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敵討ち
日時: 2011/02/06 21:11
名前: とんこつ

※今回はややグロテスクな表現を含みます。
ご閲覧の際はその点をご了承ください。
メンテ

Page: 1 |

Re: 敵討ち ( No.1 )
日時: 2011/02/06 21:12
名前: とんこつ

薄暗くて不気味な雰囲気が漂う森の中。
人間はおろか獣たちの気配すらしないそんな場所に黒いローブを身に纏った少女がいた。
彼女の目の前には複雑な魔方陣が描かれており、彼女は一心不乱に何やら呪文を唱えている。
すると次第に魔方陣が光だし、光は強さを増していく。
そしてまるで雷が落ちたかのような閃光が彼女の視界を奪った。

「私を喚んだのは、お前か?」

頭上から聞こえてくる声に彼女ははっとして目を開ける。
彼女の目の前には、竜がいた。
漆黒の鱗を持つ、屈強そうで巨大な竜が。

「はい、そうです。実は貴竜(あなた)に折り入ってお願いしたいことがあり、召喚いたしました」

「願い、か。一体何だ?大抵の望みなら叶えてやれる自信はあるが」

黒竜の言葉を聞いた彼女は静かにこう答えた。

「……復讐です。貴竜にあの憎き王を殺してほしいのです」

「なるほど、復讐か。……野暮だとは思うのだが、どうして復讐をしようと思い立ったのか聞かせてはくれないだろうか?」

すると少女はポツリポツリと話し始めた。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.2 )
日時: 2011/02/06 21:45
名前: U

復讐・・・一体どんな事が・・・
何だか最後の辺りの黒竜さんが何処となく優しげな雰囲気が・・・w
メンテ
Re: 敵討ち ( No.3 )
日時: 2011/02/06 22:21
名前: リオレイア

優しい黒竜さま……イカン、萌えた。
しかし、復讐とは穏やかでは無いな…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.4 )
日時: 2011/02/06 22:47
名前: suit

黒竜さんの優しさに自分も萌えた♪彼女の過去は一体何が…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.5 )
日時: 2011/02/07 00:44
名前: ロンギヌス

黒竜さまを召喚だとぉ!?
毎日呼んで毎日食べてもらおうw
メンテ
Re: 敵討ち ( No.6 )
日時: 2011/02/07 05:31
名前: 大食い

優しい黒龍さんに、やさしく呑みこまれたい・・・・
メンテ
Re: 敵討ち ( No.7 )
日時: 2011/02/07 18:17
名前: とんこつ

>Uさん

あれ?
『見た目は怖いけど中身は優しい』という黒竜のキャラ設定がもう筒抜けだと……?

>リオレイアさん

今回はあんまり萌えは意識してなかったのに……。
いつもこれだよ、俺は!

>suitさん

まさか萌えられるとは思ってなかったorz

>ロンギヌスさん

なんという召喚術の使い方www

>大食いさん

召喚術を取得すればいつでも喚びだし可能ですよ(ただし難易度は非常に高い)
メンテ
Re: 敵討ち ( No.8 )
日時: 2011/02/07 18:18
名前: とんこつ

話の内容をまとめるとこうだ。
彼女は召喚士の一族の生まで、建国以来ずっと仕えてきた由緒ある一族であった。
だが2年前に王が変わり、状況は一変した。
その王は絶対的な力を持つ幻獣たちを喚びだせる召喚士の存在を恐れ、あろうことか召喚士たちを『粛清』し始めたのだ。
結論から言うと召喚士は彼女以外は全員殺され、彼女はジェノサイドの唯一生き残りなのだという。

「――私たちはこの国に、王に忠を尽くしてきた。それなのに、それなのに……!」

「……忠を尽くしてきた者たちを裏切るとは許せぬな。よし、把握した。願いを聞き届けてやろうではないか。だが一つ提案がある。どうせならばお前自身がその王に手を下してやる気はないか?」

黒竜の提案に彼女はポカーンとする。

「それは一体どういう……?」

「私とお前の精神を入れ換え、私の体を使ってお前が王に手を下してみないかと言っているのだ」

「そ、そんなことが出来るのですか!?」

「私にとっては容易いことよ」

「だったらお願いします!そうしてください!」

彼女は黒竜に嘆願した。
黒竜は静かに頷き

「しばし待たれよ。夕刻になったら実行しよう」

と言った。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.9 )
日時: 2011/02/07 18:59
名前: suit

なんと…!!黒竜と彼女までの入れ替わりとな!これは楽しみ…♪幻獣を召喚するとは…これはhardな事が起きそうですね…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.10 )
日時: 2011/02/07 19:29
名前: U

幻獣に召喚士とはまるでF○4みたいだ・・・
そうとしたら黒竜さんはバ○ムートに値するのかなw
メンテ
Re: 敵討ち ( No.11 )
日時: 2011/02/07 22:22
名前: リオレイア

お……
まさかの竜化宣言!良いなぁ…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.12 )
日時: 2011/02/08 17:01
名前: とんこつ

>suitさん

竜と入れ代わった少女はどのような復讐をするのか?
続きをお楽しみに。

>Uさん

言われてみると確かに……ww
バハさんの格好よさは異常ですよね。

>リオレイアさん

捕食ネタと同じく自分の趣味の一つですので。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.13 )
日時: 2011/02/08 17:03
名前: とんこつ

日もどっぷりと暮れ、すっかり暗くなった森の中。
そこにはあの少女と黒竜がいた。

「私はここで待っている。敵討ちが上手くいくことを祈ってるぞ」

少女が黒竜に言う。
今の台詞から分かるとは思うが、少女と黒竜は既に中身が入れ代わっている。

「本当にありがとうございます。ここまでしてくださったのですから、必ずや果たしてきます」

黒竜となった少女はバサッと翼を広げ、夜空へと飛び立った。
城は街のど真ん中にあるので、どう気を付けて近づこうが必ず誰かに姿を見られることになるだろう。
だが仮に見られたところでそれが何だというのだろうか。
馬よりも速いスピードで飛び、並大抵の攻撃では傷つけることすら難しい堅牢な鱗を持つ竜を誰が止められようか。
市民たちはせいぜい『竜が飛んでいる!?』と驚くのが関の山だ。
彼女は憎き王の住まう城に向かっていっそう力強く羽ばたいた。
それと同じ頃、城のやぐらで警戒にあたっていた兵士はこちらに向かってくる『何か』に気付いた。

「ありゃ何だ?」

兵士はじっと目をこらす。
そしてそれが漆黒の鱗を持つ竜であると気付いたときは、もう手遅れだった。

「敵し――」

やぐらのすぐそばを竜が猛スピードで飛んでいったために、その衝撃でやぐらは崩れ去った。
少女は城の中庭にあまり減速することなく降り立つ。
その衝撃に気付いた兵士たちがわらわらと出てきたが、竜の姿を見て絶句した。
だが少女の頭にはあの憎き王への復讐しかない。

「確か王の間は……」

少女は兵士たちなどお構い無しに城の壁を破壊し始めた。

「あ、あいつを止めろ!」

兵士たちは慌てて竜に飛び掛かる。
だが体格差が圧倒的すぎてどうにもならず、それどころか飛び掛かったことによって少女に兵士の存在を認識させてしまった。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.14 )
日時: 2011/02/08 19:40
名前: U

あぁ・・・FF4の話出したから、黒竜=バハムートって印象が・・・w
○○フレアだけは夢見ないw

Re;
DS版のV、Wのちょい立体的なモンスター図鑑見て、何度もハァハァしてた
今度FF4が通常とアフター版が一緒になったヤツが出るから、それまでにはPSP取り返さないと・・・
やっぱ2Dのドットでも萌える
メンテ
Re: 敵討ち ( No.15 )
日時: 2011/02/08 21:10
名前: リオレイア

うむ…
ドラゴンさまは最強なんです!
黒竜さまに呑まれたいなぁ…無理ならばせめて背中に乗ってみたい…

自分はモンハンでハァハァしてますね。
レイアとか…クシャルとか。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.16 )
日時: 2011/02/08 22:19
名前: suit

黒竜様は優し過ぎる〜♪このまま成功を祈ります!そして黒竜様と戯れたい〜♪
メンテ
Re: 敵討ち ( No.17 )
日時: 2011/02/09 17:51
名前: とんこつ

>Uさん

4のデザインが至高だと個人的には思ってます。
でもチョ○ボの不思議なダンジョンに出てきたようなアニメチック(?)なデザインも意外と捨てがたい……。

>リオレイアさん

自分もそういうのを楽しみにして昔ポータブルの2を買ったんですが、アクションゲームのセンスが致命的なまでに欠けている自分ではそこまでたどり着けませんでしたorz
序盤のランポス(で合ってますよね?)に勝てないと友人に愚痴ったら絶句されましたよ。

>suitさん

召喚して『あなたと戯れたいんです』と言ったらどんな反応を示すやらwww
メンテ
Re: 敵討ち ( No.18 )
日時: 2011/02/09 17:52
名前: とんこつ


「邪魔をするな!」

少女は兵士たちに尻尾を振るった。
飛び掛かった兵士たちはあっさりと吹っ飛ばされ、それを見た他の兵士たちはジリジリと竜から後退し始める。
少女は再び壁を壊し、自分が入れるほどの穴が開いたところで城の中へと侵入した。
竜の巨体からしたら城の天井はあまりにも低く、破壊しながら王の間へと突き進む。
使用人やメイドなどが腰を抜かしていたのだが、少女の目には入らなかった。
だが崩落してくる天井や壁の下敷きとなったり、竜に踏み潰されたりと多くの者たちは悲惨な運命をたどった。
そのうち少女は城の大広間に到達した。
大広間はその名の通りとても広い部屋で、天井も高い。
竜の体でも自由自在に動き回れるほどだ。

「止まれ!邪悪な黒竜め!これ以上の狼藉は許さんぞ!」

大広間には鎧を身に纏った騎士たちがいた。
少女は最初は強行突破を試みようと思ったのだが、足が止まった。
騎士のうちの一人が身に纏っていた鎧に見覚えがあったからだ。
それは目の前で自分の両親を殺した騎士が着用していたものだった。
はっきりと覚えてる。
少女の中で怒りが急騰した。

「今から正義の鉄槌を下してやるから覚悟しろ!」

騎士団の団長が声を張り上げる。
ふざけるな。
何が正義の鉄槌だ。
それが下されるのは――

「貴様らだ!」

少女は炎を吐いた。
まさに地獄の業火とも言うべき赤黒い炎が騎士たちに襲い掛かる。
大広間に騎士たちの断末魔の悲鳴が響き渡った。
だが運良く、いや、運悪く炎から逃れた騎士がいた。
少女の両親を殺した騎士である。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.19 )
日時: 2011/02/09 18:04
名前: リオレイア

……正義とは、行使する者にとっての都合の良い事。
しかし、時には不条理過ぎる物もある。
さあ!復讐の時だ!


ランポスですか…
ライトボウガンならば楽ですよ。経済的には厳しくなりますが…
後は、太刀で切り下がりを繰り返すとか…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.20 )
日時: 2011/02/09 21:17
名前: U

なんとメガフ○○が・・・w
ニアいわく、自分が正しいと思うのが正義っすよね
でもL派だと思ってるのに、考え方の方向がキラ派っぽい気もする自分・・・(汗
メンテ
Re: 敵討ち ( No.21 )
日時: 2011/02/10 00:29
名前: ロンギヌス

本当に正しい正義なんて無い…正義の反対は悪ではなく、また別の正義…

↑好きな言葉ですw

というか騎士さんの運命が気になりますw
メンテ
Re: 敵討ち ( No.22 )
日時: 2011/02/10 17:17
名前: とんこつ

>リオレイアさん

粛正……、じゃなくて復讐タイムの始まりだ!

友人に『いい加減に3を買え』と強く迫られそうなんですよね。
買ったらそういう感じでやってみます。

>Uさん

現実的に考えてメガ○レアってどれくらいの火力なんでしょうね?
気化爆弾以上の威力がありそうですよね。

>ロンギヌスさん

まあもちろんただでは済まされないかと。
続きをお楽しみに。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.23 )
日時: 2011/02/10 17:18
名前: とんこつ

少女はその騎士を軽々と持ち上げた。
もちろん騎士は抵抗したのだが、竜の握力には到底かなわなかった。

「お、お前は、何者なんだ……?」

「自分の胸に聞いてみろ。2年前のこと、忘れたとは言わせないからな!」

『2年前』という単語を聞いた騎士はビクッと体を震わせる。

「ま、まさかあの時の、召喚士の生き残り……?」

「そうだ!」

少女の手に力が加わり、鉄の軋むような音がし始めた。

「私の両親は貴様に殺された。その仇、今ここで晴らしてやる!」

「待て!ちょっと話を聞いてくれ。確かに我々はあのジェノサイドに加担した。だがあの時のことは心の奥底から悔いてるし、謝罪したい気持ちでいっぱいだ。本当に悪いのはあの女狐と、女狐の言葉にあっさりとそそのかされて我々にあんな命令を下した馬鹿な王だ!」

少女の騎士を握る手が緩んだ。
『女狐』というのは、この国の魔法使いたちのドンとも言うべき女の魔法使いのことだ。
まあニックネームからも分かるようにいわゆる悪女というやつで、自分の利益のためなら平気で汚い手を使うような輩である。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.24 )
日時: 2011/02/10 19:06
名前: U

いかん・・・Wの話を出したばっかりに、セシ○に見えてしまう・・・(汗
黒竜(少女)には分かって欲しいですw

Re;
黒魔法の○レアですら、あの威力ですからね・・・
歴代のキチガイ的な威力だったのに、D以降からかませ犬にまで転落したなんて
弱い訳ではないが、笑うに笑えない冗談だ(怒
メンテ
Re: 敵討ち ( No.25 )
日時: 2011/02/10 23:29
名前: suit

やや…!!話が予想外な展開に!!これは真の黒幕が出る展開では?
メンテ
Re: 敵討ち ( No.26 )
日時: 2011/02/10 23:44
名前: とんこつ

>Uさん

たぶん分かってあげないと思いますよ……。

>suitさん

まあもう彼女の中では単に復讐リストに一人追加されただけなんですけどね。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.27 )
日時: 2011/02/10 23:47
名前: とんこつ

※グロテスク表現ありです。


「2年前に今の王になった時、あの女は王に取り入ったんだ。あいつは君たち召喚士を嫌っていたから、多分『召喚士たちは危険分子で、国家転覆を狙っている』などと言って王をそそのかしたんだろうな。今の王は学もない馬鹿たれだから、疑いもせず鵜呑みにしやがった。悪いのはあの二人だ!俺は悪くない。だから離してくれ」

「そうだったのか……」

騎士の言い分を聞いた少女はうつむいた。
ひょっとしたら助かるかも、という思いが騎士の頭の中をよぎる。
が、それはあまりにも甘すぎる認識であった。

「有益な情報をありがとう。おかげで敵討ちすべき人間がもう一人いることに気付けた。でも貴様はやっぱり許せない。私は今でも覚えてるぞ。貴様が私の父さんと母さんをメッタ刺しにしたことを!同じ目に遭わせてやる!」

少女は騎士に噛り付いた。
竜の牙と顎の力の前では鎧など紙切れ同然で、牙は楽々と騎士の体を貫通した。

「ギャァアアァァーーッ!!」

想像を絶する痛みに騎士はあらんかぎりの悲鳴を上げる。
だが少女は構うことなく何度も何度も噛み付いた。
騎士の上半身は瞬く間に蜂の巣となる。
もうすでに虫の息となった騎士を待っていた最期はあまりにも悲惨であった。
少女は騎士をくわえたままその足を引っ張って噛みちぎってしまったのだ。
上半身と下半身に引き裂かれ、大量の血が噴出する。

「……美味しい」

少女は血の味を美味しいと感じた。
そのまま騎士の上半身を噛み砕いて呑み込み、下半身も同様に食べてしまう。

「まずは一人……」

少女は血で濡れた口元を手で拭い、王の間へと向かった。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.28 )
日時: 2011/02/11 07:56
名前: リオレイア

如何に強力な魔法使いでも単純な戦闘力では召還士の召還したドラゴンとかにはかないませんからね…
だとしても酷い…
しかし、騎士さんが羨ましいなぁ…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.29 )
日時: 2011/02/11 09:00
名前: U

騎士さん哀れ・・・復讐は成功するのやら、なんとやら・・・
ああ・・・もういい加減にWの話を頭から離したい・・・ゴル○○ザっぽい役なんていいのに・・・
メンテ
Re: 敵討ち ( No.30 )
日時: 2011/02/12 21:08
名前: とんこつ

>リオレイアさん

我々の業界ではご褒美(ry

>Uさん

ここまでは順調ですけど、果たしてこの調子でいけるかどうか。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.31 )
日時: 2011/02/12 21:10
名前: とんこつ

※グロテスク表現ありです。

――城の外

城の裏口に一台の馬車が止まっていた。

「王様、大魔導師様、こちらです」

裏口から出てきた二人組の男女を、馬車の横で待機していた兵士が案内した。

「早く出せ!」

「かしこまりま――、わぁあぁーッ!!」

突如城壁が吹き飛び、護衛の兵士たちは壊滅した。

「あ、ああ……!」

ポッカリと開いた大穴から出てきたのは、復讐に燃える竜となった少女。
その漆黒の体が、炎に照らされて不気味に映える。
少女は目の前にいた馬を鷲掴みにすると、そのまま口の中に放り込んでしまった。
そしてそのままムシャムシャと食べ始めてしまったではないか。
馬を踊り食いする様子を間近で見せ付けられた王は放心状態となる。

「これはこれは、王様に大魔導師様ではありませんか。お二人とも仲がよろしいのですねぇ」

口元にベットリと馬の血を付けた状態で少女はニヤリと笑って一歩近づく。

「く、来るなぁあぁーーッ!!」

我に返った王様は懐から護身用のリボルバーを取り出し、黒竜に向かって撃ち始めた。
しかし竜の堅牢な鱗に拳銃ごときで歯が立つわけもなく、あっという間に弾切れとなる。

「フフ、じゃあ次はこっちの番ですね!」

少女は二人に飛び掛かった。
しかしあともう少しで届くというところで見えない何かに弾かれてしまった。

「な、何だこれは!?」

「それは結界よ」

それまで黙っていた大魔導師が口を開いた。

「一体あなたがどこの誰だか知らないけど、私に挑むとは良い度胸じゃない」

大魔導師は不敵な笑みを浮かべると、呪文を唱えだした。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.32 )
日時: 2011/02/12 21:46
名前: suit

結界を貼るとは…強敵の登場ですね…逆転の策はあるのか!?
メンテ
Re: 敵討ち ( No.33 )
日時: 2011/02/12 22:34
名前: U

大魔法なだけに侮り難し・・・
でもあの黒竜様に弱点などあるのやら
メンテ
Re: 敵討ち ( No.34 )
日時: 2011/02/13 16:12
名前: 名無しのゴンベエ

結界ねぇ・・・
ならば決壊させてしま(ry
とにかく、耐久力以上の攻撃を加えればokでは?
黒竜様がほんらいの体に戻ったら是非とも食べられたいものだ。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.35 )
日時: 2011/02/13 16:13
名前: リオレイア

↑は僕です・・・
パソコンなのを忘れてました(いつもは携帯)
メンテ
Re: 敵討ち ( No.36 )
日時: 2011/02/16 12:30
名前: とんこつ

>suitさん

単独だとかなりきついでしょうね。
でももし“助っ人”が来たら、話は変わってくるでしょう。

>Uさん

どうでしょうね?
意外な弱点があるかもしれませんよ。

>リオレイアさん

あるいは術者を何らかの形で妨害するとか……。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.37 )
日時: 2011/02/16 12:32
名前: とんこつ

すると空からいくつもの雷が少女に降り注いだ。

「グガァアアァァーーッ!!」

少女は悲鳴をあげ、その場に倒れ伏せた。

「いくら竜と言えども、これを食らえばすぐには動けない。王、今のうちに逃げましょう」

「お、おお。さすがは大魔導師殿、そなたは頼りになるな」

二人はうずくまる竜から遠ざかるように逃げ出した。
が、10メートルも進まないうちに二人は見えない何かにぶつかった。

「な、何だこれは!?」

「対人用の結界だ」

道の脇にある茂みから一人の少女が出てきた。
そう、あの召喚士の少女の姿をした黒竜である。

「貴様は何者だ!?」

「そうだな、さしずめ『ゴースト』といったところか」

「ゴースト?一体何の!?」

「あの竜を見れば分かりそうなもんだがな。だったら自分の胸に聞いてみられてはいかがかな?あんな竜を使役できるような人間なんて限られてるからすぐ分かるだろうに」

少女の姿をした黒竜の言葉を聞いた大魔導師の顔が一瞬で真っ青になる。

「ま、まさか召喚士……!」

それまで比較的冷静だった大魔導師だが、顔を真っ青にして後退りする。

「頼む、許してくれ!私は大魔導師殿に言われたことを命令しただけなんだ」

王はちゃっかり全責任を大魔導師に擦り付ける形で許しを請おうとする。

「私に言われても困る。私はこの召喚士の少女と体を入れ換えているんだ。だから許しを請うならこっちに言ってくれ」

黒竜は王たちの背後を指差した。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.38 )
日時: 2011/02/16 19:41
名前: U

雷なんぞで黒竜の体がやられる訳が・・・
何にせよ、ついにやって来た復讐の機会・・・w
メンテ
Re: 敵討ち ( No.39 )
日時: 2011/02/16 19:54
名前: suit

おお•••!!黒竜(?)様の登場ですね!!王の理由は無視してこの際二人を餌に•••
メンテ
Re: 敵討ち ( No.40 )
日時: 2011/02/16 23:02
名前: ロンギヌス

どうやらこの世界では召喚士は怖れられているようですね・・・(何にせよ今後が楽しみですw
メンテ
Re: 敵討ち ( No.41 )
日時: 2011/02/17 10:45
名前: リオレイア

雷程度で竜がやられるか!
さて…餌の時間だ。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.42 )
日時: 2011/02/19 22:51
名前: とんこつ

>Uさん

さあみんな集まって〜。
復讐タイムが始まるよ〜(日曜の夕方にやってる某アニメ風に)。

>suitさん

当然少女は王様の言い訳なんて無視しますよw

>ロンギヌスさん

強大な力を持つ幻獣を召喚するんですからね。
そりゃやっぱり恐れられますよ。

>リオレイアさん

大魔導師はちょっと足止め出来ればいいや的な感じで中途半端な威力の魔法を使ったのが誤算でした。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.43 )
日時: 2011/02/19 22:52
名前: とんこつ

次の瞬間、二人とも宙に浮いた。
黒竜の姿を借りている少女が二人を摘みあげたのだ。
どうやら大魔導師が動揺したことにより結界が脆くなっていたのを無理やりぶち破ってきたようだ。

「とうとう、とうとうこの時が来た!召喚士たちの悲しみを、無念を、そして恨みを思い知れ!」

少女は吠えた。
そして大きな口をガバッと開く。
ズラリと並ぶ鋭い牙、健康的なピンク色をした口腔、そして食道へと通ずる大きな穴。
それらは二人に地獄の門を連想させるには十分すぎた。

「うわぁ!」

パッと手が離された。
二人は舌の上へと着地し、少女は静かに口を閉じた。

「血なまぐさい……」

大魔導師が口内の臭いにぼやく。
だがそんな悠長なことを言っていられる時間は短かった。
何故なら大きな舌が動きだし、二人のことを舐めだしたからだ。
まるで洗濯機の中に放り込まれた洗濯物のようになる二人。
大魔導師は何度か反撃しようとしたが、この状況では呪文を唱えるのもままならない。
二人は長時間にわたってまるで飴玉のように舐められ続けた。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.44 )
日時: 2011/02/20 08:19
名前: リオレイア

飴玉みたいに舐め回されるとは…
なんて素敵な食べられ方…僕もされたいです♪
メンテ
Re: 敵討ち ( No.45 )
日時: 2011/02/20 11:43
名前: suit

飴玉舐め攻撃とな…!!自分は黒竜様に飴玉舐めされたい…
ミレア「ちょっと!私の存在忘れてない?」
あっごめんごめん。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.46 )
日時: 2011/02/20 22:02
名前: U

黒竜様のそんな攻撃は自分として、どんな魔法よりも強そうな・・・
反撃されそうな雰囲気だから、油断せずにとにかく舐め回し・・・w
メンテ
Re: 敵討ち ( No.47 )
日時: 2011/02/22 21:45
名前: とんこつ

>リオレイアさん

飴玉となった二人は今後はいかに!?

>suitさん

浮気は駄目ですよw

>Uさん

効果は抜群だーッ!
メンテ
Re: 敵討ち ( No.48 )
日時: 2011/02/22 21:46
名前: とんこつ

それからしばらくして、ようやく舌の動きが止まった。
すると舌が二人を牙のところへ押しやり、すっと口が開いた。
脳裏によぎるのは先ほど生きたまま踊り食いされた馬の悲惨な姿。
そして牙という名のギロチンが二人に襲い掛かった。
しかし牙が二人を噛み砕くことはなかった。
ちょいちょいと甘噛みをし始めたのだ。
とはいっても鋭い牙での甘噛みなのだから、二人の体は傷ついていく。

「痛ッ!やめ痛い!」

「痛い!痛い!やめてェー!!」

二人の悲鳴を聞いた少女は、自分の復讐のやり方は間違っていないことを確信した。
少女の頭のなかにあることはただ一つ。

『二人を極限までに苦しめてから殺す』

それだけだった。

「やめろォー!!いっそのこと食い殺してくれェー!!」

王がとうとう音を上げた。
その言葉を聞いた少女は、待ってましたと言わんばかりに顔を上へと向ける。
二人は食道へと通ずる大きな穴に吸い込まれていった。
そして少女は二人の人間を一気に丸呑みにしたのだった。

「フム、それでよかったのか?てっきり噛み砕いて殺すのかと思っていたが」

少女の姿をした黒竜が近付きながら聞いた。

「そう簡単に殺したくなかったの。苦しみぬいて死んでほしいから」

少女の答えを聞いた黒竜は頷きながらレンタル中である自分の体のお腹を見る。
心なしか蠢いている気がした。
一方胃の中へと運ばれた二人は、真っ暗な空間で上下左右も分からない状態になっていた。

「ここは、どこだ?」

「知らないわよ!」

大魔導師は力任せにドンと蹴る。
しかし弾力性のある何かに吸収され、効果は薄そうであった。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.49 )
日時: 2011/02/22 22:27
名前: リオレイア

うは…
甘噛みされて呑まれるとか…羨ましいなぁ…
後は柔らかい胃壁に押し包まれる(潰される)だけ…
最高のご褒美です!
メンテ
Re: 敵討ち ( No.50 )
日時: 2011/02/23 14:57
名前: U

時は来たれり・・・w
もっと無双して欲しいけど、ここで終わり・・・なのかな
メンテ
Re: 敵討ち ( No.51 )
日時: 2011/02/23 18:26
名前: suit

舐め舐め甘噛み、そして胃壁で遊ばれる。なんて最高な事だろ〜。
そんな蹴りしてもまったく無意味ですな。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.52 )
日時: 2011/02/26 23:54
名前: 名無しのゴンベエ

>リオレイアさん

ただし胃液で溶かされるまでも含めて1セットなので(まあそれもそれでいいですけどね)。

>Uさん

“少女の復讐”はここで終了です。

>suitさん

むしろ蹴ったりなんかすると、ねぇ。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.53 )
日時: 2011/02/26 23:54
名前: とんこつ

>リオレイアさん

ただし胃液で溶かされるまでも含めて1セットなので(まあそれもそれでいいですけどね)。

>Uさん

“少女の復讐”はここで終了です。

>suitさん

むしろ蹴ったりなんかすると、ねぇ。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.54 )
日時: 2011/02/26 23:55
名前: とんこつ


「しかし意外と気持ち良いな」

「何を馬鹿なことを!」

王の言葉を聞いた大魔導師は声を荒げるが、実際のところ気持ち良かった。
ただ認めたくはなかった。
何故ならここは――

「うぼッ……!」

不意に自分たちを取り囲む柔らかい壁が動き始めた。
全身を揉まれ、喘ぐことしかできない二人。
しばらくは極楽のような時間であったが、やがてそれが逆転する時がやってきた。
何やら液体がどこからともなく滲み出てきたのだ。

「熱ッ!ギャァアァーッ!」

それは胃に入った食べ物を溶かすための胃液であった。
そう、二人は言わば食べ物。
食べ物が辿る運命はただ一つ。

「くっ……!」

大魔導師はそれに抵抗しようと攻撃系の魔法の呪文を唱えようとする。
しかし

「カハッ……!」

口を開いた瞬間に胃液が入り込み、大魔導師の喉を焼き尽くしてしまった。
どうやら王も同じように喉を焼かれてしまったらしい。
二人は悲鳴を上げることすら許されずに、ゆっくりゆっくりと溶かされていく。
胃液に麻酔作用などあるわけもなく、二人に筆舌しがたい激痛を与える。
だがやがてその苦痛から解き放たれるときがやってきた。
……まあその時二人は原形を留めていなかったのだが。

「……そろそろ体を戻すぞ」

まるで二人が完全に消化される頃合いを見計らったかのように黒竜は口を開いた。

「分かりました」

少女は静かに目を閉じる。
それから数秒後。

「元に戻したぞ」

本来の姿に戻った黒竜は、同じく本来の姿に戻った少女に手を差し伸べた。

「ありがとうございます。おかげさまで復讐を果たせました」

少女は黒竜に深々と頭を下げる。

「……ところで、これからどうするつもりなのだ?」

黒竜は少女に問い掛けた。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.55 )
日時: 2011/02/27 00:19
名前: リオレイア

復讐を終えた少女に行く所はあるのだろうか……
黒竜さまが身請けするのだろうか?
黒竜さま…是非ともお口に入れて下さい…そして、そのままww
メンテ
Re: 敵討ち ( No.56 )
日時: 2011/02/27 10:03
名前: U

長いようで、あっという間だった・・・
今思い出せば、住んでる村が無くなったのだから、どうするおつもりのだろう
メンテ
Re: 敵討ち ( No.57 )
日時: 2011/02/27 10:10
名前: suit

目的は終わった…
しかし彼女の居場所はあるのか?
メンテ
Re: 敵討ち ( No.58 )
日時: 2011/02/28 21:22
名前: とんこつ

>リオレイアさん、Uさん、suitさん

皆さん揃って同じようなことを考えておられますね。
そろそろお話もクライマックスです。
少女はいったいどうするつもりなのか?
請うご期待。
さあ、ラストスパートだ。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.59 )
日時: 2011/02/28 21:23
名前: とんこつ


「では最後にもう一つだけお願いしたいことがあります。私を食べてください」

少女の願いに、黒竜は目をぱちくりとさせる。

「……それはどちらの意味だ?」

黒竜の戸惑う様子に今度は少女が目をぱちくりとさせた。

「……!文字通りの意味の方です!」

「なんだ、そっちの意味か」

黒竜は少女を優しく掴み上げた。

「では聞くが、お前はもう“この世”に未練は無いのだな?」

「はい。家族も召喚士一族もいなくなったこの世に未練なんてありません」

「ならばお前の命は私の手中に委ねられたと解釈していいのだな?」

「……?はい、そうです」

少女は黒竜の回りくどい言い回しに疑問を感じる。
しかし頭上の黒竜の口が開いたのを見て、それ以上深く考えるのはやめることにした。
すごい迫力であったが、不思議と恐怖を感じていなかった。
大きな舌が少女の体にそっと巻き付く。
そしてそのまま口の中へと引き入れた。
いったいどうやって私を食べるつもりなんだろ?
どうせなら一思いに噛み砕いてほしいな。
食べられる前にその辺りも希望しておけばよかった、と少女は後悔した。
そうしないうちに舌が動き始めた。
温かくて大きな舌が少女を包み込ま、やがて愛撫するかのように丁寧に少女の全身を舐めあげていく。
少女は徐々に心に温かい何かが入っていくのを感じていた。
それは復讐のために捨て去った『優しさ』であった。
黒竜の愛撫によって少女のボロボロになって心が修復されていく。

「ありがとう……」

少女の意識はそこでぷっつりと途切れた。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.60 )
日時: 2011/02/28 21:38
名前: リオレイア

はう……
黒竜さんって優しいんだね…僕も、その温かい体内で癒やしてくれますか?
少女と竜、召還士と魔物、本来ならば相容れぬ関係であった2人。だけど、そんな関係を乗り越えて一つになった彼らに幸あらん事を…
メンテ
Re: 敵討ち ( No.61 )
日時: 2011/02/28 21:41
名前: suit

はうう…
なんてことだ…最後は優しい黒竜様に食べられて終わるのか…?それとも…?
メンテ
Re: 敵討ち ( No.62 )
日時: 2011/02/28 23:26
名前: ロンギヌス

おお・・なんと優しいんだ黒竜さま・・
召還士ならではというか・・よしチャレンジ!!

『ライド__』

黒竜様のカードがなああああああい(泣)
メンテ
Re: 敵討ち ( No.63 )
日時: 2011/03/01 14:23
名前: U

黒竜さぁん・・・
召喚士としては、相応しい最後なのか分かりませが、来世はどうかお幸せに・・・
メンテ
Re: 敵討ち ( No.64 )
日時: 2011/03/04 21:18
名前: とんこつ

>リオレイアさん

黒竜だったらソフトコースかハードコースの選択が出来ますよ。
水神と違って加減が出来るからw

>suitさん

それは次回のお楽しみに。

>ロンギヌスさん

だったら作っちゃいましょう!
……作り方が分からねぇーッ!!

>Uさん

少女はどうなっちゃうんでしょうね。
何はともあれ次でラストなので今度こそお楽しみに!
メンテ
Re: 敵討ち ( No.65 )
日時: 2011/03/04 21:20
名前: とんこつ

そろそろ頃合いか。
そう思った黒竜はそっと少女のことを吐き出した。
少女は軽い寝息をたててぐっすりと眠っているようである。

「魔法がしっかり効いたみたいだな」

黒竜は自分がこっそりかけた魔法がしっかり効いているのを確認すると、傍にあった井戸を器用に使って水を汲み上げる。
そして自らの鋭い爪で傷付けないよう細心の注意を払いながら少女に付着した自分の唾液を洗い流した。

「そろそろ帰るか。……まさかあの変り者に頭を下げる日が来るなんてな」

黒竜の頭の中にいつも変な薬ばっかり作る変り者として有名な竜の顔が思い浮かぶ。
しかし今回はその薬が役に立ちそうなのだから、認識を改めなければならない。
黒竜と少女の姿が徐々に薄くなり始めた。
そして数十秒後にはこの世から一人と一匹が消えたのだった。


それから少し経って、幻獣たちが住まう世界で衝撃的なニュースが駆け巡った。
とある竜が連れて帰ってきた人間の少女を薬を使って竜にして、夫婦になったというのだ。
プライドが高いことで有名な竜がそんな真似をするわけないと他の幻獣たちは半信半疑でその竜のことを見に行ったのだが、そこで彼らはそれが事実であるということを思い知らされた。
人間と竜を掛け合わせたような姿をした竜人と、それにいとおしそうに寄り添う黒竜。
その光景だけでその噂が事実であるということを容易に推測出来た。

「そんなにおどおどしなくても大丈夫だ。ひとの伴侶に手を出すような輩はいない。……もうお前を一人にはさせない。だから安心してくれ」

黒竜は竜人となった少女をそっと抱き寄せ、そう囁く。
召喚士と召喚獣の関係から夫婦となった両者の新しい生活はまだ始まったばかりである。

お し ま い
メンテ
Re: 敵討ち ( No.66 )
日時: 2011/03/04 22:10
名前: U

帰る所も無いし、どうすればいいか分からないのなら
幻獣の一匹となる結末もまた・・・
どうか末永く・・・w
メンテ
Re: 敵討ち ( No.67 )
日時: 2011/03/04 22:21
名前: suit

はうう…優しすぎる…優しすぎるぞ!!黒竜様!!(泣)

?「ふむ…あのような優しき者がいるとはいいものだ…」

てっあなたはまだ出てきては…

?「別にいいだろう…」
メンテ
Re: 敵討ち ( No.68 )
日時: 2011/03/04 22:23
名前: suit

あっ!後お幸せに!!
メンテ
Re: 敵討ち ( No.69 )
日時: 2011/03/14 22:59
名前: とんこつ

>Uさん

思い切って少女を幻獣に仲間入りさせてしまいましたw
後悔はしていない!

>suitさん

良い夫婦になれそうな予感です。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.70 )
日時: 2011/03/14 23:07
名前: とんこつ

■あとがき パート1

水神
「えーっと、あとがきコーナーです。『神々の戯れ』シリーズ以外のとんこつ作品のあとがきでも私たちが担当することになりました」

月夜兎
「完結させてから一週間経ってあとがきとか舐めてるだろ」

水神
「携帯電話の調子がおかしかったんだってさ」

月夜兎
「あっ、そう。って、言い訳にならねぇだろ」

水神
「私もそう思った。まあそんなことはどうでもいいよ。今回の『敵討ち』はとんこつ作品では異色となるハードな描写が含んでたよね」

月夜兎
「マンネリを打破したかったらしいぞ」

水神
「それで世界観をガラッと変えてのブラックファンタジー路線だったんだね」

月夜兎
「そのわりにはブラックファンタジーにしてはラストは悲劇的じゃなかったな」

水神
「とんこつ曰く『悲劇的なオチは好きじゃない』ってさ」

月夜兎
「まあでもどうなんだろうな。いくら少女が竜人になって竜に近い体を得たといっても、種族を超えた愛ってのは色々と難しいと思うがね。……ま、おそらく一生童貞であろう私が愛を語るのも滑稽か」

水神
「童貞って何?」

月夜兎
「……それマジで聞いてるの?もしかして赤ちゃんの出来方知らねぇのか?」

水神
「赤ちゃん?そりゃコウノトリさんが運んでくるんでしょ」

月夜兎
「……おい水神、ちょっと耳を貸せ」

(ただいま月夜兎による教育が行われております。しばらくお待ちください)

水神
「う、嘘だよ、そんなこと!もしそうだったら月夜兎はどうやって誕生したっていうの?」

月夜兎
「だから私は例外だってば。白面の者と似たようなもんで、兎たちの負の感情や妬みなどの陰の力によって生まれてきたって前に言っただろ?」

水神
「白面の者が分かる人少ないと思うんだけど。それにしてもやっぱり納得出来ないよ。ちょっとお父さんに月夜兎が教えてくれたことがホントなのか聞いてくるね」

月夜兎
「ちょ、それは勘弁してくれーッ!」

パート2に続く(パート2は黒竜へのインタビューが主となります)
メンテ
Re: 敵討ち ( No.71 )
日時: 2011/03/15 01:30
名前: リオレイア

黒竜さま……
優しすぎます…僕も、幻獣の仲間入りをさせてくれますか?
メンテ
Re: 敵討ち ( No.72 )
日時: 2011/03/15 18:29
名前: ロンギヌス

こ、こら月夜兎!! 純真無垢な水竜さまになんて事を・・(まだ早いようです

次回はインタビューですか・・質問があります!!(okかな?

Q.もっとも好きな獲物の召し上がり方は?
Q.人間の一番お好みのタイプは?(オイ

よろしければ黒竜様、ご回答ください。
メンテ
Re: 敵討ち ( No.73 )
日時: 2011/03/15 20:59
名前: とんこつ

■あとがき パート2

月夜兎
「それでは黒竜へのインタビューを開始いたします」

黒竜
「……その前にこちらから聞きたいのだが、お前の顔色が極端に悪いような気がするのだが大丈夫なのか?」

月夜兎
「お気に召さらず。ちょっと箱入り娘にこの世の真実を吹き込んだところ厄介なことになっただけです」

黒竜
「そうか。それで私に聞きたいことがあると言ってたな」

月夜兎
「ええ。まずあなたは召喚獣としてあの少女に喚ばれたわけですが、その時どう思われましたか?」

黒竜
「特には何も。何故か知らないが私を喚びだす者は大抵黒い感情に捉われているからな」

月夜兎
「そうですか。でも最終的には少女を伴侶として迎え入れましたよね?」

黒竜
「それはまあ、あれだ。ちょっと体を交換したときにあの少女の記憶をつい覗き見してしまったのだ。それで凄惨な記憶を見てしまってな。いつのまにか少女に同情してしまっていたのだ」

月夜兎
「同情、ねぇ。それだけで伴侶にしちゃいますかね?」

黒竜
「どういう意味だ?」

月夜兎
「つまりあなたがロリコンでは――」

バチン!(←黒竜の尻尾ビンタが月夜兎に直撃した音)

月夜兎
「――不適切な発言があったことをお詫び申し上げます。では次に読者からの質問に移らせていただきます。まず『もっとも好きな獲物の召し上がり方は?』という質問ですが、これはどうですか?」

黒竜
「私は血の味が好きで、獲物はすぐに噛み砕いてしまうことが大半だ。ただ舐めるのも好きだぞ」

月夜兎
「なるほど。じゃあ『人間の一番お好みのタイプは?』」

黒竜
「捕食という意味でなら、やはり若くてある程度引き締まった人間がいい。そうじゃない方の意味ならば、芯が強くて冷静な女性だな」

月夜兎
「あれ?それってつまり……」

黒竜
「察してくれ」

月夜兎
「分かりました。だからあの少女を伴侶に選んだわけですね。それでは黒竜へのインタビューを終了いたします。ありがとうございました」

黒竜
「それでは失礼する」

月夜兎
「さてと、私もさっさと逃げるか。これをもちましてあとがきコーナーは終了します。じゃ、そういうことで」

お し ま い
メンテ
Re: 敵討ち ( No.74 )
日時: 2011/03/15 21:15
名前: U

黒竜さんも本編お疲れさんですw
久々だからなのか、月夜兎さんの発言が最高すぐる・・・w
メンテ
Re: 敵討ち ( No.75 )
日時: 2011/03/15 21:25
名前: suit

黒竜様にも色々な理由があるのですね…
ですが親切なことに変わりはない!!
メンテ

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