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▽レス始

「マクラ(GS)」

Yu-san (2005-03-21 22:18)

〜美神除霊事務所〜
本日の事務所内は、珍しく美神とタマモの二人きり。
−カリカリカリカリ……ガリガリガリガリ…
書類の上をペンが走る音だけが響く。溜まった事務仕事に美神は掛かりきりなのだ。
(えーと…この仕事の報酬が二千万だったから…三十万ぐらいに誤魔化して……アルバイトへの給料は……月五百万支給、と)
捏造というより、もはや創作といってもいいくらいの書類が次々と作成されていく。
放ったらかし状態のタマモは、ソファに座り込んで退屈を持て余している。
(あーあ、暇だなー。バカ犬は散歩だし、おキヌちゃんも居ないし、ヨコシマはまだだし)
「ねー美神さん」
「何よ」
「先刻からそうやって紙を棒で引っ掻いてるけど……それ面白いの?」
−ビキッ!
顔も上げなかったが、美神の額には怒りの血管が浮き上がっていた。
「面白いわよーー!もー面白くて面白くて頭がパンクしそうなくらいにね!」
「そ、そうなんだ」
良く判らないけれど、触れてはいけないことだと悟ったらしくタマモは沈黙する。
−ふ…ぁあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、タマモが口を空けて眠たげなアクビをした。
「ちょっと!呑気にアクビなんてしないでよ」
「〜〜〜〜っふぅ、どーしてー?」
「だって、そんなにしたら…・・」
−ほ…ぁあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、これまた美神も大口を空けて豪快にアクビをした。
「〜〜〜〜〜〜〜っふぅ、ほら感染っちゃったじゃないの〜。あーもー駄目」
身勝手なことをブツブツ言いながら美神は席を立つと、タマモのソファへと歩み寄る。
「ほらほら退きなさい。ちょっと横になるんだから」
「あの紙を引っ掻くのはもういいの?」
「いーのよ。眠くってもう頭が働かないわ。十分程眠った方が頭がスッキリすんのよ」
因みにこういった場合、大抵十分では済まないのが世の常だ。
−ん…んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
ソファに身体を投げ出し一つ伸びをすると、早くも美神はウトウトし始める。
−ポフン
すると、動物体型になったタマモが美神の頭に沿うように横になる。
「………こらこら。どこで寝ようってのよ…」
「だぁって……美神さんの髪って柔らかくていい匂いなんだもの……」
「……あったりまえでしょ……あたしは美神れい……クー、スー…」
程なくして、二人はトロトロと『眠りの神』の恩恵を受け入れていった。

〜暫く後〜
数キロ単位の“軽い散歩”を終え、シロが帰ってきた。
「只今帰ったでござる〜!さぁ身体も温まったでござるし、先生が来たら本番の散歩に行くでござる♪……おやぁ?」
部屋に入ると、ソファでスヤスヤと眠りこける美神とタマモの姿があった。
(こんなところでうたた寝とは、タマモはともかく美神殿も案外でござるなぁ)
呆れたように近づくと、次第に“気持ちん良かオーラ”に引き込まれていく。
(う……い、いかんいかん。拙者は武士でござる!こんな風に安楽に身を委ねてはならんのでござる!…でも、美神殿は何だか暖かくて柔らかそうでござるし…でも!いや…)
ごちゃごちゃと己に言い訳しつつも、いつの間にかシロも動物体型で美神の腰に頭を乗せて、すっかり就寝体勢に入ってしまっていた。

〜更に暫くして〜
「只今帰りました。すいません、ちょっとお買い物してきたもので…あら?」
おキヌが部屋に入ると、ソファではタマモ・美神・シロが一塊で眠り込んでいた。
「あらあら。三人ともこんな所で…風邪引いちゃいますよ」
さすがはナチュラル・ボーン世話女房のおキヌ。毛布を持ってくると三人に掛けてやる。
が、そこでおキヌも“眠っちゃおうーフィールド”に踏み込んでしまった。
(何だか皆さん気持ち良さそうですねぇ……って駄目駄目!お夕飯の用意だってしなきゃいけないし、片付け物だってあるし……でも、私もちょっとだけ…)
そうこう考えてるうちに、おキヌも美神の傍らで毛布に包まると睡魔の誘惑に身を任せてしまっていた。

〜もう暫くして〜
「ちわーーーッス。……やや!?」
事務所に顔を出した横島は、一群となって眠り込む女性陣に目を見張った。
「み・み・み・美神すゎんとくっ付き合って…な、何て羨ましいィイイイイ!」
−シュバァアアアアアアアア!
欲望に素直な煩悩男は、一切思い悩むことなく“パラダイス”目掛けて突進していった。

〜そして目覚めの時〜
(……・・ん?んん〜〜何?なんか身体のあちこちが重…い―――――――――!?)
美神は目を覚ますと、自分に掛かる様々な体重に驚かされた。

頭上にはタマモ。腰にはシロ。右肩にはおキヌ。
そして、豊満な胸元には横島が至福の表情を浮かべて顔を纏わり付かせていた。


「あにやってんのよアンタ達はーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


「「「わあーーーーーーっ!マクラが怒ったーーーーーーーーーーッ!!」」」


コミックス37巻でタマモが美神の頭に懐いてるのを見て、可愛いなーと思いついたネタです〜


△記事頭

▲記事頭

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