重なる想い−誰も知らない、学校のいじめ体験

二学期の初日に 教師からは無理やり髪を刈られ クラスの連中からは陰湿ないじめが毎日、容赦なく浴びせられる・・・

「エロ本切抜きばら撒き事件」が起こったのもこの時だったと思う。 結局いじめの犯人は見つからないままだったが 思えば、ここまで人の心を傷つけるいじめを よく考え付くものだなと、ある意味感心するよ。 あの時、机の周りにばら撒かれた、何十枚ものエロ本の切り抜きを見た瞬間、 物凄く心に突き刺さったから・・・ ばら撒いた奴は、俺のとびきり傷つく表情を堪能できて さぞ満足した事だろう。

そしてここでも、 この教師達の馬鹿さ加減は、遺憾なく発揮された。 いじめを受けている俺に 「お前がやったんじゃないんだな?」って 一体、どういう神経をしてるんだ?

結局、あの無記名の犯人探しはどうなったのか? この状況で、いじめの事実を追求された時、 「いじめ」という事は一つも頭に浮かばなかったと この教師達はシラを切り徹すのだろうか?

・・・学校とはこういうものだ。 多くのいじめ殺された子供達は こんな事を一つも伝えられないまま、死んでいったのだろう。 ・・・どれほど無念だった事だろう。 この文中に、一言一句でも重なる想いが合って欲しいと思う。



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