BADEND ( No.1 ) |
- 日時: 2009/03/21 22:22
- 名前: 火星をみるひと
- ピコーン、ピコーン……バシュッ!
ダークルギアは開放され、マスターボールは弾かれた。 信じられない、あのマスターボールさえ通じないなんて…… デスゴルドが不敵に微笑む。 「所詮人間が作った物、絶対などありません。限界があるんですよ。 伝説のルギアの潜在能力を全て開放させればそんな物は通じません。 ただ、こちらもそのためにリミッターを外してしまいましたが」 ダークルギアは見境なく暴れ始めた。 地面や壁を崩し、ドームは崩壊してゆく。 「こうなれば私でもどうすることは出来ません。 力尽きるまで暴れ続けるでしょう。代わりはまた作れますから。 ここは退かせてもらいましょうかね」 浮遊イスで外に逃れようとするデスゴルドを、ダークルギアは掴む。 眼前の鋭い瞳で睨み付けられ、デスゴルドは竦んだ。 「ひっ!やめろ、ルギア!やめろおおおぉぉ」 大きく口を開け、ダークルギアはバクっとイスごと咥えこんだ。 しばらく口の中で転がした後、イスだけを吐き出した。イスはカラコロと地面を転がる。 そしてダークルギアはデスゴルドを呑み下す。 膨らみが喉を通り抜け胃へ達し、ダークルギアは小さくゲップした。 次にお前の番だ……と言わんばかりにリュウトを睨み付ける。 さすがのリュウトも身震いした。自分も同じように食われてしまうだろう……その恐怖は幾多の困難を潜り抜けたリュウトにも耐えがたかった。 ダークルギアはリュウトを掴む。 必死に抵抗するが抜け出すことは叶わない。 先ほどより動かない大きく出っ張った腹を間近に見て、喰われたポケモンの心配をしたが、 口を開けたダークルギアの顔の前まで運ばれると他を気遣う余裕は吹き飛ばされた。 ダークルギアは舌をベロりと伸ばすとリュウトの体を絡めとり、口の中まで運んだ。 口内は湿気が充満し、舌で弄ばれることで体中に唾液が付着する。 脱出を試みるが、蠢く舌に足を取られうまく動くことが出来ない。 そして喉の奥までリュウトは追いやられる……
ゴクン
希望が潰えたことを知らせる鐘でもある嚥下音が鳴った。
END
|
Re: SS 闇の旋風 ( No.2 ) |
- 日時: 2009/03/23 01:55
- 名前: 名無しのゴンベエ
- とっても読みやすい小説ですね、GJですw
何より再現が丁寧でもあり、自分の作ったダークポケモンに食べられちゃうってシチュも素敵でしたw
|
Re: SS 闇の旋風 ( No.3 ) |
- 日時: 2009/03/25 02:21
- 名前: 火星をみるひと
- お褒めくださりありがとうございます
悪役が自分の作った物に滅ぼされてしまうというのはよくありますからねw
|