Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.151 ) |
- 日時: 2011/03/28 18:25
- 名前: スイト
- じ、自爆とは…
禁断な選択を… それにルカリオさんが〜
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.152 ) |
- 日時: 2011/03/28 18:33
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ゴルダ「消化されっぱなしも好かぬ」 ああ、それは仕方ない
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.153 ) |
- 日時: 2011/03/28 23:00
- 名前: 蒼空
- ハク「ふふっ……w私がいると厄介……ねぇ……w後で覚えておいてくださいね♪」
ソラ「ハク様が久しぶりにピリピリしてる……ゴルダさまぁ…逃げてぇw」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.154 ) |
- 日時: 2011/03/28 23:26
- 名前: ゴルダ
- >蒼空さん
どうぞどうぞ、当事者は逃げたが
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.155 ) |
- 日時: 2011/03/29 13:37
- 名前: ゴルダ
- その頃、リーフとコジョンドにレントラーはというと
「さっきから同じ場所をぐるぐる回っている気がしないでもないな」
無計画に進んだがために、道に迷って困っていた。 それに呆れたリーフはゴルダを探して単独行動をし、コジョンドとレントラーだけが迷っている。
「変なのがうろついていないだけマシかもな」
そう言いながら歩いていると、コジョンドは何かにぶつかってすっ転ぶ。 目の前に居る見えない何かにコジョンドは飛び膝蹴りを当てた。
「なんじゃこいつは!?」
コジョンドの前に姿を現したのは、オオナズチだった。 とりあえずは対抗せねばと、構えた瞬間。オオナズチの舌がコジョンドに巻き付いてくる。 抵抗する間もなく、コジョンドはオオナズチの口に囚われる。
「は、離せ。離すのじゃ!」
訳の分からない臭いのする口内へ閉じ込められ、コジョンドは抵抗する。 もちろん、オオナズチが吐き出すはずがない。巻き付けた舌を締め上げて抵抗できないようにする。
「ぐぅ…」
それでも抵抗するコジョンドを、オオナズチは一度吐き出す。 吐き出されたコジョンドは、再び構えようとするが。へなへなと倒れ込む。 オオナズチの疲労ガスをどこかで吸ってしまったようだ。
「力が入らぬ…」
戦える状況でないコジョンドを気遣い、レントラー自ら戦おうとするが
「うぐっ、俺まで…」
オオナズチが吐いた疲労ガスで、レントラーもへなへなと倒れ込む。 その場で倒れこんでいる2匹を見て、オオナズチは手始めにコジョンドを銜えて呑み込む。
「やめるのじゃあぁぁ…」
口だけで抵抗しながら、コジョンドは胃へと落ちていく。 一方のレントラーは、最後まで抵抗しようと放電する。
「食われてたまるか…ってんだ…」
そんなこんなで時間を稼いでいると、どこからかゴルダが現れた。 しかし、どうも様子がおかしい。 ゴルダはレントラーに無言で駆け寄り、何かを飲ませる。
「おっ…動けるようになった…」
レントラーは、様子のおかしいゴルダからすぐに離れる。 ゴルダはオオナズチをキッと睨むや、突然その腹に殴りから回し蹴りのコンボを入れた。 オオナズチはその攻撃でコジョンドを吐き出した。そして、ゴルダはコジョンドを受け止め、地面へ降ろす。
「あ、ありがとうじゃ…」
「下がってろ」
ゴルダは一言だけ言い放ち、オオナズチに何かを使う。 すると、オオナズチはランポス程度のサイズにまで縮んでしまった。
「…」
ゴルダはその直後に変身し、オオナズチを掴むやいきなり食らいついた。 肉にかぶりつく音と、噛み千切ったり骨が砕けるような音が辺りに響き。コジョンドとレントラーはその場に凍りつく。 オオナズチを完食し、前足で口の血を拭う変身したゴルダを見てコジョンドは
「お主…何者じゃ?」
と聞いた。ゴルダは元の姿へと戻り
「半竜人とだけ」
と答える。コジョンドは不満げそうにふむと答える。 そして、コジョンドがどこに向かえばいいか分からないと言うので。ゴルダは無線で船に連絡するが
「シグナルエラー?どうなってんだ…」
無線機はエラーを出して通信ができなかった。 ゴルダはリーフを探すとともに、一旦船着き場へ戻ろうと来た道を引き返す。 その途中でリーフと合流したが、リーフは合流するやゴルダにげんこつを食らわせ
「一人で無茶するんじゃないわよ馬鹿」
と小言を言う。 そして、船着き場へと戻って来た一行だが、目の前には絶望的な光景が広がっていた。
「船が、転覆しているじゃと?」
「これはひどいな」
「帰れないじゃないの」
転覆した船をぼーっと見ているレントラーを除き、3人は口をそろえて言う。 辺りには船の残骸などが浮いており、何かがあった事を物語っている。
「いや、帰れるさ。ここはドランザニア領でしかも軍事施設もある。ヘリがあれば帰れる」
ゴルダの一言に、リーフは信用するしかないと言う顔をする。 コジョンドも、それしか方法が無いと言って納得する。
「よし、マップだとここから北西に進んだ所に施設がある。奴らがどうやって恐竜を復活させたかも分かるかもしれない」
一行は、北西へ向けて移動を開始する。 その途中、ドスンドスンと何かが迫って来ているかと思えばイビルジョー並みの大きさの恐竜がアプトノスの群れを追いまわしていた。
「ギガノトサウルスじゃな、あんなにでかいとは。迫力満点じゃの」
コジョンドはギガノトサウルスを興味深そうに見ながら言う。 何事も無く、ギガノトサウルスが通り過ぎればいいのにと思っていたゴルダだが
「もう1匹だと?」
レントラーがもう1匹を発見し、そうでは居られなくなった。 やがてその2匹は、いきなり取っ組み合いになる。どうやら縄張り争いらしい。
「今のうちに逃げようぜ?」
と、ゴルダが言った瞬間。
「ありゃりゃ、これはいかん…」
1匹がこちらに気付いたらしく、向かってきた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.156 ) |
- 日時: 2011/03/29 14:40
- 名前: リオレイア
- ナヅチ様だと!?
疲労ブレスで疲れさせてお腹で歓迎しようとはなんて心優しいんだ! ヘリって…最低でもCH-47クラスが無いと全員脱出は無理そうだな… ヒューイやブラックホークでは流石に…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.157 ) |
- 日時: 2011/03/29 14:54
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ゴルダ「うーん、ドランザニアだとTC-31レイア辺りかもな」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.158 ) |
- 日時: 2011/03/29 19:08
- 名前: スイト
- オオナズチを捕食とは…
ガスのスタミナ減少+捕食攻撃もいいかも… でもドリンコは忘れないようにしなくては…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.159 ) |
- 日時: 2011/03/29 19:32
- 名前: 蒼空
- ソラ「ゴルダさまなら翔べそうだけどなぁ……」
ハク「こらっ!できることとできないこと。そのくらいは考慮してあげなさい?私なら行って差し上げないことも……///」
あらあら……ナズチが無惨にも……w
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.160 ) |
- 日時: 2011/03/29 19:57
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ゴルダ「七不思議な味がした」 なんとなく思いついたからナズチは出した感じ
>蒼空さん また逃げたようだ…相当避けられてますな
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.161 ) |
- 日時: 2011/03/30 13:00
- 名前: ゴルダ
- 「ここは俺が」
ゴルダがM202A1を取り出して構えた瞬間、リーフの魔法がギガノトサウルスを粉々に消し飛ばした。
「従者守るのも主の役目、主守るのも従者の役目。等価関係よ」
1匹が粉々になったのに気付いたもう1匹がこちらへ向かってきたので、ゴルダはレントラーとコジョンドに逃げろと伝える。 2匹が逃げると、ゴルダは下ろしていたM202A1を再び構える。
「今度は俺がやる、等価関係ならそうだろ?」
「ま、やってみれば?」
飛んで高見の見物をしているリーフに言われ、ゴルダはM202A1の焼夷弾を発射する。 放たれた4発のロケット弾型焼夷弾は、ギガノトサウルスに命中するが大したダメージは入らなかった。 これではダメかとゴルダがFIM92Aに換装しようとすると、ギガノトサウルスがいきなり頭突きをしてくる。
「甘い…」
ゴルダは避けるも、すぐに振り返ったギガノトサウルスに目を付けられた。 まだ自分でなんとかできるでしょと言う顔をしているリーフを尻目に、ギガノトサウルスを引き寄せる。 ある程度引き寄せたのはいいが、後ろが崖になってるのに気付かずに引き寄せてしまい。自分が逃げられなくなつた。
「計算済みだ、これくらい」
浮遊呪文を使ったゴルダは、そのまま崖から飛び降りる。 すると、ギガノトサウルスも崖から飛び降りて、崖下へまっさかさまに落ちていく。
「あんたにしては、よくやるわね」
褒めるような口調ではない口調でリーフが言う。 ゴルダはああそうかとだけ返し、2匹を探しに向かう。
「私はしばらくこの辺うろついてるから。んじゃ」
リーフはそう言い残してどこかへ行 ゴルダは再び北西を目指して歩き出す、コジョンドとレントラーには。北西にある軍事施設へ行くと話したからだ。 しかし、ゴルダが軍の施設へと向かう途中。大きな湖が立ちはだかる。
「泳がないといかんのか…」
ゴルダは準備をし、湖へと飛び込む。 もちろん、何が居るのか分からないので即座の対応が必要である。
「ふう、暑いから水が気持ちいな」
環境が違う国を転々としていたので、ゴルダはすっかり季節感覚が狂ってた。 しかし、この孤島へ来てから暑いと感じる辺り。根元はまだ大丈夫なようだ。
「ん?」
湖の湖上にぽつりと放置された船を見つけ、ゴルダは近寄る。
「うっ、ひどい臭いだ」
船へ上がった瞬間、物凄い臭いが鼻を襲うがどうやら腐臭ではないようだ。 臭いの原因は、船室にこぼれた薬品と油の臭いで。油の正体は燃料だった。
「これじゃあ休憩できん」
掃除に使うような魔法で臭いを消し、ゴルダは端末が壊れていないか調べる。 そして、たまたまあったレーションと水で腹ごしらえをすませた。
「さて、少し休んで…うおっ!?」
船が急に揺れたので、ゴルダは何事だと船室から出る。 何かが体当たりしている事は確かではあるが、相手の正体が分からない。
「くっそ、人が休んでたら」
ゴルダが湖を睨んでいると、青い何かが湖から上がって襲いかかって来た。 抵抗して振り払おうとしたが、その何かは巻き付いて拘束していた。
「ハクリュー…?うっ」
よくよく見ると、ハクリューであることに気付き。ゴルダは顔を一舐めされて言う
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.162 ) |
- 日時: 2011/03/30 14:41
- 名前: ロンギヌス
- 湖といえばハクリュー、流石にこれは計算外ですよねw
舐められたという事は腹を空かせて…
あとゴルダさんのサクリファイスメモリ、結構活躍させてもらってます(orz
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.163 ) |
- 日時: 2011/03/30 14:49
- 名前: スイト
- ハクリューかあ…
巻き付く攻撃されてしまうと抵抗できるか難しい… それに船も危険…今にもドカン状態…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.164 ) |
- 日時: 2011/03/30 15:26
- 名前: ゴルダ
- >ロンギヌスさん
ゴルダ「ん、まあな」
>スイトさん ゴルダ「大丈夫だ、問題ない」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.165 ) |
- 日時: 2011/03/30 17:25
- 名前: ゴルダ
- 「ポケモン居るっていう話も嘘じゃなかったか…」
既に頭から呑み込まれながらゴルダは思う。 やけにひんやりしている体内を感じつつ、胃壁がまとわりついて来る。
「こういうタイプの奴の胃は全部狭いな、考察しても仕方ないが」
そうして全身を飲み込まれて体液まみれにされ、ゴルダはじわじわと消化されて行った。 復活すると、ハクリューはその場ですやすやと寝ていたので放置して行こうと思った瞬間。また船が揺れる。
「何だ今度は?」
尻餅をつきそうになるも、何とかバランスを立て直したゴルダはその辺に転がっていたM4カービンを拾う。 弾も十分入っており、なぜか予備のマガジンも数個置かれていた。 船を揺らした正体はデーターにもあった、首長竜のプレシオサウルスだった。 しかも、サイズが登録されているデーターの倍はあろう大きさである。
「なんてでかさだ…」
ゴルダはM4カービンを発砲したが、入っていた弾は殺傷力のない空砲とペイント弾だった。 他のマガジンも撃ったが、全てペイント弾で実弾は入っていない。 船室へ戻って他に武器が無いかと漁っていると、今までにないほど大きく船が揺れて傾く。どうやら船体に穴をあけられたらしい。
「クソが、」
先ほどの寝たまま起きないハクリューを引っ掴み、湖へと飛び込んで全力で泳ぎ出す。 もちろん、プレシオサウルスも追い掛けてくる。 後少しで岸だという所で、ゴルダはいきなり水中へ引き込まれた。
「対抗しようがねぇ」
そのまま一気に呑み込まれるかと思えば、何かがプレシオサウルスに体当たりを喰らわせた。 解放された隙を狙い、ゴルダは岸へ上がる。 どうやら体当たりしたのはカイリューのようだが、何故カイリューが?とゴルダは疑問に思う。
「それより噛まれた足を…」
カイリューがプレシオサウルスの相手をしている間に、さっさと足の処置を済ませる。 処置が終わるころには、カイリューはプレシオサウルスを撃退し終えていた。
「えっと、お前どっから来たんだ?」
ゴルダは普通に話すが、カイリューは首をかしげる。どうやらゴルダの言っている理解できないらしい。 これは困ったと、ゴルダは竜語も試すが。ポケモン特有の訛りのせいか一部分からないと言われる。 埒が明かないと判断したゴルダは、翻訳呪文を通してカイリューに同じ事を聞く。
「さっきのハクリューだけど?君食べたおかげで進化出来たんだけど」
ゴルダはああなるほどと答え、なんで助けたと聞く。 カイリューは食べさせてくれた上に、あのプレシオサウルスから守ろうとしてくれたからと答える。
「なるほどね…って、なんでまた君は俺をじっと見てるのかな?」
涎を垂らしてこちらを見ているカイリューに、ゴルダは聞く。 カイリューはそれを聞くや、ゴルダを抱きしめる。
「もちろん、決まってるんじゃないかな?撃退したらまた腹減っちゃった」
もはや定番のフラグであった。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.166 ) |
- 日時: 2011/03/30 18:56
- 名前: スイト
- 精になったら進化が起こったのか…
カイリューかあ…羨ましい…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.167 ) |
- 日時: 2011/03/30 20:30
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ゴルダ「正直いい迷惑だ」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.168 ) |
- 日時: 2011/03/31 09:25
- 名前: 蒼空
- ハクリューからカイリューに進化……w
身体が大きくなったぶん、お腹が空きやすいのかな?w
ソラ「じゃぁ、カイリューさんが終わったらゴルダさまをたべるぅw」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.169 ) |
- 日時: 2011/03/31 10:16
- 名前: ゴルダ
- >蒼空さん
ゴルダ「こんなところ(孤島)に来れるか?」 かも知れませんね
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.170 ) |
- 日時: 2011/03/31 14:09
- 名前: ゴルダ
- 「しかし、お前でかいな。普通だと2mぐらいしかないはずだが」
カイリューの気を逸らそうと、別の話題を持ちかけるゴルダだが
「まあ、ほかの同族よりは大きいかな。言っとくけど、話そらしても無駄だよ」
あっさりカイリューに気を逸らそうとしているのがバレて、失敗に終わる。 カイリューはゴルダをしつこく舐め回し、べたべたにする。
「ぶっ…」
特に動じないゴルダだが、べたべたにされたのにはあまりよく思っていない顔をしている。 もちろん、カイリューは気にせずにそのまま銜え込む。
「んぐ…」
銜え込みながら奥へと押し込み、カイリューが口を閉じる頃にはゴルダは食道へ到達していた。 そして、そのままズルリと胃へと収まる。 図体の割に合わない狭い胃に押し込まれ、窮屈そうにするゴルダだが。すぐに消化されたのでまんざらでもない。
「ご馳走さん、おいしかったよ」
復活するや、カイリューに頭をガシガシと撫でられてゴルダはなれなれしいなこいつと思う。 軍事施設まで後少しなので、ゴルダはカイリューを振り切って先へ進む。
「ああ、あんたにちょっと話があるわ」
いきなり現れたリーフに言われ、ゴルダは何だと聞く。 リーフは、ゴルダの前に着地して土埃をはらうと
「不死能力、過信してない?」
単刀直入に覚醒した不死能力について迫ってきた。ゴルダは首を横に振り、いいやと答える。 リーフはならいいわと言うと
「不死能力について、少し教えとくわ。不死能力は負の力、多用のしすぎは魂を汚すわ」
リーフはゴルダの何かを調べるような目付きをしながら言う。
「で、汚れきってしまうと?」
ゴルダが聞くとリーフは
「不死族に成り下がって、死のうにも死ねない体になるわね」
と淡々と答える。 ゴルダがそれくらい分かっていると言い返すと
「ならいいの、よく不死能力を過信する馬鹿が居るから。万が一あんたが不死族に成り下がったら、私が始末してあげる」
リーフはならいいと言ってまたどこかへ飛んで行った。 そして、ゴルダは知らぬうちについて来ているカイリューに気付く。
「なんで付いて来る?」
ゴルダがカイリューに聞くと
「うーん、君を気に入ったからかな?」
と答えたカイリューにゴルダは
「ああそう、じゃあ…邪魔だけはするな」
と言ってついて来るのを許可した。 それから数分もしない内に、ゴルダは軍事施設の前へとたどり着く。 入口の扉には蔦がみっちりとまとわりついていて、このままでは進めない。
「切るか…」
ゴルダは蔦を片手剣で地道に切り始めた。 しかし、30分たっても一向に開けられるほどに切れていないのを見かねたカイリューが
「離れて」
と言って、扉に破壊光線をあてて扉ごと破壊する。 カイリューが扉を破壊したその直後、コジョンドとレントラーが息を切らしながら走って来て。
「早く建物の中に入るのじゃ!ティラノサウルスとギガノトサウルスに絡まれて大変な事になったのじゃ!」
「すぐそこまで来てやがる早くしろ!」
と言う2匹にゴルダは
「カイリューについて行け、俺が時間を稼ぐ。カイリュー、頼んだぞ」
「分かった」
ゴルダはカイリューにコジョンドとレントラーを任せて自分は2匹を撃退することにする。 具体的にどうするかは決めていないが、近くにあった戦車へ乗り込む。
「とりあえず追い払う…」
型式も分からない戦車を操縦し、ゴルダは単身で肉食恐竜2匹へ挑む。 ところが、現れたのはギガノトサウルスただ1匹だった。 好都合だと戦車を操縦し、ギガノトサウルスを追い払おうとするが。
「何、砲弾が無…ぐあっ!」
砲弾が無い事に気付いた上、ギガノトサウルスの一撃であっという間に戦車が大破した。 間一髪で戦車から脱出し、どうするかとゴルダは考える。
「どうする、俺…」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.171 ) |
- 日時: 2011/03/31 14:30
- 名前: リオレイア
- 戦車っても…
多分、『二式内火艇』だったのかな? それか『T号戦車』か… それぞれ技術立国、日本とドイツが誇る 『水陸両用戦車(笑)』と『トラクター改造戦車』だからなぁ… まあ、M1A2とAPFSDSぐらいなら差し入れるよ?
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.172 ) |
- 日時: 2011/03/31 14:50
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ゴルダ「後々気付いたが、廃車寸前の壊れかけてた奴だったな。どおりで弾も無いしすぐ大破された訳だ」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.173 ) |
- 日時: 2011/03/31 14:54
- 名前: 蒼空
- ソラ「行こうと思えばいけるんじゃないかなぁ?wエルフィさんに場所を教えてもらえれば……♪」
あらあら……ゴルダさまの不死能力にも副作用が……w ゴルダさまはこれからどうするんだろう?
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.174 ) |
- 日時: 2011/03/31 15:00
- 名前: ゴルダ
- >蒼空さん
ゴルダ「どうかな?」 溜まる言っても、10^-20〜ぐらいに超微量
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.175 ) |
- 日時: 2011/03/31 17:12
- 名前: ゴルダ
- そうこうしているうちに、ギガノトサウルスは目の前まで迫って来た。
しかし、それっきり一向に動こうとしない。 どう言う事だと思って居ると、いきなり食らいついてこようとしたのでゴルダは避ける。
「ともかくこれは建物の中へ入るべきだな…」
ゴルダは隙を見て走って軍事施設に敷地内へ入り、カイリューが破壊した扉を急いで修復する。 破壊光線であっさり壊れたにも関わらず、扉はギガノトサウルスの体当たりにびくともしない。
「中へ入るか…」
ゴルダは建物の中へと入った。内部は閑散としており、誰も居ない。 とりあえずはと、いつもの50AEカスタム2丁を取り出し。辺りに注意しながら進む。 ゴルダはここで竜が何かを掲げた妙なマークがあるのに気付く。
「何だこりゃ?あいつに聞いてみるか」
端末のカメラモードを起動し、そのマークを撮影してウィズダムに送信する。 送信してから数分もしないうちにウィズダムから返事が来た。 それはかつてウィズダムが経営していた会社のマークだとの事だった。
「なるほどね」
ゴルダは3匹を探し、さらに奥へと進む。 その頃3匹は、研究エリアを歩いていた。
「ここで歩みを止めぬか?一旦頭の中で報告をまとめると同時に休憩したいのじゃ」
コジョンドの一言で、レントラーはそうだなと答える。 しばらく休んでいると、ゴルダも3匹に交流して休む。
「この島だけにとどめておけば、生態系への影響は少ないな」
「そうじゃな」
2匹で話をしていると、どこからか物音がした。 しかしさほど気にするものではないと思い、ゴルダは無視する。
「よし、そろそろこの島から離れ…」
ゴルダが経ちあがった瞬間、先ほどのギガノトサウルスがどこからともなく現れた。 今度ばかりは逃げられないだろうと思ったゴルダはスティンガーを出して
「決着を付ける時が来たようだな」
と言う。 しかし、コジョンドが何かを取り出し
「目をつぶっておるがいい!」
スイッチを入れた、途端に激しい光が出たかと思えば。ギガノトサウルスがイーブイサイズにまで小さくなっていた。 ゴルダはコジョンドに何を使ったと聞くが、コジョンドは秘密じゃと言って答えない。
「さて、散々わきちらを追いまわしてたんじゃから覚悟はできているじゃろうな」
「丁度、腹減ってたんだよな」
もう何がしたいかは、ゴルダは分かっていた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.176 ) |
- 日時: 2011/03/31 18:23
- 名前: スイト
- まずい…
不死能力は使ってはならぬというのに… ここは返り討ちにしなくては…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.177 ) |
- 日時: 2011/03/31 18:32
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ゴルダ「使いすぎがよくないんであって使うのは大丈夫だ」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.178 ) |
- 日時: 2011/04/01 12:42
- 名前: ゴルダ
- 何をするつもりだとゴルダが見ていると、3匹はイーブイサイズにまで縮んだギガノトサウルスを銜える。
しかし、これでは小さいと思ったのか。コジョンドがまた何かを光らせ、グレイシアやリーフィアサイズ程度のサイズにした。
「おい、もしかして…そいつを捕食する気か?」
ゴルダが3匹に聞くと、三匹は頷く。 これは見ていられないと、ゴルダは建物内を調べると言ってその場から逃げるように離れる。
ゴルダが居なくなると、レントラーとコジョンドは両足、カイリューは頭を銜える。 もちろん、ギガノトサウルスも抵抗するが。3匹にガッチリ銜えられていて意味がない。 そして、カイリューの目線の合図で3匹はそれぞれ3方向へ引き千切ろうと引っ張り出す。 3方向へ引っ張られたギガノトサウルスは、絶叫のような声を上げる。 次第に何かが砕けるような音などがしてきたかと思えば、ギガノトサウルスは3つに引き千切れて分断し。絶命した。
「飢えた獣は獲物を選ばんのじゃよ…」
丁寧に食べながらコジョンドは呟く、頭の部分しか食べていないカイリューは、頭骨を盛大に音を立てて噛み砕いている。 レントラーはがっ付くようにして食べていたので、音が盛大にうるさかった。
「さて、ここはどこだ?」
リーダーが壊れ、カードキー式の電子ロックが起動していない扉を無理矢理開けて入った部屋の先には謎の装置が置かれていた。 ゴルダが装置を調べると、どうやらまだ電源は入っていて使える状態のようだ。 よく分からないので、ゴルダは再びカメラモードで撮影し。ウィズダムに送信する。 すると、今度は返信ではなく。通信が入って来る。
「どうした?」
ゴルダがいつもの調子で聞くとウィズダムは
「そいつはタイムリザネクショナー、どっかのパソコンにディスクが入ってるはずだ。それを持って帰って来い、以上」
と言って通信を切る。 何のことか分からないゴルダだったが、とりあえず全てのパソコンを調べ。1台だけ怪しいのを発見する。
「これか」
ゴルダがパソコンをいじると、ディスクが出てくる。 これがウィズダムが言っていたディスクのようだ。 そして、ディスクを抜いた瞬間。突然警告アナウンスが鳴り響く。
「動力装置に異常、動力装置に異常。起爆装置が作動しました、解除することは不可能です」
何がどうなってんだとゴルダが混乱していると、天井を破壊してリーフが現れる。
「どうせだから動力装置、壊したわ。早く帰るわよ」
起爆装置を作動させたのは、どうやらリーフが犯人のようだ。 そうこうしているうちに、再びアナウンスが聞こえ
「爆発五分前です」
と聞こえる。 これはいかんとゴルダはコジョンド達に合流した。
「何事じゃ、なんだか騒がしいのう」
悠長な事を言うコジョンドにゴルダは
「早くしないと爆発に巻き込まれて死ぬぞ、カイリュー。乗せてくれ」
カイリューに背に乗せてくれるよう頼む。 カイリューはすぐにいいよと答えて、ゴルダと2匹を乗せてギガノトサウルスが侵入してきた場所から颯爽と飛び立つ。 ある程度高度があがった直後、施設は爆風と共に消し飛んだ。 その後、一行はシオリアスへと向かい。報告を終わらせた。
「ふう、いろいろ楽しかったぞ。これはほんの礼じゃ」
帰ろうとしていたゴルダに、コジョンドは謎の紫の羽根を渡した。 何の羽根だと聞く前に、コジョンドは帰ってしまったので聞くにも聞けずじまいである。
「まあいい、とっとと帰るか」
スリュムヴォルドへ戻ったゴルダは、ウィズダムに例のディスクを渡し。自室のベッドへ寝転がると寝てしまう。 それから1時間ほどして、タイムリザネクショナーの説明をしにウィズダムがゴルダの部屋へと入って来る。
「寝てるのか…ん?」
ウィズダムは、机の上に置かれていた紫の羽根に気付いて手に取る。 しかし、手に取った瞬間。ウィズダムの中に眠るもう一つの魂が驚異的な反応を示す。
「なんだこの負の気は…怒り、破壊、恨み、復讐…」
ウィズダムはその羽根を持って自室へと戻る。 しばらくその紫の羽根について調べていたウィズダムは、ある記録へとたどり着く。
「ダークルギア事件だと?」
その事件は、今から20年近く前に起きた事件。 1匹のダークルギアが、封印から解き放たれて暴走したことにより起きた事件と記録されている。 最終的には他の伝説ポケモン達によって封印され、シオリアス沖合の深海の洞窟に封印されていると記されていた。
「それと、この羽根に何の関係が…?」
ウィズダムがさらに詳しく調べると、禍々しい紫に染まったルギアを撮った1枚の写真が出て来た。 なるほどなと頷いていたウィズダムだが、突然性格が入れ換わったかのように封印されている洞窟の位置を割り出し始める。 そして、位置を割り出すとそれを頭に記録し。エルフィサリドの所へ行くと
「しばらく用事で出かける、いつ帰るかは分からん」
と告げ、スリュムヴォルドを後にした。 目的はただ一つ、封印されたダークルギアをどうにかするため。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.179 ) |
- 日時: 2011/04/01 13:26
- 名前: 蒼空
- わざわざ封印されてるのに……w他に被害が出なければいいですが……w
ハク「そろそろゴルダさまが帰ってきたかしら?wじゅるりw」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.180 ) |
- 日時: 2011/04/01 14:48
- 名前: ゴルダ
- >蒼空さん
本人の意思ではないようです、別の何かが… ウィズダム「はて、俺は何かしたか?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.181 ) |
- 日時: 2011/04/01 18:28
- 名前: スイト
- ダ、ダークルギア…
闇に覆われたルギアさんか〜 やはり大技に気をつけなければ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.182 ) |
- 日時: 2011/04/01 20:36
- 名前: トマート
- 初めまして、ゴルダさん。
早速ですがダークルギアはとんでもない奴です。 なにをやってもほとんどダメージ受けませんからね。 気をつけるべきなのです。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.183 ) |
- 日時: 2011/04/02 08:11
- 名前: リオレイア
- あ、相変わらず自己中な…
それにしても…何を動力源にしてたんだ? 原子力か?いや…ワルター機関?それか燃料電池? 動力装置の大規模な爆発といえば核か水素ぐらいだしなぁ… あとはガス火力か?
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.184 ) |
- 日時: 2011/04/02 09:54
- 名前: ゴルダ
- >トマートさん
んむ、見知り置きを ウィズダム「そんな幻想、ディスぺレーションの前にはぶち殺される」
>リオレイアさん ウィズダム「言っても分からんだろうが、魔動力発電だ。この先出る」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.185 ) |
- 日時: 2011/04/02 14:14
- 名前: ゴルダ
- 「ふぅ、疲れた」
国務の書類を片付け、エルフィサリドは伸びをする。 この後は特に何もすることが無いので、何をするかと悩んでいると。
「農村部、山岳部の方へ行ってみては?」
従者に言われ、エルフィサリドは寝ているゴルダを叩き起して農村部へ向かう。 城から出ようとすると、ミレアも行くと言うので結局3人で行くことになった。
「へー、本当に自然残ってるんだね」
小麦畑の前を歩きながら、ミレアが言う。 目の前には山もそびえており、改めてスリュムヴォルドが自然が多い事を実感させられる。
「おお、女王様。近いうちに雨乞いしてもらえませんかね?最近晴ればかりでしてね」
小麦畑に居た獣人が、エルフィサリドに雨乞いをするように頼んでくる。 エルフィサリドは分かったと答えて、先へ進む。
「農村地帯だな、疎らに家が見える」
などと呑気に言っていると、ある畑の前で3人は立ち止まる。 収穫中のようだが、どうにもこうにも量が多いようで手間取っている様子である。 それを見かねたゴルダは、いきなりずかずかと畑へ入り
「手伝おう」
収穫していた農民の男は何だと言う顔をするも、ゴルダの一言で手伝うなら手伝ってくれと言う。 カボチャやジャガイモなどを次々と収穫しては集めを繰り返し、30分後には全て収穫し終えた。
「ありがとう、女王様の側近。ついでに家まで運んでくれないかな?」
「構わん」
ゴルダは男の家へと野菜を運び、戻って来る。 その後、さらに山の方へと進み。川沿いを進む。 ある程度上流まで来た辺りで
「久々に釣りでもするか」
とゴルダが言いだすので、エルフィサリドはいいなと呟く。 ほとんど渓流状態で、イワナの魚影を見つけたゴルダは竿を出して糸を垂らす。
「ん?」
2匹ほど釣り上げた所で、向こう岸の方に見た事のある姿が見えた。 それが黒狼だと分かると無視するも、こちら側へ来られて
「儂がいると何か問題でも?無視は好かんのう」
耳元で言われ、ゴルダは
「集中してるから、黙ってくれ」
と黒狼に言い放って黙らせる。 黒狼はエルフィサリドの所へ行って何か雑談を始めた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.186 ) |
- 日時: 2011/04/02 16:30
- 名前: スイト
- おや?
何かあったのかな?…黒狼さん… それにミレアは色々と実感しちゃって〜まあいい事だけどね♪
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.187 ) |
- 日時: 2011/04/02 18:38
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ただ遊びに来た、それ以上でもそれ以下でもないそうです
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Re: とある竜医と女王 ( No.188 ) |
- 日時: 2011/04/02 18:54
- 名前: リーフ
- リーフ「たまにはエルフィー達とはなすのもいいかもね…」
ふむふむ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.189 ) |
- 日時: 2011/04/02 19:16
- 名前: セイル
- 黒狼さん……
お久しぶりです
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.190 ) |
- 日時: 2011/04/02 19:28
- 名前: ゴルダ
- >リーフ
エルフィサリド「ほう…」
>セイルさん ただ遊びに来ただけのようです
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.191 ) |
- 日時: 2011/04/02 20:59
- 名前: ロンギヌス
- 意外と黒狼さんデリケートなのかな…?
(なら優しくして上げないとw
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.192 ) |
- 日時: 2011/04/02 21:28
- 名前: トマート
- おやおや?
なかなかぼのぼのとしてますなぁ… ゴルダさんって強いし優しいし… 憧れますw
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.193 ) |
- 日時: 2011/04/03 09:35
- 名前: ゴルダ
- >ロンギヌスさん
どうでしょ、そうかもしれないしそうでないかもしれない
>トマートさん ゴルダ「中の人の性格と、理想が掛け合わさってできたのが俺だからな」
さて、感がいい人はここでひそかにフラグが立ってるのが分かるはず
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.194 ) |
- 日時: 2011/04/04 12:28
- 名前: ゴルダ
- その後も釣り続け、5匹ほど釣り上げた所でやめようとした瞬間突然強烈な引きが来た。
これは大物かと思ったゴルダは、糸を切られないように竿を立てる。 黒狼達は雑談していてそれには気付いていない。
「絶対逃がさんぞ」
足に力を入れ、釣り上げようとするゴルダに魚の方も抵抗する。 しかし、とどめの一撃と勢いよくゴルダが竿を引き上げた瞬間。魚はあっという間に釣り上げられる。 釣り上げられたのは、ゴルダの下半身あたりまであるイワナだった。
「ほう、うまそうじゃな」
ピチピチしている大きなイワナを見て、黒狼が食べたそうな目をする。 もちろんゴルダはやらんと態度で示す。
「やっぱり焼き魚だ」
大きなイワナだけを下ごしらえし、残りを黒狼達にやってゴルダは言う。 3匹は、それを食べながらゴルダが焼くのを見る。 あまりにもじろじろと見てくるので、焼き終わったゴルダは3匹に少しずつ分け与える。
「焼いたものも、なかなか美味じゃな」
「塩が効いてておいしいわ」
残った骨をボリボリとエルフィサリドが食べるているのを尻目に、ミレアが言う。 そして、その隣では物足りなさそうな表情で黒狼がゴルダを見ている。
「何だ?」
ナイフを渓流の水で洗って戻って来たゴルダが黒狼に聞く。 そして、ゴルダがナイフを片付けた瞬間。黒狼はゴルダを銜えて放り上げ、背に乗せると山の方へと向かう。
「おのれ、黙って見ていれば。ミレア、付いて来るなら付いて来い」
エルフィサリドが黒狼を追うと言い出すので、ミレアも付いていく。 その頃、黒狼とゴルダは
「いいではないか」
「いい加減にしろ」
「まだ2度目だろうが」
「問答無用」
言い争いをしていた。 これには、流石のゴルダが怒らない訳がない。
「見つけたぞ、黒狼」
「見つかってしまったか」
そんなに時間をかけずに黒狼を見つけたエルフィサリドは黒狼を睨む。 一気触発になりそうな雰囲気になり、ゴルダはこっそり逃げ出して
「ちょっと山の中散策しようか」
ミレアに山の中を散策しないかと持ちかけ、その場を離れる。 ミレアはすぐに了承した。
「ふ、儂の妖術に勝てるとでも?」
「やらなければ分からん、丁度最近体がなまっていた所だ。いい運動になりそうだ」
そして、黒狼とエルフィサリドは勝負を始める。 一方のミレアとゴルダは、山の中を散策し。木の実などを採取していた。
「これならそのまま食えるぞ、甘味と渋みがあるがな」
葡萄の様でそうでない木の実を採取し、ミレアに渡しながらゴルダは言う。 ミレアはそれを一口で食べる。
「あ、おいしい」
「こいつで果実酒も作れるんだぜ?」
ゴルダは1つを残して全部採取しながらミレアに言った。 その後も色々と採取を続け、そのまま城へと戻ってしまう。
「ぬぅ…」
「もう終わり?」
精神系統魔法に長けているエルフィサリドに精神力をごっそり削られ、黒狼は渋い顔をする。 エルフィサリドも余裕そうな表情をしているが、内心は疲れて相手をするのもめんどくさくなっていた。
「もういい、終わりにしよう。疲れた」
と黒狼が言うので、エルフィサリドも頷いて一緒に城へと行く。 城へ戻るとゴルダは居らず、ミレアにどこへ行ったと聞くと急に他の竜医から呼び出しを喰らったとのことだった。
「ふむ、まあ仕方ない…」
「儂が最初に食ってやる」
黒狼の一言に、エルフィサリドとミレアがピクリと反応する。 3匹とも、この一言でさっきまで抑えていたリミッターが解放されてしまった。
「認めん、私が先だ」
「ふん、女王竜の権力をここで振るうか」
また争いかけた2人を、従者たちが止めようとしたが
「下がっていろ」
とエルフィサリドが命令して従者を下がらせる。 バチバチと火花を散らす2人に、ミレアはその場から立ち去る。
「ふう、手術が必要な急患だったとは」
数時間後、手術を終えて骨を鳴らしながらゴルダは城へと戻る道を歩いている。 いきなり呼び出されて何だ何だと駆け付けると、緊急に手術が必要な患者だった。 手術が必要とはいえ、簡単な手術で済んだので数時間足らずで終わる。
「ん…?」
ゴルダが戻って来ると、黒狼とエルフィサリドがああだこうだと壮絶な口喧嘩を繰り広げていた。 従者は呆れた様子で2人を見守っており、止めに入る様子が無い。
「参ったな、腹減ったんだが…」
これでは食事も作られないだろうと思ったゴルダは、自分の部屋へ戻る。 部屋の中は相変わらず散らかっており、掃除がされていない。
「あったあった」
夜食にと大量に保管していた缶詰などを開き、一人で飯を済ませてゴルダは風呂へ向かう。 風呂から上がってもなお、黒狼とエルフィサリドは口喧嘩を続けており、これは一晩収まらないなとゴルダは思った。 しかし、部屋で本を読んでいるうちに急に静かになる。
「ようやく収まったか」
煙草のようなものを吸いつつ、ゴルダは2人の元へ行く。 そこには黒狼だけがいびきをかいて寝ており、エルフィサリドは見当たらない。
「結局寝たか」
黒狼をもふもふしてみようかと近寄り、試しに近寄ると
「まんまと罠にかかりおって」
寝たふりをしていた黒狼に、抑え込まれるように上に覆いかぶされられた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.195 ) |
- 日時: 2011/04/04 16:36
- 名前: スイト
- ミレアは仲よさそうですな…
二人の激闘は誰にも止めることなんてできませんね… それに完全にロックオンされてるゴルダさん…黒狼さんの過去に使った演技が発動するとは…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.196 ) |
- 日時: 2011/04/04 22:48
- 名前: 蒼空
- ハク「私の下僕のはずなのに逃げてばかり……ゴルダ様、調教させていただきますので……帰ってきたら覚えておきなさい?
私が神の龍だということをお忘れなく……くすっw」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.197 ) |
- 日時: 2011/04/05 00:07
- 名前: リオレイア
- エルフィー様…
魚の骨を…はしたないですよ。 代わりに僕を食べなさい。 黒狼さまも相変わらずの狡猾さで……
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.198 ) |
- 日時: 2011/04/05 07:23
- 名前: セイル
- あぁあぁぁぁああ!
黒狼さん…… 僕を呑み込んでください! この退屈な日々に終止符を!
自分のキャラにコメントできるのも コラボの特権ですね ゴルダ様ありがとうございます
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.199 ) |
- 日時: 2011/04/05 11:33
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
味をしめているようです
>蒼空さん ゴルダ「いやいや、あれこれ忙しくてですね…」 言い訳通用するはずないだろ >リオレイアさん エルフィサリド「骨を捨てるなんてとんでもない、それに。私に命令系口調とはな」
>セイルさん 楽屋u(ゴスッ ゴルダ「ええ加減にせい」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.200 ) |
- 日時: 2011/04/05 16:02
- 名前: ゴルダ
- 「これを待ってたぜ」
上に覆いかぶさられてニヤッとするゴルダに、黒狼はポカンとした顔をする。 しかし次の瞬間、本気を出したゴルダが馬鹿力で体位を逆転させて黒狼を下にした。
「お、降りるのじゃ。さもないと前よりひどい目に合わせるぞ」
「何とでも言ってろ」
と言って、黒狼の首周りをもふもふしだす。 もちろん黒狼は、口周りをもふられた所で口を開いてゴルダを銜えこむ。
「ちぇっ、読まれてたか」
口内で舌で舐め回されまくり、唾液まみれにされたゴルダは食道を通ってあの狭い胃に落とされる。 その後は前と同じように消化されると思いきや、前よりも遅い速度でしかも揉みほぐしつつ、じわじわと消化してきた。 もちろん、ゴルダは堂々と構えたまま消化されたが。
「やりやがったな」
復活したゴルダは手の骨を鳴らしつつ、黒狼に近寄る。 黒狼は近寄って来たゴルダをべろんべろんと舐め回すと
「少し主に毛の手入れでもしてもらおうか」
「あ?」
「断れば舐め倒すぞ?」
脅されてもものともせずにゴルダは
「だが断る」
とどや顔で言って断った。 黒狼はほうと頷き、またゴルダに覆いかぶさって舐め回す。 これにはゴルダもどうにもならず、結局その夜はそのままの状態で寝た。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.201 ) |
- 日時: 2011/04/05 19:28
- 名前: スイト
- もふもふ+舐め回しを喰らってしまうとは…
僕は雷狼竜ともふもふと…
エレニム「言いつけますよ?」
ごめん…今の無しで…というか海に戻れい…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.202 ) |
- 日時: 2011/04/05 21:28
- 名前: ロンギヌス
- ちょ…もふもふは反則だぁ!!(羨ましすぎるではないか!
黒狼様の消化能力ってすごいんですね・・ったく何でロンギヌスは復活の力を備えていないんだ・・
ロンギ「文句は困る」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.203 ) |
- 日時: 2011/04/06 09:36
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
アルカトラス「我ではダメか?」
>ロンギヌスさん ゴルダ「じゃあお前も来い」 いや、無理だから
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.204 ) |
- 日時: 2011/04/06 15:02
- 名前: ゴルダ
- その一方、この最近全く姿を見せないシスイは何をしているかと言うと。
闇竜王国アルヴァスに留まり、エルフィサリドからの呼び出しが無い限りはここで生活している。
「疲れた、やれやれ」
早朝のトレーニングを終え、一息つきつつシスイは言う。 この最近はずっと自主鍛練に精を出しており、買い物以外は遠出をしていない。
「さて、朝食をと」
シスイが朝食を作りつつコーヒー用の湯を沸かしていると、外から何かの気配がした。 またかとシスイは呆れ顔で外へ出る。
「またか、頂けんな…」
シスイは腕の骨を鳴らして、仔竜をいじめている獣人の子供を睨みつける。 シスイが言う、またかとは異端扱いされたりしたものを虐める輩がまた現れたと言う意味である。
「死ぬ覚悟はできたか?」
冷ややかかつ冷静な口調で、シスイは仔竜を虐めている獣人の子供に居放つと同時に。元の姿へと戻った。 獣人の子供はそれを見て逃げようとしたが、殺気の充満した眼差しで見られ。蛇睨みでもされたように動けなくなる。
「うわぁぁ…」
獣人の子供は来るなと言う手振りをするが、シスイは足で踏みつけた。 そして、徐々に体重をかけて踏みつぶしていく。 苦悶の表情を浮かべる獣人の子供を、シスイは涼しい顔で見ながら一気に体重をかけて踏みつぶす。 シスイの耳に、骨が砕ける音が響き渡る。
「ふ、脆いもんね」
踏みつぶしたその体を放り上げ、口へ入ると同時にシスイは一気に口を閉じて噛み砕く。 口から血が滴り落ち、地面に垂れるのも気にせず。その屍を噛み砕き、そして呑み込む。 また1人で暮らし始めてからと言うもの、シスイはずっとこの調子であった。 数日おきに同じような事が起き、そのたびに元の姿へ戻って捕食する。
「大丈夫か?」
シスイは人の姿になって仔竜を抱き上げて家へ戻る。 そして、そのたびに保護したりして今やシスイを含めて10近くのものが同じ家に住んでいる。 最初は20近く居たが、怪我が完治したりして居なくなったものが多く、今の数に落ち付いている。 何故ここまでするのか、それはシスイの過去と関係があるらしい。
「さて、皆を起こすか」
同居者たちを起こし、シスイは朝食にする。 普通の人間や獣人に竜などがテーブルについて朝食を取り始めた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.205 ) |
- 日時: 2011/04/06 16:16
- 名前: スイト
- 久しぶりにシスイさんの登場かあ〜子供にhardを…でも僕も餌になろうか…
過去では一体何が…
アルカトラス様は確か…ちょっと行って来る…
エレニム「迷惑にならなければいいですけど…」 ボソ…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.206 ) |
- 日時: 2011/04/07 09:04
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
シスイ「滅多にハードはやらないが?私を怒らせなければな」
アルカトラス「ほれ、来るがいい」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.207 ) |
- 日時: 2011/04/07 10:16
- 名前: ゴルダ
- 時代は少し遡り、シスイがまだ子供だった頃。
闇竜の両親のもとに生まれたシスイは、属性が無属性と分かり。村では退けられていた。 いつも1人で過ごしていたシスイだが、親にも知られずに撲竜拳と呼ばれる拳法の修業をし。水属性の力を付けていく。 そして、人間換算でシスイが10歳を迎えたある日、それは起きる。 その日もいつものように一人で修行と言う名の鍛錬出かけ、日が暮れそうになったので家へ帰って来た。 しかし、親の姿は無い。どうしたのかとシスイが探し回っていると、家の中に両親が血まみれで倒れているのを発見する。
「父さん母さん、どうしたの!?」
シスイが両親に近寄るも、既に両親は事切れている。 誰がやったのかは予想が付いた、怒りを内に込め。シスイはその犯人の所へと行く。 そこへ行くと、犯人達に今までの修業で身につけた撲竜拳を振るい、血祭りに上げていく。 最後に残ったのは、返り血などを浴びて赤く染まったシスイ唯1人。 満足そうな様子でシスイはその場を離れ、家へと戻る。
「…」
両親を埋葬し、その翌日からシスイは村の者に恐れられ。ただでさえ村の外れにあるこの場所に誰も来なくなった。 それ以降、シスイが村へ来るたびに皆が皆恐れるようになり。最終的にはシスイが現れるだけで皆が家へ引き籠って出て来なくなる。 さらにそれからかなり長い月日が流れ、人間換算で20歳を迎えたある日
「他の国へ行ってみるか」
こんな国に居ても仕方が無いと、水竜王国スリュムヴォルドへとシスイは旅行をすることにした。 これが後のエルフィサリドとの出会いとなる。
「思ったより簡単に着いたわ」
発って3日ほどでスリュムヴォルドへ着いたシスイは、やれやれと農村地帯を歩く。 さっさと町の方へ行こうと足を速めるシスイだが、途中で薄い緑の体をした謎の竜と出会う。
「見た感じ、お前は旅の者だな?」
「だから何だ?」
その竜にいきなり話しかけられ、シスイは何だと言う顔をする。 竜はシスイをじろじろと見ると
「私はこの国の女王、エルフィサリド・スリュムヴォルド。少し手合わせ願おうか?」
エルフィサリドと名乗った竜は、シスイに勝負を挑む。 自分に戦いを挑むとは何と命知らずなと思ったシスイは、あっさり了承する。 もちろん、これがとんだ計算違いになるとはシスイは知らない。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.208 ) |
- 日時: 2011/04/07 17:31
- 名前: スイト
- 過去にこんな悲劇が…
女王竜と勝負か〜 実力は予想外だったのかな…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.209 ) |
- 日時: 2011/04/07 17:44
- 名前: トマート
- 多少お久です…な。
女王竜のお名前は、えるひぃさりど・スリュウオぉr…
あ…舌噛んd…グhpぁっ! トメート「これぐらいも言えんのか…って吐血しとる!誰かぁ!」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.210 ) |
- 日時: 2011/04/07 21:14
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
互いに気を扱う事に特化してます、これがヒント
>トマートさん とりあえずファーストエイド
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.211 ) |
- 日時: 2011/04/08 10:21
- 名前: ゴルダ
- 意気揚々とエルフィサリドに突っ込んでいったシスイだが、自分の攻撃をすべて先読みされて殴打の一撃も与えられていない。
ここでシスイはエルフィサリドが水竜であった事を思い出し、先の先を読む作戦に出る。 しかし、それもさらに先を読まれた上に。エルフィサリドに尻尾で叩かれてふっ飛ばされて失敗した。
「生れつき水の属性を持つものと、修行で水の属性を得たものとでは気を扱う技術には、実力に差がありすぎる」
もう終わりかと言う顔をしながらエルフィサリドに見られ、シスイは最近まともに使えるまでになったばかりの技を出す。 それは、水分を分身として象る水分身で。普通に魔力だけで作る分身より難易度は高めである。
「ほう、しかし…見切った」
エルフィサリドは尻尾で1人に狙いを定め、拘束する。
「ぐっ…!」
エルフィサリドに拘束されたのは本物のシスイで、抜け出そうと抵抗していた。 しかし、その尻尾の拘束力はすざましく。抵抗するたびに締め上げられていく。
「勝負、ありね」
エルフィサリドはシスイを口の中へ放り込むと、そのまま呑み込む。 シスイは食道で抵抗しながら胃へと落ちた。
「不覚、まさか食われるとは」
柔らかい胃壁をムニムニと押しながら、シスイはぶつぶつ呟く。 しかし、しばらく押したりして遊んでいると突如として力が抜ける。 気を吸われていると気付き、何とかしようとするシスイだが。胃壁に拘束されてそれもできなくなる。
「消化…されるのか?」
意識を失いかけながら、シスイはそう呟いた。
「ここは?」
それからどれくらい時間が経過したのかは不明だが、シスイはベッドの上で目覚める。
「気付いたか?」
側に居たエルフィサリドに声を掛けられ、シスイは飛び起きて身構える。 しかし、本調子ではないのでエルフィサリドに尻尾ですぐに押し倒された。
「大丈夫、何もしないわ」
シスイはそれを聞いて、警戒する目付きから普通の目付きに戻る。 エルフィサリドはシスイが落ち着くのを待って
「どうだ、私に仕えてみないか?悪いようにはしないぞ?」
と聞いた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.212 ) |
- 日時: 2011/04/08 11:14
- 名前: スイト
- 見切りが発動とは…
水属性の差が違いすぎたかのか〜ちょっと気を吸い取られに行こうかな…エレニムは持ってないの?水竜なのに…
エレニム「すいません…水じゃないんですけど…」
あ…別名が違った…(汗)それにエレニムは雷属性だっけ…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.213 ) |
- 日時: 2011/04/08 12:26
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
エルフィサリド「気の流れで見切ったまで」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.214 ) |
- 日時: 2011/04/09 12:36
- 名前: ゴルダ
- 「誰がお前なんかに」
拒否の意を示したシスイに、エルフィサリドは。
「まあいいさ、なるもならんもお前の自由」
と言って、従者に何かを指示する。 従者はシスイに荷物を返して、城の入口まで送った。
「考えが変わったら来い、私はお前が気に入った。いつでも待ってるぞ」
送り出され、その時はシスイは大人しく帰った。 それから数ヵ月後、シスイは再びスリュムヴォルドを訪れる。
「考えが変わったか?」
再び来たシスイにエルフィサリドが尋ねると、シスイは頷く。 エルフィサリドはほうと頷き、いいだろうと答えた。 こうして、エルフィサリドの親衛隊となる。
しかし、後にドランザニアに侵攻され。エルフィサリドはまたもやアルヴァスへと戻った。 その後はまたひっそり生活を送っている。
「さて、どうしようかな」
全員食事を終え、それぞれやりたい事をやっているとまたもや輩が来たようだ。 シスイはまたもや骨を鳴らしつつ、外へ出た。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.215 ) |
- 日時: 2011/04/09 16:37
- 名前: ロンギヌス
- シスイさんも暇じゃないんですねw
(一日何人の相手してんだろ・・
あとエルフィー様? 親衛隊の加入条件を提示してくれません?(下心ありあり
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.216 ) |
- 日時: 2011/04/09 18:32
- 名前: ゴルダ
- >ロンギヌスさん
シスイ「そうだな、多い時で二桁だ」 エルフィサリド「後で楽屋裏へ来い、教えてやろう」
うん、顔は笑ってたが殺気満々だ
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.217 ) |
- 日時: 2011/04/09 18:54
- 名前: スイト
- シスイさんが親衛隊かあ〜僕も加入を…
エレニム(色々と大丈夫でしょうか?) ボソ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.218 ) |
- 日時: 2011/04/09 18:54
- 名前: スイト
- シスイさんが親衛隊かあ〜僕も加入を…
エレニム「色々と大丈夫でしょうか?」 ボソ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.219 ) |
- 日時: 2011/04/09 19:09
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
エルフィサリド「死ぬ覚悟はあるか?生半可な気持ちでは認めんぞ」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.220 ) |
- 日時: 2011/04/11 12:51
- 名前: ゴルダ
- 「二度と来るなよ」
たまによく現れるゴロツキを始末し、シスイはやれやれとため息をつく。 某世紀末マンガのように、ろくでもない武器を持って食料を奪いに現れ。シスイにボコボコにされて逃げ帰る。 生活に関しては、エルフィサリドがサポートしてくれているので。シスイは大してその辺は気に留めていない。
「全く…」
シスイは午前の鍛錬に行くための準備をするために家に戻る。 その一方、こちらはシオリアスの某所。 訳あってカトレア達と暮らしているバハムードが書類に孤軍奮闘していた。
「終わんねぇ」
何の書類かと言うと、診察報告書である。 バハムードがここへ来たのは、ポケモンドクターの知識と技術を学ぶためである。 もちろん、誰の命かと言うとゴルダとエルフィサリドであったが…。
「ふう、やっと終わった」
ようやく終わらせ、一息ついたバハムードにセレノアが
「あんた、終わったら早く寝なさいよ。また仕事でしょ」
さっさと寝るように言ってきたのでバハムードは
「風呂浴びたら寝る」
と言って風呂場へ向かう。 ちなみに元は傍観属性しかなかったはずのバハムードだが、ここへ来てから被属性に目覚めてしまった。 目覚めてからは、事あるたびにしょっちゅうポケモンに捕食される始末である。
「さて、風呂風呂」
さっさと浴びて寝てしまおうと風呂場へ行くと、なぜか時雨がこんな時間から人の姿で風呂場の掃除をしていた。 ちなみに、現在時刻は午前2時前である。 早く浴びて寝たいがために、バハムードはイライラしながら
「君は何でこんな時間から風呂掃除なんかしてんのかな?」
と時雨に聞く。 時雨はそれを無視し、広い風呂場をゴシゴシと掃除を続ける。 これにキレたバハムードは近くにあった洗面器とたわしをブン投げた。
「邪魔」
時雨は蹴り1発でそれを打ち返した。 打ち返された洗面器はバハムードの腹へ、たわしは顔へと命中してバハムードはその場へ倒れて気絶する。
「まったくもう…」
時雨はバハムードの服を脱がせたかと思えば、元の姿へ戻る。 元の姿へ戻ったのにも訳がある、もちろん捕食するためだ。
「ああもう、汗くさっ」
バハムードを銜えようとした時雨だが、汗臭さが鼻についてまた人の姿を取って気絶したままのバハムードを強引に洗う。 洗っているうちに気が付いたバハムードは自分でやると、時雨から赤すりをぶんどって体を洗う。 バハムードが体を洗い終わったのを見計らい、時雨はバハムードを押し倒す。
「おい、寝かせろ」
「私の中で寝ればいいじゃない」
時雨に言い返され、どっちもどっちだと悟ったバハムードは反論できなくなる。 そして、いきなり時雨に頭から銜えられ。前足で器用に口の中へと運ばれる。
「お前のこの肉球だけは認めてやる」
ふにふにと前足の肉球で揉まれながら、バハムードは言う。 もちろん、それだけではなくその白く柔らかい腹も時雨には黙っているがバハムードは密かに好きである。
「あら、ありがと」
そう言っている間に、足だけが出ている状態となり。時雨はそれを前足で軽く押しこむ。 それにより、バハムードはずるりと時雨の胃へと収まる。
「ご馳走様」
時雨は少し膨れた腹を摩りながら言う。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.221 ) |
- 日時: 2011/04/11 16:21
- 名前: スイト
- 忙しそうですな…シスイさん…
それと時雨さん…ちょっと僕も餌認定に… エレニムも時々武器持った人が襲いかかって来るでしょ?
エレニム「それハンターの事でしょ?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.222 ) |
- 日時: 2011/04/11 16:33
- 名前: ゴルダ
- 「うーん、この感触と冷たさが…って俺は何言ってんだ」
胃の中でそんな事を呟きつつ、バハムードは寝てしまう。 時雨もその後、自分の部屋で床に就く。
「おい、起きろ」
目を覚まして早々、バハムードは時雨の胃壁をグニグニと押す。 それに気付いた時雨は、何の前触れもなく吐き出した。
「いてっ」
吐き出されて尻を打ったバハムードが言う。 時雨は何事も無かったかのように人に変身して、台所へ行く。
「おはよう」
時雨の体液を拭きながらバハムードはカトレア達に挨拶する。 調理に忙しいのか、カトレアは返事を返さなかったが。セレノアはおはようと返す。
「さてさて、今日は…あそこか」
バハムードは今日の予定を見て、渋い顔をする。 最近はセレノアもカトレアと動いているので、バハムードは大抵1人で他のポケモンドクターにくっ付いて動いている。 そして、今日行く場所とは。厄介なポケモンばかりが住んでいる場所で、バハムードは嫌な予感ばかりを感じていた。
「ほら、遅刻するわよ」
「分かってるって」
さっさと朝食を済ませ、バハムードは目的の場所へと向かう。 目的の場所はとある森で、今日はこの付近のポケモンの調査が目的である。 シオリアスのポケモンドクターは、こういったポケモンの調査なども仕事の一部となっていて。思っていた以上に大変である。
「やあ、じゃあさっそく行こうか」
待っていた犬獣人と一緒に、バハムードは森の中へ入る。 もちろん、この後大変な事になるとは2人とも知らない。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.223 ) |
- 日時: 2011/04/11 16:35
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
シスイ「雑魚だけだからまだマシさ」 本気出せばケ○シ○ウみたいに頭がパーンも可能だからなお前は
時雨「あら、いいわよ?その代わり覚悟してね?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.224 ) |
- 日時: 2011/04/11 17:56
- 名前: スイト
- 森かあ…やはりポケモンかな?
後カトレアさんの餌に…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.225 ) |
- 日時: 2011/04/11 18:06
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
カトレア「何か言った?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.226 ) |
- 日時: 2011/04/12 00:18
- 名前: リオレイア
- 森・・・ナルガさまかな?
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.227 ) |
- 日時: 2011/04/12 08:34
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
さあ、どうでしょうか
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.228 ) |
- 日時: 2011/04/12 11:34
- 名前: ゴルダ
- しばらく歩いていると、ポケモンとは違う臭いを感知したバハムードは辺りを見回す。
犬獣人がどうかしたかと聞いて来るが
「いや、どうもポケモンではなさそうな臭いがしてだな」
バハムードは相変わらず臭いがどこからするかを辿っていた。 しばらくして、それがサザンドラと分かったので事なきを得る。
「どうもおかしいね、サザンドラ以外のポケモンを見かけない」
犬獣人に言われ、バハムードはああと頷く。 その後も全くポケモンを見かけず、森の調査は終了する。 何事も無かったなと、2人で話しながら歩いていると突然空がどんよりとしてきた。
「おかしいな、今日は晴れの予報なんだが」
「それに、とんでもない負の力を感じる」
と言って、2人がふと空を見上げると、紫っぽい何かが飛んで行った。 それと同時に、犬獣人の携帯が鳴る。
「何だって!?…分かった、すぐ戻る」
犬獣人は通話を終えると急いで帰ってしまった。 何だよと思いつつ、バハムードは土砂降りに襲われながら家へと帰る。 家へ帰ると、カトレア達は既に帰って来ており。外を眺めていた。
「ひどい天気だ」
バハムードは頭を拭きながら言う。 カトレアは台風並みに荒れた天気になった外を見つつ
「シオリアス沖の深海にあった封印用の神殿が解放されたらしいわ、ダークルギアを封印していたね」
と単刀直入に話す。 バハムードは続けろとカトレアに言いつつ座る。 カトレアは紅茶をすすって
「もうずいぶん前だけど、一度ここでダークルギアが大暴れしたことがあるの。他の伝絶ポケモン達が対応遅かっただけに被害はひどかったわ」
さらに話を続ける
「それなりの被害は出たけど、何とか伝説ポケモン達が封印したわ。それが再び解かれたと言う事は…ね」
バハムードは他人事のようにふうんと言い、何が問題なんだと聞く。 それを聞いたカトレアは特に怒る様子も無く
「惨事が繰り返す、それだけよ」
と答えた。 一方の、姿をくらましていたウィズダムはと言うと。 ダークルギアを封印から解放し、次元の狭間へ叩きこんでやろうとしたが失敗。 逃げ回るダークルギアを追ってシオリアスの上空を飛び回っていた。
「しつこいですね」
「何とでも言え、俺は追い続ける」
嵐を起こしながら北上し、ある地点で引き返すととある海岸沿いに2匹は降り立つ。
「さて、どうしてくれましょうか」
人の姿で手の骨を鳴らすウィズダムに、ダークルギアは呟く。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.229 ) |
- 日時: 2011/04/12 12:56
- 名前: リオレイア
- そっちか……
頑張れウィズダム!
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.230 ) |
- 日時: 2011/04/12 16:39
- 名前: スイト
- ダークルギアだったんだ…
頑張ってください!!ウィズダムさん!!
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.231 ) |
- 日時: 2011/04/12 17:00
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
何か策があるようです
>スイトさん 色々考えがあるようです、大丈夫だ問題ないと本人が言ってたよ!
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.232 ) |
- 日時: 2011/04/12 20:36
- 名前: ゴルダ
- 「ほう、生半可な魔法は受け付けんと…」
あえて手加減して弱点を探ろうとしていたウィズダムが呟く。 ほとんどの魔法を受け付けず、唯一弱点耐性無視の威力の低い無属性攻撃魔法を当てた所、通った。
「当たり前です、私にはほぼすべての攻撃は効きませんよ?ふふふ、あなた頭よさそうですね。私と組んでシオリアスを支配しません?」
「断る、無能に付くと俺まで無能になる」
ダークルギアに組まないかと聞かれ、ウィズダムは即答で拒否する。 最初から分かっていたような顔をして、ダークルギアは
「ならば、意地でも私に付いてもらいましょうか?」
不敵な笑みを浮かべた。 次の瞬間、ダークルギアがウィズダムを拘束する。
「覚悟できました?意地でも私側に付けさせますよ」
「するつもりはないな、それに無駄だ」
策でもあるのか、ウィズダムは頑として動じない。 口で言うだけ無駄だと、ダークルギアはウィズダムを銜えこむとそのまま呑み込む。 普通より長く少し広い食道を落ち、広い胃へと落とされる。
「ふ、俺の策…ぬんっ!」
またもや悠長なことを呟こうとした瞬間。 ダークルギアにテレパシーで精神に干渉されて一瞬ウィズダムはズキンと頭痛がして頭を抑える。
「ぐう、精神障壁ですか…厄介な。まあいいです、こっちにも考えがあります」
とそれ以上は干渉しなくなった。 しかし、ウィズダムの方には策はあるが1つだけ重大な問題があった。
「甘いものがいつまで残ってるかだな」
ウィズダムは賢者の竜特有の低血糖症を患っており、甘いものを定期的に取らないと大変な事になってしまう。 もちろん、原因が遺伝子にあるので治療法は今も研究中である。
「どうするか」
どうにかこの中から止められないかとウィズダムは思考しつつ、胃壁に浮き沈みしながら思慮にふける。 その一方のダークルギアも
「ただ街を壊しても面白くないですね、何か面白いことがあれば…」
こちらもまた、何かないかと考えていた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.233 ) |
- 日時: 2011/04/12 20:52
- 名前: スイト
- 甘い物…糖分が必要というわけですね…
破壊の他に一体何を…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.234 ) |
- 日時: 2011/04/13 12:47
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
数時間おきにね ダークルギア「私が軸となっ(もごもご」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.235 ) |
- 日時: 2011/04/13 14:25
- 名前: ゴルダ
- ダークルギアは何を考えたのか、再び飛び立つ。
何を考えたかと思えば、街の真ん中あたりへと来る。
「ただ破壊するだけでは面白くない、ならばこの国を私の力で支配しますか」
ダークルギアが何をしたかと言うと、手始めに己の気で街の者を洗脳した。 その後も数か所でそれを続け、反乱を起こす様に命じる。 最初の作戦は上手くいったようで、あちらこちらで次々と暴動が起き始める。
「私が直接手を下さずとも、こうすれば勝手に破壊してくれますしね。しかし久しぶりに動き回って腹も減りました…獲物でも探しますか」
偶然近くにあった小さな湖へとダークルギアは降り立つ。 そしてたまたま居たシャワーズとリーフィアに目を付け、狙いを定める。
「っち、話に聞いてたが本当に居るとは。リーフィア逃げろ」
どうやらこのシャワーズ、雄らしい。 リーフィアに逃げるように伝えてシャワーズは身構える。 腹の中からダークルギアの精神に逆に干渉してその様子を見ていたウィズダムは、やれやれとため息をつく。
「と言うと、かなり俺が危うい状況になった訳だが」
あの2匹を捕食すれば間違いなく消化するだろうと考えていた矢先、2匹がズルズルボトリと胃の中へ入って来た。 考え事で干渉を切っている間に呑み込んだようだ。 ウィズダムは板チョコをポリポリと食べながらグニグニと沈む胃壁の中を歩いて2匹に近寄る。
「おーい、大丈夫か?」
2匹をつんつん突いてウィズダムは2匹に聞く。 突かれて気付いた2匹は、ウィズダムを見て少々警戒したが
「うん、敵じゃなさそうだな」
シャワーズはウィズダムを見て安心する。 リーフィアはここはどことあたりをキョロキョロ見まわして落ち着きが無い。
「とりあえず、そんままだと跡形も無く消化されっぞ。俺の魔法で…うおっ!」
突然胃が揺れたかと思うと胃液がしみ出て来て、ウィズダムを拘束する。 その寸前で、リーフィアとシャワーズに消化されないように魔法で細工をかけた。
「っぷ…」
胃壁に拘束されたまま、あるラインまで胃液が溜まって来ると胃液を飲まないようにとウィズダムは必死になる。 そして、気が付くとリーフィアとシャワーズ以外に。何かの骨が転がっていた。どうやら後から捕食されて消化されたものらしい。 それと同時に胃壁からウィズダムは解放された。
「ふう、難は逃れられた…ってあらたな犠牲者が」
いつの間にかあった骨を見て、シャワーズはありゃりゃと言う顔になる。 リーフィアはずっとシャワーズの背に乗ったまま降りようとしない。
「逃げ出す方法考えないとな」
「うーん、そうだな」
ウィズダムが言うと、シャワーズは頷いて納得する。 しかし、ウィズダム単独で行うには難しい方法ばかりでどうにもならない。 もちろん、そうこうしている間にもリミットは近付いていた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.236 ) |
- 日時: 2011/04/13 16:43
- 名前: スイト
- 支配者かあ…
まさかエレニムは海中を…
エレニム「別にそう呼ばれているだけですから…」
そっか…
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.237 ) |
- 日時: 2011/04/13 22:49
- 名前: トマート
- hi、ルギア。not洗脳please!
ルギア「こっちの俺に言ってどうする!」 僕なら消化されても大丈夫なんだけど…
トメ「ポケモン限定だけどな」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.238 ) |
- 日時: 2011/04/13 23:02
- 名前: リオレイア
- ふーむ・・
精神干渉ならAIを投入すればいい。EMP防御があればなおさらだな。
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.239 ) |
- 日時: 2011/04/14 09:29
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
意地でもダークポケモンの国を作る気のようです
>トマートさん 来るなら来なさいとのこと
>リオレイアさん ウィズダム「賢者の竜のプロテクト(精神障壁)嘗めてもらっちゃ困るな、糖分切れたらそれでアウトだが」
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.240 ) |
- 日時: 2011/04/14 10:27
- 名前: ゴルダ
- それから3日後、シオリアスはダークルギアに洗脳された者たちで埋め尽くされ、没落した。
もちろん、中には洗脳と言う魔の手を逃れられた者もいる。 しかし、そういった者達は次々と捕まり。ダークルギアの餌として突き出された。
「大変な事になったわね、私達は洗脳から逃れられたけど」
ダークルギアが復活したその日から家へ引き籠り、難を逃れていたカトレアが言う。 バハムード達はこの数日、家へ引き籠って一切外へ出ず。家の中から外を傍観していた。
「しかし、食料も無くなってきたな」
十分に食料は溜め込んでいたとはいえ、人二人にポケモンと竜が数匹ではすぐに少なくなる。 バハムードは何を考えたのか、いきなり外へ行く準備をする。
「何考えてるのよ、今外へ出たら捕まるわよ?」
カトレアに言われるも、バハムードは全く聞く耳を持たずに
「食料尽きたらアウトだ」
とカトレアに言うと外へ出る。 心配なカトレアは、時雨に付いていくように頼む。 時雨とバハムードが外へ出ると、カトレアは素早く家の鍵を厳重に閉める。
「私も気を付けないと…」
カトレアも警戒していると、突然パソコンから着信音がする。 調べるとゴルダからのメールで、ウィズダムがシオリアスへ行ったとの情報を掴んだのでこっちへ来るとのことだった。
「えっと、とりあえず今の状況返信しないと」
カトレアは、シオリアスがダークルギアのせいで大変な事になっている事を書いて返信する。 一方、街へと飛び出したバハムードと時雨はと言うと
「ゾンビみたいに街中を徘徊してやがる」
洗脳されたもの達があちらこちらを徘徊して、洗脳されていない者を探しているのでバハムードは見つからないように慎重に行動する。 すぐ近くに目的の店を見つけ、食料を次々と詰め込む間。時雨が洗脳者が来ないか見張っていた。 持てる分だけの食料を詰め終わり、バハムードが時雨に合図して帰ろうとした時だった。
「居たぞ、洗脳されてない奴だ。捕まえてやる!」
見張っていた時雨が物音を出して、店の前を徘徊していた洗脳者に見つかってしまう。 他の洗脳者が気付いていないのをいい事に、時雨はその洗脳者を押し倒す。
「な、何しやがる」
「最近まともな捕食してないのよね」
押し倒したままの洗脳者を一舐めし、時雨は言う。 その間、まだ詰め込めそうだと思ったバハムードはさらに食料を詰め出す。 そして時雨は、洗脳者を嬉しそうに銜える。
「やっ、止めろ!」
「はいそうですかと言って止める捕食者なんて居ないわよ?」
前足を器用に使い、時雨は洗脳者をいとも簡単に呑み込んでしまった。 それと同時に、バハムードも食料を詰め終わりその場をさっさと離れる。
「カトレア、俺だ」
颯爽と帰宅し、家の扉を叩いてカトレアに鍵を開けさせ。2人は家の中へ入る。 未だに時雨の腹がもぞもぞと動いていたが、誰も気に留めない。
「そうそう、ゴルダがこっちへ来るらしいわよ」
「兄貴が?まあどうでもいい話だが」
とバハムードは言って掻っ攫ってきた食料を全部出す。 一方、一向に捕食した洗脳者を消化する気が無い時雨はこいつをどうしてやろうかと考えていた。
「虐めるだけ虐めようかな?」
少し腹をムニっと揉んで、時雨は意地悪そうにニヤッとして呟く。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.241 ) |
- 日時: 2011/04/14 13:01
- 名前: セイル
- 黒狼さんがお世話になってます
一度ではなく二度も起用ありがとうございます 楓さんはいつですか? どうもすみません こういう性分なので…… 本当に申し訳ないです
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Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.242 ) |
- 日時: 2011/04/14 14:21
- 名前: ゴルダ
- 話は少し戻ってスリュムヴォルド、ゴルダはこの最近見なくなったウィズダムの行方を探ろうと部屋を調べていた。
何かあった時のためにと、パソコンのパスワードは教えてもらっていたので。パソコンを開いた所。
「ダークルギア…?そして俺の部屋から消えていた紫の羽根…これで全てのつじつまが合う」
ゴルダはエルフィサリドにシオリアスへ行くと伝え、城を飛び出す。 もちろん、暇と言う理由と心配だと言う理由でリーフも付いて来たが。 しかし、フォルトハイムとシオリアスの国境付近へ来た辺りで厄介な問題に遭遇する。
「兵が見張ってるとは、おかしいな」
見つからないように隠れながらゴルダは呟く。 いつもはフリーなはずの国境付近にシオリアス軍の兵が常駐していたからだ。
「不可視化で強行通過するわよ」
リーフに言われ、ウダウダ他の手段を考えていても仕方ないと。ゴルダは気化呪文を使う。 なんとか国境付近は通過し、2人はシオリアスへと入る。
「さて、カトレアの家へ行こう」
そして、カトレアの家へとやって来た。 扉を叩いてから開けてもらうまでに、そこそこの時間がかかったので。何事かと思えば厳重に掛けられた鍵を見て納得する。 家の中へ入り、再び厳重に鍵を掛けてカトレアは一息つく。
「まあ、大変だったな」
ゴルダはカトレアの頭にポンと手を置いて言う。 そして、バハムードに状況を聞き。どうするかを考え出した。
「奴の居場所が分かればいいが」
居場所が分からないので、どうにかして居場所を突き止められないかと試行錯誤する。 一方、リーフはと言うと
「何か膨れてんじゃない」
時雨の腹をつついたりして、遊んでいた。 まだあの洗脳者を消化せずに、リーフにさせたいようにして虐めさせると言うやり方をしているのだ。
「ふふ、いつ消化しようかな」
しかし、ここでバハムードがやって来て状況は一変した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.243 ) |
- 日時: 2011/04/14 14:22
- 名前: ゴルダ
- >セイルさん
あんまりしつこいと俺も出すもんも出さなくなりますよ? 出すので待ってください、これしか言えない。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.244 ) |
- 日時: 2011/04/14 14:34
- 名前: セイル
- じゃいいですよ
負担になってるみたいなので 黒狼さんだけで十分ですよ すみません あの時に言ってなかった 僕が悪いってことで
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.245 ) |
- 日時: 2011/04/14 16:24
- 名前: スイト
- ダークポケモンの世界かあ…
何だかワルダックを思いだしちゃった…
エレニム「この話と全然違うでしょ…」
いや…過去に支配しようとした奴を思いだしちゃって…(汗)
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.246 ) |
- 日時: 2011/04/15 08:18
- 名前: ゴルダ
- >セイルさん
俺もカツカツの頭の中にわずかな余裕を見つけて書いてるから… 結構大変です
>スイトさん ウィズダム「?、なんだそいつは?」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.247 ) |
- 日時: 2011/04/15 10:38
- 名前: ゴルダ
- 「時雨、悪いがそいつ一旦吐き出してくれ」
「えー?別にいいけど」
バハムードに言われて、時雨は洗脳者を吐き出した。 そして、バハムードは洗脳者に武器を突き付けて
「おい、ダークルギアの居場所分かるなら教えろ」
洗脳者にダークルギアの居場所を教えろと言う。 洗脳者はクックと笑って何も答えない、バハムードが急所に武器を突き付けても同じである。
「こうするんだよ」
それを見かねたゴルダが自分の50AEカスタムを洗脳者の頭に向けて
「お前の親玉はどこだ、ん?教えないならこっちから探りかけるぞ?」
ウィズダムにかつて教えてもらった手段を使おうとした所で
「ふふふ、まずは始めましてですかね?この者の体を借りて喋らせてもらいますがご了承を」
洗脳者が全くの赤の他人の声で話しだしたので、ゴルダは50AEカスタムを下ろした。 その声はさらに話し続け
「ひとまず…私が誰かはお分かりですね?ダークルギアと改めて名乗っておきましょうか」
煙草のようなものを吸いながらゴルダは話を聞いていたが、時雨に水を浴びせられて消された。 ダークルギアは最後に
「もし、私とお会いしたいなら…南の海岸でお持ちしてますよ。来れればですがね。それから、こいつは消化するなり何なりお好きなように」
ダークルギアはそう言って、消えた。 洗脳者はポカンとした顔をして全員を見る。
「さて、好きなようにしていいって言ってたから」
時雨はまた洗脳者を頭から銜えて丸呑みにし、満足そうにポンポンと腹を軽く叩く。 居場所が分かればこっちのもんと、2人は家を出る。
「南の海岸ならこっちだ」
洗脳者を避け、さっさと海岸へ行こうとしているゴルダにバハムードがこっちだと裏通りを指す。 裏通りに進んだはいいが、そこで洗脳者と出くわした。
「ええい、こうなったら俺も兄貴みたいに変身してやる。風癒竜の力、見せてやんよ」
とバハムードは言うと、薄い緑の羽毛に覆われた竜に変身した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.248 ) |
- 日時: 2011/04/15 16:35
- 名前: スイト
- 風癒竜…一体どんな力が…
それとワルダックとは影で世界中にダークポケモンを送って世界征服を企む悪の帝王です… エレニム「この話と全然無関係なのに…」 うん、ポケモンコロ○アムやってたせいだな…名前を検索すれば出ます。ウィズダムさん、色々とすいませんでした…(汗)
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.249 ) |
- 日時: 2011/04/16 06:49
- 名前: ゴルダ
- >スイトさん
ウィズダム「シオリアスの奴らは元々異世界からの出身、調べればそいつも出てくるはずだ」 バハムード「悪いがネタバレは避けろ言われてるから答えられない」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録2 ( No.250 ) |
- 日時: 2011/04/16 12:47
- 名前: ゴルダ
- 「さて、増援来られる前にどうにかしますか」
バハムードはごそごそと羽をいじり、いくつか羽を抜く。 薄緑色の羽根はわずかに発光していて、それなりに魔力があるようだ。
「閃光羽!」
バハムードが叫んだかと思えば、抜いた羽が閃光手榴弾並みの明るさに光り。洗脳者の目を眩ませる。 その隙に、2人は逃げ出す。
「よし、兄貴はここから下水道使って海岸沿いへ行ってくれ。俺はそのまま行く」
街の真ん中にあったマンホールを魔法で開け、バハムードが言う。 ゴルダは下なら早く行けるだろうと下水道へと入る。
「よし、行くか」
バハムードは地上から南の海岸を目指す。
「綺麗な水しか流れてないな、流石はシオリアスと言ったところか」
シオリアスの下水道は、進んだ技術でほとんど処理された水が海へ向かって流れているだけで。全く下水の水が汚くないことで有名である。 流石にここには洗脳された奴は居ないだろうと腹をくくり、水路の方が幅が大きいので水路へ飛び込む。 しばらくジャブジャブと進んでいると、何かに後ろから付いて来られているような気配を感じてゴルダが振り返った瞬間。
「!?」
何者かが覆いかぶさって来た。
一方、バハムードはというと。途中でサンダースとブースターに絡まれて足止めされていた。 若干焦げた羽毛を抜きながらバハムードはどうするかと悩む。
「ぬう、やっぱりあれしかないか」
少し考えた後、バハムードは2匹のうちブースターを引っ掴む。 じたばたと暴れるブースターを銜えこんで、呑み込む。 さらにサンダースも掴むが、帯電で毛が尖っていて。このまま丸呑みにすれば喉が傷付くことは間違いない。 じゃあどうするかと、また考えているうちにサンダースが放電攻撃してきたのでバハムードの羽毛がボッと逆立つ。
「やりやがったな」
バハムードはサンダースをモフッと自分の羽毛へ押しつけて、力を抜き取る呪文を使ってみる。 すると、サンダースは次第に帯電出来なくなって毛もさっきより尖らなくなった。 しかし、それでも喉が気づ付くほどに尖っているので。
「舐めるか」
ベロベロと尖った毛を舐め出す。
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