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Wolves Heart 真実の心
日時: 2011/03/08 08:29
名前: セイル

どうもセイルです
まだパラレルワールドの途中ですが
ふと、過去作品を読んでいてピンときてしまったので書きたいと思います。
ので少しパラレルの方が更新が遅れます。

今回は前作とはあまり変わりません。
少し文や展開を追加したバージョンですね。
エンディングも変えます。
前作とも比べてみてはどうでしょうか?
メンテ

Page: 1 |

Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.1 )
日時: 2011/03/08 09:37
名前: セイル

「や、止めて・・虐めないでっ!」
自宅への帰路の途中、傘を広げ歩を進めていた。
傘と地に弾ける雨音の中、恐怖を露わにした涙声を拾う。
「?・・なにかな・・」
街道の脇道を行くとそこに公園。雨で濡れた遊具の表面が雷の光に照らされて鈍く光る。
その公園の隅・・ボロボロに濡れたダンボールから声。
「い・・やぁ・・やぁぁ・・」
「仔犬・・あ、違う。狼だ・・」
一見、仔犬に見えたが目を凝らせば耳は鋭く、尾は短い。
仔犬ではない。狼。仔狼だった。
僕がここに足を運んだのは狼だからではない。
町に狼がいようが、喋ろうが特に珍しい事ではない。
恐怖の色を灯し、絞り出されるように紡がれる言葉。
「虐めないで・・痛い事しないで・・お願い・・おね・・がぃ・・ひっぃ・・ぇぐ・・」
雨粒に打たれた毛はぺたりと体に垂れ、両足、右目に大きな切創を負っている。
右目に至っては・・もう使えないだろう。
雨水に混じった血で毛は汚れ、深紅の雨水が地を流れる。
「うぅ・・もうイヤだ・・痛いのは・・痛いのは・・・」
ダンボールの隅で顔を前脚で庇いその矮小な体を震わせている。
その声、言動は確かな恐怖を僕に無言に訴えていた。
切創が動物にやられたモノとは考えられなかった。
切創は綺麗でいびつな所は見受けられなかった。
明らかに、人間の手によるモノだ。
この仔狼は人間に・・僕に怯えているわけだ。
毛の濡れ具合から見ると放置されてから幾分時間が過ぎており、出血量も多量だ。
これ以上は命に関わる。
面倒を看るか看ないかは二の次に、とりあえず命だけは繋ぎ止めなければ。
「大丈夫・・もう・・大丈夫だよ・・」
涙を双眸からこぼし、恐怖に震える仔狼を優しく抱き上げる。
「ひゃぅ!?は、離してっ・・」
驚いたか。それとも恐怖のあまりか。
仔狼はそこで暴れだし、挙句の果てに腕に牙を突き立てる。
まだ筋肉の発達のない顎の力は微力で、皮膚すら喰い破れず、震えで力が分散していた。
それでも痛いものは痛い。
小さく呻きながらも言葉を続ける。
「もう・・大丈夫・・何もしないよ・・何もされないよ・・・」
「ぅえ・・ほ、ほんと・・?」
濡れ疲弊した体を労るように撫でながら不安を募らせないように口を開いた。
仔狼はその顔に幼さを灯し、首を傾げる。
僕は頷く。
堪えていた涙が途端に溢れ仔狼は腕のなかで泣きじゃくる。
水気と血で服が汚れていく。
服ぐらいは洗えば綺麗になる。
だが、仔狼の心はそう簡単には綺麗にはならないだろう。
傘を片手に持ち換え、偶然にも持ち合わせていたタオルで仔狼を包み込んだ。
「お兄ちゃん・・暖かいね・・」
「そうだね・・」
仔狼はすっかり安心し、微睡みに沈みかけていた。
心身ともに疲労は濃色で、よほど応えていたようだった。
街頭に照らされる隻眼の無邪気な笑顔。
色鮮やかな銀の毛とその鮮血。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.2 )
日時: 2011/03/08 10:35
名前: U

どんな結末になるのか、楽しみです
涙目で抗議なんかされたら・・・守ってやりたい・・・(飼い犬、居るけど
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.3 )
日時: 2011/03/08 11:35
名前: リオレイア

可愛い……
確かに守りたくなるな…というより、動物を傷つけて遊ぶ連中が判らん。
何がしたいんだ?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.4 )
日時: 2011/03/08 19:04
名前: suit

う〜
誰があの子を苦しませたのやら…
生活が無事に送られるのかな…  
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.5 )
日時: 2011/03/08 19:13
名前: ゴルダ

とりあえず最低限の処置をだな…
そして、守れるところまでは守り抜く。それが拾った者の責任だ
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.6 )
日時: 2011/03/10 10:59
名前: セイル

「君は何食べる?」
自宅に戻った僕はまず、仔狼の体から水気を拭き取り乾かす。
濡れたままでは体調を崩す可能性が一気に高まり衰弱している今では危険である。
次に切創の止血を行い、包帯を巻き付けた。
一応止血を行ったとはいえ、状態が良くなった今では包帯にじわりと滲んでいた。
「どうしたの?お腹減ってなかった?」
その表情は何かを言いにくそうにしており、口を噤んだまま視線が落ちる。
「ぼ、僕・・血しか食べれないの・・」
「血・・・?」
初めは冗談か何かと思った。がまだ幼く、可愛いこの仔が嘘をつけるとは考えにくい。
先程から僕と目も合わせようともしない。
「お、お願いっ・・眼も紅いから、気味悪いけど虐めないで!見捨てないでっ・・お願いっ・・」
公園では暗闇の為にそこまで確認は取れなかった。
確かに仔狼の眼は血の様に深紅で他人を呑み込まんとするような妖しさを放っている。
その上、血を飲むと言うのなら気味悪い上に不吉を運ぶ者とも思われるのは仕方ない事かもしれない。
「どんなにお腹減っても一日一食で我慢する・・だから・・お願いだよ・・僕を・・・見捨てないで・・・」
・・恐らく、幾人にも拾われ、その血のみ受け付ける体とその容貌が災いし見捨てられた訳だ。
見捨てるどころか手を出した人間さえいたのだ。
この仔の右目を奪って・・・
今、僕が見捨てればこの仔はもう助からない。
この社会に虐げられ矮小な命は失われるだろう。
「ずっと・・・我慢してたんだね・・」
「え・・」
僕はその場で屈み、仔狼に優しく微笑む。
右腕の袖を捲り上げ、右腕を晒す。
「一回じゃ足りないよ。もっと大きくならなきゃ。一日三回でいいよ。」
「え・・で、でもっ・・そんなに一杯貰ったら・・・お兄ちゃん・・死んじゃうんだよ・・?」
「・・・・・」
僕は言葉に困った。
まだ幼いこの仔はもう良心が育っていた。
この年頃でやっと育ち始めるのが普通であるのだが、この仔はすでに他人の状態はで把握出来るようになっていたのだ。
生への執着心。よほど過酷な状況に置かれていたようだった。
だったらそろそろ解放されるべきなのだ。
「大丈夫。何とかするよ。心配しないで。」
「・・うん・・ありがと・・」
躊躇いがちに仔狼は差し出された右腕に牙を立てる。
恐怖に縛られていない筋肉と牙は皮膚を喰い破った。
鋭利な痛みと出血。そこが微かに熱を帯びる。
生暖かい仔狼の舌が傷口を舐めあげ血を体内に取り込む。
仔狼の唾液が傷口に染み、流石に呻かずにはいられなかった。
「ぁ・・」
消え去りそうな声を漏らした仔狼の表情が陰る。
ここまで良心の育ったこの仔には僕の表情は相当なストレスを感じることだろう。
己が他人を傷つけるこの行為に慣れるまでは暫く耐えなければならないだろう。
本当ならこんな思いなどしなくとも楽しく生きられただろうに。
「だ、大丈夫だよ。気にしないで。」
痛みに顔をしかめてしまう己を叱りつけ、余計な負担を避けるために笑顔を作る。
ところが仔狼は目を伏せると止めた。
「ごめんなさい・・し、食欲がなくて・・」
これは・・嘘だ。
表情と言動を見ればすぐに分かった。
その良心故に罪悪感を感じ”食べたい”と言う本能を理性と良心が押さえ込んだからだ。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.7 )
日時: 2011/03/10 11:20
名前: ロンギヌス

赤目キャラって可愛いですよね♪
血しか食せない狼…新たな展開があるのかな?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.8 )
日時: 2011/03/10 14:20
名前: リオレイア

可愛い…
なんとしてでもこの小さな命を守らねば…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.9 )
日時: 2011/03/10 17:01
名前: トマート

セイルさんは優しいですね!
僕も見習いたいです・・・
ルギア「仔狼よ、こいつの血でよかったら・・・」

え・・・?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.10 )
日時: 2011/03/10 20:36
名前: U

食欲が無い? 嘘だッ!
自分なら噛まれようが、引掻かれようが・・・何されたって助けるから
えと・・・信用して欲しい・・・かな(気弱
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.11 )
日時: 2011/03/10 21:03
名前: セイル

ロンギヌス様
そうですよね
幼い時はかぁいいし、大人になると妖しい雰囲気を出せますしね〜

リオレイア様
毎度コメント有難うございます
小さな命でも大切ですよね

トマート様
ここではお初ですね
どうもセイルです よろしくです
僕は優しいキャラしか書けないですね〜

U様
今作はどうですか?
前作とだいぶ違う雰囲気でお送りしています
説明や心情を多めしております
また気に入っていただけたら嬉しいです

メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.12 )
日時: 2011/03/11 14:57
名前: セイル

ー食べなければ死ぬー

これはどんな生物がいかなる手段を以てしても逃げること叶わぬ自然の摂理。
無理矢理でも食べさせなければこの仔の命が危険に晒される。
が、無理強いは出来ない。そうすれば重度のストレスを与え結果その命を縮めてしまう。
「そっか・・またお腹減ったら言ってね。」
「ぅ、ぅん・・」
笑顔で安心させようと言葉も柔らかくしても仔狼は浮かない表情を変えようとはしなかった。
”いずれ捨てられる”その恐怖と不安が仔狼の脳裏に焼き付いて離れないのだろうか。
「そんな顔をしないの。ちゃんと面倒看るよ。」
小さなその頭に優しく手を乗せ、撫でる。
すっかり乾いたその銀毛は絹のようで撫でているこっちのほうが気持ちよかった。
「・・で・・んで・・なんで・・?」
「ん?」
「なんでお兄ちゃんはそんなに優しいの・・?」
嬉しい表情すら浮かべずに仔狼は疑問をぶつける。
幾度と拾われ、捨てられ。
恐らく簡単には信じられなくなっているのだろう。
「お兄ちゃんも・・いつかは僕を・・捨てるんでしょ・・・気味が悪いから・・不吉だから・・血の面倒をみれなくなってっ・・・」
仔狼の瞳が潤む。だから僕は仔狼を優しく胸に抱き上げる。
胸にすがりつく仔狼は震えている。
「そんなことないよ・・・」
「違うよ・・もぅ・・嫌だ・・誰か・・助けてよぉ・・」
「最初は・・傷の手当てをするだけだったよ。」
そう・・最初は傷の手当てをするだけ・・面倒など看るつもりはなかった。
ただの会話を交わす間に仔狼の心・・酷く傷ついた孤独の心に触れてしまい、手当てどころではなくなったしまった。
これ以上・・この仔を傷つけてはいけない。
解放させてあげなければならない。
「でも・・拾ったことに代わりはない・・最後まで面倒を看るのが飼い主の責任だからね。」
「・・ほんと・・僕のこと・・看てくれるの・・?」
「うん・・最後まで。」
「お・・お兄・・ちゃん・・う、うわぁぁぁぁぁん!」
大粒の涙を無数にこぼしながら心の声を張り上げる。
僕はその銀狼をそっと抱きしめてあげた。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.13 )
日時: 2011/03/11 16:03
名前: トマート

セイルさん、あいさつが遅れてしまいました・・・
こちらこそ、よろしくおねがいします!

・・・今になって仔狼をいじめた人間が、憎いです!
誰だ!いじめた奴は!先生に言いつけてやる!
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.14 )
日時: 2011/03/11 20:46
名前: U

喋れる子なんて居たら是非とも意見を聞いてみたい
一部の動物達からはこんな感じにも見られているんですよね・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.15 )
日時: 2011/03/11 23:51
名前: リオレイア

可愛い・・・
もし、僕なら一生そばに居させてあげたい
んで、大きくなったら捕食ごっことかww
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.16 )
日時: 2011/03/12 13:28
名前: ロンギヌス

悪事さえしなければ生きる権利は誰にでもある!!(人間だって豚の血肉くってんだぁ!!

何かと可愛い仔狼…この後の展開が楽しみです!
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.17 )
日時: 2011/03/12 14:19
名前: セイル

「・・そんなこともあったな・・」
「ええ・・懐かしい・・」
俺はすっかり巨躯を誇るまで育った銀狼に振り返る。
大きな切創に潰された右目が開くことはなかった。
隻眼の銀狼の紅眼が優しく緩む。
「・・すっかり・・美人?いや、美狼か?」
「そう・・ですか?そうなら貴方のお陰ですね。」
あの頃の幼さは欠片一つ残っていない。
その紅眼ですらその美貌を引き立てる一つになってしまった。
「俺のお陰か・・ふ、あはははっ・・」
「フフ・・ははっ・・」
俺は何故が不意に笑ってしまうが、銀狼も特に怒ることなくそれに続いた。
こいつはこんなに巨躯に成ってからと言うもの怒ったときを見たことがない。
幼い頃はよく怒られたのだが・・
と、唐突に何かがくぅ、と鳴った。
「・・そんな時間か。」
「・・・恥ずかしい・・」
銀狼は頬を赤らめ、身を捩りながら上目づかいでこちらを見つめている。
それに応えるように右腕の包帯を取り、銀狼の前に痛々しい無数の歯形の残る右腕を差し出す。
この歯形はこいつの牙の痕・・食事の痕だ。
「ほら・・あんま吸うなよ?」
「分かってますよ・・こんな事で貴方を殺したくありませんし・・頂きます。」
彼女から見れば細腕に牙が突き立てられる。
一瞬で皮膚が破られ、出血が始まる。
その血液を銀狼の舌が唾液を纏って舐め取り、唾液を塗っていく。
さらには、血液を吸い出し飲む始末。
「っ・・」
数年もこの食事に付き合ってはいるが、まだこの痛みには慣れない。困ったことに、彼女が成長するにつれ血の摂取量が増加し俺は大変な思いをした。
「頂きました。」
十分もの間、彼女は俺から食事を捕る。
毎度の事ながら俺は血を流したままよく倒れる。血を吸われて極度の貧血に陥るためだ。
この狼の食事は最早、吸血鬼なみの吸血行為に等しい。
今回も包帯を拾おうとして視界がぐらり、と来た。
「わ、悪ぃ・・」
俺の体を彼女の前脚が受け止める。
これも毎度おなじみの光景。
「いえ・・いつもの事でしょう・・」
が、日常とは違った。
俺の頬に暖かい雫が滴っていたのだ。
そう・・銀狼は泣いていた。
「私の・・名前・・」
「名前・・そうだな・・もう付き合って十何年なのに名前・・聞いてなかったな・・」
今更聞いても名前で呼ぶかは分からない。俺はもう銀狼のことは”お前”で定着してしまっている。
「・・・フェンリル・・」
「・・そうか・・お前が・・・か。」
「驚かないのですか・?」
「幾分かは・・分かってたからな。」
狼が特珍しくないこの地域では狼専門の狼医がいるくらいだ。調査すればすぐに引っかかる。

フェンリル。
非常に美しい銀毛を身に纏い、人間のみを狙い喰らう。
幼少時は血しか摂取することができない。
そのほかに留意するべきはその巨躯である。
さらには、人間を喰い続ける事で転生するという仮定も存在して・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.18 )
日時: 2011/03/12 15:01
名前: トマート

うわ・・・
僕なんて見てるだけで貧血が・・・
セイルさんも無理は禁物ですよ?
(↑by体の弱い貧弱者より)
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.19 )
日時: 2011/03/12 15:50
名前: ロンギヌス

おっ・・クラクラと
大きくなって・・血液以外も摂れるようになったとしたら・・(ワクワクw
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.20 )
日時: 2011/03/12 15:55
名前: suit

ずっと自分を隠していたとは…
人を食らうことで生きていけない使命…
二人はどうなるのだろう…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.21 )
日時: 2011/03/12 15:57
名前: リオレイア

う……
大きくなったフェンリルさんも……
背中に乗ってみたいです…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.22 )
日時: 2011/03/12 19:34
名前: U

ん・・・こうして見れば、立ちくらみがよく起こるから、元々貧血気味っぽい自分は気絶してしまいそう・・・w
食われるぐらいにしか、力になってやれなさそうだなぁ・・・でも、フェンリルの一部になれるのならッ
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.23 )
日時: 2011/03/13 18:19
名前: セイル

「・・・分かっているのなら、よかったです・・」
未だに頬には涙が伝うもその声は力を失っていない。
涙声でもない。あらかじめこうなることが分かっているかのように・・・
フェンリルは俺を遠慮しがちに前脚で拘束する。
「俺を・・喰う気か・・お前を拾った俺を・・」
「・・貴方には感謝しています・・本当に私の命じゃ足りないくらいに。数年も貴方の血を頂いて・・ご迷惑をおかけしても・・貴方は私を見捨てなかった。」
「あぁ・・俺はお前を捨てなかった・・病院にも送られたしな・・」
過去に俺はフェンリルの手によって血液不足で病院送りにされている。
「何一つ恩返しが出来なくて、申し訳ないです。でも・・・私はもう血だけではこの体を維持できない・・生きるためには・・人間を・・人間をっ・・」
「もういい・・」
俺は吐き捨てるように言葉を紡いだ。
幼い頃からあれだけ傷ついたフェンリルがこれ以上苦しむのを見たくなかった。
こんなに大きくなった今でも苦しむ必要はない。
これ以上・・苦しませたくなかった。
たとえ・・自分が死ぬことになっても。
「苦しむことはない・・お前は本能に従え。俺の心配はするな・・」
言葉では何とでも言える。そんな事を言っても本当は死にたくないに決まっている。
明らかな虚勢を張って自分を奮い立たせている。
死の恐怖に直面した体が震えているのが自分でも分かっていた。
「あ、貴方と言う人は・・どうして、そこまで・・」
「・・なにも言うな・・俺を・・喰えなくなるぞ・・・」
それは俺にも言えた。数年かかって作り上げた死の覚悟を崩されそうだったから。
短い期間とは言え一人孤独だった俺と共に過ごした家族だ。
別れたくない、もっと一緒にいたい・・
そんな思いはすべて捨てた。
いつかは訪れるのだから。

       ー別れの時がー

フェンリルの熱い涙は頬にずっと・・滴っている。
無言で泣く彼女の確かな思いは熱と共に俺の微かな隙間に伝えてくれる。

   ーありがとうー  と。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.24 )
日時: 2011/03/13 18:58
名前: suit

うう…
逆らえない運命…
だが喰らわねば生きていけない…フェンリルさんのつらい使命…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.25 )
日時: 2011/03/13 20:07
名前: トマート

くっ!・・・
それが使命なら、かわりに僕が・・・
(↑byただ食べられたいだけのアホなトマート)
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.26 )
日時: 2011/03/13 20:44
名前: U

血液不足の訳を聞かれた時はさぞかし慌てただろう・・・
これからどうなるのやら・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.27 )
日時: 2011/03/14 18:33
名前: セイル

「くっ・・・んぅ・・」
私は彼の体にゆっくりと舌を這わす。
瞬く間に衣服が唾液を吸い、重くなって舌との間に太い粘液糸を引く。
普段なら獲物を舐めるような事はしない。
その腕を、足を喰い千切り、その血を浴びるように飲む。
続けて残った肉を少しずつ苦しめるように喰い千切ってその断末魔に復讐の心を踊らせ、人間を貪り喰った。
だが、今回はそうも言ってられなかった。
喰らいたくないのに・・喰らいたくないのに・・
この人間に拾ってもらえなければ・・私は死んでいた。
彼は私に文句の一つも言わずに血を捧げてくれた。
私は無事にここまで成長できた・・
 ー人間を喰らわねば生きられないまでにー
あぁ・・どうして人間を喰らわねば生きられないのか。
「うくっ・・っ・・」
私の重舌が彼を舐める度に苦しみ、喘ぐ。
ただ舐めているだけで舌に上品な甘さが広がる。
人間特有の味。少し塩辛かった。
声は上がらなくとも涙が止まらない。
私は声を上げない・・上げたら彼が苦しむ。
今でも十分に苦しいのにさらに苦しめる必要はないから。
涙は音もなく、頬を伝うだけ。
 ーいつもなら、簡単に人間を殺し、呑み込んでしまえるのにー
涙が止まらなければ、唾液も止まらない。
理性がこの人間を喰らうことを拒んでも、本能はこの人間を喰いたいと吼えている。
私はこの体を・・人間の体と血しか受け入れない体を一生恨む。
 ー何故・・何故なのかー
「ぅえ・・けほっ・・・な、泣くな・・生きるためなんだろ・・・」
私の生暖かく、獣臭い唾液を呑み込んで吐き気を催し、吐き出しそうな物を必死に堪え、苦しむ彼は荒い呼吸を続け、片目で私を見据え、今にも消えそうな声で囁く。
「だ、ダメっ・・・わ、私は貴方を食べれないっ・・・」
本能を理性でねじ伏せ、私は言葉を絞り出す。
口端から唾液と彼の血液の混じった薄紅色の粘液が滴り、糸を引く。
涙が勢いを増す。いくら生きるためとは言え、命の恩人・・今まで過ごしてきた愛人にも近い存在を喰らう事など私には出来ない。
「駄目だ・・俺はお前を拾い・・今日まで育ててきた・・・俺は最後までお前の面倒を見る!だから最後の我戯を・・俺を喰いたいんだろう・・・っ・・」
「出来ないっ!命の恩人を喰らってまで私はっ・・・」
「生きたいんだろう・・・俺の血液だけじゃこの先お前は生きていけないんだろう・・?」
前脚を通して彼の震えが酷い事は容易に悟れる。
明らかな虚勢だ。本当は彼だって生きたいに決まっている。
私だって死にたくない・・もっと生きていたい・・
彼だって同じ・・いつまでも一緒にいたい・・
「でも・・でも・・でもっ・・」
彼の言うことを完全に否定は出来ない。
もし、彼の命を貰う事を止めて生きたとしても、私の体は崩壊する。
仮に彼から血液を貰ったとしても、次第に血液の摂取量は増え最終的には彼を殺す事になる。
私が死ぬか・・彼が死ぬか・・
この二つの命は共になることは叶わないのだ。
「俺を喰え・・それでお前が生き続けられるなら・・俺はいい・・それが・・お前を拾った者の責任だ。」
・・どうして彼は私にここまで自分を捧げられるのだろうか・・
私が出会った人間にこんな人間はいなかった。
自分のために・・・自分のために他人を虐げる醜い奴らばかりだったのに・・
この人は・・このお人好しは・・
大量の血液だけじゃなく、自分まで捧げられるのか・・
私は踏ん切りがついた。彼を喰らう決心が。
口元を彼に寄せる。
「俺の命・・お前に預けた・・頼むぞ・・フェンリル。」
彼は全身の力を抜き、清々しい笑顔を私にくれた。
そんな笑顔・・初めて見た。
人間はそんなに笑えるんだと。
私は初めて・・そう思った。
その優しい手が私の口元を愛おしそうになぞる。
私は心を鬼に変え、彼を咥え持ち上げる。
口内に引き込みながら何度も咥え直し彼を呑み込んでゆく。
すべてを口内に引き込んで優しく口を閉じた・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.28 )
日時: 2011/03/14 18:52
名前: suit

今まで命をはって面倒を見てくれた恩人…
そんな彼を失ったら生きていけるのか心配…(泣)
二人が無事に生活できる方法はないのだろうか?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.29 )
日時: 2011/03/14 18:58
名前: サバラン

か・・・悲しすぎる(ToT)
こんな悲しい最期があってたまるかぁぁぁあああ
カル「貴様が言うなああああぁぁぁ」
ゲシッ
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.30 )
日時: 2011/03/14 20:00
名前: U

飼い主は最後まで面倒を見る・・・何があっても・・・
例えこんな形になったって、恨まないもん・・・(涙
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.31 )
日時: 2011/03/14 22:53
名前: トマート

くっ・・・
なんてことだ・・・
な、泣いて何かいnaizo…
(↑by嘘つきトマート)
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.32 )
日時: 2011/03/15 17:13
名前: セイル

生暖かい空気が漂い、空気を吸えばすぐ噎せる空間。
気持ち悪い獣臭い臭いが口内には充満していた。
「っおっ・・くっ・・」
舌が蠢き、俺を弄ぶ。
舐められただけで疲弊した俺を労るかのように舌はその本能に従い、俺の味を求めて体を舐めていく。
顔、頭、腕、足、体を余すことなく重舌がねっとりと舐め回す。
幾分か唾液を吸っていた衣服は生暖かく、獣臭い唾液をさらに吸いベトベトに重くなっていた。
「っ・・っぁ・・」
舌が俺をひっくり返す。
粘っこい水音を立て、舌と背中の間に糸を引いてグルリと寝返りさせられた。
その状態から舌は小刻みに動き腹を執拗に舐める。
これまでに彼女の唾液を飲んで吐き気はあった。
彼女の口内で吐くわけにはいかず、根性でそれを呑み込む。
舌は俺を余すことなく包み込んで舐め回す。
自ら喰われることを望んだ餌をたっぷりと舐め回し、味を存分に堪能する。
「フェ・・フェンリル・・」
口内が唐突に傾く。
それに従い下にも傾斜がついてゆき、唾液でまみれ摩擦のない体はすぐに滑り始める。
喉・・食道・・胃袋・・死に続く暗き狭き肉洞へ。
(お前はこうやって・・人間を喰っていたんだな・・)
もう声を上げるのも億劫に感じられる。
抵抗する体力もあまり残されていない。
恐くはない。後悔もない。
(傷ついて・・傷つけられて・・何度も・・何度も・・辛い思いをして・・それでも生きてきたんだな・・)
自然と涙が頬を伝う。この世に未練が有ったわけでもない。
彼女の生きてきた上での思いを悟ったから。
(俺は・・お前に何をしてやれた・・)
両足が喉の筋肉に捕まり急速に引き込まれる。
抵抗はしない。彼女に捕まった以上、死以外に解放されることは叶わない。
(・・これで・・さよならか・・)
小気味のいい音が響いて暗闇に放り出される。
俺は・・フェンリルの喉を下る。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.33 )
日時: 2011/03/15 18:18
名前: suit

うう…
お別れの時が来てしまった。
大切な人が血肉となり消え去ってしまう…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.34 )
日時: 2011/03/15 18:20
名前: ロンギヌス

捕食サイトで涙を流すことがあるとは思わなかった(マジかよ

こういう性格したフェンリル様の体内に萌えましたw(すんません
この後はbetterに消化して頂けるのか・・楽しみです
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.35 )
日時: 2011/03/15 18:50
名前: セイル

SUIT様
それは人それぞれですかね
自分の中で生きていると考えることもできますよ

ロンギヌス様
遂に人を泣かすことが出来ました
有難うございます
ですが、これで終わりではありませんよ
むしろ、これからのほうが泣けると思いますよ

あと少しですがよろしくお願いします
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.36 )
日時: 2011/03/16 19:47
名前: セイル

唾液や粘液と共に食道と言う狭き肉洞をゆっくり燕下されていく。
体液が衣服を濡らし、耳を塞ぎ、俺の精神力をじわじわ削っていく。
今、フェンリルはどんな顔をしているだろうか。
まだ・・声すら上げずに泣いているのか。
呑み込まれた俺にそれを確かめる術はない。
蠕動が体を容赦なく絞めつけるものの体は胃袋に向かって燕下を止めない。
「フェ、フェンリル・・」
頼む・・声をあげて泣いてくれ。
泣き叫んでくれ。
苦しいだろ・・声を出せ・・


  ー頼むからー


 * * * 

 ー美味しいー
本能がそう吼えている。
彼は想像を越えて美味だった。
皮肉。何という皮肉だろうか。
喰いたくない人間がこの上なく美味しいのだ。
本能のままに舌が彼を蹂躙していく。
愛しかった彼を唾液まみれに・・餌に変えていく。
でも・・私は従うしかなかった。
それが私にできる最初で最後の恩返し。
 ー生きるために彼を喰らうー
それが彼が私に託した願いだった。
(私は・・私は・・・貴方を・・)
最早、体は動かない。働くのは思考だけ。
本能が私を縛って離さない。
本能が彼を味わい続けている。
恐らく彼は私を傷つけまいと声一つ上げず私の蹂躙に耐えているのだろう。
口内から彼の声すら聞こえない。
私も彼を傷つけたくない。
だけどそのためには彼を喰らう事しか残されていなかった。
もし、今吐き出せば彼は怒る。
そして、私は衰弱し彼の心を苦しめる。
そんなのは嫌だった。
今の状況だって納得いかない。
「・・・・・・」
私はクイッと上を向く。口内に傾斜をつけるため。
・・彼を丸呑みにするため。
苦しみは少しでも短い方がいい。
(・・どうか私を・・赦してください・・)
彼が私の舌を滑り落ちていくのが感じられる。
普段ならたまらなく心地よい瞬間が今は酷く恐ろしく感じられる。
嫌だ・・喰いたくないのにっ・・・
「うぅ・・・・」
彼が喉を・・胃袋に落ちてゆく。
涙が止まらない・・止められない。
悲しいけど声が出ない。
声を張り上げて・・思い切り叫びたい。
ごくん・・
喉が私の意志に関係なく彼を呑み込んだ。
「あ・・ああぁ・・・ぁ・・・ぁ・・」
体が震える。彼を吐き出さなければ・・
だけど・・出来なかった。
”生きたい”と言う本能が邪魔をする。
ただ、悲しくて彼を吐き出すことも叶わずにただ、下ってゆく生々しい喉を膨らみを目で追うことしか出来なかった。
今すぐに彼を吐き出して、その体液を舐め取って、抱きしめられたらどれだけ幸せだろうか。
それは叶わない。呑み込んでしまった彼に助かる見込みはない。
彼は・・私の血肉になってしまったのだ。
私の命を繋ぎ留める糧になったのだ・・
「わ、私は貴方を食べてしまった・・あぁ・・ぅぅ・・ううぅぅ・・あああああああぁぁぁぁ!!」
私は子供に様に大声を張り上げて泣き叫んだ。
涙と溢れんばかりの唾液を床に滴らせながら。
初めてであったかけがえのない、どこまでもお人好しの人間を失った。
私は彼を喰い殺した。
それは遠吠えに近かったかもしれない。
生きるためとは言え、私は犯した愚行を悔いた。
やはり止めておくべきだった。後悔しても遅いが。
たとえ私が死んで、彼が悲しい思いをしても彼を喰らうべきではなかった。
遙かな時を生きれる私がこれからの余生、孤独にうちひしがれなくともよかったのに。
  ー彼はもう帰ってこないー
声を聞くことも・・その笑顔を見ることも・・

  ー私が喰い殺したー

その事実が私の中に嫌に残る。
目が赤い。痛い。でも涙が止まらない。
罪悪感。虚無感。喪失感。
あらゆる負の感情が私をいつまでもそうさせる。
もっと彼と一緒にいたかった。
もっと笑い合いたかった。


 彼はもういない。

    ー私が喰い殺したー
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.37 )
日時: 2011/03/16 20:12
名前: suit

遂に彼はいなくなった…
血肉になったのなら彼はそこにいることに…
グス…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.38 )
日時: 2011/03/16 22:49
名前: トマート

自分が生きるために行った行為。
けっして無駄ではないと思います!
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.39 )
日時: 2011/03/16 23:07
名前: U

飼い主としてこんな結末を向かえられるのなら・・・光栄ですっ!
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.40 )
日時: 2011/03/18 14:19
名前: セイル

「体調は大丈夫なのか?」
「・・ええ・・なんとか・・」

 ー四年・・あと四年だけ待ってくれ・・ー

トーゴは私にそう言った。
心を鬼にし切れなかった私は結局、彼を吐き出した。
それはもう怒られたものだ。
最後は泣いていたけれど。
トーゴは私専属の狼医になった。非公式だが。
「雪・・綺麗・・」
「お前には及ばないさ・・」
それが世辞だとすぐに分かる・・
私は血液の摂取自体を止めたのだ。
人間で言えば絶食状態。
すっかり痩せ細り、銀毛も艶を失い黒ずんでいる。
ゆっくりではあるが確実に死に向かって私は生きているのだ。
体を起こすことも、動くことすら叶わない。
「今回は少し成分を増やしてみたが・・どうだ?」
彼が私に食事を差し出す。
血液の成分を模した液体に浸した野菜や肉などである。
私は差し出された肉を弱々しく咥え、喰らう。
「っ・・ん・・!?がはっ、げほっ・・」
駄目だった。今回も体が受け付けない。
呑んでもすぐに吐き出してしまう。
「駄目か・・大丈夫か?余計な体力を使わせてしまったな・・」
トーゴが背中をさすり目を伏せる。
「もう・・いいの・・食事の事は考えなくても・・」
「お前だから頑張るんだ・・もう少しだから・・頼む・・頼むから・・死ぬなよ・・」
トーゴはキッチンに向かった。食材の処理をするためだ。
「もう・・いいの・・トーゴ・・私はもう十分生きたの・・・」
鈍重な躯を震える痩せ細った足で持ち上げる。
純白の雪が音もなく静かに積もっている。
「・・っ・・・」
だが、数秒もしないうちに私の躯は音を立てて崩れ落ちてしまう。
血液の摂取もないままよくここまで生きられたものだと自分でも思う。
常に空腹感に苛まれ、トーゴを見るだけで喰いたくなるほどだ。
何一つ残さずに噛み砕いて、喰い殺せる自信がある。
だが、そんな事はできない。
良心と理性で意識の奥底に押し込めるから。
仮にそれが出来なかったとしても私にはもうそんな力も残されていない。
もう、何も喰らうことも、呑むことも出来ない。
だから、トーゴには私の為じゃなく、自分のしたい事をして欲しい。
私がいるから彼はやりたい事が出来ないのだ。
こんな老いぼれに人生を削って欲しくなかった。
もう・・十分に外の景色すら見えない私のために・・
彼は体を酷使している。彼の体は限界だ。
私の部屋に機械を持ち込み昼夜構わず、寝る間も惜しんで血の成分を調べて私の食事を作ろうとしている。
目に隈まで作っても、明らかに疲労でフラフラになっても研究を止めようとはしなかった。
私を人間に例えるなら、幾つもの機械を体に繋がれた可哀想な病人だ。
そんな私の為に・・・もう・・辛かった。
もう短い命の私の為に自分を削る彼が・・
彼の方が可哀想で、可哀想で仕方なくて・・
死にたい・・だけど生きたい。
もう少しだけトーゴといたい。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.41 )
日時: 2011/03/18 23:07
名前: ロンギヌス

うう…泣かせるねぇ…!!(←何言ってんだお前
血液を吸えず死んでしまうか…(嫌だなそれ)
それとも…
今後の展開が気になりますw
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.42 )
日時: 2011/03/18 23:15
名前: U

共存・・・出来るのか、なんとやら・・・
是非ともそんな道を見つけ出してもらいたいです
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.43 )
日時: 2011/03/18 23:20
名前: suit

うう…ぐす…
共に生きれる希望があればいいのに……
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.44 )
日時: 2011/03/18 23:45
名前: トマート

努力すれば、絶対にパッピーエンドになる
…と思いますっ。
絶対に共に生きていけるっ!…と信じております。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.45 )
日時: 2011/03/19 23:29
名前: セイル

トーゴが私にもたれ掛かって優しい眼を私にくれる。
常に冷える躯に人間の温もりをくれる。
「寒くないか・・?」
「・・暖かいよ・・」
今夜はクリスマス・イブと呼ばれる夜だそうだ。
翌日の聖なる日を祝う前夜なんだと。
外からはなにやらその準備に忙しく、楽しそうな声が聞こえる。
「トーゴ・・あ、貴方は・・い、行かなくてもいいの・・?準備・・しなくても・・いいの?」
ついに声帯にも崩壊が始まって・・
言葉が紡ぎにくい。
ここまで崩壊が始まったら・・私の命はもう・・僅かだ。
あとは・・脳の崩壊・・心臓の崩壊を待つだけ。
「・・お前を置いて何処に行くって?」
「トぉーゴ・・」
本当にこの人間はお人好しだ。
自分だって苦しいのに。楽しみたいのに。自分の事は考えずに・・私の事だけを考えて・・
本当に申し訳なくなってきた。自分が惨めに思えてきた。
「わた・・しね・・と・・ごにはね・・」
「お前・・声が・・」
困惑した表情を浮かべ私をトーゴが覗き込む。
私は目を瞑って、首を静かに横に振る。
心配しないでと。
「自分の・・した・・い事・・して・・欲し・・い。だから・・私の・・こと・・もう・・い・・よ・・」
「フェンリル・・」
「きょ・・は・・ず・・・と・・いっ・・しょ・・いて・・・く・・る・・?」
声帯の崩壊が激しく、言葉が掠れ、言葉自体が発声できない。
あぁ・・もう言葉になっていない。お願い・・伝わって・・私の思い・・最後の想いを・・ねぇ・・トーゴ。
「あぁ・・もう・・どこにも行かない・・ずっとお前のそばにいるよ・・だから・・逝かないでくれ・・」
もうすぐ四年になる・・よく血液摂取なしで三年も持ったものだ。
だけどもう終わり。やっと安心して逝ける。
彼を苦しめなくていいんだな。
彼は幸せになれるんだな。
「フェンリルぅ・・頼む・・逝くな・・もう少しなんだ・・もう少しで・・お前を助けれる・・一緒に暮らせるんだぞっ・・・」
「と・・・・ご・・」
彼が子供みたいに泣きじゃくって私に顔を埋めている。
こんな光景は毎晩毎晩、見て見慣れたものだった。
だけど、今夜は酷く愛おしく感じられた。
感じられて仕方なかった。
嗚呼・・もう少しだけ、もう少しだけトーゴと一緒にいたいよ・・どうして、生き物は自分の最後を悟れるのかな。
嫌だな・・逝きたくない。
だけど・・逝かなくちゃ。もう生きられないから。
ああ・・愛しいトーゴ。
貴方は私をどうして拾ってくれたの・・
私を助けてくれたの・・
私を愛してくれたの・・
全部・・全部・・好きだった。
貴方を苦しめる私を私は嫌いだった。
でも貴方は私を愛してくれた。看てくれた。
せめて貴方と一生を共にしたかった。
先に逝かなければいけない私を赦してください。
そして、最後に私の想いを聞いてください。
私は声帯を一気に崩壊させ、その振動で最後の言葉を紡ぐ。
「と・・ご・あ・・・し・・て・・・・ぅ・・」
私はそのトーゴを優しく抱き返していた。
私は人間を殺しすぎた。
もう転生をする必要はないんだ・・
もうこんな想いはしたくない。
トーゴだけで十分だ。
トーゴだけを思いたい。
これを初恋としたい。
トーゴをこれ以上忘れたくない。
だから、そろそろ・・眠るときなんだ。
狼が人間の世界に出しゃばっちゃいけないんだ・・
「・・・・とーご・・」
生きたい・・生きたい・・生きたい・・
トーゴと一緒にいたい・・いたいよ・・
どうして・・どうして・・どうして・・
  私はー
たった一粒の涙をこぼして・・・
        私は旅立つ。


いや〜
書いている僕ですが
もう号泣して書くのが大変です・・
困った困った。
ですがあともおう少しなので
よろしくお願いします。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.46 )
日時: 2011/03/19 23:53
名前: suit

うう…自分も…グス…止まらない…
旅立ちの時…でもやっぱりつらいこと…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.47 )
日時: 2011/03/20 09:22
名前: セイル

suit様
やっぱり泣いちゃいますね
でもここが一番ですね
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.48 )
日時: 2011/03/20 22:46
名前: セイル

皆様にお願いします
この作品だけは
どうかコメントをお願いします
本当にお願いします
自分は返信とかしていませんが
お願いします
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.49 )
日時: 2011/03/21 21:52
名前: セイル

俺は今夜も眠れなかった。
眠ればフェンリルがいなくなる。
目が醒めれば、冷たくなったフェンリルがいる。
そんなのは嫌だった。勝手に独りにされたくなかった。
覚悟をきめて独りになりたかった。
「なぁ・・お前を拾ったときのこと覚えてるか?」
俺はいつも過去の話をした。
今を過去と照らし合わせながらこの ー今ー を噛み締めていたいた。
フェンリルが眠りたいと言うまで過去を話を持ってきた。
逆にその言葉が恐かった。
眠りたい=死ぬ。
その輪廻が嫌でも頭から離れなかった。
だから、彼女が目を閉じると俺は泣いた。
泣きながら、子守歌を歌った。
頭を優しく撫でた。
いついなくなっても悲しくないように。
「なぁ・・フェンリル・・」
いつもある返事がいつの間にか消えていた。
俺は微笑を小さく漏らし、フェンリルの躯を看る。
美しかった銀毛は光沢を失い、大半が抜け落ち地肌が見えるまで。爪はすべて抜け、牙も残すところ僅か。
生きているのも不思議なくらいだった。
「・・・逝ったのか・・」
目元の毛を湿らせ、彼女は安らかな表情をしていた。
幸せそうな、愛おしそうな・・そんな表情だ。
覚悟はできていなかった。
だが、悲しくはなかった。悔しくはなかった。
そう想うことはできなかった。
彼女のそんな表情を見てしまったから。
彼女は幸せだったんだ。なら、それでよかったんだ。
それで・・・それで・・
「・・今日はクリスマス・イヴだ。お前に最後のプレゼントをやるよ。いらないなんて・・言わないよな?」
優しく目を瞑って、耳元に唇をそっと近づける。

おやおや、どうしたのかな。
迷子かな。迷子かな。
おやおや、どうしたのかな。
眠いのかな。眠いのかな。
だったら、そこで眠りなさい。
貴方は独りじゃない。
みんないる。みんないる。
だから、安心して眠りなさい。
明日は知らないうちにくるから。
眩しい明日はね・・

「お前はどうしてそんなに綺麗なんだ?」
小さな、小さな人間の子守歌を銀狼に捧げ、俺は呟く。
俺には大きすぎる唇にキスを交わす。
     ーフェンリルー
 
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.50 )
日時: 2011/03/21 22:04
名前: リオレイア

う……
彼女は死の縁で何を想ったのだろうか……せめて、安らかな眠りを…
そして、来世では人としてまた巡り会える事を…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.51 )
日時: 2011/03/21 22:32
名前: U

神が願いを叶えて下さるのなら、自分はクリスマスプレゼントにフェンリルが居る生活を望もう
所詮どうにもならない事を望むのは愚かな行為なのかもしれんが・・・めでたい日ならば、共に迎えたい・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.52 )
日時: 2011/03/21 22:34
名前: スイト

元suitです…
彼女いなくなった…
でもまた違う世界で会えるのかな?…グス…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.53 )
日時: 2011/03/21 22:57
名前: トマート

絶対に共に生きようと頑張った証が、この子守歌に込められたんでしょうね…
きっと彼女は幸せに旅立ったのでしょう。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.54 )
日時: 2011/03/21 23:04
名前: サバラン

来世でも会えることを願いたいですね・・・
それも・・・こんな出会いでもなく、別れでもない来世であることを…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.55 )
日時: 2011/03/21 23:55
名前: ロンギヌス

涙こぼれる子守唄…
鎮魂歌ともいえますか…食欲は満たされなくても、主人の複雑な思いの結晶ですね。

フェンリルさん届きましたか?真実の心。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.56 )
日時: 2011/03/25 21:22
名前: セイル

パチ・・パチ・・パチッ・・
灼熱の火炎が彼女を焦がしてゆく。
「・・・っ・・・」
彼女の美しい体を・・・彼女を葬る事など俺には出来ないと思っていた。
半ば放心状態で彼女の体に火をつけていた。
火葬、土葬、水葬・・
土葬も水葬も形が残るから未練が残る・・
火葬なら未練は残らない。
業火に灼かれあの世に旅立つ・・
いい気はしない。
誰だっていい気はしない。
かけがえのない存在が死んだのだから・・・
「俺は・・お前をまた・・救えなかったな・・」
俺を喰おうとした時は俺の覚悟が甘かったからだ。
今回も俺の力が足りなかったからだ。
「なんで・・クリスマスにお前を火葬しなければいけないんだろうな・・・」
俺の手の中にはフェンリルの爪の欠片がある。
衰弱のあまり抜け落ちた爪をフェンリル自身が俺にくれたものだった。・・忘れないようにと・・
「忘れるものか・・・お前を・・・おま・・えぉ・・・なぁ・・フェンリル・・ぅ・・」
涙がこぼれる。本当に悔しい・・救える命を救えなかった。
狼医になったためにさらに悔しい。
専門の知識を身につけ、処置さえ出来る身であっても彼女の命を救うことが出来なかった。
いっそ、この身をこの火に・・断罪の業火に投げたい。
「なんで・・なんでお前がぁっ・・・死ぬのは・・俺でよかったのに・・・っ・・・」
火炎は彼女の体を灰に・・命のないモノの変えていく。
フェンリルとの思い出さえ真っ黒に焦がしていく。
「うぅ・・っ・・うおおぉぉぉっ!」
自責の念に駆られた俺はいつの間にか泣いていた。



ーや、止めてっ・・虐めないで!ー
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.57 )
日時: 2011/03/25 23:14
名前: U

クリスマスプレゼントがかけがえのない者の一部分だと・・・納得行かないっす・・・
たとえ虐めるなと言われたって・・・ちゃんとした葬儀してやりたいんだもの(涙
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.58 )
日時: 2011/03/28 08:35
名前: セイル

ーや、止めてっ・・虐めないで!ー
初めて出会ったフェンリルの悲鳴が私に木霊する。
「・・ここで出会ったんだな・・互い幼いまま・・」
私は今、新人の狼医として近くの獣病院に務めている。
彼女は私に言った。”やりたいことをして”と。
それならば私のような思いをする人間の力になりたいと思った。
だが、いくら知識も技術もあったとしてもキャリアがなかった。
ベテラン狼医の下につき勉強の日々だ。
救える者も救えず。手すら出すことが出来ない。
これでは、何も変わらない。あの頃と変わらない。
フェンリルを救えなかった自分と・・
「お前は・・そこから私を見てるのか・・・?」
私の日常はからっぽだ。
彼女がいたからこそ充実していた。
仕事が終わればだた自責するだけ。
忘れるわけがない。
あの美しい・・かけがえのない彼女を。
だが、狼医として病院に立つ時だけは彼女を脳裏から離すことが出来た。
だが、仕事が終われば彼女は還ってくる。
己の非力と悔しさを引っ提げて。
何度も自殺を考えた。
この命を絶って彼女に逢いにいけたらどれだけ幸せだろうと何度も何度も思い、考えた。
が、そうはいかなかった。
逃げたくなかった。自分から逃げたくなかった。
彼女の命を無駄にしたくなかった。
苦しみに耐えて、空腹に耐えて。
苦しくて、辛くて、それでも私のそばにいてくれた彼女の命を無駄にしたくなかった。
まだ、誰も助けていない。救ってもいない。
自分のやりたいことを一つもしていない。
そんな事では彼女に合わせる顔がない。
「・・・なぁ・・フェンリル・・・」
これで八百四十二回目だ。この公園に足を運ぶのは。
彼女は逝ったことを知っていながらも私は彼女がずっとここで呼んでいるような気がして止まなかった。
彼女がいる。そう思えて仕方なかった。
私はあの頃のダンボールがあったところで足を止め、目を落とす。
彼女がいないのは分かっている。
彼女に確かにこの手で火をつけた。
彼女がもういないのは痛感している。
だけど・・認められない。
彼女は大きすぎた。
私の大半を掴んだまま・・持って逝ってしまった。
「・・頑張るからな・・見ててくれよ・・」
両手を静かにあわせそう呟く。
    ー トーゴ ー
声が聞こえた。優しくも心配を含んだ声。
幻聴だと思った。彼女なはずがない。
彼女はいない・・いるはずがない。
  ー トーゴ。私はここにいるよ ー
私は思わず後ろに振り返る。
彼女が確かにいると信じて。
  ー ずっと・・待ってた・・信じてた ー
そこには一匹の狼が凛としていた。
普通の成体だった。
彼女みたいに巨躯でもなく、幼いわけでもない。
煌めく銀毛を纏い、紅眼の左が私をじっ、と見つめる。
「・・あぁ・・お前・・」
あの右目は私と同じ闇夜のような紺色。
短い尾が優しく振られる。
その面影は幼さを残した彼女みたいだ。
「・・お前なのか・・フェンリル・・」
私の見間違えかもしれない。
  ー やっと。やっと見つけてくれた。 ー
生まれ変わりなのかもしれない。
記憶はないかもしれない。思い出もないかもしれない。
何もかも忘れているかもしれない。
吸血も、人間を喰らうかもしれない。
「もう・・何も関係ない。」
今度は絶対に救える。
研究は完成している。フェンリルはもう血も人間も喰わなくとも生きていける。
だから・・とにかく言いたかった。
「・・おかえり・・逢いたかった・・」
鞄を投げ捨て膝を折ってその狼の首を優しく抱きしめる。
涙は自然にこぼれた。すっかり枯れたと思っていた。
もう、泣くことはないと思っていた。
彼女の墓で約束したはずだった。
もう・・泣かないと。笑うんだと。
「とーご?」
狼は言葉を紡ぐ。
確証のない声で私の名前を呼んで首を傾げる。
初対面で名前を紡げるものか・・
  
         ーただいまー


 ー私にはそう幻聴が聞こえた気がしたー

                   fin
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.59 )
日時: 2011/03/28 08:43
名前: スイト

おお…
なんという感動のフィナーレだ!!(泣)
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.60 )
日時: 2011/03/28 09:39
名前: トマート

これで…彼女を幸せに出来ましたね。
本当に良かったです…
特に最後の ーただいまー に感動しました…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.61 )
日時: 2011/03/28 15:11
名前: ロンギヌス

自殺に追い込まれてまでも・・(泣)
とても素晴らしい作品でした!! こういう小説って好きだなぁ…
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.62 )
日時: 2011/03/28 17:31
名前: XANZUS

もう号泣しました。小説で泣いたの初めてです。ほんといい作品でした。これからも応援しています。がんばってくださいセイルさん!
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.63 )
日時: 2011/03/28 18:15
名前: 名無しのゴンベエ

失礼ですが「この作品だけはコメントをお願いします」とありますよね?
実際に来てたのに一言も告げずスルーするというのは失礼じゃありませんか?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.64 )
日時: 2011/03/28 21:00
名前: サバラン

感動しました!!
この小説はすごすぎてコメントしづらい・・・
これからもがんばってください!!本当にいい小説でした・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.65 )
日時: 2011/03/29 00:29
名前: ロンギヌス

↑↑↑
え、僕?
僕にこんな小説かけませんよ・・w
セイルさんならではの神業ですな
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.66 )
日時: 2011/03/30 13:38
名前: XANZUS

修正しました。すいませんでした。
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.67 )
日時: 2011/04/24 00:32
名前: U

突然ですがセイル様
今更って感じですが最後に心から謝ろうと思い、あの時は本当に失礼を致しました
コメントに拘っているのは自分ぐらいなので、正体は分かっていたとは思いますが
素晴らしい小説をお書きになられ、沢山返信を貰えるセイルさんや皆さんが羨ましくて
名無しであのような事を書き込んだのは自分です

名無しならとか、もう来なければなどと思い、今まで知らない振りをして逃げていました・・・
そんな自分は人として最低ですよね・・・あれから一月も遅れた謝罪で許されるなんて思っていません
本当に申し訳ありませんでした・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.68 )
日時: 2011/04/24 17:21
名前: セイル

U様
良く意味が分かりません
No.63の事ですか?
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.69 )
日時: 2011/04/24 17:22
名前: セイル

んs
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.70 )
日時: 2011/04/24 20:22
名前: U

そうです
なんというかその・・・やっぱり失礼な事書き込んじゃないかと思い、今更って感じですが・・・
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.71 )
日時: 2011/04/24 21:38
名前: セイル

いや
気づかなかったです
別に失礼な事だと思ってませんよ?
逆にワオー
って思ってましたw
メンテ
Re: Wolves Heart 真実の心 ( No.72 )
日時: 2011/04/24 23:06
名前: U

あんな事書き込んでずっと後悔してたので、それを聞いて何処となく楽な気分になったみたいです・・・
こっちとしてはそう捉えているので、改めまして本当に申し訳ありませんでした・・・
メンテ

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