぁ、今日もよくいらっしゃいました。 懲りずにまぁ、暑い中を」
 やんわりとした中にかなりの毒が混じっている京言葉に近いアクセント。
 霧島か何かは見分けがつかないが、しっとりとした雰囲気のつむじで拵えた着物を着込んだ美人。
 美神令子から分離した横島くずのは。
 着物の袖でそっと口元を隠しながら『ほほほ』と笑う。
 其の姿に ぷちっ! と西条の頭に何かが込みあがってくるが、ご先祖を知っている存在、そして西条家の術の根本を知られているので仕掛けてもキャンセルされてボコられるのだ。
 そんな事を知らずに、令子と間違え一緒に居た横島に食って掛かった瞬間天国が見えたのも抑える理由になっている。 
「一週間ぶりです、広い家に子沢山。 おやっ? 育児疲れですか?」
 勝てないなりにカウンターを出すが、
「ほほほ♪ 手癖の悪いわんわんさんには分からない楽しみがありますから気になりませんよ
 時間も時間ですのでお上がりおし」
 取り合えず許可も出たので、西条は何時ものごとく客間に通された。


 毎回来ても、客間から見える枯山水は何か和ませると、西条は魔鈴が来るまでの時間、毎回見入っていた。
「先輩いらっしゃい」
 鶴と亀が山水画で描かれた襖を開き魔鈴が入ってきた。
 その手にはよく冷えた麦茶と落雁。 そっと西条の前に置き向かい側へ座る。
「先輩、いくら言われてもこの気持ちは変わらないと何回も言ってますが。
 それに先月、結納まで終わってしまってるんですよ」
「いや、それについても何回も言っているように。 法治国家日本で重婚は禁じられてると言ってるじゃないか」
 もう何回も話しあっている事案なので、西条も魔鈴も直ぐに本題に入った。
「法で認められないということはだな、もしも子供が出来た時にその子供が困るんだぞ」
「ですから、その点についても納得しています。 書類上ではどうにも成りませんが家族は家族なんです」
 もう数ヶ月平行線のままでここまで来た事項である。 魔鈴は『魔女』 現代社会からは離れた、いわゆる『アウトロー』の存在である。
 白魔法といえども魔法。 なので書類上は『自営業主』『GS』となっている、魔法・魔女の文字は一文字も記入されていない。
 方や西条は、国際警察機構の一端を担っている高級官僚である。 現世の法の番人である。
 だが、心の底のちょっと暗い所では、『妹みたいだった令子がなびかなくなった』『せめて、魔鈴は』との気持ちも有るが、深層心理下なので多分気がついていないと思われる。


 何時ものごとく、平行線のまま話が続き。 そろそろ西条も仕事に戻る時間が迫ってきた。
 ふと西条は、ここに居ない大元の根源の情報が聞きたくなった。
 西条の最新情報では、某国に出現したスケルトン・ウォーリアーの軍団の除霊の為に海外出張中と記憶している。
「そろそろ時間だな、話は変わるが横島はどうしてる?」


 この時歴史は動いた・・・


「やだ、どうしたのですが先輩。 急に彼との仲はどうかだなんて♪
 そんなに聞きたいですか? えっ、聞きたいんですね」
「待ってくれ魔鈴君!」
「もぅ、相性ばっちりで最初からイイんですよ。
 こんな幸せな世界があったなんて、今まで生きてきたのに勿体無いですね。 皆さんも優しく迎え入れてくれて、お店も私生活も充足してます♪
 最近はエッチにもなれて「なにっ!」身も心も虜です。 “ぎゅっ”と抱きしめられてから優しく髪をなでられるともう、溢れてきちゃいそうで♪」
「いや、待ってくれ魔鈴君。 僕が聞きたいのは横島の仕事の事であって、夜の生活は聞いてない! しかも、君は社会の倫理をなんとも思ってないのかね! 人として道を踏み外しているとは思わないのか!!!」
「それでですね、背中を撫でられると電気が走ったようにしびれてしまってもぅ、どうにでもしてって感じなんですよ♪ はぁ、天国ですよぉ・・・
 それからそっと胸を触られるときゅっと先がとんがってきちゃってブラで擦れちゃってまたそれも感じちゃってくるんですよ。
 忠夫さんってば、焦らすのがとっても上手なんでこの頃は私のほうから『もっと・・・』なんてもとめちゃったりして きゃぁぁぁ〜〜〜〜はずかしぃ♪」


「ですね・・・・」


「出かける前は・・・」


「くずはおねえ様とは・・・」


「美衣さんってとってもおおきいんですよぉ・・・」


 などなど、言っている本人はとっても幸せな時間が。 聞いている西条にとっては血涙を溢れんばかりの地獄の時間が過ぎていった。


「(おにいちゃんって・・・・ 私、そこまで求められたら壊れちゃうかも♪)」
 などと、大人の階段をスキップしながら昇ってしまった某美神家次女の姿が襖の陰にあったことは誰も気がついていなかった。 


摩夜摩夢です こんな感じでどうでしょうか?


△記事頭

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