「だ……だめ！」
グラマラス猫又美女、美衣の悲痛な声が響く。
「駄目だ。さあ、観念するんだ…」
美衣を追い詰めたのは、万年発情男こと横島忠夫であった。
「嘘…兄ちゃんのこと、信じてたのに…」
悲痛な表情を浮かべて抗議するのは（可愛いので女の子設定された）猫又娘ケイである。
「もう、我慢出来ないんだよ」
横島に迫られ、大切なものを奪われる恐怖に慄きながら、二人はひしと抱き合う。
「そんな！あんまりですわ…」
「兄ちゃん、来ないで！」
許しを請う二人だが、横島は全く容赦しようとしない。
「大人しく言うことを聞くんだ！」
−バサァッ！
大事なものを覆っていた布が、横島の手によって捲り上げられる。
「いやぁ！ヤメテェ！」
−ブルンッ
腕を振るって抵抗する美衣。同時に重たげな乳房が揺れる。
「止して兄ちゃん！嫌だッ嫌だよッ！」
−ガシッ！
ケイは涙を浮かべて横島を制止しようとするが、無駄であった。
「さあ、やるぞ！」
−ガバッ！
遂に横島が四つの足を思い切り抱え上げ、大切なものが露になってしまう！
「「いやぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！」」
「もう暖かいんだから、いつまでもコタツに篭ってちゃ駄目ッスよ」
コタツの片付けを始めようとする横島。
「いやーーーっ猫族のパラダイスを取らないでーーーーっ」
「やだやだ。おいらこのまま年越しするんだいっ」
絶対にここから出るもんかと抵抗する美衣とケイ。
春先、コタツを巡って攻防を繰り広げるのでありましたとさ。
チャンチャン♪
はっかい。画伯の[40] まったり。イラストをご覧になると、二人のコタツへの執着振りが尚一層理解出来ます（笑）