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SS −真の魔導師を目指した結果−
日時: 2008/10/12 00:52
名前:

昔からネタはあったのですが、ようやく書く気になったので一先ず書いてみることにw

(とりあえず、どっちかっていうとなり茶ばっかりやっているので表現等は下手糞です、んなもんかんけぇねぇw! ってノリで読んでくれると幸ですw)







「………難しいわね、どういう意味かしら…?」


大きな月が草原のとある広場を、まるで見つめるように照らし出す。
その中央には一匹の少々変わったポケモンが、人間の物であろう書物を読みながら、ある事をしていた。


「ふぅ…まぁ進化したらスペル位は楽に使えるでしょうけど、そんな力より人間が使っていたというこっちの方が気になってしょうがないわ…」


彼女はムウマ、よなきポケモンと呼ばれるゴーストタイプのポケモンで、ムウマージに進化する事で魔法が使えるようになるのだ。

しかし、このムウマはそれで力を得ず、過去の人間が使えたと言う古代魔法を研究し、日夜その解読に励んでいた。


「えっと…今日でこの魔術位は実際に発動できそうね…試して見るかしら…」


そうブツブツと独り言を言いながら、書物を片手に棒切れで地面に丸い絵を描き始める。


「魔法陣…って言うのかしら? とりあえず準備はOKね……」


その中にヒトカゲの涙、ヤドンの尻尾、モココの体毛などと言う怪しげな物を置いてゆく。


「後は…これよね、クレセリアの月の雫…本物だと良いけど……それじゃぁ…”我は呼ぶ、大いなる竜神様を…此処に姿を現したまえ…!”」


恐る恐るその雫を魔法陣に垂らし、解読した呪文を唱える。





ゴゴゴゴゴ……


不意に辺りが暗くなり、夜空に黒い雲がかかってゆく。
月もそれから逃げるように姿を消し、辺りは漆黒へと包まれる。


「な、なに……? 私、何か間違え…? あっ!?」


唐突な辺りの変化に動揺しつつ、書物のページを慌てて捲ろうとし、


ブワッ!


唐突に暗雲を破り、暗闇にも映える美しい白の巨体がムウマの前に降り立ち、その風圧で手に持った書物が吹き飛び、ムウマ自身も転げそうになる。



『………』

物言わぬその白い巨体の持ち主は、ちっぽけな召喚術者を見つめる。


「……あ、あなたは……ルギア…様……?」


初めて見る伝説と呼ばれるそのポケモン、ルギアと目が合い、ムウマはピクリとも動けなくなった。
メンテ

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Re: SS −真の魔導師を目指した結果− ( No.1 )
日時: 2008/10/22 15:13
名前:



暫く重い沈黙が時を蝕んだ。

沈黙という重い空気と巨体の相手に見つめられると言うプレッシャーに押され、言葉が出ない。


………その沈黙を破るように、呼びだされた竜神から口を開いた。



『…久しぶりに、人間に呼ばれたと思い出向いたのだが……まさか同族によるものだったとはな…』

暗雲の隙間から月が覗き、草原の大小2匹を照らし出す。
夜の暗闇に差し込む月明かりが、威厳ある美しい姿を照らし出し、その落ち着いた声を更に威厳あるものに変える。

それでもなお、緊張しきって震えていることしか出来ない小さな相手を見つめ、ゆっくりと話しだす。


『お前が使用したその魔術……それは、人間が私と契約し、その土地を護る代わりに供物を収める事を取り決めたことを示す魔法陣なのだ。 …わかるな?』


「えっ…!? ……え、えっと…………は、はい!!」

ムウマはその言葉に慌てて書物を開き、ぺらぺらと捲って確認する。

その慌てた姿を見つめ、白き竜神は話を続ける。


『そして、互いに取り決めた期日に人間が私を呼び、供物を捧げてくれるのだ。 ……すなわち、その魔法陣は私に供物を差し出す時に使われたものなのだ。』

ゆっくりと話す竜神の言葉に耳を傾け頷き、その意味を書物と照らし合わせ、ほぼ同じ内容であるという事に驚嘆の声を漏らしている。


『その書物も、大昔…熱心な若者が後世に伝えようと書き記したものだった……それが今の人間はすっかり忘れているのだ、悲しいものだ…』

少し寂しそうな表情を浮かべ、ヒョイッとムウマをその翼で目前に持ち上げる。


「あっ…!? えっ、その……ルギア様……?」

書物に目が行っていたムウマには、突然抱き上げられた事によって驚きの声を上げる。


『……それは兎も角、お前は供物を私に持って来たのか? この魔法陣はそういう契約なのだ…』

どことなく何を言わんとしているのかがわかる、でも…なんとなく理解したくない。


『無いのであれば……たとえその契約を知らずして呼んだとしても、契約は契約……わかるな…?』


クパァ…


理解したくないというムウマの目の前に、現実と言う赤い空洞が開き、声が出ずに目を見開いて息が止まる。


『お前には悪いが…お前自身が供物になってくれ。 契約は契約という事だ、興味本位で下手に触ってはいけないものなのだ……』


バクゥ!!

一瞬とも言える俊敏な動きで抱き抱えた相手を捉える。
ムウマの体が白い竜神の口にすっぽりと収まり、柔らかく唾液によって湿った舌の上に押し付けられる。


「へやっ!? ……あ、あっ……! …いやぁぁぁあぁああぁ!!!」



(更新遅れて申し訳ない、プーゆえに仕事探していたゆえに……とりあえず続きはまた今度にw) 
メンテ
Re: SS −真の魔導師を目指した結果− ( No.2 )
日時: 2008/10/22 16:33
名前: 名無しのゴンベエ

乙!ルギア様に萌えた
メンテ
Re: SS −真の魔導師を目指した結果− ( No.3 )
日時: 2008/10/24 15:00
名前: ウェイン◆nGQP2lE6ea.

(まぁ最初はBADエンドから始めたほうが良いですかねw)





ムウマは錯乱していた。

言うまでもない、突然ルギアと言う巨体の竜に銜え込まれてしまっているのだ。
喉元にある黒い谷底に、命の危機を感じながら今の現状を判断してゆく。

…ルギアのタイプは【エスパー・ひこう】、ゴーストの私ならそれなりに対抗出来そうである。

…なぜ霊体の私をいともあっさりと銜え込めたのか。


僅かな時間で心を落ち着かせ、思考を張り巡らす…が、



ズリュッ…


ルギアが上を向いたのか、舌の上を少し粘る唾液と共にゆっくりと滑り落ち始める。


「い、いやぁぁ!!」


影を縫いとめ滑る己を支えようとするが、暗い口内に影などある訳無く、ズルズルとゆっくりと…
永遠の時を感じさせるほど、ゆっくりと絶望の入り口へ近づく。


『…少しだけ、お前の考えに答えてあげよう…』

ふと滑り落ちるのが止まると、ルギアが器用に口を閉じたまま語りかける。


『”みやぶる”、それが霊体のお前を捕らえた力…いかにお前がゴーストだといえ、実力の差が比べようもない、それだけの事だ…』



ズリュゥッ!



「あぁぁ!! や、やだっ、…る、ルギア様……お許しくだ…さい……!!」

再び滑り、喉元へボトッと落ちる。
必死の懇願も虚しく、



ゴクッ……



「あぁっ、ああぁあぁぁぁ!!!」

非常にも物を呑み込む静かな音が、嫌と言うほど耳に擦りつけながら、狭く暗い絶望の中へと落ちてゆく。

ルギアの喉に小さな膨らみが現れ、ゆっくりとお腹へと進み、お腹を軽く膨らませる。
ルギアは少し哀愁漂う表情を残し、


『すまぬ、人間の……操り人の意思を残す魔術には逆らえぬのだ…』


せめてもの償いなのか、お腹の膨らみに翼をそっと添え、優しく撫でる。












………ふと気がつくと、私は暗闇の中にいた。


トックン……トックン……


何かの鼓動する音、そして私の周りの暖かく、湿った狭い何かの中で、自分の状況を思いだす。


「私……ルギア様の……」


暗闇の中、暗視能力を使ってあたりを見回す。

柔らかく、歪な形の肉壁が蠢き、私をしっかりと包み込んでいる……



クチュッ……ムニュゥ…



「あっ……あぅん…」

胃壁がゆったりと脈動を始め、私の体を優しく揉み込んでくる……
何処と無く暖かく、柔らかなその感触に酔いしれ、身を委ねそうになってしまう…



ムチュッ……ズリュ…コポッ…



何かが…きっと私を溶かす胃液なのだろう、体にねっとりと纏わり付き、胃壁の愛撫で更に絡み付く。

……不思議と痛みはない、体が徐々に溶け…いや、霊体の私の体が薄れて行く…きっとこの胃液に吸収されているのだろう………



ジュプッ……グチュッ……ドクン…



あ、あぁ……気持ち……溶けて……わた……意識…………ぁ……っ……………………













……目の前が真っ白になってしまった。

勿論、もう彼女が他の者の前に姿を現すことも無くなった。
友人や身内が、懸命に捜索したが、真相はただ闇の彼方………いや、お腹の中と言う闇の中である。



…興味本位に手を何かを手を出す、それはあまりにも危険な、そしてまた心惑わす甘いものなのかも知れない。


貴方も、不意に手を出すことで…こうなりえるという事を覚えておいた方が良いでしょう………

白き竜神に、過去の意志に呑まれぬように………





(こんなものでしょうか…? 自信ねぇw!!)
メンテ
Re: SS −真の魔導師を目指した結果− ( No.4 )
日時: 2008/10/25 19:03
名前: 名無しのゴンベエ

ちょっと文章があっさりしすぎかな?
もうちょっとその場の情景を書いてくれたらいいかも?
でもこのストーリー的に好きだな!
そしてGJ!これからも頑張ってくれ!
メンテ

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