Re: レシラムの卯月ちゃん ( No.1 ) |
- 日時: 2016/09/30 21:45
- 名前: 猫缶
- (眠いなぁ…)
なんて思いながら、目を覚ます。
眠くても仕事は仕事、やらなくては…。
今回の調査も一匹ですることになった。
なんでも、一匹で行ったほうがいいだろうとのことだ。
しかも、相手はレシラム…。
フォッコである僕が勝てる確率はないに等しいのに、無茶なことを言うものだ。
やれやれ、と思いながら、その場所へ出向く。
その森は燐光の森といい、僕も来るのは初めてだ。
うまくいくかわからないが、やるっきゃない。
一歩足をすすめると、いきなり…。
「わー!落ちるーっ!」
いきなり謎の落下物(?)が落ちてきた。
(な、なんだ…?)
「イタタ…!はっ、ここはどこ、ワタシは誰…?」
なんて言いながらあたりを見渡すそのポケモンはレシラム。
神話に登場するらしいが、僕はそういう話に疎い。
「エート、ここは…燐光の森だって、へぇ」
地図を広げ、あたりを見渡すレシラム。
神話に登場するくらいだから、もっとこう…威厳があっても良さそうなものだが。
(ほんとにレシラムなのかな…?)
と思うほど、威厳がない。
とりあえず、話しかけてみる。
すると…。
「あ、フォッコちゃんだ。じゃなくって、え、え…」
いきなり立ち上がって、何かブツブツ言ってから…。
「えっへん!ワタシはレシラム様だ!食べちゃうぞー!」
なんて大声で言っている。
(………)
なんともいい難いので、僕は黙っておくことにした。
とりあえず、話を聞いてみることにした。
話を聞くと、名前は「卯月」といい、いつもこんな調子なのだとか…。
全く威厳のかけらもないレシラムだな、と思いつつ…調査団であることを告げる。
「ええっ、調査団なんだぁ!すごいねすごいよ〜!」
(こ、このテンションについていけない…)
僕は苦笑いをしながら、話を聞いていた。
すると…。
卯月のお腹がなる。
(…お腹、空いてるの…?)
「うん、空いちゃったかも」
なんて言いながら、いきなり僕をつかむレシラムの卯月。
(…い、嫌な予感が)
すると、いきなり口内に放り込まれ、あっという間に丸呑みにされてしまった。
抵抗する間もなく、一瞬で。
彼女の喉を小さく膨らませ、やがてはお腹に入る。
(結局こうなるのか…)
なんて思いつつ、気味の悪い音がなるお腹でしばらく過ごすことにした。
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Re: レシラムの卯月ちゃん ( No.2 ) |
- 日時: 2016/09/30 21:53
- 名前: 猫缶
- 次に目を覚ますと…何故か子宮の中だった。
温かく、安心できるこの空間。
羊水の中で眠りにつくのも、心地よいと感じる…。
(な、なんで…?)
疑問を持ったが、そんなことは無視され、へその緒を繋げられる。
そして、体が徐々にレシラムになっていくではないか。
ゆっくりと全身がレシラム化して…。
ついにはレシラムの小型版になってしまう。
そして子宮からゆっくりと産み出される。
卯月お母さんの声も聞こえた。
そして産み出された後に目を開けると…。
お母さんが僕を抱いてくれたのである。
「わが子よ、これからは一緒ですよ」
なんだか、お母さんが前よりレシラムっぽくなったなぁ、と感じる僕であった…。
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