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夢の探訪《6-B》 ( No.23 )
日時: 2011/12/22 00:21
名前: ラギア  <ragia-bloodwing.666.darkdragon@ezweb.ne.jp>

《前のチャプターへ…>>21

よくよく考えてみればとても簡単な事だった、あなたは近くにあった本を手に取り、鍵に向かって放り投げる。

ガッ…チャリン…

案の定、鍵はあっさりと地面に落ちてしまった、近寄ってそれを手に取る、鍵自体には何の仕掛けも無いみたいだった。

―もう1つの扉が開けられそうだな…―

あなたは書庫を後にする、もう1つの扉に鍵を入れ、回すと開いた。

あなたに湿っぽい空気が襲い掛かる。

中はとんでもなく広い空間だった、足音が空間に反響している、あまり暗くはなく、奥まで見渡す事は出来た。

部屋の中央に不思議な模様が描かれている、魔法陣と言う物だろうか、△を2つ組み合わせ、頂点に接するように円が描かれている。

そしてそれぞれの△の頂点には台座があり、計6本、台座には水晶玉が置かれていた。

あなたは台座に近寄る、水晶玉を見てみると、内部で炎が燃えているのが見えた、触ってみると暖かい。

他の水晶玉も調べてみたが、どうやらエレメントを表しているらしい。

火は内部で炎が燃えている。
水は内部に水が溜まっていた。
土は小さな水晶が中に入っており。
風は中で小さな砂嵐が舞っている。
光は水晶玉自体が淡い光を発していて。
闇は内部で紫色の霧が渦巻いていた。

と、いつの間にか魔法陣の中に入っていたらしい、いきなり魔法陣が淡く輝き始めた、思わず離れてしまおうとしたが、興味も有るため、じっとしてみる。

どうやら何かの装置らしい、淡く輝いているだけだった、あなたは安心して(とは言っても、知らない場所だから警戒はしっぱなしなのだが)適当に近くの水晶玉に触れてみる。

ゴオッ!!

突然魔法陣の一部が強い光を発した、あなたは思わず後ろに転んでしまう。

触れた水晶玉の属性は…闇。

それが乗っている台座から、4つの台座に向かって魔法陣のラインが光っている、唯一台座と台座を結べていないのは…闇の水晶玉とは正反対にある光の水晶玉だ。

―これ以上弄ったら面倒だ…―

あなたは魔法陣から出る、すると、魔法陣は元の状態に戻ってしまった。

周りを見回してみると、入ってきた扉とは別に、もう1つ扉があった、古びている、木の扉だ。


ギィ…


扉を開けると、また洞窟になってしまった、せっかく生活感のある部屋が続いていたのに…


バタン…

背後の扉をとりあえず閉めて、あなたは意気消沈しながらも歩き始めた…

その時、水晶玉が1つ、少しだけ動いたのには…あなたは残念ながら気がつけなかった。

《次のチャプターへ…>>25