『ガルーラの倉庫の隠しサービス』


沢山の施設が並ぶポケモン広場。
ここはポケモン救助隊ならば誰もが利用するスポットだ。
冒険に役立つ道具を販売するカクレオン兄弟の店、
お金を預かってくれるペルシアンの銀行。
他にも便利な施設がいくつもあるが、
中でも最も救助隊に愛用されているのが「ガルーラの倉庫」だ。

気のいいガルーラおばちゃんが経営しているこの施設は、
冒険などで手に入れた道具を無償で預かってくれる。
道具箱には限りがあるので、大量の道具を預けておけるこの倉庫は
多くの救助隊にとって非常にありがたいというわけだ。

そんなこの倉庫には、実はとあるサービスが存在した。
一般には公開されていないこの隠しサービスは、特定の客にのみ教えられ、
それをしてくれるよう頼んだ相手にのみ行われるという。


ブースターの少女が、道具箱を提げて倉庫にやって来た。
彼女も救助隊をしているのだろう。

「おばちゃん、こんにちはー!」
「あらあらブースターちゃん、今日も元気だねぇ。どうするんだい?」

ブースターの元気な挨拶に、ガルーラは微笑む。
ブースターは道具箱を開け、いくつかのアイテムを取り出し、カウンターに置いた。

「これ、みんな預けまーす!」
「はいよ! しっかり預かっておくからね」

カウンターの上のアイテムを、ガルーラは片腕で抱え込む。

「えーと、それと…私も預かって!」
「ふふっ、最近多いねぇ。さぁ、入っておいで!」

ブースターは少し恥じらった後、奇妙な頼みをした。
その言葉を聞くと、ガルーラは嬉しそうにカウンターを開け、
ブースターと共に店内の奥へと入っていった。


「さて、じゃあ始めようかねぇ」
「うん!」

その言葉を聞くと、ガルーラはブースターを抱き締める。
ブースターはこれから起こる事にウキウキしているようだ。

「ふふっ、いただきま〜す!」

ガルーラは舌なめずりをし、大きく口を開けてブースターを放り込む。
そして、舌の上に乗ったブースターを舐め解した。

「んっ……おばちゃんの、大きな舌……」

ブースターは口内で気持ちよさそうに舌の洗礼にあっていた。
……そう、隠しサービスとは「ガルーラに食べてもらえる」ということなのだ。

「レロ、レロ……あぐ、あぐ……やっぱり美味しいねぇ、ブースターちゃんは」
「あっ…! …ありがとう、おばちゃ……んっ…!」

舌だけでなく甘噛みも加わり、
ガルーラの口の中とブースターの体は涎まみれになっていた。
口から溢れ出た唾液が床の上に溜まり、小さな池のようになっている。

「さぁて……そろそろ呑み込むよ?」
「ま……待ってました……」

悶えながら微笑んでいるブースターの声を聞き、
ガルーラはブースターを徐々に呑み込んでいく。
早く獲物を入れたくて仕方ないといった様子で動く喉の穴に、
ブースターは少しずつ落とし込まれていき……

ゴックン!

嚥下音と共に、唾液で濡れていたブースターの体はズルッと喉の中を滑っていった。
やがて胃袋に到達し、ガルーラのお腹が少し膨らむ。
とうとうブースターは、お腹の中に入ったのだ。

「ゲェップ! …あらら、ついゲップが出ちゃった…。
 ブースターちゃん、ごちそうさま! 今日も美味しかったよ!」
「エヘへ、ありがとうおばちゃん…今日も食べてくれて」

大満足といった感じの笑顔で、ガルーラは自分のお腹を撫でる。
外からは見えないが、その中にいるブースターも嬉しそうだ。

お腹の中というのは、わからない人にはわからない世界だが
好きな人にはたまらなく素晴らしい空間だ。
そこにいつでも入れてもらえるというのだから、
好きな人にとってこのサービスはまさに最高といえる。
気さくで豪快な性格で、体の大きなガルーラだからこそできるサービスだろう。

「じゃあ、出たくなったらいつでも言っとくれ!
 それまではおばちゃん、ブースターちゃんをしっかり「預かっておく」からね!」
「うん! ゆっくりさせてもらうね!」

ガルーラはお腹をポンと叩き、ブースターは胃壁に寄り添って寝転がる。
サービスだから当然と言えば当然だが、ガルーラは
呑み込んだポケモンを胃液で消化しようとはしない。
だから中のポケモンは安心して胃袋の中を堪能できるのだ。

「さて、店番に戻ろうかねぇ」

のっしのっしと歩き、ガルーラはカウンターの前へ戻る。
ほどなくして、別のポケモンが道具箱を提げてやって来た。

「おばちゃん、こんにちはー…ってあれ? おばちゃん、ちょっと太った?」
「ああ、気にしないで気にしないで! さっき美味しいごはんを
 食べてきたところだから、それでちょっとお腹が大きくなってるだけだよ!」

どうやらこのポケモンは事情を知らないようだ。
ガルーラは自分のお腹を見て、このお腹が今よりずっと膨らんだ時のことを思い出す。

…そう言えば、この前ウインディくんを食べた時は大変だったねぇ。
お腹がパンパンに膨らんで店番に出たから、妊娠かと思われて大騒ぎになって…。
でもあの味と満腹感はたまらなかったから、また食べてあげたいねぇ〜。

「…あの、おばちゃん?」
「あ、ごめんよ! ちょっと考え事しててね。で、どうするんだい?」
「えっと、このアイテムを……」

ガルーラの倉庫は、今日も人気だ。


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