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Pagbabalik
日時: 2014/03/10 18:53
名前: C◆aUs8j9dxGcY

やあ、こんにちは。

このお話は、情景描写も含めて、基本的には僕がこんな風にお話しをして進んでいくよ。

お話の内容はunbirth、いや、胎内回帰というのが正しいのかな。僕には定義がよく分からないや。

お話の内容や文体が苦手感じたらすぐに読むのをやめてほしい。特に、純粋な捕食行為を期待している人には、このお話はきっと合わないと思う。

ふう……

それじゃあ、始めるよ。


え?僕は何者か、だって? ふふっ、僕が誰だとか、君が誰だとか、なんでこんなに体の大きさが違うだとか、そんなことはどうだっていいじゃないか。
メンテ

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Pagbabalik 1 ( No.1 )
日時: 2014/03/10 18:55
名前: C◆aUs8j9dxGcY

君は背中に暖かく、柔らかな感触を得て目が覚める。
君の体はその柔らかいものに少し沈み込みながらも、適度な弾力によって体を支えられている。

「やあ、目が覚めた?」

柔らかいものがびりびりと震える。一度止まったその震えは、一呼吸置いて再び震えだす。

「君は今、仰向けに寝ている僕のおなかの上に乗っかっているんだ。どう、ふわふわとしていて気持ちいいかい?」

ここで、僕の方が恥ずかしくなって黙ってしまう。 
少し間を置いてから、再びおなかが震えだす。

「僕はね、君をおなかの中に入れたい。君がいるあたりは丁度僕の胃袋がある辺りなのかな。そこじゃなくて、もうちょっと下。今君がいるのは、僕の子宮がある辺り。僕は、君を子宮の中に入れたいんだ。」

「体を起こすよ。僕の手のひらに乗って。」

僕は、片手に軽く収まってしまう大きさの君を優しく手のひらに乗せる。
僕が体を起こすのと同時に、君の乗った手は下の方に動いていく。
自然と君は僕のことを見上げる形になる。

「僕が君を子宮の中に入れたい理由、それは『君を守りたい』。これじゃ駄目かな?」

あまり大きく足を広げたらはしたないと思ったから、僕は少しだけ足を広げる。
そして、君の乗った手をその広げた足の間にゆっくりと持っていく。

「ほら、見てごらん。ここが僕の子宮へと繋がる道。君は、今からこの中に入るんだよ。」

君の乗っていない方の手でゆっくりとそこを押し広げていく。ぬらぬらと濡れたピンク色の肉が現れるとともに、雌の匂いが淡くも香り出す。

「やっぱり怖いかな? ……でもね、僕はもう我慢できないんだ。ね、いいよね? ゆっくり、ゆっくり行くよ。」

君の乗った手が、ゆっくりと僕の体の入口へと運ばれていく。そこに近づいていくにつれて、鼻に入る香りも濃くなっていく。
君の視界が一面ピンク色になったころ、僕の手の動きが止まる。

「一つ、深く深呼吸をして。これから、君をこの中に入れちゃうよ。ここが本当はどんな風に使われるか分かってるよね。本来の使われ方をしないから、きっと君の体への負担は大きいと思う。……だけど、それ以上に気持ちよく、幸せになれるから。」

入り口を広げていた手をそこから離し、僕も一つ深呼吸をする。今までの言動が突然恥ずかしくなってしまった。少しの間止まる時間。やがて僕の中で決心がつく。
手のひらに乗っている君を、反対の手でそっとつまみ、さっきまで君を乗せていた手で、今から君が入る道を強く押し広げる。

「じゃあ、行くよ?」

君の頭が僕の内側に触れる。その時の衝撃で僕は声を漏らしてしまう。少し手が止まっちゃったけど、更なる快感を求めて再び君のことを奥へ、奥へと押し込んでいく。
この快感に呼応しているみたいに、僕のいやらしい部分がきゅう、きゅうと締まる。強い快感だけでなく、僕にとって大切な、大事な君が自分の中に入っていくという事実が僕のことを昂らせていく。
……そして、君が僕の中に頭から足の先まで、君の全部が僕の中に入ってしまう。

「全部、入ったね……。どう、その中は温かい?気持ちいい? ……でも、もっと奥、奥まで。」

今度は、僕の指ごと君を奥へ潜らせていく。狭い肉の道を掻き分けて進むたびに、肉のひだが君の全身に絡みつく。絡みつけば絡みつくほど、その中は水気を増していき、ぬちぬちとした音が強くなっていく。全身を愛液でコーティングされた君は、自分の体と僕の体の境目が分からなくぐらいにふやけていく。

「んっ……」

君が子宮口に触れたと感じたから、手の動きを止めた。

「頭に何か触れたものがあるよね。ここが、僕の子宮への入り口だよ。小さな小さな入口だから、今の君にはここは通れない。通れるようにするには、うん、苦しいかもしれないけど、もうちょっとだけ僕に付き合ってくれるかい?」

子宮口を刺激される感覚が、君が子宮の手前にまで来ている感覚が、僕をより気持ちよくさせる。でも、僕の体はもっともっと気持ちよくなりたいと思っているらしく、君のことを今までより強く締め付ける。

「今ね、君は、締め付けられて、もっと、縮んでるんだ、だから、もうちょっと、待って、」

僕の中でもみくちゃにされる君。もう僕の方は限界が近い。

「くっ、あっ…… ん……」

僕の中で堰が崩れたように快感が押し寄せる。僕の中に君を感じるけど、とっても小さくなったことが分かった。
はぁー、はぁーと酸素を求めて呼吸をする。いくら酸素を体に入れても、胸の高鳴りが収まることは無かった。

「大丈夫かい? 気持ちよかった? うん、僕は気持ちよかった……。真っ暗で分からないかもしれないけど、体が君を求めて、子宮口が開いてるんだ。ううん、体だけじゃなくて、僕の頭も君のことを求めてる。今、君の大きさは、この穴を通れるぐらいの大きさになってるね。 僕が指で押し込んだら、君はこの細い道も簡単に通れちゃう。」

いいよね?と聞く前に僕は君を奥へと導き始める。君を指で軽く子宮口に押し込むと、本能に忠実な子宮頸管が君のことを運び始める。ゆっくり、ゆっくりと奥へと運ばれた君は、やがて終着点、広い空洞へと飲み込まれる。

「いらっしゃいませかな? それとも、おかえりと言った方がいいのかな? 君は今、僕の子宮の中に入ったんだ。」

先ほどまでとは少し違った、つるつるとした感触のほんのりと湿った内臓に迎えられる。その内臓はひだが無いけれども柔らかい。君は徐々にその中に沈み込み、柔らかな感覚に包まれていく。

「小さな君にはやっぱり堪えたよね。だから、僕の中で、ゆっくりとお休み。そうそう、お臍は下にして眠ってね。」

君は僕に包まれたまま、まどろみ始める。

「うん、お休み……」

少しずつ水が溢れ始めたそこは、君がこの先、安心して息づいていけるような準備を始めていた。
メンテ
Pagbabalik 2 ( No.2 )
日時: 2014/03/10 18:56
名前: C◆aUs8j9dxGcY

君は柔らかな肉に包まれているのではなく、ぷかぷかとした浮遊感の中で目が覚める。ごぼごぼとした水音の中に、どくん、どくんと規則的な音が君の耳に入る。

「おはよう。ぐっすり眠れたかい? 君は今、ぼくの羊水に包まれているんだよ。」

僕は椅子に腰かけ、君のいるあたりをそっとなでる。すると、僕の子宮の中で羊水が揺れ、それにつられて君も揺れる形になる。揺れた羊水が君の全身をくすぐる。

「君が眠った後、僕の子宮の中では君を守るための準備がされていてね、少しずつ分泌された液体が、僕の子宮を満たしたんだ。それともう一つ。君のお臍には一本の紐がくっついていてね、これは、僕と繋がっているのさ。君のお臍は、僕の胎盤と繋がっている。ここから、栄養と酸素を送っているんだよ。」

僕のおなかが熱くなる。それにつられて、君のお臍も熱くなる。

「この羊水が漏れることは無いよ。 君が入ってきたところは、今はぴっちりと閉まっていて、羊水の一滴も逃がすことは無いから。もちろん、君もね? 君は、僕の中からは出られない。」

僕はおなかをなでる手を止め、両手を君のいるあたりに添える。

「でも、大丈夫だよ。僕が、君のことを守ってあげるから。僕のおなかの中では、どんな心配事も、嫌なこともない。だから、安心して。このまま、僕と一緒にのんびりと過ごそうよ。」

僕のおなかがまた熱くなる。でも、今度は内側から熱くなっていく。熱くなるのと同時に、僕は幸せな気持ちで満たされていく。

「ありがとう。これから、ずっとっていうわけじゃないけど、君と僕は一緒だよ。 これは、君と僕だけの秘密。僕のおなかの中に君がいるなんて、誰も気付かない。 だって、小さい君が僕のおなかにいても、外から見たら全く膨らんでないから。」

僕は再びおなかかをなで始める。君が安心できるように。

「君の心臓の鼓動を感じるよ。僕の中で君が生きている。すっごくうれしい。
 ……そうだね、なにかお話ししようかな。じゃあ、僕が誰なのかって話をしようか。君は、僕のことを知ってるよね? うん、それでね、僕が生まれたのは……」

………

……



「ということで、ご清聴ありがとうございました。 途中で寝ちゃったのかな? 僕は、どうしようかな。うん、君のためにもご飯、ちゃんと食べなきゃね。」

僕はできるだけゆっくりと立ち上がる。君がびっくりして起きないように。
メンテ
Pagbabalik 3 ( No.3 )
日時: 2014/03/10 18:56
名前: C◆aUs8j9dxGcY

今日はね、君に謝らなければいけないことがあるんだ。

君の体が動かせなくなっていることは気付いていたかい?

今、君の体は自分の意思では動かせなくなってるよね。

あと、君は耳が聞こえていないはず。

僕は今喋ってないよ。僕の言葉が聞こえるのは、臍の緒を通じて僕の思いを伝えているから。

僕のおなかの中は真っ暗だから分からないと思うけど、君の体は、今どんな状態になっているか分からない。あ、でも、君はしっかりと生きているよ。そこは心配しないで。

……あのね、君に黙っていたことがあるんだ。

僕は前に、「臍の緒から栄養と酸素を送っている」って言ったよね? そのことだけど、臍の緒には2つの役割があってね。

僕が送りっぱなしだったら君の体から溢れちゃうよね。だから、君の体からも僕の方にいろいろと送ってもらっていたんだけどね。

……僕は、君自身を僕の中に送ってもらっていたんだ。君の体を構成していたものは今、僕の体の一部になっている。

もう、君だったものはこの世に存在しないと言っていいかもしれない。

でも、君は僕の中に存在している。君の体は、僕が臍の緒を通じて送ったものだけでできている。君の体は全て僕で出来ているんだよ。

今、君と僕は一つの生き物なのさ。

一つの生き物として同じ鼓動で生きて、同じ感情を持つ。僕は、君を僕だけのもの、いや、僕の一部にできたことがすごくうれしくて、愛おしい。

これから君は、僕の赤ちゃんとして、臍の緒から栄養を受け取って大きくなっていく。赤ちゃん。良い響きだね。

赤ちゃんは、お母さんからたっぷり愛されて産まれてくるんだ。ちょっと長くなるとは思うけど、君は僕の中でゆっくりと成長していけばいい。

僕と君が一つでいられる時間が長くなると思えば、ステキなことだよね。

……僕は君のことが大好きだった。その大好きがおかしな風に捻じ曲がっちゃって、強い独占欲みたいなものが生まれちゃったんだ。

今、僕は君のことを独り占めしている。そして、君が僕のわがままを許してくれた。ありがとう。本当に、ありがとう。

子宮の中は僕と君だけの世界。

さて、赤ちゃんは甘えることと眠ることが仕事だ。もう疲れて眠くなってきたんじゃないかな。 

子守唄とか、歌っちゃおうか。まさか、僕に子守唄を歌える機会が来るなんて思わなかったよ。

ねんねん ころりよ おころりよ……

………

……

メンテ
Pagbabalik 4 ( No.4 )
日時: 2014/03/10 18:57
名前: C◆aUs8j9dxGcY

ある時、君は体を何かに包まれているような感覚で目が覚める。それは、羊水ではなく、しっかりとしたなにか。

「これはね、僕の子宮壁。君は、少しずつ大きくなって、僕の子宮にぴったりと包み込まれる大きさにまで成長したんだ。」

僕は君のいるあたりをなでる。

「君はね、僕の与えた栄養で大きくなって、子宮を少しだけだけど押し広げて、僕の外側からも分かるぐらいになったんだよ。」

僕の下腹部が少しだけ膨らんでいる。はっきりと君の存在が見て取れるようになり、僕はそこを少しだけ押す。押したことにより、君の体が感じる圧迫感は少しだけ強くなる。
君の体が僕に直接触れているから、より暖かく、より鼓動の音も強く聞こえるようになる。

「僕の子宮壁、柔らかくて気持ちいいでしょ。僕はね、君の肉体と体温を直接感じることができてすごく気持ちいい。」

君の体がむにむにと揉まれる。君はとろとろにふやけそうな胎内で、体が動かせるようになっていることに気が付く。

「ほら、これが君の新しい体。僕の一部でできた体だよ。ちょっと動かしてみてくれるかな?」

子宮が軽く叩かれるような感じに、僕の下腹は熱を帯びてくる。

「君は、ちゃんと僕の中で生きているんだね。正直なところ、君が僕の中にいるのかどうか不安に思う時があったんだ。僕が君に話しかけているのは全部独り言で、君の存在なんてどこにもないんじゃないか、と思う時がね。今、こうして君を感じることができて、僕はとてもうれしい。」

僕は、君に気持ち良くなってもらいたくてお腹をなでる。なでたことによって、君の体は柔らかく、暖かい子宮に揉まれ、ゆりかごで揺られているようにゆらゆら揺れる。
君の耳は羊水の水音と僕たちの鼓動の音に支配される。そのままゆっくりと時間が流れていく。

「……まだ起きているかい? 起きているなら、ちょっと外の世界の話でもしようか。」

僕はおなかをなでる手を止めずに話し始める。

「最近は雨が続いていてね、今日も朝からしとしとと降り続いているよ。君が僕の中に入ってから結構時間がたって、今はもうすぐ冬になるかなって頃さ。」

「君は、雨が好きかい? 僕は、雨の日は晴れの日と同じくらい好きだね。雨っていうのは、外に出られなくなるし、晴れている時に比べて暗いから、気分が落ち込んじゃうかもしれない。」

「でもね、ぼーっと雨を眺めながら物思いにふけるってのもいいものだよ。雨
のつく言葉はたくさんあって、どれもこれも思いに溢れてるんだ。雨を嫌う言葉も、雨を喜ぶ言葉もたくさん。雨に自分の思いを重ねて言葉にする、なんてロマンチックだよね。」

僕は、君をなでる手を止め、ゆっくりと立ち上がる。立ち上がったことにより、君は先ほどまでとは違う縦の揺れを感じる。

「雨、止んだね。」

「そして、雨はいつか止むってことかな。雨が止むと植物から動物まで、いろんな物が生き生きと動き出す。僕にはそんな生き生きなんてガラじゃないけど、みんなが元気に動き出すのを見るのは、僕まで元気になれた気がして好きなんだ。」

「それに、ほら、雨が止むと虹がかかるじゃないか。今、くっきりとした虹が雨上がりの空に輝いているよ。この虹を君と一緒に見られないのは残念だけど、君が産まれたら、今度は一緒に虹を見たいな。」
メンテ
Pagbabalik 5 ( No.5 )
日時: 2014/03/10 18:58
名前: C◆aUs8j9dxGcY

僕は、ぱんぱんに膨らんだおなかをなでる。

「もう君の体は十分に大きくなった。そろそろ、君が僕の子供として産まれる時が近づいているね。」

「残念に思うことは無いよ。だって、君は僕の大事な赤ちゃんだから。僕のおなかから出てきても、臍の緒が無くなっても、僕は君を守ってあげる。愛してあげる。僕は君のお母さんなんだから。」

「それに、僕の体は、君が産まれてきた後のために変化してきたんだ。ほら、これは産まれてきてからのお楽しみ。」

「僕は、君が産まれてくるのを楽しみにしているよ。僕のおなかからいなくなっちゃうのは寂しいけど、きっと、それ以上に素敵なことが僕らを待っているはずさ。」

「君のペースでいいよ。ゆっくりと、外に出てきてほしい。」

ずんっと僕の子宮に鈍い痛みが走る。思わずくぐもった声を漏らしてしまう。

「大丈夫。心配しないで。これから、君が通るのは短いけどとっても長い道。 僕のことはいいから、自分のことだけを考えて。苦しいかもしれないけど、頑張ってほしい。僕も頑張るから。」

僕の子宮が収縮を繰り返し、君を押し出そうとする。この動きによって、あれだけ君を閉じ込めようとぴっちり閉まっていた子宮口は、徐々に広がり始める。
やがて、子宮の出口から僕自身の出口までが完全に開く。この道を、僕の子宮から漏れ出た羊水が潤し、君が通りやすくする準備が整う。

「もう、僕の方の、準備は、できてる、から、後は、君が、出て、くる、だけさ、」

君は本能的に体を回転させ、少しずつ産道を進んでいく。その後も体を産道に合わせながらゆっくりと出口へと降りていく。長い道のりを、長い時間をかけて進み、やがて、君の頭が外の世界に出てくる。

「ほら、頭、見えたよ、あとちょっと、あと、ちょっと、頑張って、」

ゆっくりと、でも確実に君の体は外の世界へと向かっていく。やがて、君の体は頭から足の先まで僕の外へと出る。

「おめでとう、よく、がんばったね、」

………

……



君は、僕に抱きかかえられた状態で目が覚める。

「おはよう。体の具合は大丈夫かい?」

おなかの中とは違う暖かさが君を包み込む。久しぶりの明るさの中で、君は僕の顔を見つける。少し甘いような優しい香りが君の肺を満たす。

「もう僕と君の体は繋がっていないけど、同じ血が通った親子なんだから、何も心配することなんてないよ。」

僕は君をきゅっと強く抱きしめる。柔らかな肌が直接触れ合い、僕たちはお互いにそこから体温を感じあう。

「臍の緒は無くても、僕と君の心は繋がっているのかな。そうだね、君はそろそろお腹が空いたんじゃないかな。僕のおっぱい、君の為に大きくなったんだ。 ほら、恥ずかしがらないで。」

僕は恥ずかしがって顔を背ける君を、半ば無理やり僕の乳首と口づけさせる。僕の胸に優しい刺激が与えられる。

「ここを、ちゅっちゅって吸って、ごっくんって飲み込む。ほら。よしよし、いい子だね。」

長旅でお腹を空かせた君は、やがて観念したのか、僕の乳首を吸い始める。君の口の中に優しい甘さが広がる。懸命に僕のミルクを飲む君は、とても愛らしく、それでいて生きる力を感じさせた。

「ちゅーちゅー、ごっくん。いい子いい子。」

僕はしばらく頭を撫でながら語りかけていたが、やがて君の口の動きが止まる。

「お腹いっぱいになったら眠くなってきちゃった? 君の考えてることは全部分かっちゃう。だって、親子なんだからね。」

お腹いっぱいになった君は、僕の胸の中でうつらうつらとし始める。僕に遠慮しているのか、何とか起きようと頭がふらふら揺れているのが可愛らしい。

「いいよ、赤ちゃんは甘えることと眠ることが仕事だからね。」

君は睡魔への抵抗をやめ、すぐにすぅすぅと寝息を立てて眠り始める。

「無事に産まれてきてくれて本当に良かった。正直なところ、この行動はかなり無理をしてきていたからね。」

僕は眠った君に語り掛ける。

「ちょっと顔を見せてね。しかし、見れば見るほど僕にそっくり。おなかの中で僕の送ったものを全部、しっかりと受け止めてくれたと思うと、うれしくなるよ。」

「君は今どんな夢を見ているのかな。その中に僕はいるのかな。今ちょっと笑ったね。ということは楽しい夢なのかな。僕は、君も、君の夢も、全部守ってあげる。これからも、ずっとずっと。だから……」

ここで僕は言葉を止める。次の一言を強調するために。

「おやすみ。」
メンテ
Re: Pagbabalik ( No.6 )
日時: 2014/03/11 14:45
名前: エヴァンゲリオン弐号機

初めましてwエヴァンゲリオン弐号機と申しますw
とても可愛らしい話で、最後まで一気に読んじゃいましたw
こっちのほうの捕食も好きなので、とても楽しめましたw
次の小説も楽しみにしておりますw
頑張ってくださいw
メンテ
Re: Pagbabalik ( No.7 )
日時: 2014/05/09 20:31
名前: ニャンコロリ

はじめまして。ニャンコロリと申します。
読んでいるうちにだんだん羨ましく感じました。
ドラゴンは何をイメージしてのですか?
メンテ

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