降りしきる雨の音が部屋の中にいても耳に届いた。 ソファから立ち上がってカーテンを開けてみる。遠景が煙るほどの大降りだ。 雨の予報はなかったはずなのに、不運にも帰り道でしっかり降られてしまった。 “予報”はあくまでも“予報”とは言え、ここまで外れると少しばかり恨めしくもなる。 バスタオルでがしがしと頭を拭きながらカーテンを閉じる。 振り返ると、2着の濡れた学ランが並べて干してあった。 1着は平均的な男子高校生の制服よりはそれなりに大きめ。もう1着は既製品と思えないくらい小さい。 階段を昇ってくる軽い足音が近づいてきて、ドアに視線を向ける。 ノブが回ってほんの少しだけ扉が開いた。 「あの、お風呂…ありがとうございました」 小さい学ランの所有者でもある声の主は、なぜかドアの影に隠れて姿を見せない。 「湯加減どうだった?」 「あ、はい。ちょうど良かったです」 「…どうしたんだ、直斗?」 さすがにそう尋ねざるを得なかった。 直斗はしばらく沈黙してから、躊躇いがちに口を開く。 「先輩、その、部屋の灯りを消してもらえますか?」 「いいけど、どうかしたのか?」 「消してもらえないと、入れないんです」 まるで答えになっていないが、いくら湯上がりでも廊下にいたらすぐに湯冷めしてしまう。 直斗の要求どおり灯りを消した。部屋の中が一気に暗くなる。 そっと直斗が滑りこむように入ってくる。すぐにドアが閉まった。 まだ薄闇に慣れていない目では、人影を確認できるくらいだ。 「あの、これ…ごめんなさい。せっかく貸していただいたんですけど、お返しします」 直斗がおずおずと何かを差し出してくる。受け取ると、布の感触があった。服、のようだ。 まさか全裸かと思ったその刹那、直斗が大きく頭を振ったのが何となくわかった。 「ううう上は着てます! で、でも、ズボンと下着が…緩すぎて、その…穿いても落ちてしまうんです。それで…」 「……」 ほとんど似たようなものじゃないか、と言いたくなったが、口をつぐんだ。 第一サイズが大きな男物を細身で小柄な体つきの少女に貸したこと自体、無理があったのだ。 灯りを消したがった理由も説明がついた。だが、これから一体どうしたものか。 直斗の学ランはすぐに乾きそうもない。ワイシャツも下着も乾燥機に突っこんでからそれほど時間は経っていない。 「とりあえず、座る?」 作業机を手探りで見つけて、返された服を載せた。 少しずつ視界がはっきりしてくる。直斗が一生懸命シャツの裾を下に引っ張っている仕草が目に入った。 無駄に妄想が膨らむだけのような気もする。視線を外してソファに腰を下ろした。 直斗がいつものように左側に腰を下ろす。 長い沈黙が続く。灯りを消したはいいが、どうしていいものかわからない。 手持ち無沙汰に拭いていたが、髪もある程度乾いてしまった。バスタオルを首元に下ろして胸中で嘆息する。 ざあっ、と背後で雨の音が激しくなった。無意識に窓に視線を投げる。 カーテンはきっちりと閉められていた。そう言えば、ついさっき自分で閉めたばかりだ。 ふと、視線を戻しかけると直斗の細い首筋が目に入った。 普段は学ランの襟に隠れて見えないが、今は暗がりにいるせいか白さが余計に引き立っている。 直斗は視線に気づいていない。相変わらず長袖のシャツの裾を引き下げる作業に専念している。 緩いシャツの襟ぐりに指を引っ掛けてみる。そのまま引っ張ると、白い肩口が露になった。 肩口に顔を寄せる。いつも自分で使っているボディシャンプーの匂いが直斗からするのは新鮮だった。 妖艶な雰囲気は欠片もない。むしろ清潔で、禁欲的でさえある。 なのに、なぜこんなに本能を揺さぶるのだろう。 「先輩…?」 唇を押し当てて、跡がつかない程度に肩口を吸う。 「直斗が欲しい」 「あ、の…」 「したい、今すぐ」 これくらいはっきり言わないと直斗は察してくれない。 16歳まで初恋の経験すらなく、極め付きには自身も含めて人の気持ちに疎いという自覚のある人間相手だ。 遠回しな言い方をしても理解されないのはわかっている。 直斗が困惑したように息をつく。 「僕…そういうつもりじゃなくて…」 「わかってる」 「…いえ、その…」 灯りが失われて影の落ちた視界では、直斗の表情ははっきりとは読み取れない。 だが、声の調子でひどく慌てているのは伝わってくる。 強引に体を抱き寄せる。直斗の腰は細く、容易に両腕が回ってしまった。 白い肩口に顔を埋める。短く切られた柔らかい毛先が頬をくすぐった。 ずっと自分は淡白な人間だと思っていた。 感情に欠けているというほどでもない。だが、我を忘れるということはない。 育った家庭環境のせいか、いつもどこかで自分を制御している、そういう人間だと思っていた。 だからこそ、何となくまとめ役を任されやすい性分なのだろう。 だが、直斗を前にすると自分の中に均整に組み上げられているものが少しずつ崩れていく錯覚に陥る。 崩れた場所から覗くのは――独占欲、だろうか。 未知の欲望は、なかなかすぐに制御できるものではない。 虚を突いて、ソファに組み敷いた。薄い体は簡単にソファに沈む。 軽く左手で直斗の右手を掴んで、ソファに縫いとめた。 ここまで顔が近くにあれば、直斗がどんな表情をしているのかわかる。 驚きと焦り、ふたつが入り混じった表情をしている。 「…嫌?」 少し声に苛立ちがこもってしまったかもしれない。あまり乗り気ではないのは感じている。 男女の差はあるのだろうが、直斗に誘われたことは一度もない。 いつも誘うのは自分からで、合意だと確認して抱く。もっと求めてほしいと願うのはさすがに傲慢だろうか。 直斗は視線を泳がせていたが、自由になっている左手で自分を抱きしめる。 「…嫌って言うか、そ、その…」 直斗はまるで助けを求めるように視線を泳がせる。 だが、右手は動かない。のしかかられていては足も動かせないだろう。 観念したのか、最後に小さく溜め息をついた。 「その、もっと念入りに洗ってくれば良かった、って…」 羞恥に頬を染めているのが見て取れた。 何やら思い詰めていた自分が馬鹿馬鹿しくなって、思わず笑みを漏らす。 「な、何ですか、笑ったりして」 頬を染めたまま直斗が口を尖らせる。その尖らせた唇に啄ばむように口づけた。 唇を離して両の頬を包みこむように触れる。今胸に宿る感情は、ひとつしかない。 「好きだよ」 感情を口にすると、直斗は一瞬目を見張った。 余計に体温が上がったのが頬に当てた手からも伝わってきそうなほどに、顔が赤くなる。 「先輩はいつもそうやって…僕の言おうとしてることを先に言ってしまう…」 直斗は伏目がちに呻いて、軽く唇を噛んだ。一呼吸置くと、ふと見上げてくる。 訴えかけるような双眸に自分の影が映っている。恐らく自分の双眸にも直斗の影が映っているだろう。 そう確信できるくらいの近距離だった。 「僕だって…先輩のことが好きなんです」 掠れて消え入りそうな声だったが、唇の動きではっきりと伝わった。 結局、いくら知らない自分に戸惑って平静を装っても、彼女だけには適わない。そんな気がした。 雨音が一層激しくなっていた。 口づけを交わす。丹念に丹念に、何度も舌を絡める。 行為に慣れていない直斗の体は、本人の意思に関係なく強張っている。 あやすように、それでいて宥めるようにキスを繰り返す。 腕に添えられていた直斗の手の力が抜けていく。 唇を離すと、直斗が蕩けたような表情で胸を弾ませていた。 頬に口づけを落として、シャツの裾から手を滑りこませる。思わず目を丸くした。 驚くほどに滑らかな肌の感触。それしか存在しない。 「本当に何も着てないんだ」 「…だから、さっき言ったじゃないですか…」 ぷいと顔を横に向けてしまった。その仕草もまた可愛い。 「ひゃっ…」 シャツを捲り上げると直斗が小さく悲鳴を上げた。腿から胸元まで、一気に外気に晒される。 「電気つける?」 悪戯っぽく尋ねる。直斗が何度も首を振って返す。 とりあえず直斗の意向に従うことにする。暗がりのまま背中を支えて起こし、直斗の唯一の衣服を剥ぎ取る。 服から顔を出した直斗とちょうど目が合った。 不意に直斗の顔が近づいてきて、掠めるように唇が頬に触れた。 「…巽くんに接触した頃からあなたの顔は知っていた。対象者の周囲にいる人間の顔を覚えておくのは当然ですから」 低めの声が耳をくすぐる。抱き寄せると服越しにでも胸の柔らかな感触が伝わってきた。 「でもあなたに興味はなかった。事件が起きるたびに現れるということ以外においては。なのに…」 細い腕が首に絡んでくる。自然、抱きしめる腕に力がこもった。 互いの鼓動が重なって、どちらのものともつかずに溶け合っていくような錯覚に陥る。 「今はあなたと出会う前の自分を思い出せない。…それくらい、あなたのことばかり考えている」 直斗の黒目がちな瞳がすぐそばにあった。陶酔したように見つめてくる。 親指で小さな唇をなぞって、再び唇を重ねた。 舌を差し入れるて口腔を探ると、直斗がたどたどしく応えてくる。 もう一度ソファに横たえた頃には、直斗はもう芯を失ったようにぐったりとなっていた。 柔らかな左右の乳房を両の手で掴む。手の内には収まりきらず、指の間から白い肉がこぼれてしまう。 感触を確かめるように揉みしだく。直斗が反らせた喉がひくりと鳴った。 初めて抱いた頃とは違う。戸惑うばかりだった未熟な体は、少しずつ快楽を享受するように変わってきている。 いわゆる“仕込んでいる”状態―― 自分で直斗の体に快楽を教えているはずなのに、時折直斗はこちらが驚くような妖艶な表情を覗かせる。 その表情が情欲を掻き立て、普段は心の底で死んだように眠っている独占欲を揺り動かす。 直斗のことばかり考えているのは、自分も同じだった。 しばらく弄んでいた胸元に口づける。そっと直斗の手が伸びてきて、髪を梳いた。 「僕の体…どうですか…?」 唐突な言葉の意味を理解できず、わずかに顔を上げる。直斗の双眸が不安げに揺らいでいた。 「どうですか? その…いい、ですか?」 「…どうしたんだ?」 恐らく“いい”と答えるのが正しいのだろうが、問いかけの意図がわからない。 わけもわからず適当に答えて、直斗の求める返答ができるとは限らない。 最悪、答え如何によってはさらにややこしくなる危険性がある。 なるべく優しい声で聞き返すと直斗は眉根を下げた。 「お願いです、答えてください」 「理由を言ってくれるなら」 「……」 沈黙してしまった。何か言いたげな双眸が伏せられる。 もともと意固地な性分だ。こうなったらすぐに口は割らないだろう。 だとしたら、もう一度口を開くまで待つしかない。 いまだ手の内にある白い胸に唇を寄せた。 軽く前歯を当て、さらにきつく吸う。鮮明に跡がついたのは灯りの落ちた部屋でも確認できた。 すでに胸にある突起はつんと主張していた。 「あ…っ」 左胸の突起に吸いついて舌先で軽く押しつぶす。直斗が切なげに喘いだ。 「理由、言う気になった?」 返事はない。思わず胸中で嘆息する。また難しく考えているのは間違いないのに。 結局直斗は右の突起を弄っても、時折声になっていない声を漏らすだけで口を割らなかった。 「そろそろ言う気になったか?」 懸命に口を引き結んでいる直斗の頬を撫でる。 直斗は視線を合わせない。一体どうしたと言うのか。 「嫌でも挿れるよ」 わざとではなかったが、長い溜め息をつく。 桜色を纏った恋人の裸身を前にして、身を引けるほどの聖人君子ではない。 どこにでもいる普通の高校生だ。テレビの中でだけ特殊な力を使える、ということ以外は。 膝を開いて体を割りこませる。長袖のシャツを脱ぎ捨てて、細い体にのしかかった。 「直斗…」 わざと甘い調子で名を呼んで、首筋を吸う。これくらいで口を割ってくれるなら本当に容易い。 だが、きっと同時に直斗らしくないと思うのだろう。ずいぶん慣れたものだと口の端に笑みが載る。 下半身を探るとすぐに秘所に辿り着く。指先にしっとりとした感触があり、直斗の体が震えた。 なるべく痛みが少ないように入り口をゆるゆると撫で、秘裂を左右に押し開くように指を滑りこませる。 「うん…っ」 異物を拒絶する声ではなく、受け入れたことで新たに生まれた快感に酔っているような声だった。 広げるように内壁を掻きながら、指を奥へと進めていく。直斗が何度も小さな悲鳴を上げて仰け反る。 ある程度濡れてきていることを確かめると、一度引く。直斗が大きく息をつく。 だが、秘裂の上部に隠れている陰核を指先で摘むと、直斗の体が大きく跳ねた。 「何があったんだ?」 「あ、うっ…」 直斗の弱いところは全部知っている。もちろん、一番弱いところも。 傷つけないように、だが少しきつめに突起を弄る。直斗は何度も首を振った。 「あ、あ、やめっ…」 痙攣するように体が震え、細い足が突っ張る。だが、体重差は圧倒的だ。逃げられるはずもない。 「あ…ん、嫌っ…」 直斗が頭を振る。ぱさぱさと髪が揺れた。 秘孔から蜜が溢れ出してくる。内側を慣らしながら蜜を指にとって、塗りこむように秘核を弄んだ。 「も、もう、駄目です、お願い…」 すぐ近くにある直斗は涙声で言った。さすがに陥落するしかなかったようだ。 実際、これだけ甘い喘ぎを聞かされて我慢できた自分も表彰状ものだと言えるだろうが。 「どうしたんだ?」 啄ばむようにキスをする。直斗はまだ言いたくないようだったが、しぶしぶと口を開いた。 「…同じクラスの女子生徒が、先輩のことを格好いいって褒めていたんです」 「?…うん」 「そういう噂話を聞いたのは、初めてじゃありません。だから聞いたんです。僕の体はいいか、と。 あまり僕は…女としての自分に自信がないから…先輩を繋ぎとめておく方法もわからない… でも僕の体で満足してくれているなら、とりあえずは安心なんじゃないかと思って…」 「頭はいいのに、本当にバカだな」 頭を撫でると、直斗が頬を膨らませる。 「ば、バカとは何です!」 「こんなに好きなのに。わからないか?」 腿の内側に、布ごしに硬くなっている股間を押し当てる。直斗の頬に朱が走った。 「極端な話、ただ抱くだけなら直斗じゃなくてもいい。けど、俺は直斗が好きだ。 だから直斗じゃなきゃ駄目だし、直斗しか抱かない。…わかるか?」 強い口調にしばらく目を見張っていたが、やがて直斗は黙って頷いた。目尻に涙が溜まっている。 指先でそっと拭った。自然、安堵の吐息が漏れる。 自分の魅力をここまで知らないのも、少し考えものかもしれない。 振り回されているのも溺れているのも男のほうなのだと、彼女は気づいていないらしい。 薄闇の中で何とかゴムを探し当てて屹立している自身に装着し、秘唇にあてがう。 直斗が無意識に体を竦める。逃げかけた腰を引き寄せてゆっくりと埋めていく。 括れの部分まで捻りこむように収めると、直斗が大きく息をついた。 迎え入れられた楔に熱い内壁が吸いついてくる。不覚にも一瞬陶酔してしまった。 「平気か?」 「はい…」 侵入を進めると、直斗の上向きの胸がふるんと震えた。 本当は本能の赴くままにガツガツと貪りたい衝動もある。 だが、直斗に教えなければならないのだ。この行為はただの性欲処理ではないということを。 体に教えこまなければ、また下手に考えさせるだけだ。 「ふっ、ああ…」 奥まで突き入れると直斗が身を捩る。ソファのたわみを上手く掴めていない両手を取って、首に回した。 切なげに眉根を寄せ、直斗が両手で挟みこむように頬に触れてくる。 「先輩、僕も努力しますから…僕だけにしてくださいね…」 前髪を避けて、額の中心に唇を押し当てる。 「愛してるよ」 “愛してる”なんて、普段はさすがに照れて言えない。だがなぜか口からこぼれ出た。 ソファのスプリングがぎしぎしと音を立てる。 「ふ、はあっ、は…っ」 直斗が時折甘い声を漏らす。抽挿が深くなるたびに喘ぐ頻度が上がっていく。 直斗自身も、肉襞のどこを擦られると気持ちいいのかわかってきているらしい。 無意識だろうが、細い腰が時折揺らぐ。その動きに導かれるように突き入れると、直斗の体が大きくしなる。 「あ、あ…」 直斗の体がしっとりと汗に濡れている。 本人は気にしているだろうが、外見はまるで子供だ。だが、今抱いているのは確かに一人の女だった。 すでに跡の刻まれている胸にしゃぶりつく。甘い吐息さえ、飲みこんでしまいたいくらいに愛おしい。 「ん…あ、あうっ…」 動きが激しくなると直斗の息が大きく乱れていく。 ほんの一握りの理性だけが頼りだ。この理性が吹き飛んだら、壊してしまうほどに攻め立ててしまいそうだった。 抽挿を繰り返すたび、繋がった部分から淫靡な音がする。暗がりのせいか余計に響いて、さらに煽られる。 「も、だ…」 声になっていないが、直斗が限界を告げる。 言われずとも、こちらも限界だった。 両の膝の裏を掴んで、深々と突き入れた。 「あ、ああっ…!!」 直斗の嬌声が引き金になって、内襞がこれ以上ないほどに締めつけられる。 小さな呻きと、射精感。気がつくと直斗の内に吐き出していた。 ゆるゆると体を起こす。吐き出した欲望をずるりと引き抜くと、直斗が息をついた。 もう一度体を重ねる。大きく上下している直斗の胸元に顔を寄せた。 しばらく子供のように胸を弄んでいると、直斗が頭を撫でてくる。 「僕も…先輩のこと、愛してます」 布団からそっと身を起こして立ち上がる。 カーテンを開けると、大雨は嘘のように止んでいた。染みるような夕焼けが眩しい。 カーテンを閉め、向き直る。布団の中で直斗が丸まって眠っていた。 そろそろ学ランは乾いた頃だろうか。 もう一度布団の中に潜りこむと、人肌の温もりを求めて直斗が擦り寄ってくる。 肩を冷やさないように布団を掛け直す。 ――このまま泊まらせてしまおうか。 そんなことを考えながら、安心しきった表情で眠っている恋人をそっと抱き寄せた。 (終) 目次 / 戻る |