名探偵っスか!直斗くん

 直斗くんはテレビでも評判の名探偵だよ!
 この世の全ての犯罪者はたとえ彼氏だろうと祖父だろうと、決して容赦することなく警察に通報するくらいの心構えだよ!

 その1 学校帰りで大事件

 ちょうど下駄箱で会った直斗と番長と俺の三人は途中まで一緒に帰ることとなった。
 校門から山下りるまでの一本道くらいはご一緒したっていいだろ?
 他に道無いし、学校に残る用事も帰宅を急ぐ用事もねぇんだもん。
「…えーん、えーん」
 あー、きっと幻聴だ。薄暗い森の奥からの女の子の泣き声とか夏にやれよ。
「むむ、事件のようですね」
「わー、久々に直斗の名推理が見られるぞー」
 直斗は声のするほうに走り出す。
 後に続く番長。
「おい、待てよ!」
 慌てて二人を追い駆ける。二人とも足速過ぎる!
 山の中の獣道を抜けると、白衣を着た子供がうずくまっていた。
「あ、直斗ぉ!」
白衣の子供が直斗に抱きつく。
っておい!よく見たら直斗のシャドウじゃないか!
「君は?!どうしたんですか?机の中に猫の死体でも入れられてたんですか?」
 直斗はあやすようにシャドウの頭を撫でる。
「妙に発想が恐ろしいよ、直斗」
 番長はシャドウの汚れた白衣の裾をはたく。
「つか、ココにシャドウが居ることにつっこめよ!」
「世の中は荒んでいますから…何が起こっても不思議じゃないんですよ、先輩」
「何かが盗まれたとかだよ、きっと」
「俺スルーかよ!」
「そうなの?」
「直斗のスクール水着が盗まれたの~!え~ん、え~ん!」
 おいおい。真冬にスク水盗むなんてどんな変態だよ。
「な!なんて破廉恥な!許せないね、直斗…」
「ん?ああ!」
 言葉に詰まった番長の目線の先には……目つきが冷たく、鋭くなった直斗。
 これは直斗のインスピレーションが働いた印だ!
 この特徴から一年の間では「クール王子!」「氷の探偵皇女」って言われているらしいぜ!(Byりせ情報)
 あの鋭い目から逃れられる犯人は一人もいないんだ!(By体験済みの完二)
 さあ、始まるぞ!直斗くんの名推理が…。
「花村先輩、ちょっと預かってください」
「お、おぅ」
 あれ、名探偵コ○ンばりの推理タイムじゃ?
 直斗は俺にシャドウを預けると、番長のYシャツに手を掛け…ボタンを外していく。
 そして現れたのは、白地に大きく白鐘直斗と書かれた布が縫い付けてある……スクール水着だった。

「コンセントレイト……メギドラオン!!」

 山の中で良かった。
「僕も仲間にいれてー」
 あ、おい!シャドウ!…いっちまった。
「エレメンツ・ゼロwガルダインw」
「五月雨斬り!空間殺法!」
 ……こんな時間だし帰るか。
 番長のことだ、きっと無事だ。


「で、ボコボコにされて通報されてこんな所(取調室)にきたのか…姉貴にどやされる」

「なおちゃん、お父さんとお兄ちゃんはー?」
「たぶん早朝には戻るよ。だから今日は僕が二人の代わり」
「本当?じゃあ一緒にご飯食べて、お風呂入って、寝よう!」


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初投稿。
誰かやると思い、誰もやらないから自己発電。
オチが菜々子なのは趣味。上手く落ちてないのは、そっとしておこう。
反応によってはその2書くかも。




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