●相変わらず最初に注意書き
・18禁。その辺の男が相手。無理矢理です。
・事故後設定なので、普段より倫理的にアレかも…どーだろ。
・いつも以上にやおい穴。ってかやおい体。

大丈夫な方はスクロールしてください。







ちなみに今回も相手二人で、最初ぺろぺろで、話が無いです(笑)。




















 縛られた腕がぎりぎりと痛む。逃げだそうと必死でもがいたものの、動かない足に括られた腕ではそれは無意味な抵抗でしかなかった。うつ伏せにされたままジョニィは息を荒げ、腕を組んで見下ろしてくる二人の男を睨め付けた。汗が一筋、首を伝う。
「何だよ? 抵抗はもう終わりかよ」
 男の片方が腰をかがめた。目線が合いますますジョニィは表情を険しくしたが、男に意に介した様子はない。足の動かない、まして腕も縛り付けた相手など怖くはないのだ。むしろ無駄な威嚇は男にとって滑稽ですらあった。
 はあ、はあと肩を上下させ、息も絶え絶えになりながらジョニィは、それでも口での反撃を試みた。逃げ出せないと分かったからとて、大人しく相手の好きにされるわけにはいかない。
「てめえら……、こんなところに連れ込みやがって、ただで済むと思うなよ…! はあ、ここを……出たら、ただじゃおかな…」
「へえ! 反撃するつもりなら、その気が失せるまでずっとこの部屋の中だな!」
 ガシャンと激しい音がした。先ほど、ジョニィごと蹴りつけて横転させた車いすを、もう一人の男が蹴り飛ばしたのだ。あっさりと部屋の隅へ追いやられた車いすは、細かな音を立て、虚しく車輪を回転させている。
 ジョニィは唇をぎりりと噛み、車いすを真っ直ぐに見た。足が動けば。足が動けばこんなところ、こんな奴らに連れ込まれたりしなかった。あんなものが壊れたところで何ともなかったのに。悔しさは車いすへの怒りへ変わっていくようだった。今のジョニィには、自分を絶望的な気持ちにさせる車いすまでもが憎かった。
 男はジョニィに近づくと、髪を掴んで無理矢理起き上がらせた。それに抵抗することすらできない。苦痛に顔を歪めるジョニィを見て二人が笑う。
「それじゃあ今からたっぷり、やり返そうって気が消えるまで、俺らに奉仕してもらおうか」
「俺の好きな子取りやがって。いい思いした分、スッキリさせてもらうぜ」
 言いがかりだった。それがどの子のことなのかは分からないが、ほとんどの相手は、向こうからジョニィに言い寄ってきたのだ。そもそも男の恋人でもなかったのなら、ジョニィに責任などない。
 けれど男たちは元々、自分より年下で、外見と家柄が良く、天才ともてはやされる上に生意気なジョッキーを嫌っていた。そんな彼らにとってこれは正当な理由なのだった。たとえ、実際がどうであろうと。
「痛てえ! 髪放せよ、大体てめえらの好きな子なんか知るか!」
 掴んだ手を放させようと、ジョニィは男を怒鳴りつけた。その怒号を聞いて男が自分のズボンに手を伸ばす。
「ぎゃんぎゃんうるせえな。これで口を塞いでやる」
「何を、……うっ」
 訝しさに目を向けたジョニィは、すぐにその顔を逸らすことになった。男が、自分の性器を取り出して近づけてきたからだ。興奮からか、男の性器は既に、緩く形を持っている。悪寒が走った。これから男が何をさせようとしているのか、分かってしまった。
「なにしてんだよ、ぶっ殺すぞ!」
 叫ぶジョニィの唇に性器が近づけられる。こんなもの口に入れてなるものかと、顔を逸らすと頬に亀頭が当たった。そのまま男はぐりぐりと亀頭を押しつけ始める。柔らかくぬるつく亀頭が、幾度もジョニィの顔をこする。不気味でしかない柔らかさを受けさせられ、気持ち悪さに寒気がするようだった。
「やめ…気持ち悪……」
 ジョニィが言う間にも男は、自らのペニスをくわえさせようと押しつける。そのたび窪みを持った先端が、太い部分が、柔らかさの残る幹が顔のどこかへ触れていく。
 ジョニィが自分の性器を押しつけられて顔を歪ませている。あの憎かった相手が。その姿は、男の征服欲を存分に煽った。
 先ほどジョニィの体を掴んでいた男は、抵抗するジョニィの頭を後ろから押さえ、向きを変えられないようにする。
「やめろって! 何させやがる、おい! 離せよ、離――…っ」
 それが何のための行動か悟ったジョニィの、今度は首に性器が当たる。首の側面に、男が性器をぴたぴたと触れさせているのだった。何度も触れる温いペニスの気持ち悪さに、ジョニィは叫ぶことも忘れ目を閉じる。
「さっさとしゃぶれよ。もし噛んだりしたら、どうなるか分かってるだろうな」
 男は、この状況とジョニィの反応に興奮しているようだった。先ほどよりも熱を持ったペニスが今度こそ唇に触れる。
「う……」
 強引に唇を割られると性器は歯に当たった。まだほんの少ししか入っていないとはいえ、いざ口へ触れさせられると、その質感は先ほどまでとは全然違う。口唇に触れただけでもその味が伝わってきそうだった。それだけで、喉まで粘つくような不快感を覚える。こんなものを舐めさせられるのは絶対に嫌だった。
 けれど、入れられてなるものかと口を閉じるだけ、亀頭を深く口唇で味わってしまう。僅かな動きにも男の性器は震え、そのたび、ジョニィはペニスの動きをリアルに感じさせられるのだ。
 しかしその状態も長くは続かなかった。男がジョニィの鼻をつまみ、息をできなくしたからだ。
「ちゃんとくわえろよ」
「! う、………ううっ! げふ、うっ!」
 呼吸をできなくなり反射的に、思わずジョニィは口を開けた。その隙に一気に男のペニスが侵入してくる。閉じる暇もなく、ほんの一瞬で口がいっぱいに開かれていく。苦しさから噛みつきそうになる。けれど、その動きは寸前で止まった。このまま噛み切ってしまえば報復にはなるのだろう。だが同性であるジョニィには、いくら他人の性器であろうとそんな恐ろしいことはできはしなかった。
 苦しさで喉が痙攣し、男の性器へと伝わっていく。ジョニィが苦しさから声を洩らすだけ、男は気持ちよさそうな表情になっていくのだった。
「ん……う、う」
 ペニスを通してくぐもった声が出る。歯を立てることもできず、ジョニィは舌を使い、必死で性器を追い出そうとした。だがその抵抗は無駄でしかない。舌などが男の怒張したものに敵うはずもなく、ジョニィの行動はペニスを舐めるだけに終わる。
「っ………!」
 ぬるりと、舌の動きで性器が滑った。亀頭の裏側へ舌を触れさせてしまう。慌てて引っ込めると唾液を飲み込んでしまった。性器へ触れた唾液は生ぬるくなっており、気持ち悪さから喉に引っかかる。
「ヤメロだの何だの言って、早速ペロペロしてるじゃねえか」
 男が笑う。そのからかいに反論することもできない。喉の奥まで性器が入っているからだ。同性のこんなものを入れられるのなどジョニィには当然初めてで、初めての苦しさから涙が浮かびかける。
 口の粘膜全てで男の性器を味わわされていた。口中が男の性器に触れ、唾液までこのペニスの味になるのではないかと、恐怖にすら似た感情を覚える。体中に味が浸透していきそうだった。生臭くどろつき、不快な苦さと熱を持った、この味が。
「ん、んぐ…う、う」
 性器を口に入れてからしばらく、男はジョニィが煩悶する様子を見ていたが、それにも飽きたらしかった。唐突にジョニィの頭を掴み、自分の腰を突きこみ始める。
「! ううう、んっく! う、はあ、んんっ…!」
 その衝撃にジョニィは声を出した。最奥まで入れられたと思ったペニスがもっと奥へ入ってくる。吐きそうになったところで引き抜かれ、舌の上をぬるぬると亀頭が這う。そうかと思えば再び奥までペニスに征服される。
「げほ! ……はあ、んう、ん」
 体の支えになるものもなく、あったとしても縛られた腕では掴むことなどできず、ジョニィは口を男の好きなように使われた。男はまるで女とセックスするときのように、緩やかに動かしていた腰をだんだんと早めていく。大振りに動いていた腰がだんだんと小刻みになり、喉の奥を何度も亀頭で突かれる。
 今にも咳き込みそうだった。なのに、それすらできない。亀頭が喉奥に当たって苦しい。けれどやはり、何もできない。苦しさから息を吸い込めば先走りの混じった唾液を飲み込んでしまう。飲みきれない分が口の端からだらだらと零れ、ジョニィの口の中だけでなく、顎にも服にも男の汚い汁が掛かっていった。
 舌の上を性器が這っていく感触は奇妙だ。でこぼこかと思えば平らになり、裏筋に引っかかっても突きこまれることでまた伸ばされ、固さも場所によって変わっていく。どの部分へ触れても不快でしょうがない。
「う……ん、う、ううっ」
 ぐちゅぐちゅと音がする。ジョニィは口で性器を受け止めている証である音を聞かざるを得なかった。耳の裏まで響くいやらしい音。こんな音が自分の口から出ているとは信じがたかった。
 いつ終わるとも知れないイラマチオは、完全に口を使ったセックスだった。男は腰を使い、強引にジョニィの口内を犯していく。口を塞がれ、頭を揺すぶられるジョニィにはろくに息をすることすらできない。意識は朦朧とし、うわんと耳鳴りがする。
「ぐ、んっく……うー…っ!」
 口内でペニスはますます大きくなっていた。唾液と先走り液でどろどろになった男根は、何の障害もなく、好きに口を弄んていく。角度を変えて舌に、喉奥に、口蓋に――あらゆるところへ性器をこすりつけられる。激しく揺すられた振動で、ジョニィの髪にまで先走りの汁が飛んだ。
「せっかくだから、俺もジョッキー様の体で遊ばせてもらうかな」
 後ろでジョニィを押さえていた男は、そう呟くと、ジョニィの胸もとに手を伸ばした。だが口腔を好きに使われるジョニィは、体も共に揺り動かされている。そのため思うように触れられなかったらしい。男はジョニィの背に自分の体を乗せ、後背位のような姿勢を取った。
「んっ!? んぐっ!?」
 服の上からジョニィの胸を撫でつける。何をするのかとジョニィは後ろに目を向けようとした。すぐに、こっちに集中しろとばかりに目の前の男に頭を掴まれ、腰を突き込まれる。
 男は狼狽するジョニィの胸を探り当て、服の上からその二つを摘んだ。そのまま、女にするように指でこすっていく。
「ひっ、う、うう」
 銜えさせられたペニスにだけ向いていた意識が胸へ向く。甘い疼きがジョニィを襲っていた。言いようのない痺れが胸から広がり、その手から逃れようとするも、逃げるとますます男は執拗に乳首をいじるのだ。その指が、ジョニィを感じさせるために愛撫を与えていく。
「う、っう、ひ、ぐ!」
 びくんびくんと、ジョニィは背伸びする猫のように身をよじった。唐突に胸を襲った刺激は切ないまでに甘い。あの事故に遭ってから、誰とも性的な接触など一切なかった体だ。ジョニィ自身も、性欲を覚えるような余裕も無かった。だからこれが久々に受ける快感なのだった。通常性感を覚える部位ではないのに、刺激に体がどうしようもなく悦んでいる。
 あっさりと二つの尖りは立ち上がり、ますますいじりやすくなっていく。まるでジョニィが自ら快感を欲しているようだった。思いがけない簡単な反応に、男が揶揄する。
「うーわー。ソッコーで固くなってやんの、チクビ」
「口の中もビクビクしてきたぜ」
 二人の言葉に羞恥が湧き上がる。男の性器を口に入れられるのは、ジョニィの意志と関係ないことだった。だから恥ずかしく感じる要素など無かった。せいぜい、洩れる声の情けなさを感じる程度だ。
 しかし今、胸をいじられて立たせているのは間違いなくジョニィ自身の反応なのだ。それもこんな状況だというのに。連れ込まれて強引にペニスを入れられているというのに、気持ちが良くなってしまっている。
「う…んん、ん…!」
 ジョニィの反応に気をよくしたのか、男は乗り気で胸を責めた。つまみ、こすり、撫で、ジョニィの快楽を引き出していく。そのたびジョニィは体を震わせ、高い喘ぎを零した。
「ん…………あっ!」
 そのとき両手が離された。安堵と同時に、たった今まで触れられていた胸が疼く。物足りなくなる。けれどすぐ、今度は服の中に手を入れられた。直に乳首に触れられジョニィの体にぞくぞくと快感が走る。
「あ、ああ、う……」
 手のひらで撫でられ、固くなった乳首がこすれる。そんな刺激も堪らなかった。口に何度も何度もペニスを入れられながら、胸を触られて気持ちよくなっている。ジョニィには今の自分が恥ずかしかった。なのに、気持ちがいいのだ。久しぶりに与えられる刺激に、性器が立ちなどはしないけれど、その分だけ上半身でめいっぱい感じる。
 気がつけば、苦しさから洩れていただけだったはずの声は、今までのセックスでも出したことのないような甘さを伴っていた。強引な愛撫に喘ぐ姿はさながら発情期の雌犬だ。今のジョニィは、快感を求め腰を振る、本能だけの動物でしかなかった。それも男のくせに、胸をいじられただけなのに、男相手に発情するどうしようもない淫乱だ。
「う……んん、ん…っ」
 そうして胸をいじられる間にも、口の中で性器が更に大きくなっている。何度も先走りが喉の奥に掛かり、ジョニィはすっかり、ペニスの味に慣らされていた。
 ペニスが口蓋をこする動きすら、甘いくすぐりのように思えてくる。性器の弾力と固さへの違和感が無くなっていく。
「はあ…、そろそろ出そうだ」
 そんな永遠に続くかと思われた時間は、恍惚とした男の声音で終わりを見せた。
「せっかくだから、顔に掛けてやれよ。どろどろに汚してやろうぜ」
「ああ、いいな、それ」
 もう一人が提案し、それに男も同意を示す。ニヤニヤと笑い、速度を上げて腰を突き入れた。『顔に掛ける』――という言葉にジョニィは現実感を取り戻したが、もはやどうしようもない。男の吐精を受ける以外に選択肢は無い。
「ん……っ」
 ずっと掴まれていた頭がようやく解放される。ジョニィはすぐに顔を引いた。やっと口からペニスが引き抜かれ、ぽたぽたと、飲みきれなかった唾液がまた上着へ落ちる。
 好きに使われたせいで口が思うように動かない。後ろから押さえ込まれているおかげで倒れはしないが、暴れたせいで腕も締め付けられて痛む。荒く呼吸をしながら、息を整えようかとジョニィはぼんやり考えた。
 そこに、正面から熱いものをビシャリと掛けられた。
「うっ!」
 反射的に目を閉じるジョニィの鼻に、髪に、額に、顎に、どんどん沸騰しそうなほど熱を持ったものが掛けられていく。男は何度も断続的に精液を吐き出し、その全てをジョニィの顔に掛けていた。粘度のある液体は、掛かってもすぐには落ちていかず鼻孔を刺激する。生臭さに吐きそうになる。
「うっわ、精液まみれ。こりゃひでぇ」
 男たちが笑い合う。ジョニィは、顔射に呆然としていた。顔へ口淫の証を残され、汚されたのだとはっきり自覚したからだ。
 先ほど胸をいじっていた男はジョニィから離れ、顔に精液を受けた哀れな姿を観察していた。そのときになって初めて、ジョニィは男のズボンの前が張っていることに気がついた。足に感覚が無いため押しつけられても気がつかなかったが、男は、ジョニィの乳首を触りながら勃起していたのだ。
「……ティッシュ。よこせよ」
 ようやく絞り出せた声は情けないほどに掠れていた。ずっと口を開かれていたのだ、仕方がない。まだ終わりではないと悟らされたものの、せめて顔についた精液を拭き取りたかった。だがその願いはあっさりと却下される。
「後でやるよ。その前に、俺にも出させてもらおうか」
 そう言うと、先ほどまでジョニィを押さえていた男は正面からジョニィを突き飛ばした。ジョニィの足ではその衝撃を支えることが出来ず、簡単に床に転ばされる。散々に痛んだ腕が勢いよく床に当たり、その上に自重で押しつぶされ、この上なく痛んだ。
「い、いてっ!」
 腕からは血が出ているかもしれない。決して大げさではなくだ。
「あ。まだ縛ってたっけ。このままだとやりづらいし、解いてやるよ」
 解いたところでジョニィには逃げられない。男は今までの様子でそう判断したらしかった。残念ながら、それは事実だ。
 ようやく腕を拘束していた縄を解かれ、ジョニィの体は少しだけ楽になった。まだまだ痛むもののやっと自由に動かせるのだ。寝ころんだ体勢のまま腕を見ると、やはり縛られた部分は真っ赤になり、血が滲んでいた。
「ちくしょう、こんな目に遭わせやがって…! その上またあんなことさせる気かよ! このキチガイどもが! ちんこ潰れて死ね!」
 怒りを露わに怒鳴りつける。それを無視すると、先ほどジョニィを押さえていた男はズボンの前を広げた。そしてジョニィの傍へ腰を下ろす。
「精液まみれの顔で言ったって迫力ないぜ。それに、さっきとは違うことだよ」
「……違うこと? って、おい、何をする!」
 男がジョニィの上半身へ手を伸ばしてくる。それを止めようとした腕を、今度はもう一人に押さえられる。上着に触れると男は、そのまま服をまくりあげた。ジョニィの胸もとが露わになる。
「何する気だ! この変態野郎!」
 まだ、先刻の出来事からさほども経っていない。ジョニィの乳首は立ち上がったままだった。
「随分と胸をいじられるのが好きみたいだからさあ。もっと良くしてやるよ」
 言って男は、床に這うジョニィの乳首にペニスを押し当てた。亀頭の先端と乳首を合わせ、窪みの部分に入れようとでもするかのように、何度もこすりつけていく。
「な、……な、やめ…止めろ、気持ち悪い」
「悪い? イイ、の間違いだろ。男のくせに」
「ああっ!」
 男は胸のもう片側に手を伸ばし、ぐいと摘んだ。大声が出る。口に性器が入っていたさっきとは違い、今は自由に声を出せる。それは不幸なことだった。ジョニィの喘ぎが部屋にはっきりと響いてしまうのだ。
「ほら見ろ。そんなに胸がいいなら、ここに出してやるよ」
「っん、あ、出すな……」
 片側の胸を指でいじられ、もう片側は性器の先端で責められ。ジョニィの声は、情けなくもまた喘ぎになっていく。ペニスを乳首に押し当てるという異様な光景。信じられない出来事。逆にそれが興奮を呼ぶ。
 先端だけでなく、男は裏筋やカリ首を押し当て、ジョニィの乳首の感触を味わっていった。少し動くたびにジョニィの上半身は快楽に身もだえ、ああ、と吐息に熱がこもる。
 だんだん男は、乳首でペニスをこすることに熱中していった。片側の乳首から指が離れる。すると今度は、腕を押さえていた男が手を伸ばしてきたのだ。ジョニィの胸は二人にいいように弄ばれていた。
「う……んっ、あっ、はあ、あ…!」
 じたばたと体をくねらせ、首を振って快楽に耐える。相手が変わればやはり触れ方も違う。今度の男は、荒々しくジョニィの胸を虐めていた。だがそれが悦い。右は、ペニスでくすぐるようにこすられむず痒い。左は荒っぽい動きで責められる。この二つを同時にされると両の感覚が混ざり合い、体が疼きどうしようもないのだ。
「随分お楽しみじゃねえか。俺もやってやるよ」
 腕を押さえていた男が立ち上がった。そして、もう一人の反対側に座り、一度しまった性器を再び取り出す。さすがに、射精したばかりのペニスは萎えたままだった。それをもう片方の乳首に乗せ、もう一人がするように、先端をぐいぐい押しつけ始めた。
 二人の男が胸に性器をこすりつける。それは異様な光景だ。
「なっ、あ、ああ…う、あ、頭おかしいんじゃ、……っん、あ、ないのか! はあ、お前ら…っ」
 自身に起きているあまりの出来事に、ジョニィは驚いて大声を出した。何をするのかと瞠目する先にあるのは、二本のペニスだ。明らかにおかしい状況だ。
 けれど、おかしいのに、おかしいはずなのに、胸をペニスで責められ、ジョニィの言葉は喘ぎになってしまう。それも片方の男だけが勃起しているというアンバランスさが、余計に興奮を煽るのだ。
「アンアン喘ぎながらそんなこと言うなよ」
「喘いでなんか……っあ! ん、うああっ!」
 ジョニィが反論する間にも、胸は男の尿道口で刺激され、先走り液でぬるぬるに蕩けていく。
 めったにない経験は、ジョニィだけでなく男も興奮させたようだった。まだ射精していない側の男が性器を激しく動かした。
「ひ、熱い……!」
 不意に乳首が熱くなり、ジョニィは目を閉じた。どくどくと、胸に何かが掛けられる。精液だった。男はこの状況に興奮し、乳首にペニスを押しつけるだけで達してしまったのだ。
「あ、あっ!」
 何が起きているのか自覚しても、すぐには射精は終わらない。むしろ男が精液を吐き出していると知ってしまった分、射精を受ける乳首に男の精液が入っていくようで、その錯覚に体が熱くなる。本当に胸の中に精液を入れられてしまうのではないか。そんな馬鹿げた想像もジョニィにとっては真剣だった。
 びくびくと男のペニスが震え、何度も勢いよく白濁を零す。乳首から精液が垂れていき、床へと落ちる。
「ははっ、まるで母乳だな」
 本気か冗談か分からぬ声で男が言う。いくら白濁が胸から垂れているとはいえ、ジョニィはれっきとした男性なのだ。悔しさから唇を噛む。
 二度連続で玩具にされたジョニィは、体力も精神も限界に近かった。視界の隅に自分が乗っていた車いすを見つける。そういえば、まだあれから数十分しか経っていないのだ。何だかここに連れ込まれたのがもう何時間も前だったように思え、ジョニィは軽い目眩を覚えた。



 付着した精液を拭き取ると、男たちはジョニィを机に仰向きで乗せた。そして今度は机に腕を縛りつける。
 殴られるだろうと思っていたジョニィは、この意図の読めない行動にいくらか怯んだ。
「こんな所に乗っけて、何のつもりだ……! 殴りでもするなら、さっさとしろよ」
「まだそんな口を叩く元気があるのか。こりゃあ、たっぷり楽しめそうだな」
 やはり、男に殴るような様子はない。それならばなぜ縛り付けたのか。その疑問の答えは、もう一人が語り出した。
「殴って痛い思いさせたって、殺しでもしない限り、あー痛かったで終わりじゃねえか。それじゃつまらないし、殺しまでやる気はないんだよ」
「…動けない俺を連れ込んどいて、お優しいことで」
「俺たちはもっと、後々まで響くようなデカいショックを喰らわせたいんだ」
 ジョニィが皮肉を言っても態度が変わらない。こうなると逆に、怖いものがある。まさか殺すまではいかないでも、腕を切り落としたり、目を潰したりする気ではないのだろうか。想像の恐怖で、体に緊張が走る。だが、それもやはり違っていた。
「要するに、好きな子を取ったお前を、男相手にヨがらせてやろうってことさ」
「は……」
 ジョニィは耳を疑った。一体、何という下らない計画なのか。そんな意味の分からない目的のために、解放後に自分たちが逮捕されるリスクを犯してまで、ジョニィを連れ込んだというのか。
 この絶句を、男たちは恐怖によるものだと思ったらしい。喉の奥で笑い声を立て、机の上から見下ろしてくる。
「これから二人で散々突っ込んでやるよ。さて、動かない足だと、どのぐらい感じられるんだろうな」
「お前ら頭悪いのか? 俺の下半身に感覚は無いよ。そんな粗末なもん突っ込んでどーにかなると思うのは、大間違いだね」
 下半身に感覚が無い。それは、認めたくないことだが事実だった。感覚があるように見せかけ、適当に痛がっている振りでもすれば相手は満足するのかもしれない。けれど認めたくない気持ちから、逆に言ってしまった。いくら直視したくない事実でも事実には変わりないのだと。
 男はジョニィの言うことに返事をせず、ズボンと下着を脱がしに掛かっていた。ほんの少しも足を動かせないジョニィはされるがままだ。簡単に剥ぎ取られ、ぱさりと衣服が落ちる音がしても気にならなかった。突っ込むでも何でも好きにすればいい。苦痛も快感も湧き上がりようがないのだから、胸を責められたときのような耐え難い屈辱感はないはずだ。
「いつか、お前にこうしてやりたいと思ってたんだ」
 服を脱がしていなかった方の男は、自分の性器を扱いて勃たせていたようだった。まだ完全に勃起してはいないものの、一応臨戦体制にはなっている。
 下半身だけを脱がせたジョニィの足を男が持ち上げ、挿入しやすい姿勢を取らせた。そして数度位置を整えると、予告することもなく一息に体を押し込んでいく。ぐちゅ、と下半身から生々しい音がするのを、ジョニィはどこか他人事のように感じていた。挿入されても何の感慨も無かった。
「どうだよ、半分ぐらい入ったぜ」
 痛いだろうとばかりに男が言うが、ジョニィにはやはり、何ともない。だがそれを幸運だとはとても思えなかった。
「何ともないって言ってるだろ」
 不機嫌に吐き捨てる。唯一良かったことといえば、男の計画がこれで終わることぐらいだろう。挿入されたところで何ともないのだから、続行したところで意味がないはずだ。
 机にくくられた手が痛い。だが、それだけで他は何ともない。面倒なだけだ、さっさと離して欲しい。ジョニィはそう考えていた。しかし次の瞬間、全く予想だにしないことがジョニィを襲った。
「そうかよ、じゃあ、全部入れたらどうだ」
 男がそう言い、性器の全てをジョニィの中に入れた刹那だ。体の一番奥、男のペニスの先端が触れる場所から信じられない感覚が湧き上がってきた。
「――――うっ!?」
 下半身が動いた頃にも、意識したことすらなかったほど深く。その位置に確かに、大きな何かが当たっているのを感じた。内側から圧迫し、いっぱいに広げる何か。それは確実に男の性器だ。
 ぞくりと怖気だつほどの衝撃がジョニィを支配する。今まで一度も感じたことのないほどの深みだった。傍目にも明らかなほど、ジョニィは狼狽していた。まさか、こんなことがあるはずがない。下半身は痛みすら感じることができないのだ。こうしてペニスを挿入され、それを奥で感じ取ることなど、できないはずだったのだ。
「やっ、ま……待て、なん…何だこれ、何これ……」
「なるほど、この辺までくると感覚があるのか」
 挿入されるまでの気丈な態度はこの瞬間に崩れ、ジョニィは明らかな困惑を見せた。一体何が起きているのかと起き上がろうとし、両手を縛める紐の苦痛に顔を歪める。
 下半身が動かなくなってからも上半身は動く。当然のことだ。つまり、性器の全てを収めたことで、先端が感覚のある場所まで届いたらしかった。
 足の間には何も感じない。なのに奥にだけ何かが入っているのが分かる。信じられないほど奥だけを、広げられている。ここまで奥へ来てしまえば痛みは無かった。あるのはただ、今まで一度も受けたことのない衝撃だけだ。
 男が腰を押し込み、深い部分にますます感覚を与えてくる。
「う、うわっ、うわ……なんだこれ、気持ちわる…っ気持ち悪い、やめろ!」
 少し動かされるたび、奥を突かれているのを感じる。本当に気持ちが悪いのか、初めての感覚が恐ろしいだけなのかも分からなかった。似た経験をしたことがないのだ。度の過ぎた訳の分からない刺激は、何も理解できないほどの混乱を連れてくる。
「いい反応じゃねえか。もっともっと味わってろよ、初めて突っ込まれたのがどうなのか!」
「ひ、あ………あ、ああああ! うあ、う、…ううっ!」
 男が深くまで入れた性器を引き抜き、また一番奥まで押し込んだ。ペニスの先端がジョニィの最奥へ届く。性器が体の奥を突く、押し込まれるような動きにジョニィは叫んだ。けれどそれで男が動きを止めるはずもない。むしろ何も感じないと言っていたジョニィが見せた大きな反応に、やる気が出ているのだった。ペニスが体の奥から離れ、突かれた内側が元へ戻ろうと動く。その慣れない動きを感じる間もなく、再び奥へ挿入される。
 数度突かれ、痛いのかと思った。けれど違う。体の奥に性器を入れられるのは、体中に震えが走るけれども痛くはなかった。
 何が何なのか分からない。早く解放されたい、と思う間に何度も性器がジョニィの孔を突く。
「う……ううっ、ああ、っく、んんん……!」
 あまりにも分からない感覚に、ジョニィは混乱から泣きたくなってきていた。何が起こっているのか理解できない。性器が体の一番奥を突いて離れると、体中にぞくりと寒気が走る。けれどそれは不快なわけではない。
「ああ、あ、うっく、うああ!」
 腰をぶつけられる音。下半身を性器で掻き回される音。それがジョニィの耳にははっきりと聞こえていた。その音の回数だけ、ジョニィはペニスを奥まで入れられているのだ。耳に届き続けるその音は、まるでジョニィが何度この刺激を連続して受けているかの指標のようでもあった。
 そうして何度となく体の最奥に性器が触れるのを感じるころには、体が突き込まれることに慣れてきていた。
「ん……あっ、あ、ひあ、っあ…!」
 もう、これが何なのか、どう感じれば良いのかも分からない。当然のように入ってくる性器を拒みもせず受け入れ、好きなように突かれ、離れてはまた突かれる。それだけだ。
 体中に広がる痺れは少しずつ大きくなってきていた。一度突かれるごとに、追い上げられていくようだった。強い衝撃が来ては、それが引かないうちにそれ以上のものが来る。そしてそれが残ったままに、また体内を性器が満たす。一体、このまま追い上げられるとどうなってしまうのか。ジョニィに浮かんだのは恐怖に近い好奇心だった。
 もっと、もっと突かれたい。何度も激しく孔の奥を性器でこすられ、どうなってしまうのか感じたい。だってあんな意味の分からない感覚が、もう、体に馴染んでしまったのだ。押し込まれるたびに溶けそうに震えるのだ。ぞくぞくと体を駆けめぐるものは体が震うほどの刺激となり、刺激はもはや、ジョニィにとって快感へと変わっていた。
「うう、はあ、あ、んん…!」
 とても冷静には処理できない感覚に、頭が麻痺しているのかもしれない。何も感じるはずがなかったのに、体に快感が駆けめぐる。
 ゆっくり、少しずつ少しずつ、訳の分からない刺激が快感へ変わっていく。だが、このまま僅かずつ追い上げられていくかと思った性感は、次の瞬間突然最高値まで押し上げられた。
「ん、ん……あ! ああ、うあああああ!」
 もうこれ以上はないと思ったよりも更に奥に熱がぶつかる。細く鋭く、穿つように当たるそれが何なのか、ジョニィはもう分かっていた。今日二度も受けさせられたのだ。一度は顔に、もう一度は胸に。
 その熱を受けた途端、ジョニィは軽く意識を飛ばしていた。上半身が何度も強ばり、その激しさに思考を奪われていた。精液を出されるたび、掛けられた場所を中心にとてもやりきれない熱が広がっていく。男が全てを吐き出し終わってからも体は熱いままで、どこかへ飛んでしまったようだった。
「う、んうう……は…はあ、あー……」
 体を無意識に動かし、知らないうちに高い声を洩らし、ジョニィは初めての後孔で受ける絶頂をやりすごした。しばらく経ってからも体は思い出したようにびくんと震え、跳ねる。
「うわあ。すげぇ、突っ込まれただけでイッちまったよ。奥もビクビクしてやんの」
 その声もジョニィには聞こえない。ただひたすらに、絶頂の余韻を味わい、喘ぎを吐息に混ぜて零している。
「次は俺にもやらせろよ。中出しされたら必ずイケるようになるまで犯りまくってやろうぜ、ジョッキー様を」
「そうだな。精液だけでボテ腹になるぐらいまで、たっぷり楽しませてもらおうか」
 くく、と笑う声が聞こえたのを最後にジョニィの意識は疲労で途絶え、これまでのこともこれからのことも、考えられなくなっていった。

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なんかエライ疲れた。すごい疲れた。途中で何度も体力が切れました。めちゃ楽しかったけどかなり真っ白な灰になった。てかここまで話がないと、ジョニィですと言ってていーのか疑問だ。似た表現ばっかですみません。



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