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サーナイト小話 (胎内回帰)
日時: 2014/08/28 03:36
名前: C◆aUs8j9dxGcY

 マスターと私は久しぶりに、お互いが初めて出会った場所に戻ってきていた。毎日毎日、庭師の方が丁寧に手入れを行ってくださる、美しい花壇と植込みに囲まれたパルテール街道。互いが一目ぼれのような形で出会い、旅を始めてからは中々戻ってくることはできなかったが、それでも私たちにとっては思い出深い、そして大好きな場所だった。
 マスターが庭園の持ち主に事情を話し、一部を貸切にさせてもらえないかと頼んだところ、いつの間にか話が大きくなっていき、最終的には多くの人が集まる1つのイベントが出来上がってしまった。さながら西洋の結婚式のような会場に最初は戸惑ったが、多くの人が私たちを祝福してくれることに悪い気はしなかった。

 「式」は厳かに行われた。そして最後の最後、ついに初めてメガシンカする時がやってきた。手に握られているのは、虹色に輝く不思議な石。なんでも、トレーナーとポケモンの絆に反応してすごい力を発揮するらしい。掌がじんわりと熱を帯びる。石が発する熱なのか、それとも緊張による自分の熱なのか分からなかった。
 
 マスターの左腕にはメガリングと呼ばれる、これまた不思議なブレスレットがつけられていた。本当はマスターとお揃いのものがよかったなと思うこともあったが、私たちの間には強い絆があるのだ、と思うと自然と頬が緩む。

「ここまで長かったね。ほんとに」
「ええ。マスターが頑張ってくれたおかげですよ」 

 お互いえへへと顔を見合わせる。メガリングとメガストーンを手に入れる旅は険しく、そして長かった。何度も危険な目にも遭ったが、その度に二人で力を合わせて乗り越えてきた。旅が終わるころには、メガシンカするために必要な絆でお互い結ばれていたように思える。

 やがて、どちらからともなく近付いていき、私が抱き着かれるような形で抱擁をする。マスターも緊張しているのか、速い心臓の音と熱い体温が伝わってくる。私も緊張していたが、マスターは私とは比べるまでも無いほどに緊張し、体が熱くなっていた。私の方へ一方的に流れてくるマスターの体温が、じんわりと私の体を温め、私の中の幸せな気持ちをぽかぽかと温めていった。

 目と目で会話をし、どちらからともなく離れる。お互いに1つ頷くと、マスターは左腕を高く掲げる。手の中のメガストーンが辺りを白く染め、ついにメガシンカが始まる。
 体がふわりと浮き上がるような感覚を覚える。足の先から何か力が登ってくるかのような、それとも頭から足の先まで降りてくかのような、体中から溢れ出した力が自分の体を駆け巡る。

 白い光が収まり、しばらくの沈黙の後、観衆から大きな歓声が地面を鳴らすかのように湧き起こる。今日が大安吉日であることも、結婚式のような会場でメガシンカすることも、全て私の姿がこうなることを予想していたかのようだった。
 私の姿はまるで、純白のウェデイングドレスを身に纏った新婦さんだった。この衣装に思いを馳せることは度々あったが、ポケモンである私は着ることは無いだろうととうの昔に諦めていた。それだけに、この姿になれたことは感慨深いものがあった。

 口を開けたままポカンとしているマスターを、メガシンカによって強くなった力で抱き上げる。抱擁ポケモンとして、この感謝の思いを抱擁で伝えられたらいいなと思い、ぎゅっと強く、強く抱きしめた。

「マスター、ありがとうございます」

 鳴り止まない歓声が、私たちをいつまでも包んでいた。
メンテ

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Re: サーナイト小話 (胎内回帰) ( No.1 )
日時: 2014/08/28 03:37
名前: C◆aUs8j9dxGcY

 マリッジブルーとでも言うのか、燃え尽き症候群とでも言うのか、あれから私は頭の中がごちゃごちゃとするようになった。靄がかかった思考から何か解決の糸口を引っ張り出そうとして見つかったのは、得も言われぬ不安だった。「目に見えて」苦労して得たものが、「目に見えない」絆だということがたまらなく不安に感じられ、もしかして私とマスターを繋ぐものは、実は何も無いのではないか、と。

「マスター、私はどうすればいいのでしょうか」

 マスターと私は、とある宿のテーブルを挟んで考え込む。こんな漠然とした不安にも真剣になって解決法を考えてくれるマスターはやっぱり大切な人だと思える。

「メガシンカが原因だとすれば、もう一度メガシンカすれば何か分かると思うけど… バトルじゃない時にメガシンカすればきっと、この悩みの解決だけに集中できるんじゃないかな」 

 そうですね、と頷く。今の時点ではメガシンカしても何か得られるかどうかは分からなかったが、今まで考えてきて分からなかったことをどうにかしてくれるのではないか、という期待はあった。

「じゃあ、準備は良い?」

 メガリングとメガストーンが白く輝き、私たちを中心に溢れた光は窓を内側から揺らし、久しぶりにメガサーナイトに進化した私は、まず掌を睨み、足元を見て、そして腰回りを確認するようにして手を添えた。比喩表現ではなく、頭の中の靄が吹き飛ばされていったのが分かる。ああ、私はわがままだったんだ。マスターの全てが欲しかったんだ。

「私、分かりました。私、マスターが欲しいです」
「え?」
「私はわがままなので、もうメガシンカの絆じゃ足りません。もっと、目に見える繋がりが欲しいんです」
「目に見える繋がりかあ。そうだね、君の為ならいくらでも協力するよ」

 でもどうやって?と首を傾げるマスターを横目に、自分のサイコパワーを胸の前に集める。徐々に歪んだ空間が、黒い塊として形付き始める。この力を使うのは初めてだが、メガシンカした自分にはたやすい行為だった。

「サーナイトのポケモン図鑑での説明、知ってますか。私たちサーナイトという種族は、トレーナーのためならブラックホールを作り出すこともできるんです。マスター、今からこの中に入ってもらえますか」
「待って、これ大丈夫なやつだよね? 危なくない?」
「大丈夫です。危ないと言うよりむしろ、すごく安全になる思いますよ」
「ブラックホールに入ってどうするの?」
「それはちょっと… 言うのは恥ずかしいと言うか…」

 思わず目を逸らす。ここに来てやっと、自分の行いが恥ずかしくてはしたないものだと気付き、逃げ出したくなってきてしまった。

「やっぱりやめましょう。もう私は大丈夫ですから」

 そう言うや否や、マスターはブラックホールに飛び込み、黒い靄に包まれ消えた。足元にどさりとマスターの着ていた服が散らばる。気のせいか、最後に見たマスターの顔はいたずらっぽく見えた。こうなってしまったらもう後には引けない。

「マスター、聞こえますか? このブラックホールをマスターごと私の体の中に取り込みます。大丈夫です、怖くないです」

 自分でも怪しいセリフだな、とおかしくなってきてしまった。拳ほどの大きさのブラックホールが、ゆっくりと自分に近付いてくる。そして、黒い靄が下腹部に染み込んでいき、消えた。

「これで、ブラックホールが私の体の中に入りました。今から少しずつサイコパワーを弱めていって、マスターをブラックホールから解放します。 …何があっても驚かないで下さいね」

 全神経を下腹に集中させ、ゆっくりとサイコパワーを制御すると、むにりと異物感が現れる。熱を持ったそれは徐々に元の大きさを取り戻し、私を内側から押し広げていく。小さく膨らんだおなかをぷにぷにと押してみると、小さいながらもはっきりとそこにマスターが存在していることが分かった。
 …もし私がこの指を強く押したらどうなるのか。この膨らみは簡単に潰れ、下腹部はすぐに元の大きさに戻るだろう。大切な人の命までも独占しているこの現状に身震いした。これは繋がりでは無く、一方的な支配だ。首を振って邪な考えを掻き消すが、自分が欲していた繋がりを越える関係性は、ひどく素晴らしいものだと思えた。

 抱擁を越えた愛情表現は、抱擁ポケモンとしての本能を揺り動かすには十分すぎた。この快感をもっと味わうために、さらにサイコパワーを緩めて再びマスターが大きくなり始める。胎内が無理矢理押し広げられて体が悲鳴を上げるが、頭では気持ちいいと思うことを止められなかった。内臓が圧迫され、股から体液と血が混ざったものが漏れ出る。

 胎内の柔らかい肉がどんどん伸びていくが、やがてこれ以上は体が壊れてしまうのか、臨月を迎えた胎児ほどの大きさで膨らみが収まる。

「マスター、分かりますか? “私の中“って言うのは、そのまま私の胎内なんですよ。どうです? 驚きました?」

 私のおなかがもこもこと揺れる。マスターが胎内の密閉された空間にいても苦しくないように、超能力と催眠術をかける。これでマスターは私の中にいても快適に過ごせるだろう。胎内の出口はぴっちりと閉じられており、私が何らかの行動を起こさない限り、マスターと私は繋がったままだろう。

「私の中はどうですか? 気持ちいいですか? しばらくの間、私にマスターを独り占めさせて下さいね。きっとすぐに卵の殻に包まれて、産まれてきちゃうと思いますけど」

 おなかを軽く撫でるとふと気付いた。マスターが出てくるには、私の雌の部分を通らないと出てこられない。今更恥ずかしいとは思わないが、その刺激と快感が私をどのようにさせるのだろうか。私はお母さんになるのか、それとも雌になるのか…

「マスターが出てきた時は赤ちゃんってことになるんでしょうか、それとも…」

 ふふふ、と微笑んで大きなおなかを見つめる。これからの出来事を楽しみにしながら。
メンテ
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