あとがき−誰も知らない、学校のいじめ体験談

こうして、
いじめの記憶を
文字にするなんて、
いじめを受けていた頃の僕には
到底、出来ない事だった。

少しでも
当時のいじめを
思い出したくなかった。
弱い自分を
見たくなかったんだ。

漠然とした、いじめの記憶が、
はっきりと字になって、
自分自身と対面する。
これが初めてだ。
怒りと同時に、
不思議と心地よい感じもする。
可笑しいね。

ただ、
これほどのいじめに、
よく耐えたと思う。 自分でも
褒めてあげたいぐらいに・・・

あの時いじめていた奴ら、
今どうしているだろう?
僕はもう、どうにもしない。
たとえ道ですれ違ったとしても、
どうにもしないよ

僕は勝ったから。
この勝負に勝ったから・・・・



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