Re: HMW(はんもんワールド)へようこそ! ( No.1 ) |
- 日時: 2011/02/22 12:41
- 名前: ゴルダ
- 「くっそー、もう少し俺に画力があれば!」
あるアパートの部屋で、1人の大学生が携帯を片手にぶつぶつ言う。 彼は、ネット上でのHNがリヴァイドと言う以外は分からないので本名も不明である。
「お前をはんもんにできるのによ…もういい、夜遅いし寝るか」
リヴァイドは自分の携帯であるドコモのN-07Aを枕元へ置き、寝た。 翌朝自分の普通の生活が粉砕されるとも知らずに。
「マスター、起きてください。講義に遅刻しますよ〜?」
何かもふもふしたものが妙にすり寄って来るのを感じ、リヴァイドは目を覚ます。 そこには、青と黒のふわふわした毛と黒と青の羽を持つ妙な生き物がちょこんと座っていた。
「誰だお前は!?」
リヴァイドは思わずその生き物に怒鳴る。 その生き物は、にっこり笑って
「嫌だなあ、僕ですよマスター。あなた携帯、ドコモのN-07A…」
とリヴァイドの顔を舐めながら言う。 リヴァイドは、ネット上の某イラスト投稿サイトの企画を思い出し。自分がこんなデザインを思い浮かべていた事を思いだす。 しかし、リヴァイドには疑問が残る。 こんな事が起きるなら、DSiやPSPからポケモンや、モンスターハンターのモンスターなども出てきてもおかしくないからだ。
「確かに俺が頭でデザインしてた通りだ。ケモ竜だし、ちゃんと黒と青の毛もあるし…って今何時だ?」
デザインの通りだと、生き物になった自分の携帯を眺めながらリヴァイドは頷いていた。 しかし、ふと我に返って自分の携帯に時間を聞く。
「時間ですか?今8時前ですよ?」
「何?こうしちゃいられん」
それを聞いてリヴァイドは、慌てて台所に立って朝食と弁当の準備を始める。
「そうそう、マスター。僕の名前はアルカトラスですよ、ネット徘徊してる時に探したんです。いい名前でしょ?」
「とりあえず、携帯へ戻れっ!飯食ったらすぐ大学行く」
リヴァイドはアルカトラスに携帯へ戻るように言い、フライパンに鶏肉を突っ込んだ。 アルカトラスは、はいはいと言って携帯に戻った。 リヴァイドはその後、急いで朝食を食べて大学へと向かう。 しかし、大学へ来た瞬間リヴァイドは面食らった。 あちらこちらに、に似たような生き物が居たからだ。
「あ〜、やっぱりか。あっちこっちではんもんが現実に出てくる現象がこの数日多発してるんだ」
ポケットから再びはんもんの姿を取り、アルカトラスが出てくる。 リヴァイドは戻れと言おうとしたが、アルカトラスはちょっとこの辺見てくると飛んで行ってしまった。
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Re: 擬獣化事変 ( No.2 ) |
- 日時: 2011/02/22 17:32
- 名前: ゴルダ
- 「どう言う事なのよ…」
アルカトラスが居なくなったので、リヴァイドはさっさと講義室へと入った。 しかし、あちらこちらに擬獣化したと思わしき生き物が存在していて。リヴァイドは頭を抱える。
「講義まで時間あるし、ポケモンやろう…」
リヴァイドは、リュックからDSiを取り出す。 しかし、取り出した瞬間。黒い狼のような生き物が目の前へ現れる。
「おいっす、マスター。どうしたんだ?そんな顔して?」
黒い狼のような生き物に聞かれ、リヴァイドは一言だけ元の姿に戻れと言い放つ。 黒い狼のような生き物はしょんぼりした顔で元のDSiに戻る。
「何がどうなってるやら」
リヴァイドはそのまま講義が始まるまでポケモンをして過ごした。 そして講義が終わり、外を歩いているとアルカトラスが戻って来る。
「どこ行ってた?全く…いきなりどうかしてしまったようだなこの世界」
アルカトラスはうーんと唸りながら、原因は分からんと言う。 リヴァィドはダメじゃんかと言って、いつものように自習室でPCをいじり始める。
「他の奴らもねぇ…」
ツイッターをいじっていると、同じように携帯やらなんやらが擬獣化したと言う報告があった。 これはおかしいと、リヴァイドも最初は思っていたが。それ以上気に留めなかった。
夜、アパートの自室へ戻ってカップ麺を食べていると。アルカトラスがじっと見ていたのでリヴァイドは
「充電か?」
と聞く。 しかし、アルカトラスは首を横に振る。
「いや〜、マスターおいしそうだな…なんてね」
それを聞いて、リヴァイドはビクッとする。 もちろん、気付いた時には既に足を銜えられていた。
「くっ、くすぐったいぞ…」
「大丈夫だよ〜、消化なんてしないから」
アムアム…ズルズル
「うぐぅ…」
「後は一気に」
ズルッ、ゴクン
下半身が呑み込まれた辺りで、アルカトラスは頭を持ち上げて一気にリヴァイドを呑み込んだ。 大して広くもない食道を、リヴァイドは下り、胃へと落ちた。
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Re: 擬獣化事変 ( No.3 ) |
- 日時: 2011/02/23 12:54
- 名前: リオレイア
- うわぁ……
けも竜なんて鼻血噴出ものの仔に「マスター」なんて言われたら失血死してしまうww PSPからモンハンの仔達にも出てきて欲しいものだ! そしてアルカトラスちゃん…狭い食道を嚥下されるとか、なにそれ羨ましい…
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Re: 擬獣化事変 ( No.4 ) |
- 日時: 2011/02/23 15:53
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
前々から頭にデザインはあったけどね…名前は決めてなかったから既に居るキャラから引っ張って来た。
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Re: 擬獣化事変 ( No.5 ) |
- 日時: 2011/02/23 17:07
- 名前: ゴルダ
- 「あー、変な感触する。舐められるのとはまた別の変な感触が」
胃へ落とされたリヴァイドは、今まで感じた事のない感触に戸惑う。 グニョグニョと揉み解され、その気持ち良さで寝てしまいそうになる。
「ふぅ、満足したから出すね」
ズルッ、ベチャッ
「シャワー浴びるか…」
吐き出されたリヴァイドは、風呂場に下げてあったバスタオルで体液を拭き取って風呂へ入る。 アルカトラスはその間、大人しくていいると思いきや。リヴァイドのリュックをいじってDSiを出す。
「もしかしてマスターのDSiもかな?」
アルカトラスがDSiをいじっていると、リヴァイドのDSiは黒い狼のような生き物に変身した。 アルカトラスは、すぐに同族だと分かったので驚かない。
「おいす、お前マスターの携帯だろ?俺マスターのDSiのアヴァール」
黒い狼のような生き物は、自らの名をアヴァールと名乗った。 アルカトラスも、とりあえずは挨拶せねばと
「僕はN-07Aのアルカトラスだよ、よろしく」
同じようにアヴァールに挨拶をする。 アヴァールは、アルカトラスをじろじろと見てふむと頷く。
「どうしたの?」
「いや、何でもないぞ」
「そう…」
そんな話をしていると、リヴァイドがシャワーから上がって出てきた。 再びはんもん化しているアヴァールを見て、リヴァイドは
「誰だてめぇは!?」
と聞く。アヴァールはやれやれと言う顔をしながら自分はリヴァイドのDSiである事を説明する。 さらに、アヴァールと言う名前である事を聞いてリヴァイドは納得した。
「しかし、なんでこんな事が起きたんだ?」
リヴァイドは改めて聞くが、アルカトラスもアヴァールも知らないと答える。 とりあえずまたツイッターでもしようと、リヴァイドはアルカトラスに元の姿に戻るように言う。
「マスターも廃人だよねえ」
「やかましい」
そうしてリヴァイドは、ツイッターを開く。 やはりほぼ全てのフォロワーの間などで、携帯などの擬獣化現象が発生していた。
「これは多いな、なんてこったい」
アヴァールが横から携帯を見ながら言う。 リヴァイドのツイッターのタイムラインには、擬獣化したと思わしき携帯などの画像が大量に載っていた。
「ああそうだマスター、これやるよ」
リヴァイドはアヴァールから腕時計のような装置を渡される。 リヴァイドは特に気にすることなくそれを装備した。
「そいつがあれば、マスターのポケモンのソフトに居るポケモンを召喚できるぜ。呼び出す時は『ライブオン』、戻す時は『ライブアウト』だ。試しにやってみな」
「ライブオン!イーブイ!」
アヴァールに言われ、ゴルダは当たり障りのない小さいポケモンですぐに思いついたを言った。 すると、リヴァイドの前に本当にイーブイが現れる。 恐る恐る触ってみると、確かにふわふわとした毛があるゲームと瓜二つのイーブイだった。
「他にも画像データを取り込めばいろんなのが召喚できるぜ?モンスターハンターのモンスターでもな」
アヴァールは、イーブイをもふもふしているリヴァイドに言う。 リヴァイドは、さらに出そうと再び装置を構えて。
「だったら俺の嫁も…ライブオン!リーフィア!」
すると今度はリーフィアが現れた。 その後、リヴァイドは部屋が壊れない程度の大きさのポケモンを出したりして遊んでいた。
一方、こちらは東京都某所。 新宿のビル群の中のあるビルの一室で、謎の人物たちが集まっていた。
「携帯電子機器擬獣化計画、ひとまず成功だな」
「そうだな、我々が夢にまでした新たな技術…」
「この技術を使えば我々は世界の頂点に立てるであろう」
この謎の人物たちは、日本だけではなく世界にも進出している有名電気電子製造企業の一団である。 今回の携帯などの擬獣化騒動は、彼らによって引き起こされていたのだった。
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Re: 擬獣化事変 ( No.6 ) |
- 日時: 2011/02/23 21:10
- 名前: リオレイア
- 世界的な電機メーカーとなると…三菱かなぁ?
電池から原子力プラントまで。機械・電気・土木となんでもござれな企業ですからね。
そして、そんな機械が有るのならば是非とも欲しい! ああ、リオレイアにリオレウス、ラオシャンロンにクシャルダオラ、ジンオウガ! みんなおいで〜♪
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Re: 擬獣化事変 ( No.7 ) |
- 日時: 2011/02/24 09:33
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
携帯会社は実在するのを使いましたが、さすがにそれは…なので架空の企業を登場させます
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Re: 擬獣化事変 ( No.8 ) |
- 日時: 2011/02/24 14:10
- 名前: ゴルダ
- 「マスター、講義に遅刻しますぜ?」
アヴァールに起こされるも、リヴァイドはリーフィアを抱いたまま起きようとしない。 どうしようかと、アルカトラスに相談するが。アルカトラスは今日は土曜日だと言って相手をしなかった。
「やれやれ、かくなる上は」
アヴァールはごそごそとリヴァイドに渡したのと同じ装置を取り出した。 そして、アヴァールはチラチーノをライブオンすると。アルカトラスとリヴァイドにめざましビンタをするように命じる。
「いててて!」
「あたたっ!」
チラチーノからめざましビンタを喰らい、リヴァイドとアルカトラスは飛び起きる。 起きたのを確認し、アヴァールはチラチーノを戻す。
「やりやがったな」
リヴァイドはアヴァールを睨むが、アヴァールはどこ吹く風で無視していた。 朝食を食べ終え、リヴァイドは出かける準備をする。
「どこ行くんだ?」
アヴァールに聞かれ、リヴァイドは博多と答える。 アヴァールはあまり感心しなさそうに、ふむと頷く。
「とりあえず戻さないと…ライブアウト、リーフィア!イーブイ!」
リヴァイドは出しっぱなしにしていたリーフィアとイーブイを戻して、出かける準備をする。 最初は電車を使おうとしたリヴァイドだが、ポケモンを召喚できる事を思い出して
「いくぜ…ライブオン!サザンドラ!」
サザンドラを召喚する。 サザンドラは何かくれと言いたそうな様子で、両手の口をリヴァイドの前でパクパクさせた。 それを見たリヴァイドは、一旦サザンドラを戻して近くのゼブンイレヴンへ行く。 そこで適当にから揚げ串を購入し、再びサザンドラを出して食べさせる。
「で、空飛んでどうやって行くつもりだい?マスター?」
アヴァールに聞かれ、リヴァイドは鹿児島本線を香椎向けに飛んでりゃ着くだろうと言う。 アヴァールは、そりゃそうだなと答えてDSiに戻った。
「頼むぜサザンドラ」
リヴァイドはそのままサザンドラに乗り、鹿児島本線を香椎向けに飛び。博多へ到着した。 あまり人に目立たない所で降り、リヴァイドはサザンドラを戻す。
「博多へご到着ってか?」
アヴァールが再び変身して言う。それと同時にアルカトラスも変身する。 やはりここでもちらほらと擬獣化した携帯などが見受けられた。リヴァイドもさすがにおかしいと思い始めたが、またしても気にするのを止める。
「さーて、jubeatでもやるか」
リヴァイドはヨラハシカメラにあるゲーセンへ行く事にした。 しかし、そこでまた一騒動起きるとは本人を含めて誰も知らない。
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Re: 擬獣化事変 ( No.9 ) |
- 日時: 2011/02/25 01:21
- 名前: リオレイア
- アーケードゲームの機械が擬獣化したら大変なことになりそう・・・
いずれにしても、ドラゴンならば抱きつきに行くだけですがね!
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Re: 擬獣化事変 ( No.10 ) |
- 日時: 2011/02/25 11:34
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
擬獣化してなんぼ、大した大きさにはなりませんよ
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Re: 擬獣化事変 ( No.11 ) |
- 日時: 2011/02/25 16:38
- 名前: ゴルダ
- 「よし、やるか…って誰も居ないな」
ゲーセンへ来たはいいものの、開店時間をとっくに過ぎているのに店員が一切見当たらなかった。 リヴァイドはおかしいと思いながらも、jubeatの場所へ行く。
「あれ?本当におかしいな」
と、思いつつもリヴァイドがjubeatをやろうとした瞬間。いきなりパチンコ玉のようなものが飛んで来た。
「マスター、危ない!」
すぐさまアヴァールが出て来て、シールドを張り。それを防いだ。 目の前には、無数のパチンコ玉のようなものを浮かせた黒い犬獣人の魔術師が立っていた。 そして、その横には無口な黒いつるぷにな竜がカードのようなものをシャッフルしている。
「お前達人間は、いつも私のタッチスクリーンを強くタッチしたり。挙句の果てには台バンや台蹴りまでしていく」
「同じく、叩く奴や台蹴りする奴のせいで余の体はボロボロ…音ゲームを代表して我らユビートと」
「リフレクビートがお前達人間に復讐する!」
何の事か分からないリヴァイドは、とりあえず逃げようとする。 しかし、ゲーセンの出入り口は見当たらず。もはやここがゲーセンかも分からない状態になっていた。
「無駄だ、我らが魔力でこのゲームセンターを異空間に放りだした。もうお前は逃げられん、ここの店員達も今頃は異空間の牢獄の中だ」
「何?じゃあゲーセンが静かなのはお前達の仕業か!」
リヴァイドが問い詰めるとユビートは
「いかにも。さあ覚悟せよ」
と答えて戦闘態勢に入る。 戦うしかないようだと確信するも、どうすればいいのか悩むリヴァイドにアヴァールはポケモン等を召喚するように言う。 それを聞いて、リヴァイドは手始めにサザンドラとボーマンダを召喚する。
「ともかく戦え、頼んだぞお前達!」
2匹が戦っている間に、リヴァイドはアヴァールとゲーセンの奥へと逃げる。 2匹がどれくらい持つか分からない以上、新たな戦力を確保する必要があった。
「どうすれば…そうか、アヴァール。このゲームから召喚できるように出来ないか?」
リヴァイドの目に留まったのは、ロードオブヴァーミリオンと呼ばれる使い魔を使って戦うゲームだった。 アヴァールは頷いて装置を貸せと言うので、リヴァイドは装置を貸す。
「こいつをゲームに向けて…スキャン!ロードオブヴァーミリオン!」
装置からレーザーのような光が出て、機体を2〜3周なぞった。
「これで大丈夫だ、使い魔カードとやらはあるな?それを指し込めば後は同じだ」
リヴァイドは説明を受け、適当に使い魔カードを漁って出てきた一枚を指し込んで元の場所へ戻る。 サザンドラとボーマンダは、互角の戦いをしているものの。やや押されていた。
「お前達、助太刀するぞ。ライブオン!スカルドラゴン!」
リヴァイドの目の前に、骨だらけの竜が現れた。
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Re: 擬獣化事変 ( No.12 ) |
- 日時: 2011/02/25 22:06
- 名前: リオレイア
- なんと…追加も出来るとは…
これで好きな仔に食べられ放題だ!
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Re: 擬獣化事変 ( No.13 ) |
- 日時: 2011/02/25 23:20
- 名前: ぱいぽ
- ロンギヌスさんのライバーみたいww
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Re: 擬獣化事変 ( No.14 ) |
- 日時: 2011/02/26 08:06
- 名前: 名無しのゴンベエ
- ↑思ったw
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Re: 擬獣化事変 ( No.15 ) |
- 日時: 2011/02/26 08:54
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ただし、これ単体での攻撃は不可能です
>ぱいぽさん しかし、これは攻撃ができません
>名無しさん 召喚等はできるけど攻撃はできない、ではどうやって攻撃を?これから分かります
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Re: 擬獣化事変 ( No.16 ) |
- 日時: 2011/02/26 09:31
- 名前: ゴルダ
- 「ちっ、新手か」
ユビートは舌打ちして悪態をつく、召喚されたスカルドラゴンはユビートに標的を定める。 それに気付いたユビートは、2枚の赤いカードを取り出す。
「食らえ、これが発狂譜面の恐ろしさ。Extreme Lv10…Evans!」
そして、それをスカルドラゴンめがけて投げつけた。 すると、変な魚と発狂譜面のような弾幕が次々と飛んで来た。 スカルドラゴンはそれに押され、あっという間に倒れた。
「まさか曲をあんな風にして攻撃してくるとは…ライブアウト!スカルドラゴン!」
リヴァイドは倒れたスカルドラゴンを戻し、次なるカードをセットした。
「ならば、防御の高い海種のこいつはどうだ…ライブオン!ウォータードラゴン!」
今度は、サザンドラと同じ3つの首がある青い竜が現れる。 ウォータードラゴンは、ユビートとリフレクビートの両方を同時に標的にして攻撃を開始する。
「ユビート、なんとかしなさい!私一人じゃこの変なの2匹相手にするので精一杯よ!」
「うるさい、余とてこの青いのを相手するので手一杯…Extreme Lv10…GIGA BREAK!」
ユビートは、また別の赤いカードをウォータードラゴンに投げつける。 今度は激しい衝撃波と一緒に、またもや譜面のような弾幕が飛んで来た。 これはまずいと、リヴァイドはウォータードラゴンの特殊技を思い出す。
「ウォータードラゴンの特殊技はミストバリア。自身が死滅するか、ゲートに戻るまでの間防御力が上昇し続ける…しかしどうすれば…」
しかし、技の発動方法が分からず。どうしようも無かった。 どうしようか悩んでいると、ウォータードラゴンが急に
「とにかく技名を叫けべ、発動するからな!」
と言ってきた。リヴァイドは頷いて
「ウォータードラゴン、ミストバリア!」
ポケモンに指示を出すがごとく叫んだ。 その直後、ウォータードラゴンは低い咆哮を上げる。
「よし…サザンドラ、ボーマンダ!同時にりゅうのはどうだ!」
リヴァイドは隙を見せずに、サザンドラとボーマンダにりゅうのはどうを使うように指示する。 あっという間に攻勢を逆転され、ユビートもリフレクビートも返り討ちにされた。
「くっ、我々の負けだと…?認めん、余は認めんぞ!」
「まだやれるわ、いや…やってやるわ!」
諦めの悪い2人に、リヴァイドは呆れ顔でボーマンダとサザンドラに2人を捕食するように命じる。 至近距離まで近寄られた2人は、まだ抵抗しようとしていた。 しかし、ユビートはアヴァールにカードを奪われ。リフレクビートはボーマンダにのしかかられた。
「こいつらの胃の中で反省するんだな」
「うわぁぁぁぁ!」
2人が叫んだ次の瞬間、サザンドラとボーマンダは両者に襲いかかった。
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Re: 擬獣化事変 ( No.17 ) |
- 日時: 2011/02/26 13:08
- 名前: リオレイア
- ぶ…
返り討ち乙! それはそうと…モンハン勢の増加の予定はありますかな?
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Re: 擬獣化事変 ( No.18 ) |
- 日時: 2011/02/26 16:14
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
もう少し先に…
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Re: 擬獣化事変 ( No.19 ) |
- 日時: 2011/02/28 10:35
- 名前: ゴルダ
- バクッ、ゴクン
「うぉ〜」
ユビートは、某博士のような断末魔を上げてサザンドラに呑み込まれた。 一方、ボーマンダはリフレクビートを舐めまくっており。一行に呑み込む気配がない。
「早く呑み込め。ライブアウト、ウォータードラゴン」
リヴァイドはボーマンダに命令しつつウォータードラゴンを戻す。
バクッ、ズルズル…
ボーマンダは頷き、リフレクビートを呑み込みにかかる。 リフレクビートはじたばたと抵抗しながら、リヴァイドを睨みつけ
「覚えてらっしゃい!」
と捨て台詞を吐いてボーマンダの口へと消えた。 ようやく終わったかと、リヴァイドは近くにあった椅子へと座る。
「全く、面倒な奴だったな…今後も同じ事が起きる可能性がある」
アヴァールはリヴァイドと同じ装置を使って、コーラを出すとリヴァイドへ渡す。
「兵器が擬獣化したりしてな」
コーラを受け取り、缶を開けて飲みながらリヴァイドは腕に装備している装置を眺めた。 あきらかに今の世界のテクノロジーで作れる代物でない事は確かだった。 何故アヴァールがこれを持っているのか、またしてもリヴァイドに疑問が浮かび上がる。
「なあ、アヴァール。これ何ていう名前なんだ?」
リヴァイドはアヴァールに、この装置の名前を聞く。 アヴァールは頭を掻き毟りながら
「こいつはライブライザーと呼ばれる装置だ」
と答える。 リヴァイドはふうんと言って、ライブライザーを眺める。
「そこの者、ちょっといいか?」
突然目の前に銀色の毛を持つDJの狼獣人と、ダンサーのような猫獣人が立っていたのでリヴァイドは警戒する。 しかし、すぐに敵意が無いと感じてリヴァイドは警戒を解いた。
「もしかして、ビートマニアとダンスダンスレボリューションかな?」
リヴァイドはDJ狼獣人に聞いた。すると狼獣人は頷いて
「いかにも、私はビートマニアだ」
「そしてあたいは、ダンスダンスレボリューション」
ダンサー猫獣人と共に挨拶した。 何の話かと思いきや、リヴァイドはすぐにあの2人の事を思い出し。サザンドラとボーマンダに吐き出すように命じる。
「いたたた…」
「いててて…」
吐き出されたユビートとリフレクビートの前に、ビートマニアとダンスダンスレボリューションが立った。 それを見た2人は、あっという間に顔を青ざめさせる。
「後でこやつらにはお仕置きしておく、まずはここを元に戻そう」
ビートマニアがパチンと指を鳴らすと、ゲームセンターはあっという間に元に戻った。 それと同時に、4人は消える。
「なんだかな…」
その後、リヴァイドは博多で夕方まで遊んで帰った。
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Re: 擬獣化事変 ( No.20 ) |
- 日時: 2011/02/28 11:05
- 名前: ゴルダ
- それから数日後、春季休暇で大学が休みなため。リヴァイドはダラダラとしていた。
そしてある朝、リヴァイドはあるモンスター図鑑を読みながらライブライザーをいじっていた。
「これから召喚できるのか?試しにやってみるか…スキャン!」
リヴァイドはモンスター図鑑のあるページに書いてある、青い竜と白い羽毛を持つ竜をスキャンする。 そして、自分の頭の中にあるその竜のキャラ設定を思い浮かべつつ
「ライブオン!ウィズダム、セレノア!」
2匹の竜を召喚した。 召喚された2匹の竜は、モンスター図鑑にある通りの姿をしており。リヴァイドを見て面食らった顔をしていた。
「ふむ、悪くない世界だが空気が悪い」
「もう、狭いったらありゃしないわ。人間に変身しよっと」
白い竜は白髪の女に変身し、青い方はぶつぶつ言いながら何かを計算していた。 人に変身した白い竜はリヴァイドを見て近寄り、じろじろと見た後に体のあちこちを触って来た。
「あの、セレノア…何してんですか?」
「あら、悪い?」
白い竜ことセレノアは、首をかしげてリヴァイドを見る。 一方の青い竜はようやく計算し終えたのか。リヴァイドに近寄る。
「俺はウィズダム…と言わずとも分かるな、見知り置きを」
とりあえず戻そうと、リヴァイドはライブライザーを構えて戻そうとするが。戻せなかった。 数回ほど試したが、全くダメで。リヴァイドは何がどうなってんだと混乱する。
「落ち付け、そいつは壊れちゃいない。何かの力が俺達が帰るのを阻害している」
ウィズダムに言われて、リヴァイドはほっとするが。それどころではなかった。 この部屋には自分1人しか住んでいない事になっている上、ペットが禁止だったのを思い出したからだ。
「大丈夫だ、俺がなんとかする」
とウィズダムは言ってリヴァイドを安心させる。 リヴァイドは、ウィズダムが賢者の竜なのを知っていたのでとりあえず任せる事にすした。
「ん?客か…」
玄関で扉を叩く音がしたので、リヴァイドが出るとそこには
「君、ちょっといいかね?」
謎の男が部下を数人引き連れて立っていた。
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Re: 擬獣化事変 ( No.21 ) |
- 日時: 2011/02/28 12:41
- 名前: リオレイア
- まあ、変な機械を腕につけている奴ならば真っ先に怪しまれますね。
羨ましいなぁ…ライブライザー…レウスやレイアさまを召還して空の旅&体内ツアーをしてみたい…
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Re: 擬獣化事変 ( No.22 ) |
- 日時: 2011/02/28 12:51
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
こいつらは実は…(ネタバレ回避のため削除)です
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Re: 擬獣化事変 ( No.23 ) |
- 日時: 2011/03/01 12:16
- 名前: ゴルダ
- 「なんなんだあんた達…」
リヴァイドが面喰った顔をしていると、謎の男は咳払いをして
「私は政府の者だ、携帯電子機器が動物になる現象について調査している」
自分が政府の者だと言う。 リヴァイドは、ふむふむと頷きながら話を聞く。
「それで…動物になった携帯電子機器の回収をしているのだが、大人しく渡してはくれぬか?」
男にアルカトラスとアヴァールを渡せと言われたリヴァイドだが、きっぱりと断る。
「お断りします、今の政府は信用できないんでね」
男はふむと頷き、リヴァイドに断りも無く家の中へ入る。 どうしようと一瞬迷うリヴァイドだが、ウィズダムがアイコンタクトで心配するなと言ってきたのでウィズダムに任せる。
「おっと、渡す訳にはいかんな」
ウィズダムはアルカトラスとアヴァールの前に仁王立ちする。
「そう来たか、かかれ!」
男が命ずると、部下らしき男たちがウィズダムに飛びかかった。 ウィズダムは、何かをぶつぶつ呟き。目の前を手刀で切った。 すると、目の前におかしな切れ目が現れ。男たちはその中へと吸い込まれていった。
「境界を操る程度の能力、意外な所で役に立ったな」
それを見て謎の男は面食らい、リヴァイドは某スキマ妖怪の名を口にする。 謎の男はこれは勝ち目がないと分かり、リヴァイドのアパートの部屋から無言で出て行った。
「幻想郷の奴の能力はほとんど使えるぞ?」
「もう見せなくていい」
別の程度の能力を見せようとするウィズダムに、リヴァイドはきっぱりと断りを入れる。 それから30分後、落ち着きを取り戻したリヴァイドはウィズダムとセレノアを交えて今後どうするかの話し合いを始めた。
「またあのような奴らが来る可能性は高いな。そのためには何らかの対策をせねば」
リヴァイドはウィズダムの意見に頷いて賛成する。
「どうすんのよ?普通に追っ払ってたらそのうち武装したのが来るわよ?」
とセレノアはリヴァイドに抱き付いたまま言う。 ウィズダムは大丈夫だと言い
「この俺に不可能はほとんどない、何とかしよう」
自信満々に言った。
翌日、またネットをいじろうとリヴァイドは大学へと来る。 しかし、今度は大学の敷地内が静まり返っていた。
「気を付けろ…」
ウィズダムに言われ、リヴァイドはライブライザーをいつでも使えろようにする。 敷地内の池の近くへ来た瞬間、同じ学生の何人かが騒いでいた。 何かと思って、リヴァイドが近寄るとそこには最小金冠より小さいティガレックスが暴れていた。
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Re: 擬獣化事変 ( No.24 ) |
- 日時: 2011/03/02 01:16
- 名前: リオレイア
- 最小金冠より小さいティガ!
駄目だ、可愛さ爆発すぎて抱きつきたくなった… ポポの霜降り肉だよ〜♪おいで!
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Re: 擬獣化事変 ( No.25 ) |
- 日時: 2011/03/02 10:12
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
それでも人は襲えるサイズですよ
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Re: 擬獣化事変 ( No.26 ) |
- 日時: 2011/03/02 10:53
- 名前: ゴルダ
- 「何があった?」
ウィズダムは近くにいた学生に聞く。
「こ、これをいじってたらティガレックスが…」
学生はウィズダムにライブライザーを渡した。 ウィズダムはそれをリヴァイドへ投げ渡すと、状況確認に入る。 あのサイズなら十分暴れる事が可能なフィールド、適当な餌。 ウィズダムはともかく、ティガレックスをどうにかしようという結論に至る。
「ティガレックスは雷属性が弱点だったな、よし…ライブオン!ライコウ!」
リヴァイドはとりあえずはと、電気タイプのライコウを出す。 ライコウが背に乗れと言いたげな顔をしていたので、リヴァイドは背に乗る。
「うわぁぁぁぁ!」
グチャッ、ベキッ
リヴァイドがライコウの背に乗った瞬間、学生の1人がティガレックスに襲われた。 もちろん、噛み砕かれて丸呑みにされたので生きているはずがない。 リヴァイドは一瞬顔を背けたが、すぐに正面を向いてライコウに電磁砲の指示を出す。
バリッ!
「ギャッ!ガルル…」
電磁砲を喰らったティガレックスは、リヴァイドとライコウへ標的を変えた。 食われた学生を蘇生しているウィズダムを尻目に、リヴァイドはライコウに電磁波の指示を出す。
「グギャッ!?」
ものみごとに麻痺したティガレックスは、行動不能になった。 リヴァイドは、学生から受け取ったライブライザーをティガレックスへ向け
「ライブアウト!ティガレックス!」
と言う。 ティガレックスはその場から煙のように消えた。 それと同時に、ウィズダムも蘇生と記憶修正が完了したようだ。
「全く、どうなってるのかな?」
擬獣化形態を取ったアルカトラスがポケットから出て来て言う。 リヴァイドは知らんと言ってセレノアをもふもふしていたアヴァールにライブライザーを渡した。
「さて、お前も戻れ」
リヴァイドはライブライザーをライコウに向け、戻そうとするがライコウはリヴァイドを押し倒した。 リヴァイドは大方どうなるかは想像が付いていたのでされるがままにする。
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Re: 擬獣化事変 ( No.27 ) |
- 日時: 2011/03/03 10:06
- 名前: ゴルダ
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