ここは横島の部屋
高校を“無事”卒業“させて貰った”横島は美神除霊事務所に就職した
今日は月に一回有るか無いかの除霊の無い日、所謂休日である
当然横島は部屋で休日を楽しんでいる
ここは横島の部屋の押入れ
そこにひとつの魔方陣が浮かび上がる
そこから一対の黒い羽を生やした女の魔族、ワルキューレが出てくる
ガラッ 押入れの戸を開くとワルキューレは開口一番にこういった
「魔界へ来ないか?」
「は?」
「何度も言わせるな。で、どうするんだ?来るのか?来ないのか?」
「いや、突然そういわれても・・・」
「だから何度も言わせるなと言っているだろうが」
「あのなー、突然現れて開口一番にそういわれても対処出来んだろうが」
「そ、そうだな」
「で、何で突然そんなこと言い出したんだ?」
「アシュタロスの乱の時お前はルシオラの魔族因子を取り込むことで何とか生き延びることが出来ただろ?」
ワルキューレがそう言うと横島は少し悲しそうな顔をして俯いた
「・・・ああ」
「あの時はそれでよかったかもしれない。だが今はその魔族因子の活性化してきているだろう?」
「ああ、確かにたまに双極文殊が出ることがあるが、それがどうかしたか?」
「今はまだその程度だろうけど、近いうちにお前の霊力は魔力に飲み込まれてお前は魔族化するだろうな」
「そうなのか?」
横島は自分の手を見つめながら聞いた
「ああ、だから魔界に来ないかと誘いに来た」
「それしか方法は無いのか?」
「有るには有る」
ワルキューレがそう言うと横島は顔を上げる
「どんなのだ?」
「小竜姫の考えなのだが、お前の中の魔族因子を完全に消し去る」
「小竜姫さまは何でそれを言わなかったんだ?」
「この方法にするとお前の中の魔族因子は消えてお前は完全な人間に戻る。だがそれによってお前の中からルシオラの魂のかけらがなくなることになる」
「魂のかけらがなくなる?」
「ああ、そうなるとルシオラは転生できても数百年後になるだろう。つまり現世ではもう会えなくなるってことだ」
「そうか・・・すまん少し考えさせてくれ」
「わかった。私は少し外を歩いてくる」
そう言うとワルキューレは春桐の姿になって部屋の外にでる
ワルキューレが出て行くと横島は自分の手を見ながら考え始める
「・・・ルシオラ・・・俺どうすればいいのかな・・・」
と、突然ワルキューレがいそいで戻ってくる
「ひとつ言い忘れてた。魔界に行けばお前ならもてるぞ。それはもうハーレムを作れるぐらいには!」
「よし!今すぐ出発だ!」
fin
あとがき(と言う名の言い訳)
どうも秋桜です
シリアスのはずが中途半端なギャグで終わってます
もう少し自分に文学力があればもっと面白くなるのでしょうが今はこれで精一杯です
しゃべり方が変かもしれませんが多めに見てください
こんな駄文でも読んでいただければ光栄です