そして 徐々に弱ってきた俺に気が付いて いじめに便乗してくる奴らがいた 「I」と「O」だ。 この二人がいじめに加わった事で、よりいじめは激しさを増す。
机の上や壁に、いじめの言葉を書き切れないぐらい書かれた。 もうこの時は、教室に自分の荷物は一切置かない事にしていた。 どうなるか火を見るより明らかだから。
当時、母親はいじめられている事を知っていた。 俺も少し話してはいたが、 近所の人から俺が無視されているのを聞かされたらしい。
ここで初めて担任の教師、竹内にいじめの相談をする。 一学期の半ば、家庭訪問がある その時に三人で、いじめについて話した事があった。
竹内が言うには 「IとOとSを誘って家に遊びに来いよ、 この三人が先生の家に来たいって言っていたから」 と、言い出した。
・・・おいおい、笑わせてくれるなよ、良くもこんな事が言えたものだな この状況で、誰がコイツ等を誘ってお前のような教師の家に遊びに行くと思うんだよ。 馬鹿も休み休み言え。 結局コイツ等を誘う事は無かったよ。 ・・・そんな事、あるわけが無いだろ!
三者面談の時だって、教師と母親がいる時に机と隣の壁までつれてって、 こんなにもいじめの言葉を書かれているんだって見せただろうが!
あの机や壁にビッシリと書かれた悪口を見せても、 この竹内という教師は何もしなかった。 この教師は・・・駄目だと思った。 ・・・諦めたよ。 この時から教師に、いじめの事を言うのは止めた。
この頃は靴の中に水を入れられる、という いじめを受けていた時期だったと思う。
掃除の時間、手を濡らして俺の靴に水を垂らしていたのはKだ。 蛇口の下に靴が置かれていたあの時、俺は職員室まで靴を見せに行ったんだ。 けれど、それでも、何も変わらなかった。
もう、これ以上俺にどうしろというのか?
この時から、この5人のいじめに耐え忍ぶ日々が続く。