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白き母親
日時: 2013/06/17 01:53
名前: C◇aUs8j9dxGcY

unbirth
人間♀×ポケモン♀
メンテ

Page: 1 |

白き母親 1 ( No.1 )
日時: 2013/06/17 01:59
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 真っ黒な空からは大粒の雨がざーざーと降り続いている。まるでわたしの心の内を代弁しているかのようだ。

 ふらふらとした思考のまま車を運転する。疲れた。眠い。早く帰りたい。この仕事をやめてしまいたい。
仕事自体も確かに辛いけれど、なんといっても職場での人間関係が辛い。決してわたしに対してだけ風当たりが強いわけでは無い。人から言われたことを全て受けとめ、気にしてしまうわたしが全て悪いんだ。現に他の人はわたしのように死んだ目をしていない。

 車が風に煽られる。雨だけでなく風も出てきたようだ。それに従い、わたしの心もどんどん沈んでいく。
 車をどんどん山の中へと走らせる。道も悪くなり、車も音を立てて揺れ始める。道に迷っているわけでは無いし、勿論、死に場所を探しているなんてこともない。ちゃんとわたしの家に向かっている。

 その家は山道に入ってから30分ほどの場所にある。生い茂っていた木々が突然開け、真っ白な外壁が姿を現す。高さは二階建ての一軒家ほどあるが、二階は無い。高さはそれぐらいだが面積はとても大きい。また、その隣に車が一台入るほどの車庫がついている。社会に出て1年ちょっとの社会人には明らかに過ぎた代物だ。いや、何十年経ったところで変わらないな。

 傍から見たらこんな建物は目立ちすぎると思うが、何故か今までに来客は無いし、町の方でも「山の中の不気味で巨大な白い建物」みたいな噂も聞かない。これもあの子が何か不思議な力を使っているからなのだろうか。

 車を停めた後、わたしはしばらく動けなかった。頭の中を嫌なことがぐるぐると駆け巡る。思わず涙がこぼれてしまった。ああ、わたしはどうしたらいいのだろうか。でも大好きなあの子には心配を掛けたくないから元気に振る舞わないと。

 ずずん、と大きな音がする。どうやらあの子が家の扉を開けてくれたらしい。ああ、この時点でもう心配かけちゃってるな。どうやってごまかそうかな。わたしは一人ごちりながら涙を拭いた。
 車のドアを開けると、雨はより一層強さを増していた。土砂崩れでこの家が持っていかれたらどうしよう。今のわたしが唯一安らげる、わたしとあの子の家。

 家の中に入る。素っ気ない見た目からは想像も出来ないが、家の中は非常に丁寧に作られている。玄関から始まり、居間や浴室・寝室など、一つ一つの部屋が大きい以外は別段他の家と変わらない。いや、むしろ豪華なぐらいかな。ちなみに家の中にある家具も、ビッグサイズだ。

「ただいまー 帰ってきたよー」
「おかえりなさーい」

 奥の方から若干気の抜けた返事が聞こえる。それから、どしどしと重たい音が聞こえ、徐々に大きくなる。音が止まったと思ったら、玄関と居間を繋ぐドアが開く。ドアが開くと同時に晩御飯のいい香りが鼻に入る。

 わたしを二人縦に並べてもとても届かない、大きな身長。横は・・・言うまでもないね。高級な織物でも叶わない程の肌触りを持つ真っ白な毛並み。全てを包み込むような大きな、凛々しい翼。
 真実を見据えた、鋭い瞳・・・とは若干言いすぎかな?いや、初めて出会った時は全てを射止めるような瞳を持っていた。しかし、今は優しい女性的な瞳、さらにはその瞳からは母性すら感じる。険しかった雰囲気はまるで薄れ、心なしか声のトーンまで変わっているような気もする。
 何故この子と一緒にこんなところで暮らしているかという説明は、今回は割愛させていただく。

「ねえ、どうしたの?ぼーっとしちゃって」

 疲れていたのとこの子に見とれていたのとで、ちょっと意識が飛んでしまっていたらしい。実際、この子は美しい。なんてったって伝説のポケモンなのだから。

「いやいや、何でもないよ。ごめんね、レシラム」
「ちょっと元気が無いみたいだったから心配なのよ」

 やっぱり心配かけちゃってたか。困ったな。

「いやー、今日も一日頑張ったからお腹空いちゃってさ」

 わざとらしくお腹をさする。本当はあまりお腹なんて空いていない。

「それならよかった!今日の晩御飯はカレーよ」

 得意げにふんぞり返ってる。可愛い。
  
 最初、この子の料理の腕には正直驚いた。何を作ってもおいしいだけでなく、知識を吸収して自分の中で消化して、それに自己流のアレンジを加えるのだが、それが全て料理の味を飛躍的に上げているのだ。おかげでわたしの舌は随分と肥えてしまって、もはや外食なんてできない。特にこの子の得意料理であるカレーは、スパイスの段階から作り上げた非常に手の込んだ代物であり、おそらく世界でも1位、2位を争うレベルなのではないかと思う。

 レシラムと一緒に暮らせるわたしは本当に幸せだ。
メンテ
白き母親 2 ( No.2 )
日時: 2013/06/17 02:01
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 二人共用の寝室に入り、濡れたスーツを着替える。あの子はキッチンに戻り、最後の仕上げをしているのだろう。よし、カレー食べて元気出そう、と思った瞬間、わたしの視界は暗転した。突然足の力が抜け、体は何の抵抗も無く前に倒れた。最近疲れで痩せてきているからだろうか、体にはあまり衝撃は無かった。
 
 自分で思っている以上に自分の体は弱り切っていたらしい。ああ、頭がふらふらする。体が、動かない。首も動かせなければ、足の指先も動かせない。どうしよう、声も出せないや。死ぬのかな。ははっ、涙すら出ないや。

 どどどどどっとこちらに走ってくる音が聞こえる。これはもう心配かけないなんて無理かな。
 
「大丈夫!?ほら、しっかりして!」

 軽々と抱えられ、ベッドへと運ばれる。わたしを持ち上げた時にちょっと宙を浮いたことから、どうやらこの子もわたしがこんなに痩せているなんて気付いていなかったのだろう。
 励ましの声が聞こえる。わたしって今、そんなにひどい状態なのかな。その声も徐々に薄れていき、わたしはそこで意識を手放した。


 目が覚めたら、あの子の顔が目の前にあった。どうやら生きていたらしい。

「わたし・・・何があったの?」
「あなたが突然倒れちゃったて・・・2時間ずっと不安で・・・本当に意識が戻って・・・・・本当に良かった・・・・・」

 泣きながら話していたため、最後の方は言葉になっていなかった。
 人間用の応急処置の方法も学んでいたらしく、すぐに気道を確保し、脳震盪だった時のために氷枕も用意してあったみたいだ。やっぱり伝説のポケモンはすごいな。
 そうか、わたしは2時間も寝ていたのか。寝ぼけ眼でこの子の瞳を見ていたら、一瞬吸い込まれるような錯覚を覚えた。全てを射止めるような瞳でなくとも、この子の瞳は物凄い力を持っているんだな。

「本当にごめんなさい!私が、私が、あなたが大変だったってことに気付いていれば・・・」

 わたしは大丈夫、大丈夫だからと繰り返した。大丈夫じゃないってのは自分でも分かってるけれど。

「大丈夫・・・。・・・ねえ、聞いてくれる?」
 
 わたしは遂にこの子の前で気丈に振る舞うことを諦めた。わたしはゆるゆると上体を起こし、今の心境・境遇を洗いざらい話した。内容は職場での人間関係を主としたトラブル、なんて一言で言ってしまえば簡単だが、わたしにとっては本当に重大で辛い問題だった。話しながらわたしは涙し、聞きながらこの子も涙してくれた。

「よく頑張ったね、本当に辛かったんだね」

 と言われて、思わず声を上げて泣いてしまった。レシラムは黙ってわたしのことを抱きしめてくれた。レシラムに抱き付かれて気付いたが、わたしは着替え途中で倒れたために、先ほどまで下着だけの状態で眠っていたらしい。
 
 レシラムの体温が直に伝わる。暖かい。ふさふさしていて気持ちいい。わたしも思わずレシラムを弱弱しく抱き返す。ああ、なんだかすごく落ち着く。久しぶりに心が温かくなった。
 
メンテ
白き母親 3 ( No.3 )
日時: 2013/06/17 02:03
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 わたしたちはしばらく抱き合ったが、依然として体はあまり動かないし、心にももやがかかったままだし、頭もぼーっとする。そんなわたしの感情を感じ取ったのか、レシラムもまた浮かない顔をしていた。

 ベッドから起き上がったわたしとそれに寄り添うようにして座っているレシラム。今更気が付いたが、これはわたしのベッドでは無く、大きなレシラムの方のベッドだったんだな。
 
 隣り合って座っている気まずい沈黙。それを破ったのはレシラムの方だった。

「ねえ・・・ ちょっと聞いて欲しいんだけど・・・
 あなたの疲れと悩みを取ってあげる方法があるんだけど・・・」

 そんな素晴らしいアイデアがあるにも関わらず、レシラムはどうも話すのを躊躇っているようだ。

「私の力をあなたに分け与えて・・・そうすればあなたも元気になれると思うのだけど・・・
 そのための方法がちょっと・・・」

 どうやら何か訳ありらしい。しかし、とりあえず方法を聞いてみないことには何をどうすればいいのか分からない。

「うん・・・その方法を教えて」
「わ、分かったわ・・・」

 レシラムはしぶしぶ、といったような感じで立ち上がり、わたしの方を向き、頬を赤らめながらもじもじと話すのだった。

「ここに、あなたを入れるの・・・」

 「ここに、」と言った時にレシラムが指差したのは、自身の股座、すなわち女性器の位置だった。

 普段のわたしなら、恥ずかしがりながら「そんなことできる訳ないでしょ!」と一蹴したかもしれない。しかし、今のわたしには正常な判断を下す思考力は残っていなかった。この苦しみを和らげたい、そしてとにかく温もりが欲しいと思っていた。
 わたしの答えを待っている間にも、レシラムの顔はどんどん赤くなっていった。おそらく、レシラムはこの提案をするにあたって最大限の勇気を振り絞ったのだろう。その思いを無碍にすることはできない。

「うん・・・お願い・・・
 わたしをレシラムのそこに入れて・・・」

 言ってしまった。もうここから先は後戻りできないのだろう。
 レシラムの表情がぱっと明るくなる。再びわたしの隣に座り、お互いにゆっくり顔を寄せ合い―――口づけを交わした。

 レシラムの唇は人のそれとは違い、少し硬かった。しかし、唇を通してレシラムの体温を感じることができ、そのまま押し当てていくと先ほどよりは柔らかく感じた。
 呼吸を止めたまま、体も動かさず、ただひたすらにお互いを感じあった。
 
 途中で息が苦しくなって唇を離したが、少しの間を置いて再び唇同士を寄せ合った。
 今度は、レシラムはわたしの口に舌を侵入させてきた。少しぎょっとしたが、レシラムの舌がわたしの口の中を蹂躙していくうちに、わたしの体が自分の意思とは無関係にびくん、びくんと跳ね始める。気持ちいい。下腹部が疼く。お互いに鼻で呼吸をすればいい、ということに気付いたため、先ほどとは比べ物にならない程の長さの口づけが続く。お互いの顎からはどちらのものとも分からない唾液が垂れ、ベッドに大きなシミを作っていた。
 
 口づけを初めて何分経っただろうか。どちらからともなくそっと唇を離すと、唾液が糸を引きお互いの唇を結ぶ橋がかかった。

「私は、もう大丈夫よ・・・」

 レシラムは立ち上がり、自分の性器をわたしに見せつけた。
 綺麗なピンク色をしたそれからはすでに愛液が滴り落ちており、獲物を今か今かと待ち構えているように収縮を繰り返していた。
 ここに入ったら自分ではもう出ることはできない。そんな思いもあいまって、この光景はわたしに恐怖感を与えるのには十分だった。
 
 しかし、大好きなレシラムの大事なところに入るという行為は、想像するだけでわたしの下腹部をさらに熱くさせ、このグロテスクな光景も、愛する者のものならばむしろ愛おしくも思えてくる。
 そこから感じられる雌の匂いも、わたしを興奮させるのに十分すぎる効果があった。

 わたしがその魅力的な光景に気を取られていると、レシラムはわたしのことをゆっくりと、優しくベッドの上に倒した。
 
「服は脱がないと・・・できないわ・・・」

 できないわ、のところでレシラムは若干言葉に詰まった。この状況で心が落ち着かないのはレシラムも同じなのだろう。わたしは小さくうなずき、あなたの手で脱がしてください、言わんばかりに目をつぶった。
 レシラムもわたしの無言のメッセージを感じ取ったのだろう。レシラムの腕がわたしの胸に伸びる。手が胸に触れた時、んっ、と声が漏れてしまう。体をよじる。レシラムはわたしに気を使ってか、その手を離してしまう。

「ううん・・・やめないで・・・」

 わたしは目をつぶったまま、ゆるゆると自分の腕をレシラムに伸ばしながらつぶやく。
 少しの間を置いた後、再びレシラムの腕はわたしの胸へと伸びる。今度は声を漏らしても、頑張って抵抗はしない。わたしを安心させるかのように、レシラムは口づけをしてきた。

 またわたしの口の中に舌が入ってくる。歯の付け根を一本ずつ丁寧にねぶられる。重力に従い、レシラムの唾液が私の口の中に全て入ってくる。わたしは自分の意識なのか、それとも無意識なのか分からないまま、大好きな者の唾液を飲み込んでいく。酸欠なのか、愛する者の唾液と言う媚薬のせいなのか、ただでさえふらふらしていた頭は、もはや何も考えられなくなる段階にまで来ていた。
 
 パチリ、と可愛らしい白の下着が外される。それと同時に、わたしのやや小ぶりな胸が露わになる。すこしレシラムのいたずらごころが働いたのだろうか、わたしの胸を優しくなぞってきた。
 私の体が大きく跳ねる。それに従ってお互いの歯と歯が音を立ててぶつかる。レシラムはごめんね、とばかりに顔をさらに押し付けてより深いキスをする。もうわたしの口の中は自分のものでは無くなっていた。ここはもうレシラムのもの、と言わんばかりに口内を蹂躙される。ああ、愛する者に支配されるというのはこんなに気持ちよくて幸せなことなのか。

 胸から手を離したレシラムは、次なる目的地へと腕を向かわせる。まだわたしが自分以外の誰にも見せたことのない、大事な場所。
 レシラムがそこに手をかけると、わたしは今までで一番大きな跳ねを見せた。
―――と思ったのだが、わたしの体は予想に反してあまり跳ねなかった。ぎゅっと押し付けられるようにして口づけされているために、お互いの柔らかい唇が衝撃を吸収しているのだ。すでに唇の感覚はない。
 同じく白い下着の紐がしゅるり、とほどかれる。大事な場所が外気にさらされ、わたしのそこがどれだけ熱くなっていたかが分かった。そこからはとろとろと愛液が流れ出ていた。
 
 もう、わたしは完全にレシラムのされるがまま、レシラムのお人形さんになっていた。
メンテ
白き母親 4 ( No.4 )
日時: 2013/06/17 02:08
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 長い長い口づけを終え、レシラムは唇を離した。わたしの息は荒く、もう自分で体を動かすことはできない。下腹部はきゅんきゅんと疼いている。
 ちらとレシラムのそれが見える。早くわたしをそこに入れてほしい、と思うのと同時にやはり多少なりとも恐怖感は残っていた。

 レシラムはひょい、とわたしを持ち上げ、大きな翼で抱きかかえ、包み込んでくれた。
 今更やめようとなんて思わないが、正直な思いがわたしの口をついて出た。

「やっぱり、ちょっと怖いかな・・・」

 レシラムもこの言葉が出てくるのは予想していたのだろう。あまり驚いた反応はしなかったが、代わりにわたしのこと抱く力がぎゅっ、と強くなった。

 しばらくしてレシラムが口を開く。

「怖がることなんてないわ。私が、あなたのお母さんになってあげるから。」

  女性的に、かつゆっくりとした口調で放たれた言葉は、わたしの戸惑いを一気に消し飛ばした。いいなあ、お母さんか。レシラムがお母さん、いいなあ。優しさで包まれたいな。

「うん、分かった・・・ 
 じゃあ・・・、よろしくお願いします。」
「そんな遠慮しなくていいのよ。
 あなたは私の大事な子供なんだから。」

 もう恐れることはない。わたしは今だけ、レシラムの子供になろう。いや、今だけじゃなくてずっと子供になれたらいいのにな。
 レシラムがわたしを抱く力を緩める。そして、自身の女性器が見えるように、大きく股を開いてベッドに座る。再びわたしの入るべき場所が目に入る。でも、もう恐怖感は感じなかった。そのことに気付いて喜んでいるように、それは蠢いていた。

 わたしの体が宙に浮く。視界には天井が入ってきた。どうやら、レシラムはわたしのことを足から中に入れていくようだ。ごくりと生唾を飲み込む。いよいよだ。心臓の鼓動が早くなる。

 ゆっくりと私の体がレシラムの女性器へと運ばれていく。むにゅっ、と足先がそこに触れる。ちょっと触れただけでそこが暖かく、柔らかい場所であることが分かる。
 レシラムもわたしの足が触れた時に甲高い声を上げた。わたしで感じてくれているのだろうか。ちょっとうれしくなった。

 少し呼吸を整えてから、再びレシラムはわたしを中に入れようと腕を動かし始める。ぐちっ、ぐちっ、と水っぽい淫らな音を立てながら、レシラムの中をわたしは締め付けられながら進んでいく。しかし、わたしのことを思いやってくれているのか、その締め付けは私が耐えられるほどであった。また、レシラムの中はとても暖かく、両者が相まって極上の快感を産み出していた。
 
 心も体もふやけてしまう。きっと今のわたしはすごくだらしない顔をしているんだろうな。
 レシラムに飲み込まれていくにつれ、濃密な雌の香りが強くなる。行為を受け入れる覚悟はできていたが、やはりこの匂いは訳が違う。何だか恥ずかしくなってきたが、わたしはそれを甘んじて受け入れることしかできない。

 もうすぐ腰のあたりまでレシラムの中に入ってしまうだろうか。もう足はほぼレシラムに飲み込まれてしまい、動かすことはできない。今のわたしの、女性器から上半身だけが出ているという状況からはレシラムの表情はあまり見えないが、顔を真っ赤にしながら上を向き、時折くぐもった声を出していることから、レシラム自身のことは二の次にして、わたしのことを大事にしてくれていることが分かる。わたしはとてもうれしかったけれど、それじゃあ・・・
 
  ふと、わたしの女性器とレシラムの女性器がくちゅり、とぶつかる。不意打ちのように与えられた下腹部への快感。わたしは思わず声を漏らし、腰を突き上げてしまう。この行動が、レシラムに対しても不意打ちとなったようで、きゃう、と甲高い声を上げ、レシラムの膣はわたしをぎゅううう、と強く締め付けてきた。
 
「ご、ごめんなさい! 大丈夫だった?」

 息を荒げながら、レシラムはわたしを覗き込むようにこっちを向き、心配してくれた。

「わ、わたしは、大丈夫、だから・・・」

 最後の方はあまり言葉にならなかった。本当に?と疑いながらもレシラムは安堵する。でも、わたしにもレシラムのことを心配させてほしい。

「ねえぇ・・・我慢・・・してな、い?
 つ、強くしないように、とか、声が、出ないように、とか・・・」
「大丈夫よ、私は、あなたが、元気になってくれれば、いいんだもの。」
「それじゃあ・・・やだよ・・・わ、わたしも、レシラムに何、か、して、あげたい、よ・・・」

 レシラムは困った顔をした。自分の心配はされないと考えていたのだろう。

「ね、レシラム・・・我慢、してる?
 わたしに、え、遠慮なんて、いいから、気持ち、よく、なっても、いいんだよ・・・
 ううん、お願い。わたしで、気持ちよくなって・・・ それが、わたしの願い、でも、あるから・・・」

 初めは拒んでいたレシラムだったが、わたしの意思を尊重してくれて、折れた。

「じ、じゃあ、辛くなったらすぐに言ってね・・・?」
「うん・・・」

 お互いに息を整え、そしてわたしは腕をレシラムの中に入れる。レシラムはきゃん、とひと鳴きした。これでもう、わたしにはもう抵抗する手段は無い。
 再び、ん、うん、と小さいながらも声を漏らしながらレシラムの腕が動き出す。ゆっくりとわたしの体がレシラムに埋まっていく。もう完全に腰のあたりまで飲み込まれた。

 遠慮しないで、とは言ったものの、ここまで遠慮していたとは思わなかった。熱い。まるで高熱にうなされている時みたいだ。そういえばレシラムってほのおタイプだったな。
 
 締め付けの方も明らかに強くなった。先ほどまではぶかぶか、といったような締め付け具合だったが、今はきゅうきゅうと締め付けてくる。獲物を捕らえた捕食口は、全てを味あわんとばかりにわたしに吸付いてくる。もうわたしとレシラムの女性器との間には隙間などなく、まるで肉襞と抱き合ってるみたいだ。本来の目的とは違うが、「早く呑み込ませろ」と言わんばかりに肉襞がわたしを奥へ奥へと運んでいく。肉襞が絡みつき、わたしを撫でまわす。

 腕の動きと肉襞の動きでレシラムがわたしを呑みこむスピードはかなり速くなり、気が付いたらもう外界には顔しか残っていなかった。
 ここでレシラムは動きを止め、顔を私に近づける。心なしか、レシラムの顔が、腕が、とても大きくなったように見えた。
 
 わたしは、最後にもう一度キスをしたいと思ったが、もう女性器から顔しか出ていないため届かず、ちょっとがっかりした。
 お互い見つめあう。不思議な感覚、不思議な時間。やっぱりレシラムは大きくなっている気がする。

 この不思議な時間に終止符を打ったのはレシラムだった。わたしに向かって微笑み、口を開く。

「おかえり。」

 レシラムが両腕をわたしの頭にかけ、ゆっくりと押し込む。それと同時に、肉襞がわたしを再び奥へ奥へと運ぼうとする。
 視界が徐々に狭まっていく。口が、鼻がレシラムの中に入る。視界がもうすぐなくなる。

 完全に視界が真っ暗になった。頭の先まで全部レシラムの中に入った。
 目をつぶる。周りからはどくん、どくんとレシラムが生きている証拠が聞こえる。
 ああ、わたしは完全にレシラムの中に入ったんだ―――
メンテ
白き母親 5 ( No.5 )
日時: 2013/06/17 02:13
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 レシラムは愛する人のことを考えながら、下腹部をさすっていた。女性器の入り口はぴっちりと閉じ、そこには綺麗なピンク色の筋が1本あるだけである。自分の口から唾液が垂れ流しになっていたことに気が付いたが、今はそんなことなどどうでもいい。
 
 1つになれた。この事実がレシラムの下腹部をさらに熱くさせ、震わせる。遠慮しないで、と言われた時は本当にうれしかった。これほどまでに快感と幸福感を得られる行為は、愛する人を自分の胎内に入れる、これ以外には無いのだろう。
 



 全身がレシラムの中に入り、わたしは全身に熱い口づけをされていた。ちゅぷ、ちゅぷと愛液の音が聞こえる。どくん、どくん、とレシラムの鼓動も聞こえる。そういえば、息ができる。これも伝説のポケモンだから成せる技なのか。息ができるが故に、レシラムの雌の匂いを完全に密着した状態で嗅ぐこととなり、まるで酸欠になったかのような錯覚を覚えた。
 
 突然、肉襞が収縮した弾みにわたしの女性器に食い込んだ。きゃっ、と声を上げたが、愛液の音と鼓動にかき消された。わたしが奥へ奥へと運ばれるたび、その食い込みは強くなっていく。わたしは身をよじらせて抵抗しようとするが、それがレシラムへの刺激となってしまい、わたしへの締め付け、奥へ運ぼうとする動きが強くなる。
 
 全身は肉襞に愛撫され、自身の女性器も強烈な刺激を受けている。しかし、もがけばもがくほどこの2つの働きは強くなるという、永久機関さながらの快感を受け続けていた。




 突然、下腹部がさらに熱くなる。愛する人が入ったそれは、再び活発に動き出して私をせつなくさせる。きっと、私の中で蹂躙されているのであろう。女性器が刺激され、時折、きゃん、と甲高い声が漏れる。口はだらしなく開き、よだれを垂らしている。
 
もっと気持ちよくなりたい。今はもうそれしか考えられない。私は股座の割れ目に指を侵入させていった。




 肉襞の愛撫は容赦なく続く。わたしはこの拷問とも言えるような快楽から逃げる術は無かった。息をするのも苦しい。
 ふと、頭になにか固いものが当たるような感触があった。そして、それはわたしのことをより深く、内側へと押し込めようとするのであった。体がこすれる。女性器に肉襞がより強く食い込み、内部の収縮はより一層激しさを増す。大量の愛液がわたしの身も心も溶かす。もう、もう我慢できない。足がなにかの壁に触れた時、それは訪れた。

「「ああああああっ!」」

 絶頂を迎え、わたしの頭の中は真っ白になった。ぶしいっ、と大量の愛液がわたしをコーティングし、骨が折れちゃうんじゃないかってぐらいの肉襞の抱擁を受けた。外ではレシラムの嬌声も聞こえる。一緒にイッちゃったのかな・・・



 レシラムは、自身の女性器に埋め込んだ指を一心不乱に潜り込ませていった。もっと気持ちよくなりたい。愛する人をどんどん押し込む。押し込むたびにきゅんきゅんと刺激を感じる。あの人には悪いけれど、今は自分のことしか考えられない。
 
 愛する人が子宮口に触れる。その時、最大級の快感がレシラムを襲い、大声を張り上げながら絶頂を迎えた。
 息が上がる。しかし、レシラムはとても幸せだった。そして、独り言のようになにかの呪文を唱えるのだった。
メンテ
白き母親 6 ( No.6 )
日時: 2013/06/17 02:14
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 自身の鼓動がレシラムの鼓動に呼応するかのように聞こえる。わたしは大量の愛液にまみれ、もはや自分とレシラムの境目も分からなくなっていた。
 ふと気が付くと、足元に感じていた壁のようなものが無くなっていた。




 先ほど唱えた呪文で、レシラムは自分の一番大事なところ、子宮への扉を開いたのだった。再び自身の割れ目に指を侵入させると、今度は先ほどとは違う理由で愛する人を押し込めていくのであった。




 再び自分の体がレシラムの指によって奥へ奥へと運ばれているのが分かった。壁があった場所の先は、きゅうきゅうと締め付けてくる膣の肉襞とは違って、つるつるとしたような感触で、収縮はしていないようだった。
 足の先が再び壁に触れる。この先はどうしたらいいのだろうか、と迷っていた矢先に、頭の中に直接レシラムの声が響いた。

(足を、折り曲げるのよ。そう、体育座りみたいに。)

 わたしは言われるがままに足を曲げた。暗くてよく分からなかったが、ここは膣とは違って多少なりとも横幅があるようだ。足を曲げると、またレシラムの指が動き出した。
 
 そうか、ここは子宮か。なんで今まで気が付かなかったのだろうか。わたしはこれからレシラムの子宮に納められるのか。現実ではあり得ない話だけれど、すでにレシラムの女性器の中に入っていたわたしは、特に不思議に思うこともなかった。

 ついに頭までも子宮内に入る。わたしは頭位、つまり頭が下に向いた状態でレシラムの子宮に入った。

(おかえり、私の大事な大事な赤ちゃん。)

 きゅっ、と何かが動いた音がした。きっと、子宮口の入り口が閉じたのだろう。
 これで、わたしは完全にレシラムの最深部、一番大事なところに納められたことになる。どうやっても出られない。
 
 子宮の中は愛液よりもどろどろとした、ちょっと甘ったるいような液体でいっぱいになっていた。浮力を感じるため、体への負担はほぼ無いと言ってもいい。心臓により近いからか、鼓動がより大きく聞こえる。 
 また、体の中心部に近いからか、レシラムの体温を直に感じることができた。
 ふわふわする。あったかい。ここにきて疲れが押し寄せてきて、瞼が急に重たくなってきた。

(眠くなっちゃったの?じゃあ、私の中でぐっすりとおやすみ。)
 
 レシラムの鼓動を子守唄に、わたしは眠ってしまった。
メンテ
白き母親 7 ( No.7 )
日時: 2013/06/17 02:16
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 どぷん、どぷん。ドクン、ドクン。どれほど眠ってしまったのだろうか。体が動かせない。ここは・・・どこ?

(忘れちゃったの?ここは私の中よ。)

 思い出した、あんなことがあってえーっと・・・理解できない。なんでこんなことになってわたしはここに・・・
 だが、不思議と体調は悪くない。仕事での悩みもどうでもいいように思える。そして、なにより気持ちいい。

 ここで、わたしはレシラムの女性器に入れられてから何も見えていないことに気が付いた。子宮の中がどうなっているのかが気になる。

(じゃあ、ちょっと照らしてみるわ。)

 徐々に視界が明るくなっていく。久しぶりの感覚だ。
 子宮の中はピンク色、レシラムの女性器の色と対して変わらないだろう。しかし、周囲が全てピンク色のために少し官能的な雰囲気になっているような気がした。
 
 ふと自分を見てみる。ここで、自分の臍に管が繋がっているのが見えた。そして、その管はレシラムの胎盤とも繋がっていた。一時的なものだが、わたしはレシラムの子供になろうとは思っていた。しかし、これでは本物の子供ではないか。
 もしかして、わたしはこのまま本当にレシラムの子供になるのだろうか。

(大丈夫よ。これは、あなたに栄養と酸素を与えているだけだから。)

 これを聞いて、安心したが、心のどこかでがっかりしている自分がいるのに気付いた。レシラムの本物の子供になりたかったな。

(それは、出来ないこともないけどちょっと難しいわ・・・)

 残念だけど、お母さんを困らせるのはやめよう。
 ちょっと話しただけでまた眠くなってきた。また、少し、眠ろう・・・

(おやすみ。)

レシラムは母性を込めて下腹部をさすり、つぶやいた。

 それから、レシラムはわたしにお話ししてくれたり、本を読んでくれたり、音楽を聴かせてくれたりした。「私の知り合いに時を戻せるポケモンがいる」なんて言うもんだから、わたしはレシラムの中で心行くまで甘えることにした。
 レシラムが下腹部を撫でると、羊水が揺れる。わたしはその心地よい揺れがたまらなく好きだった。
メンテ
白き母親 8 ( No.8 )
日時: 2013/06/17 02:17
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 そろそろ出たいかな。わたしがそう思ったのは、何日、何か月、いや、何年後だろうか。レシラムもよくこんなに長い間わたしに付き合ってくれたものと思う。
 レシラムの中は本当に心地よかった。愛する者に身ごもられるというのは、こんなにも気持ちよくて、幸せで、安心できるものだったのか。

 子宮口がゆっくりと開く。わたしは子宮に別れを告げ、外の世界に戻ることに決めた。わたしは頭からゆっくりとレシラムの骨盤の中に入っていった。
 わたしはレシラムの中に入る際、どうやら縮小されていたらしい。肉襞には蹂躙されたものの、通りで楽に入って行けたわけだ。それは、出産のときも例外ではなく、レシラムは陣痛の苦しみを感じずにわたしを産むことができるらしい。
 
 どうやら破水したらしい。子宮内の羊水が一足先に外へ出ていく。わたしは少しずつ後ろ向きに回転し、レシラムの背中側に体の向きを変えた。その後、わたしの頭は骨盤の外に出て、わたしは体をよじるようにして方も骨盤をくぐらせた。
 
 産道を広げながら、少しづつわたしの体が下に降りていく。入るときはあれほどわたしを快感に溺れさせた肉襞も、出ていくときはまるで別人のようにおとなしい。
 もうすぐ外かな、というところで再び体が横向きになる。もうちょっと、あとちょっと。
 
突然視界が開ける。ああ、わたしはお母さんから産まれたんだ。体と胎盤がずるんとレシラムの股座から飛び出る。
 
 久しぶりに会ったお母さんは、泣いていた。やはり、出産を含めた一連の出来事は不安も大きかったのだろう。感動の対面を果たし、わたしたちは再びキスをした。
 と言っても、わたしは縮小されていたので、キスと言うよりはレシラムに舐められるだけだった。顔全体を舐められ、体も舐められる。くすぐったいよ、と言っても離してくれなかった。わたしはお母さんからの愛情を一身に受け止めることにした。

 そして、わたしたちは抱き合った。いつまでも、いつまでも。
メンテ
白き母親 9 ( No.9 )
日時: 2013/06/17 02:19
名前: C◇aUs8j9dxGcY

 わたしはあれから元の大きさに戻り、見違えるほど元気になった。母の力とは偉大である。あの体験(レシラムの知り合いのポケモンのおかげで、たった一夜での出来事ということにすることができた)で、わたしは何にも負けないパワーをもらうことができた。これからどんなに辛いことがあっても立ち向かっていけるだろう。

 仕事が終わり、家に向かって上機嫌で車を走らせる。今日の天気は雲一つない快晴だった。家に入ると、レシラムが笑顔で出迎えてくれた。
 ご飯にするか、お風呂にするか。そんな質問をされたが、それには答えずにレシラムを寝室まで引っ張る。そして、何も言わずに服を脱ぎ始める。レシラムはわたしの考えに気付いたのか、頬を赤らめながらベッドに座る。

「ただいま!」

 わたしはそう言い、レシラムへと飛び込んだ。

            
                             お わ り
メンテ
Re: 白き母親 ( No.10 )
日時: 2013/06/21 19:28
名前: 夜天龍

これは素敵な、母性あふれる内容ですね…。
エッチな飲み込み表現といい、可愛いレシラムといい、読んでてunbirthされたくなる内容でした、ご馳走様です。
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Re: 白き母親 ( No.11 )
日時: 2013/08/06 13:40
名前: 呉羽

読んでいて顔がニヤッとなってしまいました。
自分もレシラム様の中に入りたい…。
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Re: 白き母親 ( No.12 )
日時: 2013/11/15 18:24
名前: 發釁

おぉ…読みやすい且つ完璧な描写で楽しませてもらいましたw
レシラム好きな私にしては得な内容でしたw
ありがとうございました
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Re: 白き母親 ( No.13 )
日時: 2016/05/05 09:02
名前: ヤーデ

あったかくて、
甘ったるくて、
ぷかぷかのベッド……
いいなあ……
レシラムちゃんください。
ありがとうございました。
メンテ

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