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▽レス始

「元旦のある除霊事務所の風景(GS)」

ドンペリ (2005-01-01 22:28)

ちゃん、ちゃかちゃかちゃかちゃん。特定の時期ならよく流れる琴の音のBGM。
どこの家の前にも門松が立ち、獅子舞と振袖姿の女性の女性が多く見受けられます。

そう、美神除霊事務所にも正月がやってきました。


朝。

「ちわーす、あけましておめでとーございまーす!」
ドアを開けて大声をあげる横島忠夫。
しかし返事がない。
「おい、人工幽霊。美神さんたちは?もう既に初詣に行ったのか?」
『今、着付け中です。しばらく待っていたほうが…それ以上いくと初血まみれですよ』
人工幽霊の話を半分聞いた時点で美神の部屋のドアへかじりつく横島。
「なにを言っとるんや!この中にはこの時期限定バージョンの着替えの美神さんが居るんや!これを見逃すのは正月に餅を食べないのと同じ事じゃい!」
除夜の鐘を聞いて108捨てたとしても生涯分の付けを複利運用すれば永久に煩悩がなくならないであろう横島が振袖の着付け途中の姿を覗こうとハァハァしているなかで肩を叩かれる。
「いま、いいところなんだからもう少し…」
その言葉に暫時空くが、また肩を叩く。
「だから、もう少しまてっちゅーとるやろ。お、今着物のすそが…」
その手を振り払ってさらに覗き込もうとする横島。

そのとき、横島の背後から殺意の波動が立ち込めた。
それを感じたときに後ろを振り返ると、
「何やってるんですか、横島さん」
「何をやっているでござるか、先生」
そこには鬼が二人いた。
「え、えーと、なまはげの出現は大晦日じゃなかったっけ…」
「「死刑。」」

通報を受けた美神と3人でしばかれました。

ドレスアップされた美神事務所の面々。
美神は見るからにゴージャスそうな振袖。生地は最高級の上に金糸をふんだんに使った見るからに金のかかっている振袖である。よーく見れば首に巻いているのもミンクである。連載開始当時の横島ならこの振袖一着の値段で命を張ったネタをやってくれることだろう。
おキヌは元300年前の亡霊、女華姫の着付けを手伝っていたこともあり、手馴れた手つきで一人で着付けを完了させてしまった。彼女は白をベースにしたそれであり、清純な彼女を引き立てている。
シロは美神から振袖を準備させられていたが、「一族のしきたりでござる!」と裃を着ていたりする。…ただ単に動きにくい振袖がいやだからという意見(by狐)もささやかれていたりする。
タマモは今回のなかでは一番地味な配色である(それでももとの素材で人目は引くだろうが)。山吹色を基調とした物で、配色、絵柄としては比較的多い型のものである。美神曰く「一応、名目上私の管理下とはいえ、不貞のやからが何をしでかすかわからないからね。こんな感じでまとめてみたわ」との事。顔を見られないようにして人ごみにまぎれれば見慣れない人には気づかれないものである。
ちなみに横島はいつものジーンズ上下のバンダナである。羽織袴?そんな金があったら生活も苦労しませんって。

さて、しばかれた横島が復帰したところで初詣。近くの神社へのお参りである。七福神に会うことも考えたが馬鹿騒ぎが始まって気づけば七草だったのが彼らの記憶に新しい。
比較的少なかったこともあり、楽に祈願することができた。
ちなみに今年の祈った事をそこの神様に聞いてみることにしよう
(今年こそは去年以上に稼げますように、エミが廃業しますように、それと…)
(今年こそ美人のねーちゃんにモテモテになりますよーに。ついでにどこかに「好きにしてください」って言ってくれる裸のおねーちゃんが現れますように後えーと…)
(今年こそ勇気をもって横島さんに告白ができますように…)
(今年も武士として一層の精進に勤めますので見守っててくだされ)
(えーと、油げ食べたいなー)
…本来の初詣に一番正しいのが一人とニアピンが一人だけなのがさびしい。…本当にGSなのか気がかりなところでもある。
余興としておみくじを引いたが、美神、おキヌ、シロ、タマモ、横島の順で大吉、中吉×3、大凶である。横島は今年もついていないようである。

さて、事務所に戻って横島も一緒に正月料理にぱくつく。昔の作り方そのままのおキヌのおせちは絶品である。…えーと、何で正月早々ここに肉があるんでせうか。え、そこの馬鹿犬がわがまま言った?…こっちでないと力が入らない?…なるほど。とりあえず触れないことにしておきます。
料理がみんなの腹に入ったところで美神からみんなへのお年玉が手渡される。
「はい、とりあえずあなたたちへのお年玉」
シロとタマモの二人の封筒にはそれぞれ野口英世さんが二人ずつ。おキヌちゃんへの封筒には新しい福沢さんが入っている。シロタマの二人はどうせ肉と油揚げに消えることが予想されるのであまり額やったところで仕方ないし、欲のないおキヌちゃんはあまりやっても手持ちぶさになる事を知っているので合えて額を出していない。
それを見て驚愕したのが横島である。
「美神さんがお金をわたすっ?!コスモプロセッサがまた建造されたか!!」
そういって外を見渡す横島。無論、空には鳥と飛行機、凧とマリア(withDrカオス)が飛んでいるだけである。
「ふーん。年始早々そういう事を言ってくれるのね、あなたは…」
振り返るとないている3人と亜麻色の鬼が一人いるだけである。
「…まぁいいわ」
あっさりと表情を戻す鬼、いや美神。表情が戻ったのだがさらに恐怖感があるのは気のせいだろうか。
「横島君へのおとしだまは…ちょっと目をつぶって」
魅力あふれる笑顔に煩悩を膨らませた横島が目をつぶる

……
「いいわよ、横島君へのおとしだまはこれよ」
目を開けた横島の目の前にはそこそこの大きさのボール。
「えっと…美神さん、これは…」
質問する横島ににっこりと
「ボーリング玉に決まってるじゃない」
そしてそれに続けて
「あ、てがすべった(棒読み)」
美神の手から落ちた。
ボーリング玉は狙い違わず横島の足、小指ポイントにジャストミート。横島は悶絶することになった。

元旦の日も暮れてきたところで横島はみんなの前で提案する。
「一年の計は元旦にありという。そこで、去年はいろいろと経験することが多かった。俺はこれを一年の目標にすることにした」
真剣な目をした横島に一同は真剣に耳を傾ける。
今年こそはハーレムを作る事を目標にする!!さし当たって今夜はみんなで姫はじめといこボグロァッ!!

「そっちかぁっ!!」

場の空気を読まない男である


あとがき
どうも、あけましておめでとうございます。ドンペリです。
新年一発目として30分仕上げの時事ネタでやってみました。こういうのは旬がありますからね。

なお、このお話は1月3日までにお召し上がりください


△記事頭

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