完全敗北
かぽーん…
ここは都内にある公衆浴場…
「「「…………」」」
「あら?どうしたの…皆今日は静かねぇ…」
(皆本さんが居なくて寂しいのかしら?)
皆本が出張中の為、ここ数日チルドレンの少女たち…薫、葵、紫穂の身の回りの世話は朧がしていた。
その日、仕事が終った後“女の子同士、ハダカのお付合いしましょうか♪”…と、朧に誘われ、一緒に銭湯へとやってきた3人娘だったが…
ぢぃ〜〜〜〜〜〜
浴室へと入ってから…いや、ソレよりも前、脱衣所で服を脱ぎ始めてから、彼女等の視線は“とある一点”へと釘付けである。
それは…
たゆんたゆん…
チルドレン達の視線の先にあるのは朧の胸元…
そこには重量感のある、それでていてとっても柔かそうな、大きな大きな“ふくらみ”がふたつ。
ゆっさゆっさ…
大きい…実にデカイ。
以前薫が『きっとスゲーんだっ!!スゲーにきまってる!!』と予想(妄想)した通り…いや、それを遥かに上回る凶悪なまでのサイズ。
身体をスポンジで擦り、髪を洗い、シャワーで石鹸の泡を洗い流し、湯船でうぅんっ…と伸びをして…
そんな風に朧がカラダを動かす度、その豊満なふたつの果実は“ぶるんっ“と揺れ動き、その圧倒的存在感を周囲に誇示している。
「あぁ…いいお湯加減ねぇ…♪」
「「「………うぅ…」」」
すっ…
思わず、自らの胸元をお押さえてしまう薫たちである。
そしてそのまま、朧の胸元から自分達の胸へと視線を移してみれば…
ぺたーん…
真っ平ら…というワケではないのだが…
“谷間”など夢のまた夢…揺れるほどのサイズすら無い、余りにもささやか過ぎる…直に見て、触れてそれで漸く“ある”と解る程度の、辛うじて”ふくらみ”と呼べるだけのものがふたつ存在しているのみ…
自分等がまだ発育途上な“未来“あるお子ちゃまであるコトを差し引いたとしても、朧と少女たち…彼我のそのサイズ差はあまりに圧倒的だ。
それは越えられない壁なのか…
ずずぅ〜ん…
とってもヘコんでしまう3人である。
「「「……………」」」(涙)
「え…ちょ、ちょっと…何で泣いてるの?3人とも??」(汗)
「…負けたぜ…」
「……完敗や……」
「…参りました…」
「え、え?な、ナニ、何のこと?
負けたとかって何の事なの??」(大汗)
慌てる朧…だが、彼女にその理由が解る筈も無い。
その慎ましやかな胸に溢れる巨大な敗北感に打ちのめされ、滂沱の涙を流す薫、葵、紫穂の3人であった。
おしまい
後書き
えぇ、薫嬢が言ってる様に、きっと“すげー”んですよ、朧さん“の”は!w
いまだつるぺたであろー彼女等…特に薫嬢と、葵嬢は胸のサイズをえらく気にしてるご様子なので…ナマでそんな“すげー”の(笑)見ちゃったら、もー絶対にヘコむだろうなと…
…彼女等のファンの方ゴメンナサイ…(汗
“まじかるストロベリィ”とゆー4コマを読んでてびびっと受信した電波でして…
こんなのでも、突っ込みとかご指摘とか頂けると幸いです。